半ば押し付けられ気味に八代目皇帝を継いだ武装商船団(海賊)のマハンさんは七代目が遺した「やることリスト」に
頭を抱えておりました。ですが自分の力を見込んでのたっての願いを受け、まずは「人力風起こし」に取り掛かりました。
五代目の時代に橋を建設した発明家のヒラガさんも代を重ねて技術が進歩し、風起こしどころか
自立して喋りさらには戦いにも赴けるスペシャルな自動人形「コッペリア」の開発に成功していたので
早速彼女の希望通りパーティに加えついでに、レゴさんの腕力と身長では動かなかった「人力風起こし」の
起動に成功しました。
すると「人力風起こし」はこれまたヒラガさんの予想を超え、なんと空を飛ぶことができることが分かりました。
予想を超えた実験結果に喜んだヒラガさんは気前よく「人力風起こし」をくれましたが、マハン皇帝には
まだその使い道は余興以外に思いつきませんでした。
その足で海を渡り、火山島への海路を開くべくマハン皇帝は船の舵輪を取りました。
頼まれた海路は鳴門海峡ばりに渦潮が点在し、少しでも舵取りを誤れば海の底へ真っ逆さま、
待ち受ける海蛇のエサになってしまうでしょう。
マハン皇帝は3Dマップとカメラの視認に悩まされながら何度も潮に引きずり込まれて待ち構えていた
海蛇を片っ端からどつき回し、とどめにやたら強いレアモンスターと遭遇して激戦を繰り広げ、コッペリア以外は
半死半生で海路を開拓することに成功しました。誰が使うんだこんな危ない道
火山島に到着すると何やら火山に異変があり地震が多いそうで、マハン皇帝は酒場で情報を集め
六代目が噂で耳にした詩人が訪れたとされるサラマンダーの村へ向かいました。
ですが特殊な船でなければ渡れない、とドラゴンとエリマキトカゲを8対2くらいの割合で混ぜたようなサラマンダー族から
丁重な門前払いを食らったので開いたばかりの海路を引き返し、ジャングルの奥地で謎の舟を手に入れるという
遠回りを経て彼らの話を聞きました。
やっぱり火山が噴火する徴候とのことですが、火から生まれたような彼ら一族であっても噴火を止める術は
ないとのことでした。
そこからさらに情報を集め、マハン皇帝は怪しいのは承知でサラマンダーの村から石板を盗んだ魔導士を
ほどほどに問い詰め、噴火を止める魔法の道具を貰う代わりに深く追及はしないことといたしました。
サラマンダーの村に保管されていた石板の記録を読む限り、どうも火山が噴火すると浮き上がるという島に
何か秘密があるようでしたが、人命とサラマンダー命には代えられないのでマハン皇帝はサクっと火山を突破し
魔導士の道具を使って溶岩を冷やすと、火山の火口に蓋をする形で災害を防ぎました。
喜んだ島民が帝国へ帰属してくれたので領土も広がり一応はめでたしめでたしです。
その足で仲間を鍛えるためにやたら健脚な詩人の足取りをゆるっと追いかけ、寒冷地の遊牧民の
迷子を助けつつマハン皇帝は各地を冒険し、四代目を超えるフットワークの軽さで巍巍たる登山を敢行すると
詩人の楽器の導きで背中に巨大な翼を生やした美しいイーリス族と出会い、彼女たちと協力関係を
結びました。協力と引き換えに七英雄のワグナスを倒してほしいというお願いは一旦保留しました。
イーリスの村を超えたさらに先に村があると聞いたのでいい加減に足を伸ばすと、そこは巨大な遺跡でした。
けれどもまばらですが人影があり、住民に話を聞くと若干高圧的ではありますが丁重に歓迎してくれ、
七英雄を倒すための手助けとして貴重な宝物もくれました。宝の眠る雪の遺跡の場所も教えてくれました。
そして、マハン皇帝はかつて伝承法を初代皇帝レオンに伝えた魔術師のオアイーブと再会します。
他の人にとっては初対面のおねえさんですが、代々の皇帝の記憶を受け継いでいるマハン皇帝にとっては
語弊を恐れず言うと七英雄との戦いに皇帝と国を巻き込んだ黒幕です。当然きつく問い詰めました。
詳細は端折りますが、マハン皇帝が思わず耳を疑ったのは「伝承法には限界がある」という一言でした。
技術を伝承できる回数には限りがあり、「クジンシーが復活した時」の皇帝以降は伝承法を使えない、という
致命的な欠陥を隠して彼女は伝承法をレオン皇帝に伝えたのです。
とんでもない秘密とそこそこえげつないやり口に仰天しましたものの、進みだした歯車を止める術はなく、
苦々しい思いを抱えながらもマハン皇帝はモンスターになる前の七英雄と暮らしていた旧い一族の
末裔たちの村を後にしたのでした。
彼の代は運もありましたがかなり長期間の冒険となりましたため、続きの話はまた後日とします次第です。
頭を抱えておりました。ですが自分の力を見込んでのたっての願いを受け、まずは「人力風起こし」に取り掛かりました。
五代目の時代に橋を建設した発明家のヒラガさんも代を重ねて技術が進歩し、風起こしどころか
自立して喋りさらには戦いにも赴けるスペシャルな自動人形「コッペリア」の開発に成功していたので
早速彼女の希望通りパーティに加えついでに、レゴさんの腕力と身長では動かなかった「人力風起こし」の
起動に成功しました。
すると「人力風起こし」はこれまたヒラガさんの予想を超え、なんと空を飛ぶことができることが分かりました。
予想を超えた実験結果に喜んだヒラガさんは気前よく「人力風起こし」をくれましたが、マハン皇帝には
まだその使い道は余興以外に思いつきませんでした。
その足で海を渡り、火山島への海路を開くべくマハン皇帝は船の舵輪を取りました。
頼まれた海路は鳴門海峡ばりに渦潮が点在し、少しでも舵取りを誤れば海の底へ真っ逆さま、
待ち受ける海蛇のエサになってしまうでしょう。
マハン皇帝は3Dマップとカメラの視認に悩まされながら何度も潮に引きずり込まれて待ち構えていた
海蛇を片っ端からどつき回し、とどめにやたら強いレアモンスターと遭遇して激戦を繰り広げ、コッペリア以外は
半死半生で海路を開拓することに成功しました。誰が使うんだこんな危ない道
火山島に到着すると何やら火山に異変があり地震が多いそうで、マハン皇帝は酒場で情報を集め
六代目が噂で耳にした詩人が訪れたとされるサラマンダーの村へ向かいました。
ですが特殊な船でなければ渡れない、とドラゴンとエリマキトカゲを8対2くらいの割合で混ぜたようなサラマンダー族から
丁重な門前払いを食らったので開いたばかりの海路を引き返し、ジャングルの奥地で謎の舟を手に入れるという
遠回りを経て彼らの話を聞きました。
やっぱり火山が噴火する徴候とのことですが、火から生まれたような彼ら一族であっても噴火を止める術は
ないとのことでした。
そこからさらに情報を集め、マハン皇帝は怪しいのは承知でサラマンダーの村から石板を盗んだ魔導士を
ほどほどに問い詰め、噴火を止める魔法の道具を貰う代わりに深く追及はしないことといたしました。
サラマンダーの村に保管されていた石板の記録を読む限り、どうも火山が噴火すると浮き上がるという島に
何か秘密があるようでしたが、人命とサラマンダー命には代えられないのでマハン皇帝はサクっと火山を突破し
魔導士の道具を使って溶岩を冷やすと、火山の火口に蓋をする形で災害を防ぎました。
喜んだ島民が帝国へ帰属してくれたので領土も広がり一応はめでたしめでたしです。
その足で仲間を鍛えるためにやたら健脚な詩人の足取りをゆるっと追いかけ、寒冷地の遊牧民の
迷子を助けつつマハン皇帝は各地を冒険し、四代目を超えるフットワークの軽さで巍巍たる登山を敢行すると
詩人の楽器の導きで背中に巨大な翼を生やした美しいイーリス族と出会い、彼女たちと協力関係を
結びました。協力と引き換えに七英雄のワグナスを倒してほしいというお願いは一旦保留しました。
イーリスの村を超えたさらに先に村があると聞いたのでいい加減に足を伸ばすと、そこは巨大な遺跡でした。
けれどもまばらですが人影があり、住民に話を聞くと若干高圧的ではありますが丁重に歓迎してくれ、
七英雄を倒すための手助けとして貴重な宝物もくれました。宝の眠る雪の遺跡の場所も教えてくれました。
そして、マハン皇帝はかつて伝承法を初代皇帝レオンに伝えた魔術師のオアイーブと再会します。
他の人にとっては初対面のおねえさんですが、代々の皇帝の記憶を受け継いでいるマハン皇帝にとっては
語弊を恐れず言うと七英雄との戦いに皇帝と国を巻き込んだ黒幕です。当然きつく問い詰めました。
詳細は端折りますが、マハン皇帝が思わず耳を疑ったのは「伝承法には限界がある」という一言でした。
技術を伝承できる回数には限りがあり、「クジンシーが復活した時」の皇帝以降は伝承法を使えない、という
致命的な欠陥を隠して彼女は伝承法をレオン皇帝に伝えたのです。
とんでもない秘密とそこそこえげつないやり口に仰天しましたものの、進みだした歯車を止める術はなく、
苦々しい思いを抱えながらもマハン皇帝はモンスターになる前の七英雄と暮らしていた旧い一族の
末裔たちの村を後にしたのでした。
彼の代は運もありましたがかなり長期間の冒険となりましたため、続きの話はまた後日とします次第です。