院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

屁理屈としてのシェーベルクの12音音楽(音楽の根本問題・2)

2014-03-23 00:11:52 | 音楽
 無調音楽の台頭に反対するかのように、シェーンベルクは有名な(1オクターブを半音ずつに刻んだ)12音音楽を提唱した。

 12音音楽のルールは、12音はすべて平等であるから、平等に用いなくてはならない。すなわち、12音のうち同じ音は12音すべてを使用してからでないと再び使ってはならないというルールである。無調音楽と同じく調性を無視しているが、そこに一定のルールを持ち込んだ。きわめて人工的なルールだけれども・・・。

 20世紀の初め、12音音楽はある程度受け入れられ、シェーンベルク以外にも作曲を試みる者がけっこういた。

 だが、調性を無視しようが無視しまいが、12音がとびとびの音であることには変わりがない。(とびとびであることにおいて調性音楽を決定的に超えるものではない。)また、1オクターブを12に分けることも恣意的である(半音音階)。全音ずつ6つに分けることも、権利上同じだからである(全音音階)。半音のまた半音まで細かく区切って24音とすることも可能である。
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..12音音楽は無調音楽のアンチだったかもしれないが、所詮、屁理屈だったと思う。

参考:アニメ「鉄腕アトムのテーマ」Youtube より。(前奏に入る前の音列が全音音階になっている。)

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2 コメント

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思い出しました (西川嘉伸)
2014-03-23 00:14:52
とても難しくてついていけませんが、鉄腕アトムのテーマ思いだしました。始まりの始まりは確かに全音音階でしたね
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東京より戻りました (管理人)
2014-03-23 10:59:15
西川さん、コメントありがとうございます。お返事が遅れました。
ただいま、日本集団精神療法学会から戻りました。
iPAD を持って行ったので、ブログは見えましたが、文字入力が(可能なのですが)手間がものすごくかかるので、何とかしてほしいと思っています。
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