院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ノロウイルスの集団感染に寄せて

2014-01-21 06:03:27 | 医療
 このたびの浜松のノロウイルスの集団感染は、パンを検査する部署でウイルスの付着が起きたらしい。

 この製パン会社は衛生面には日ごろから注意を払っており、トイレから出るときには手をアルコール消毒をしないとドアが開かないようになっていたという。

 ところが感染症の専門家によると、ノロウイルスはアルコール消毒をしても意味がないという。これは私は昔から主張していたことで、アルコールを初めとする消毒薬では細菌は殺せてもウイルスは殺せない(2009-05-01)

 ところが、おとといのNHKでの「間違いだらけのインフルエンザ」という番組では、予防に手洗いをするならアルコール消毒をせよと、国立感染症研究所の研究員が言っていた。インフルエンザウイルスにはアルコールが効くらしい。

 同じ番組で、電車のつり革からはインフルエンザはうつらない、鍋料理を患者と一緒に食べてもうつらないと説明していた。インフルエンザはあくまでも飛沫で感染するので、食べても関係ないというのだ。

 番組では、うがいも意味がないと言っていた。インフルエンザウイルスは30分で粘膜内に取り込まれるので、家に帰ってからうがいをしてももう遅いという。これも私がつねづね主張していたことだ。(2007-11-21)

 ただ、マスクは飛沫を防ぐ意味があるらしい。だから、インフルエンザの予防になるという。私はマスクの網目よりもウイルスは小さいから、マスクは意味がないと主張したが、それは撤回する。飛沫はマスクの網目より大きいからだ。

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