院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

優良物件(土地)は市場に出ない

2017-09-09 00:55:17 | 経済

(全国チェーンの不動産屋。LIFULL HOME'SのHPより引用)。

 土地の優良物件とは、南道路、正方形に近いものを言う。角地なら申し分ない。しかしながら、そのような優良物件は万に一つもない。もし、そのような物件があれば、市場に出る前にコネがある人に売られてしまう。

 南道路でも南側の間口が狭く、南北に細長い土地だったりする。そういう物件なら市場に存在する。

 住居にするなら南側の道路は幹線であってはいけない。車の音がうるさいからだ。暴走族が通るかもしれない。また、店舗が開けるような幹線道路だと地価が高い。

 ここまで来て考えてしまう。そもそも土地とは個人の所有になじむのだろうか?空間や川や海のように、おおやけのものではないのか? 少なくとも石器時代はそうだった。人々はどこの土地にでも住めたし移動することもできた。土地を「所有」するという考え方は、紀元前の古代ローマ帝国時代以来、いやそれより前の農耕文明による定住化時代から出現したようだ。

 個人レベルなら、隣家との境界線争いをしている人を複数知っている。国家レベルでも尖閣諸島や北方領土問題がある。

 土地の個人所有を認めないと共産主義的だと言われそうである。だが、共産主義国家でさえも領土拡張の野心がある。

 自由主義である以上、土地の個人所有を認めなくてはならないのだろうか?個人所有とは欲望と表裏である。強欲な人ほど所有したがる。

 人間とはイヤなものだなぁ、と慨嘆するしかないのだろうか?

 ※私の俳句(秋)
    瀬の音に消されさうなる虫の声





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