(.I.教授の訳書の一つ。Amazon より。)
神戸大学医学部の感染症内科の.I.教授は本質的なところをズバリと、しかもやさしく説くので、私は彼の読者である。
その.I.教授がよほど腹に据えかねたのか、ある雑誌に次のように書いている。
「ときどき、僕に抗生物質やワクチンのことで議論をふっかけてくる”素人”の方がいらっしゃいます」、「ネットで調べて”分かったつもり”になっています」、「基本的なところを勉強してから議論をしたほうがよいと思います」と言うと、「素人だと思ってバカにするなと怒り出す」のだそうだ。
ネットが普及してから、こういう勘違いをする人が増えたのは事実である。だが私の経験では、何かについて(電気回路でも法律でも農業でも何でもよいが)その道の玄人である人は議論をふっかけてこない。
玄人と素人には圧倒的な格差があることを、身をもって知っているからだろう。
.I.教授は「素人が玄人に意見をする時には、玄人以上に勉強しなければなりません。当たり前のことです」と結んでいる。
基礎から説明し始めると「上から目線だ!」と怒ります。困ったものです。
スポーツの世界ならプロとアマの圧倒的な違いを理解しやすいのですがね
囲碁とか将棋もプロとアマは決定的に違いますよね。
アマはプロに絶対に勝てない。
むかし医療の世界はドイツ語の単語で疎通していたので、それだけで素人さんには分かりませんでした。
それはそれで問題はあったのですけれどもね。
物の理屈を考えようとしないので、賞味期限を一日でも過ぎると、まだ十分に食べられるものを何の疑問も持たずに捨てる人が少なくありません。