(歌舞伎、連獅子。goinjapanestique より引用。)
テレビの良いところは食べたり寝そべったりしながら観ることができることだ。むかしは歌舞伎も同じだった。
幼いころ祖母に連れられて歌舞伎座に行った。祖母は重箱と酒を持ってきた。ほかに2人ほどいた男性が酒を飲んだ。桟敷席だった。とうじ歌舞伎役者は底辺にいて「河原乞食」といわれた。だから観客が食べながら観るのは当たり前だった。(現在、歌舞伎役者には人間国宝がいるから、食べながら観ることはなくなったようだが。)
これにより歌舞伎の楽しみ方が変わってしまった。やはり「食べながら観る」というのが歌舞伎の基本のような気がする。庶民はそれで一にち楽しんだのだ。
※私の俳句(秋)
虫の声小さし草むら刈られけり