こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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シラフクモゾウムシ

2023年02月22日 |  ●ゾウムシ科


シラフクモゾウムシ Neomecopus subarmatus (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] 不明
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約6.0㎜~6.5㎜前後のゾウムシ科クモゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布し、平地~山地まで幅広く見られるが局地的で個体数はかなり少ない。
成虫は日中に、広葉樹の衰弱木などで見られる。
体は黒く小楯板は白い、下側の翅開合部にも白い紋が見られる。
触角先端は著しく細長く、中間節の約2倍。
特に第1節は第2~6中間節と同等の長さとなり、腿節の歯は単純。



2022年5月 北海道(市内の森で見つけたシラフクモゾウムシ)


[シラフクモゾウムシとノコギリクモゾウムシ]

 
左:シラフクモゾウムシ
右:ノコギリクモゾウムシ


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コフキゾウムシ

2023年02月21日 |  ●ゾウムシ科


コフキゾウムシ Eugnathus distinctus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クズ・ハギ・ダイズなどのマメ科植物
[時 期] 4月~8月
※ 体長は約3.6㎜~7.5㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は多い。
成虫は日中に、クズやハギなどの葉上で見られる。
体は本来黒色だが全身に淡緑色~銅緑色の粉を覆っている為、淡い緑色に見える。
上翅中央付近には左右対称に白い紋が見られるが、濃淡は個体差があるようです。
幼虫は土中で育つ。







北海道のコフキゾウムシ


 
2022年7月 北海道余市町(管理人が今まで確認した中で最北端のポイント)


 
粉が剥げてくると写真の様に黒い体が現れる


[コフキゾウムシの生息地と食痕]

 
コフキゾウムシが食べたクズの葉、縁を少しづつ食べています。

 
コフキゾウムシが生息する環境、クズの葉がたくさん茂っています。


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クロオビアシナガゾウムシ

2023年02月19日 |  ●ゾウムシ科


クロオビアシナガゾウムシ Mecysolobus nigrofasciatus (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] カシワなど
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約5.3㎜~6.0㎜前後のゾウムシ科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布し、平地~山地まで幅広く見られるが個体数は少ない。
赤褐色で上翅に黒帯が見られる。
カシワ林で見られるが稀でなかなか出会う事の出来ないゾウムシ。



笹の葉の上で見られたクロオビアシナガゾウムシ



クロオビアシナガゾウムシの標本


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オリーブアナアキゾウムシ

2023年02月15日 |  ●ゾウムシ科


オリーブアナアキゾウムシ Pimelocerus perforatus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] オリーブ・イボタノキ・ネズミモチなど
[時 期] 3月~11月
※ 体長は約12㎜~15㎜前後のゾウムシ科アナアキゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られるが局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、オリーブなどの樹皮や枝・葉などで見られる。
名前の通りオリーブの害虫として知られ、イボタノキ・ネズミモチも加害するが
特に好んでオリーブに集まるそうです。
上翅はゴツゴツとしており、肩付近と翅端部分には灰黄色の毛をまとうが、この部分が灰色粉に覆われることがある。
前胸背板もゴツゴツとしており、顆粒状隆起を密に覆う。
クリアナアキゾウムシ・リンゴアナアキゾウムシ・フトアナアキゾウムシ・
ガロアアナアキゾウムシ・オリーブアナアキゾウムシの5種は外見や大きさが似ているので同定には注意が必要。



2018年8月 北海道(笹の枯れた枝先にいたオリーブアナアキゾウムシ)


[オリーブアナアキゾウムシの特徴]

特に似ているガロアアナアキゾウムシとの区別
※ 上翅は短大で長さは幅の1.5-1.6倍(ガロアアナアキゾウムシ)
※ 上翅はやや細長く長さは幅の1.65-1.8倍(オリーブアナアキゾウムシ)


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フトアナアキゾウムシ

2023年02月14日 |  ●ゾウムシ科


フトアナアキゾウムシ Pimelocerus gigas (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] ホオノキ・コブシなど
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約12㎜~16㎜前後のゾウムシ科アナアキゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布し、平地~山地まで幅広く見られるが局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、ホオノキやコブシなどの樹皮や枝・葉などで見られる。
夜間灯火にも飛来する。
体は黒色で点刻が強く、胸部と上翅の前方・後方に肌色の特徴的な色彩が見られる。
前胸背板には顆粒状隆起を密に装う。
クリアナアキゾウムシ・リンゴアナアキゾウムシ・フトアナアキゾウムシ・
ガロアアナアキゾウムシ・オリーブアナアキゾウムシの5種は外見や大きさが似ているので同定には注意が必要。



2017年6月 北海道(ホオノキの葉のSPにて採集したフトアナアキゾウムシ)



2017年6月 北海道(ホオノキの若い枝で見つけたフトアナアキゾウムシ)



2017年6月 北海道(ホオノキの枝で見つけたフトアナアキゾウムシ)



2015年5月 北海道(夜間灯火付近の木の幹に張り付いていた個体)



2021年6月 北海道(サルナシの枝で見つけたフトアナアキゾウムシ)



2022年7月 北海道(コブシの樹で採集したフトアナアキゾウムシ)


[フトアナアキゾウムシの特徴]


フトアナアキゾウムシの触覚と前脚(触覚の先端は細長く、脛節端刺毛は黄褐色)



フトアナアキゾウムシの上翅端(上翅端はやや離れて別々にとがる、また後方の横帯から先端までの間に黄灰色鱗片を装う)


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リンゴアナアキゾウムシ

2023年02月13日 |  ●ゾウムシ科


リンゴアナアキゾウムシ Pimelocerus shikokuensis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] リンゴ・ナシ・サクラ・セイヨウミザクラ(サクランボ)など
[時 期] 5月~7月
※ 体長は約13㎜~16㎜前後のゾウムシ科アナアキゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~低山地まで幅広く見られるが局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、リンゴ・ナシ・サクラなどの樹皮上で主に見られる。
幼虫はリンゴ・ナシ・サクラなどの根の部分を食害する。
体は黒色で胸部・上翅には深い点刻が見られ、黄褐色の微毛がやや散見する。
クリアナアキゾウムシ・リンゴアナアキゾウムシ・フトアナアキゾウムシ・
ガロアアナアキゾウムシ・オリーブアナアキゾウムシの5種は外見や大きさが似ているので同定には注意が必要。



2019年5月 北海道 リンゴアナアキゾウムシ


[リンゴアナアキゾウムシの特徴]


リンゴアナアキゾウムシの触覚(第7中間節は長さと幅がほぼ等しい)



リンゴアナアキゾウムシの上翅端(第2間室先端で小さく三角状に突出する)



リンゴアナアキゾウムシの小楯板(三角状で密に点刻される)


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クリアナアキゾウムシ

2023年02月12日 |  ●ゾウムシ科


クリアナアキゾウムシ Pimelocerus exsculptus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クリ・コナラ・クヌギなど
[時 期] 5月~7月
※ 体長は約12.9㎜~16㎜前後のゾウムシ科アナアキゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~低山地まで幅広く見られるが局地的で個体数はやや少ない。
成虫は日中に、クリやコナラ・クヌギなどの樹皮上で主に見られる。
幼虫はクリなどの根の部分を食害する。
体は黒褐色で胸部・上翅には深い点刻が見られ、黄褐色の微毛が散見する。
クリアナアキゾウムシ・リンゴアナアキゾウムシ・フトアナアキゾウムシ・
ガロアアナアキゾウムシ・オリーブアナアキゾウムシの5種は外見や大きさが似ているので同定には注意が必要。



2019年7月 北海道(クリの樹皮で見つけたクリアナアキゾウムシ)



2010年6月 北海道(コナラの多い雑木林の木柵で見かけたクリアナアキゾウムシ)



2011年7月 北海道(雑木林の樹の幹で見つけたクリアナアキゾウムシ、樹種は不明)



2022年7月 北海道(市内の森で見つけた個体)


[クリアナアキゾウムシの特徴]


クリアナアキゾウムシの触覚(第7中間節は先へ強く広がり幅広い)



クリアナアキゾウムシの上翅端(一様に丸い)





クリアナアキゾウムシの小楯板(舌状で光沢があり、わずかに両側で点刻される)


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オオゴボウゾウムシ

2023年02月09日 |  ●ゾウムシ科


オオゴボウゾウムシ Larinus meleagris (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] キク科のアザミ・ゴボウなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約9.5㎜~13.1㎜前後のゾウムシ科カツオゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、平地~低山地まで幅広く見られるが局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、アザミやゴボウの葉の上などで見られる。
黒くて扁平な長卵型のゾウムシ。
前胸背板の点刻は強く、上翅は黒く黄色い小さい斑点が散りばめられている。
近似種にゴボウゾムシ(本州・四国・九州に分布:体長5.6-85㎜と他種に比べ小型で口吻は細長い)
・シラクモゴボウゾウムシ(本州・四国・九州に分布:体長8.9-11㎜)がいる。













北海道のオオゴボウゾウムシ


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ナガカツオゾウムシ

2022年12月29日 |  ●ゾウムシ科


ナガカツオゾウムシ Lixus depressipennis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ヨモギなど
[時 期] 4月~9月
※ 体長は約9㎜~13㎜前後のゾウムシ科カツオゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られ産地は局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、ヨモギの茎や葉上などで見られる。
体は全体に黒いが、茶褐色の鱗片をまとっている為、全体的に茶褐色に見える。
体は細長く面長で、前胸背板に毛条を欠く。
前縁両側は下方で小さく張り出すし、翅端は鈍く丸い。



ナガカツオゾウムシの特徴(ヨモギの生える環境で見られる)
赤い矢印・・・前胸背板の毛条を欠く
青い矢印・・・上翅両側は後方でゆるやかに張り出す為、全体的なフォルムは面長に見える





ナガカツオゾウムシ(面長で少しメタボちっくなゾウムシ)


[近似種のゾウムシの標本写真での比較]


左から:カツオゾウムシ・オオカツオゾウムシ・オナガカツオゾウムシ・ナガカツオゾウムシ


左から:アイノカツオゾウムシ・エゾハスジゾウムシ・ハスジカツオゾウムシ・コマダラハスジゾウムシ


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コマダラハスジゾウムシ

2022年08月19日 |  ●ゾウムシ科


コマダラハスジゾウムシ Adosomus melogrammus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] ヨモギなど
[時 期] 6月~9月
※ 体長は約13㎜~15㎜前後のゾウムシ科カツオゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、平地~低山地まで幅広く見られるが局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、ヨモギの生える明るい環境で見られる。
割りと大型なゾウムシで、上翅の模様が特徴的でコロンとした体形がとても可愛らしい珍ゾウムシです。
ヨモギのある草原で見られるが局地的でどこにでもいる訳でも無く極限られた地域に細々と生息している。
近似種のハスジゾウムシ(エゾハスジゾウムシ)に似る。











ヨモギ群落で見られたコマダラハスジゾウムシ



コマダラハスジゾウムシの卵


[近似種のゾウムシの標本写真での比較]


左から:カツオゾウムシ・オオカツオゾウムシ・オナガカツオゾウムシ・ナガカツオゾウムシ


左から:アイノカツオゾウムシ・エゾハスジゾウムシ・ハスジカツオゾウムシ・コマダラハスジゾウムシ


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