(四日市のコンビナート。Printest工場より引用。)
私は中学生のとき写真に凝って、中学では写真部にはいっていた。朝から晩まで暗室にこもって現像や焼き付けをしていた。
当時「アサヒカメラ」という趣味の雑誌があって購読していた。素人の応募写真をランク付けするコーナーがあり、あるとき四日市のコンビナートの写真が一等賞になった。講評には「コンビナートの勇壮さが感じられる」とあった。
四日市のコンビナートが突然、批判され始めたのは、それからわずかに2か月後だった。私はそのとき初めて世評の移ろいやすさを知った。
いま北朝鮮が批判の的になっていけれども、これだってどうなるかわかりゃしない。将来、北朝鮮は孤軍奮闘でアメリカや日本と対峙したと、好意的に評価されるときが来るかもしれない。
※今日の短歌
氷塊はくろぐろとして眠りをり夜寒のわれに酒を注がしむ
田上運棹(兵庫県)