(ブラックバス。ウィキペディアより引用)。
たとえば琵琶湖で外来生物であるブラックバスやブルーギルが問題になっている。琵琶湖のアユを絶滅させるというのだ。エサがなくなれば捕食者も生きていけないことは数日前に書いた。(「生態系の絶妙さ」2017-09-02)。いずれ安定した生態系になるだろう。琵琶湖のアユは減少するかもしれないが絶滅はしない。
外来種の移入はいま始まったことではない。日本各地にある「アジサイ寺」のほとんどは毬状のアジサイを植えており、毬状のアジサイは外来種である。
(あじさい寺のひとつ大泉寺。ウィキペディアより引用)。
ブラックバスは養殖のため明治時代に放流されたらしい。つまり、食べておいしいということだ。だったら、どんどん獲って食べるべし。
(セイタカアワダチソウ。あきた森作りサポートセンターのHPより引用)。
さいきん話題にならないが、セイタカアワダチソウも外来種として一時騒がれた。いまでは秋の風景をいろどる植物に「出世」しており、あれを美しいと感じる人もいるほどだ。
人為によろうが、火山や洪水などの自然現象によろうが、生態系は日々変遷していくものである。だから、在来種保護はノスタルジーに過ぎないと私は思う。(環境問題を持ち出す必要はない!)。
※私の俳句(秋)
眠られぬ夜は庭に出て虫を浴ぶ
近所の空き地で観察していると面白い。ある時から、突然、ススキの原になっていく。鳥か風が種を運ぶのだろう。
しばらくすると、同じ土、同じ環境条件を好むセイタカアワダチソウが、目につくようになる。数年は仲良く両者の美をあわせたような美しい草原が作られていく。
その後、ススキが数を減らし、セイタカアワダチソウの天下となるが、それもなぜか数年すると、勢いが衰えていく。根を伸ばしすぎて、みずからの首を締めてしまうからだそうだ。
ススキを駆逐するのは、セイタカアワダチソウの根が、競争相手の根を殺す化学物質を出すからだそうだ。植物にも人間のような「自己」意識の片鱗のようなものはあるのだろうか。自然の仕組みはとても面白い。
いつもコメントありがとうございます。
自然は奥深いです。考えるほど分からなくなります。
ところで今週の16日(土)に上京します。
できれば直接お会いしたいです。