(ケンタッキーフライド・チキンのHPより引用。)
クリスマスにケンタッキー・フライド・チキンの店に行列ができるのをアメリカ人は不思議に思うそうです。ハレの日になぜファストフードなのかというわけですね。
でも、考えてみてください。「三丁目の夕日」のころの貧しかった時代、客をもてなすのに「手作り」ではいけなかったのです。手作りより値段が高い店屋物(てんやもの)の出前をとるのが歓迎の証しでした。かつ丼とか天丼とかをとりました。寿司やうな重ならVIP待遇でした。
外食はデパートの食堂でさえ少し着飾って行きました。ハンバーグでもフルーツポンチでも家庭ではとても作れないプロの仕事でした。
フライドチキンをファストフードだと軽んじますが、同等のモノが自宅で作れますか?実はフライドチキンは日本人にとって店屋物でありハレの料理なのですね。アメリカには店屋物がありませんからアメリカ人には理解できないのでしょう。
(小学6年生の時、中学の受験勉強をして夜遅くなると、親が近所の中華屋からタレかけ焼きそばをとってくれました。おいしかったですね。それが楽しみで勉強しました。当時は(東京では)深夜でも出前があったのです。)
※今日、気にとまった短歌
わが横に大先輩が用を足す言葉掛けんか終始迷いぬ (豊橋市)佐々木剛輔