(大腸菌。ウィキペディアより引用)。
ふつうの大腸菌は無害です。むかし海水浴場が汚染されていないかどうか調べるために大腸菌の数が測定されました。大腸菌が繁殖しやすいということは他の有害な菌も繁殖しやすい。だから、大腸菌を測れば他の菌の繁殖が類推できるというわけですね。
海水浴場の大腸菌が測定されていた時代には、多くの人が大腸菌は無害だと知っていました。(当時から有害だと誤解する人はいましたが、現在ほどではありませんでした)。
その後、病原性がある O-157などの大腸菌が見いだされるようになり、それをあえて病原性大腸菌と呼ぶようになりました。そこで、ふつうの大腸菌まで有害だと誤解されるようになったようです。
(赤痢菌は大腸菌の一種なのですが、病原性が強いので最初から大腸菌という表現は使用されませんでした)。
大腸菌は歴史的によく研究されており、遺伝子研究などでも初期には大腸菌が用いられたのでした。大腸菌は無害ですから研究にも使いやすかったのでしょうね。
※私の俳句(秋)
秋風の中からつぽの段ボール