えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記4~】

2025年01月18日 | ゲーム
ボクオーンと戦い戦死した五代目フリッツ皇帝の意志を継いだ、六代目皇帝のネレイドのリューシアナッサが
掲げた目標は簡潔でした。「戦死しない」これに付きます。また、退位で皇帝を継がせようとひっそり考えておりました。

この時点では年代ジャンプでなければ技や術などが登録されないことを知らなかったので、退位を使い
習得した技術を次の世代へ安全に引き継ごうとしての目標でした。初見なのでお許しくださいませ

そして先代の仇のボクオーンに挑むのはまだまだ準備が足りないと判断し、リューシアナッサ皇帝は自分の世代では
有効な技や術を身につけることを優先することといたしました。
大学に住み着いている軍師は盛んに「対地上戦艦へのいい薬がある」と皇帝を誘いますが、最終的にはボクオーンとの
再戦になる予感がした皇帝は時期尚早である、とスルーを決め込み、自身は観光気分で旅の合間に大学の試験を
受けておこづかいと材料をほくほくといただいておりました。

さて決意新たに玉座へ腰かけたリューシアナッサ皇帝は早々にして、五代目が建設を命じたレオンブリッジ破壊の報を
聞き、おっかなびっくりミラマーへと出かけました。
開閉式の巨大な橋は真ん中からへしゃげ、再建は難しいのではないかと建設者のヒラガさんに尋ねたところ、
再建は構わないけれど原因が分からないと対策しようがない、とごもっともなお返事をいただいたので、リューシアナッサ皇帝は
橋を壊した犯人を追いかけてワイリンガ湖という聞きなれない湖へ向かうことを決めました。

決めましたが、道中には広い砂漠が広がっており、西側から足を踏み入れましたが体力半減のペナルティが
重すぎたため砂漠を踏破することは諦め、サバンナのさらに奥地から大回りで湖に近づくルートを取ることにしました。
道中では先代たちも拾い集めた謎の光る石板のムービーを鑑賞しつつ、アマゾネスの村で七英雄ロックブーケ討伐に
巻き込まれつつ彼女たちの助力を得ることに成功し、またイーリスという自分と似たような種族の噂をほどほどに聞いて
イベントを巧みにかわしながらリューシアナッサ皇帝はやっとこさ砂漠の奥地を抜けてワイリンガ湖に辿り着きました。

ワイリンガ湖の奥には、噂で耳にした巨大な白いクジラのような生き物がおり、何やらこちらに話しかけようと
じっと皇帝を見つめてきましたが、相手は海の生き物でこちらは淡水の生き物のため会話は通じませんでした。
止む無く撤退して町の人から聞くと、海の生き物の声を聞けるという不思議な貝があるとのことです。
その貝があるとされる場所はナゼール地方。

四代目皇帝の時代にルドン高原を突破して道は開かれていたものの、海と山を繋ぐ交通の要所にモンスターが
住みついてロマンティックな貝の話などする余裕もなさそうでしたので、リューシアナッサ皇帝はかつての皇帝が討伐した
ゴブリンやら巨大なスライム程度の魔物を想定してダンジョンに突入しました。

辿り着いた迷宮の奥には七英雄のダンターグがうろうろしていました。

確かにこんなものにうろつかれたらたまったものではありませんが、だったら最初からそう話してほしい、
と内心悲鳴を上げつつリューシアナッサ皇帝はやむなくダンターグへ戦いを挑みました。

ここまでの道中は素早ければ仲間全員が先行できる五代目が遺した陣形、龍陣で戦っておりましたが、
列攻撃や行攻撃に微妙に弱かったので作戦を変更し、三代目の遺したアサルトファングで範囲攻撃の被害を
減らすことで回復の回数を減らし、防御が不安なメンバーにはエアスクリーンで地形効果を打ち消しつつ
伝統の「ぶちかまし」に対抗してなんとか勝利を収めました。

消滅したダンターグの、クジンシーと同じように「また強くなって戻ってくる」との不気味な捨て台詞は放っておいて
山の村に住むサイゴ族に報告すると、彼らはとても喜んでお目当ての貝をくれました。
その足で海の向こうのワイリンガ湖へとんぼ返りし、モンスターを蹴散らしながらクジラに話しかけると今度は
彼女の言葉がわかりました。
何でも七英雄のスービエから娘を守るために夜逃げしたところ、橋に衝突してしまったそうです。

また何だか嫌な単語を耳にしましたがとりあえず問題は先に放り投げ、橋崩壊の原因を掴んだリューシアナッサ皇帝は
想像以上に過酷なミッションを達成し、橋をより丈夫に直してもらうことができました。
帝国の収入を回復したい、それだけのためにダンターグを道中で撃破するという大金星を図らずも挙げてしまった
リューシアナッサ皇帝の心境は複雑なところでしょうが、とりあえずサイゴ族にお呼ばれされていたので
さすがにもう戦わないだろうと気軽な気持ちで赴き、長と話してサイゴ族の協力を得ることができました。

話しただけで年代ジャンプが発生することは彼女も私も予想外でした。

冷静に考えればダンターグ討伐の時点で発生していてもおかしくはなかったのですが、イベントを避ける方針が
幸いしてすべてが解決してからのジャンプと相成りました。
ともあれ掲げた目標の通り、誰も死亡することなく年代ジャンプを迎えることができた六代目リューシアナッサ皇帝は
自分と似たような種族のモール(もぐら)のレゴさんへ皇帝を継承し、心穏やかに引退することができた次第です。
彼女がダンターグとの戦いを経て開発した魔法「ソードバリア」が活躍するのはまた先のお話。

Q:皇帝の人選がおかしい
A:毎回極端な選出で選択の余地がありませんでした
  この時は既に皇帝に選んだクラスが殆どで、新しい陣形とそこそこのLPを持つのがレゴさんだけでした
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【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記3~】

2025年01月18日 | ゲーム
本作でプレイヤーが本格的に自由を得るのは運河要塞攻略後なので、実質四代目ウォーラス皇帝でやっとこさ
ゲームが始まったという思い冷めやらぬままに五代目皇帝の格闘家のフリッツは四代目の尻拭いに奔走しました。

まずは四代目がクエスト完了を報告していなかったサバンナに向かい、アリの脅威からサバンナの民を解放し
近所のモグラ族の洞窟へ様子を見に行って新たな二つのクラスを仲間に入れました。

そしてまだ四代目の記憶が鮮やかなまま、彼が消えた海辺の町を訪れるとそこには四代目が恋に落ちた人魚と
瓜二つの踊り子がダンスを披露していました。
一杯おごって話を聞くと、人魚と皇帝の恋はこの町のロマンスとして語り継がれており、ロマンに憧れる彼女は
町を出たがっていたのでフリッツ皇帝は彼女を仲間に加えて外の世界を見せてあげることにしました。

ゲーム的には四代目が人魚を取ったのはこのための布石で、強力なクラスである踊り子を加入するためには
男性陣の誰かが人魚と恋に落ちなければなりませんでした。人選は私の好みです
原作ではネレイドというこれまた美しい水の精霊を仲間にするためのイベントでしたが、本作では踊り子の
おまけのような位置づけになっているところは少々かわいそうかもしれません。

そうして先代の後始末を一通り終えたフリッツ皇帝は最大の放置案件に出向きます。カンバーランドです。
玉座に座った直後に滅亡の知らせを聞いて頭を抱えましたが、さすがに二世代に亘って放置するわけにも
いかず、先代が投資した装備や術や技を整理して動乱の地へと赴きました。

三兄弟の王位継承問題を巡る顛末は、ボクオーンと通じていた大臣の奸計で王と王子二人が死んでしまい、
クーデターが成功してしまったというとんでもないものでした。
国はモンスターとしつけのされていない兵士により荒れに荒れ、町を歩いて兵士と肩がぶつかれば
10000円を請求される世紀末に陥っておりました。払うこともできますがフリッツ皇帝は教育的指導を行いました

幸い王女が生き延びてレジスタンスを結成し、何とか国土を奪還する最後の手がかりとして皇帝に助けを
求め、それを受けてフリッツ皇帝は先代の残した特大の宿題を責任感のもとに片づけることといたしました。

押し寄せるモンスターを文字通りの腕力で叩き伏せ、用心に用心を重ねて挑んだ大臣は手下を連れていましたが
あまり苦戦を覚えず無事に撃破し、フリッツ皇帝は長らくの課題であったカンバーランドの問題を解決しました。
間髪入れずに元凶の七英雄ボクオーンを討伐するため、そのまま南下してステップを移動する巨大戦艦へと戦いを
挑みに行きましたが、ここでストップが入ります。巨大戦艦には普通の方法では侵入できません。

ですが金欠で普通の人は使えるはずの大学を建設できず、しかも建設しても時間がかかるのでやむなく
フリッツ皇帝はどうあがいても怪しい「いい仕事」を引き受け虎口に飛び込むのでした。

戦艦の中には暗殺者やら巨大なオークやらモンスターがひしめくものの、適度に苦戦はしましたが倒せはしたので
まあ大丈夫だろうと船を操る七英雄ボクオーンへ戦いを挑みました。

何度か挑戦しましたがきれいに返り討ちにされました。

原作とは異なりリメイク版ではカンバーランドが滅亡するとボクオーンが第二形態に強化されるという
初見殺しの罠があります。
知ってはいたのですがうっかり始めてしまったので人魚イベントをクリアしましたが、想像以上に敵の攻撃が苛烈で、
第一段階は何とか撃破しましたが力を使い切り、第二段階を撃破する余力はフリッツ皇帝一行には残されて
おりませんでした。
さらに一通り攻撃を受けた結果、第二段階の対抗策がこちらにはないため戦いようがないという結論に達しました。

無念の全滅を喫したフリッツ皇帝は、彼と運命を共にしたネレイド一族と同じ種族のリューシアナッサへ
最後の力で皇帝の力を伝承し、ボクオーンの討伐の悲願を託したのでした。踊り子は置いていっていました
彼の遺志を継いだ六代目皇帝リューシアナッサがどのような決断を下したか、それはまた次の機会といたします。
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【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記2~】

2025年01月18日 | ゲーム
ボクオーンという新たな七英雄の名の衝撃も冷めやらぬ四代目皇帝、重装歩兵のウォーラスさんは
帝位に就いて早々カンバーランドという国の揉め事に巻き込まれそうになりました。

これまでのボスがあまりにも苛烈であったため、カンバーランドへ向かう前にまずは国力と戦力を
整えるべく施設をいろいろと作り、さらに運河要塞を突破したことで各地への海路が開けたので
一旦カンバーランドは置いておくことにしました。

最初は折角海路を開いたのに勝手に通行料を取り立てる困ったちゃんの武装商船団に手を付けました。
本当は街中をあちこち探索すべきところ、興味本位で乗った船を流れで強奪してしまうという
どちらが困ったちゃんなのかわからない蛮行を働いて水路を突破し、ウォーラス皇帝は武装商船団のアジトに
乗り込んで彼らを降伏させました。よいプレイヤーは情報収集をして陸路から行きましょう

そのまま南下すると格闘家が困っていたのでこれを助け、さらに南下すると今度は宝石鉱山という
お金のにおいがする情報を嗅ぎ付けたので、これもさくっと奥に住むモンスターを討伐して帝国は豊富な財源を
手中に収めることができました。ヘクター皇帝の大苦戦の記憶に対して彼らはあっさりと倒れてくれたので
少しは自信もついたかもしれません。

こんな調子で多少腕力にものを言わせ気味ながらも実直に国力と仲間の戦力を整えていったウォーラス皇帝ですが、
海を渡って辿り着いた街に罠が待ち構えているとは思いもよりませんでした。
立ち寄った酒場で見た評判の踊り子の舞に惚れ、そして彼女に一目惚れしてしまったのです。
ですが彼女の正体は海に住む人魚で、「あなたにだけは見られたくなかった」とぽつり残して彼女は海に戻ってしまいます。

それからの冒険は実直さが裏目に出たまっすぐなもので、もう一度彼女に会うがために断崖絶壁を登り、間違えて
観光名所のルドン高原を突破し、草原の軍艦を横目にサバンナへ乗り込んでアリを退治しと、巻き込まれた配下に
とってはたまったものではありませんが、ちょくちょく本拠地に戻って装備の改造や施設への投資など仕事はしていたので
あんまり文句は言えなかったかもしれません。

そんな大冒険の末に生身で海に潜り続けられる「人魚薬」なるものを手に入れ、ウォーラス皇帝はやっと恋する人魚に
全てを投げ捨てて再会することができました。彼女もまた皇帝のことを憎からず想い続けており、二人は手に手を取って
結ばれたのでした。 カ ン バ ー ラ ン ド を全力で放っておいて
ちなみに絵面は全身鎧のごついリーゼントのおっさんと可憐な人魚という、いろいろ目をつぶれば王道のファンタジーでした。

その後人魚と恋に落ちた皇帝の姿を見たものは誰もおらず、ひっそり跡継ぎに指名されたついでに記憶を引き継いで
愕然とする五代目皇帝格闘家のフリッツへと物語は続くのでした。

ゲーム的な解説をすると人魚イベントとカンバーランドのイベントはどちらも時限式です。
人魚のほうは任意でいつでも発生させられる代わりに、イベントを起こしたが最後その皇帝でイベントを完遂しなければ
クリアできません。
カンバーランドもイベントが発生したが最後、その代で攻略しなければクリアできません。

また、各イベントはクリアすると一定のポイントがたまり、ポイントが一定以上になると強制的に代替わりします。
(本当は複雑な計算があるのですが、イベントを多くクリアすればするほど代替わりの可能性が高まる、という認識でOKです)
今回のウォーラス皇帝の場合は武装商船団加入、格闘家加入、宝石鉱山掌握と三つも大きなイベントを
クリアしてしまい世代交代寸前であったため、カンバーランドと人魚を天秤にかけて人魚を取る判断を下しました。
なぜそこまでして人魚を取ったのかはゲーム的にも理由があるので後日解説します。
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【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記1~】

2025年01月18日 | ゲーム
新年早々のおかいもので購入した『ロマンシングサガ2リベンジオブセブン』を始めました。
難易度はとりあえずオリジナル、実況プレイを見ているため多少は知識がある前提のスタートです。

ドラクエXIをオール縛り+素手+ノーリセットでクリアしたのでノーリセットもいけるかなと甘く見ていましたが
弱点や攻略方法を知らないとあっさり全滅するバランスに加え、これから書きます事案によって
リセットは泣く泣く解禁しました。セーブ分割も基本しない方針ですが、皇帝が代わった段階で
予備セーブを一つ作ることにしました。これも詰み防止です。

始まって早々にクジンシーを討ち取るために命と引き換えに技を見切ったレオン皇帝の後を継ぎ、予想よりも
あっさりと仇討ちを果たして即位したジェラール皇帝は運河要塞の攻略へと歩を進めました。
防御が堅牢なので正面突破は難しいと判断し、街中で情報を集めていると謎の盗賊に出会ったので
間者にしようと彼らに協力を頼んだところ、交換条件に下水道のモンスター討伐を頼まれたので出向きました。

そこに巣くっていたディープワン戦でまさかのジェラール皇帝討ち死にという事案が起きてしまいました。

どちらかと言えばクトゥルフ似のディープワンはクジンシーより全然強かったため、
私の腕だと皇帝候補がいなくなるまで死にそうな可能性を鑑みて熟慮の末に作戦立案のためリセットを解禁しました。
討ち死には構わないのですが、
 育て直しによる戦闘回数の増加→敵が強化→技が少なく敵が倒せない→討ち死に頻度増加
のループに陥る可能性は減らしたかったためです。

また留守を守っていたせいでレオン皇帝、ヴィクトール王子に続きジェラール皇帝の訃報に直面して
おそらく一番無念の思いが強そうなフリーファイターのヘクターさんが、レオン皇帝から数えて三代目の皇帝に
選ばれ、ジェラール皇帝の無念を晴らすために下水道へ潜入しました。文章にするとひどさが際立つ

皇帝は伝承法で見切りや技が継承されますが、問題は味方です。討ち死にの場合は習得した
技・見切り・術を抱え落ちてしまう上、運河要塞の時点では技道場が開設されないので技は覚えなおしです。
最も痛かったのはベアがパリィを抱え落ちてしまったことでした。
さらにこの時点ではアビリティも解放されていないので難易度はゲーム中でも高い方だと思います。

不幸中の幸いとして回復術と状態異常技に長けたテレーズさん、レオン皇帝の操作ミスで加入したアリエスさんが
酒場の控えに回っていたので生き残っており、技の閃きなおしは最小限で済みました。
アリエスさんは回復術に加え棍棒と槍の搦め手を持ち、そこそこ知恵の回る蛮族みたいになっていました。

また術法研究所が開設できたので、連携ゲージを溜められるよう火か風の術を全員にセットして修行を積み、
準備を整えて再戦してヘクター皇帝は先帝の無念を晴らしました。

盗賊に協力を取り付けて運河要塞に潜入したヘクター皇帝は死に物狂いでボクオーンさんの手下を
討ち取り、運河要塞の攻略に成功しました。
この時も初見は地烈撃の洗礼を浴びた上、お供を倒すと行動回数が増えて面倒なことになったので
やり直してお供を足止めしつつボスを集中攻撃してなんとかなりました。
「戦いすぎると敵が強くなる」という前情報のせいでディープワン戦からほぼ育成せず挑んだので
地味にきつかったかもしれません。

運河要塞を攻略してねんがんのバレンヌ統一を果たしたところで年代ジャンプが発生し、
ジェラール皇帝の無念を晴らしたヘクター皇帝は四代目を指名して無事の引退となりました次第です。
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・雑感:『ロマンシングサガ2 リベンジオブセブン』所感

2025年01月11日 | コラム
 知人から「遊んでほしい」と言われ、年末年始の緊張感の解消のために新しくゲーム機ごと今更のゲームを買った。今振り返れば他のことに使った方が良さそうな金だが、その時は気持ちの余裕もなく、手持ちのゲームは遊び尽くしてしまったので興味本位で手を出した。難易度は「オリジナル」を選択した。

 本作は1993年に発売されたスーパーファミコンの『ロマンシングサガ2』をフルリメイクした作品で、帝国の皇帝となり自身の技術を後継しながら凶悪な七体のボスモンスターを倒すのが目的だ。原作の基本システムを踏襲しつつ「アビリティ」や「連携」という新しい要素が追加されている。グラフィックは3Dとなり、ダンジョンの探索にはジャンプや視点の移動の要素が追加された。最初の難易度は「カジュアル」「ノーマル」「オリジナル」の三種類で、特定の条件を満たすと「ベリーハード」「ロマンシング」の難易度が追加される。ゲーム上の説明では「オリジナル」は原作の難易度を再現したものと書かれているが、先の新システムの導入により原作とは主に戦闘のバランスが大きく変化しているため、原作をプレイした知人からは実質「ノーマル」が本来の難易度に近いと聞いた。「オリジナル」を選んだのは興味本位だ。飽きてしまうかもしれないと感じたためだ。

 実際プレイした所、自分のプレイングが悪いとはいえ想像や言われているよりも自由度は低めだと感じた。まずチュートリアルが「オリジナル」の場合は非常に長く感じられる。本作ではドラクエなどの「とくぎ」に該当する「技」の習得が非常に重要な鍵となるが、習得した技を登録していつでも使えるようにできる施設の開放にはボス戦を最低三回こなさなければならない。さらに使えるユニットを増やす為には追加でボスを一体倒さなければならないのだが、これがまたやたら手強い。まだゲームのお作法に慣れていない私は早速難易度の洗礼を浴びて実質初代皇帝を戦死させてしまった。当然ながら覚えた技は泡と消え、仲間は激しく傷つき、ほぼ一からの再スタートとなってしまった。

『俺の屍を超えてゆけ』は似たような状況になっても地道に稼げばいくらでも取り返しは利くが、本作は戦闘回数を重ねれば重ねるほど敵が強くなるので、安易な再スタートは詰みのもととなりかねない。かといって戦死を重ねてもユニットの補充に限界があるため、何度かリトライを繰り返して次の皇帝で撃破した。こんな調子でボス戦はほぼ毎回死んで覚えることが多い上、地方によって敵の強さが変わるため、気まぐれに各地を探索した結果大惨事に陥ったことは枚挙に暇が無い。またイベントも制限時間が設けられているため、これも安易にいろいろなイベントをクリアしてしまうと肝心のイベントを取り逃してしまうこともある。それを踏まえると攻略ルートはかなりきっちり考えなければならない上、「オリジナル」の場合は敵の強さの振れ幅が極端なので、安牌を取ろうとすると必然的にルートが絞られてしまう。そしてミスは許されない。

 どんなゲームでも効率を求めれば最適解の末にルートは固定されざるを得ないが、取りあえず自分の場合は『風来のシレン』や『俺の屍を超えてゆけ』のように、失敗からの挽回や立て直しを楽しんできたフシがあるため、全てを成功させなければいけない『ロマンシングサガ2』とは若干相性が悪いのかもしれない。ゲームは一切悪くはない。
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