こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ハイイロヒョウタンゾウムシ

2022年03月04日 |  ●ゾウムシ科


ハイイロヒョウタンゾウムシ Catapionus gracilicornis (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] フキなど
[時 期] 5月~7月
※ 体長は約8㎜~11㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、低山地~山地まで幅広く見られ個体数は多い。
成虫は日中に、山地のフキなどの葉の上で良く見られる。
北海道では♀のみで単為生殖を行う。
体は灰色~緑灰色で上翅の点刻は小さく色彩変異がある。
触角の第3節は第2節の長さの2倍ほど長くなるのが特徴。



山地のフキの葉の上で見られたハイイロヒョウタンゾウムシ


[北海道で見られるハイイロヒョウタンゾウムシ]

 
 
 
 


[採集時のハイイロヒョウタンゾウムシ]

 


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ハナウドゾウムシ

2022年02月26日 |  ●ゾウムシ科


ハナウドゾウムシ Catapionus viridimetallicus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] オオハナウドなど
[時 期] 4月~7月
※ 体長は約9.5㎜~14㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は多い。
成虫は日中に、オオハナウド・フキなどの葉の上で見られる。
北海道では良く見かけるゾウムシの1種ですが、本州では青森県などで見られる。
北海道低地では12-14㎜と大型個体が多く、大雪山などの高山帯では9.5-12㎜と
小型となる傾向があり、また高山帯では緑色の個体が見られる。


 
 
春咲き、若葉を齧るハナウドゾムシ







低山地で見られた個体



市内の山地で見られたハナウドゾムシ







北海道の高山帯で見られたハナウドゾムシ


 
 
 
 
 
北海道で見られたハナウドゾムシの色んな写真


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コナラシギゾウムシ

2022年01月03日 |  ●ゾウムシ科


コナラシギゾウムシ Curculio dentipes (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ミズナラ・コナラ・カシワなど
[時 期] 5月~10月
※ 体長は約5.5㎜~10㎜前後のゾウムシ科ゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は多い。
成虫はミズナラ・コナラ・カシワなどの葉や実の上で見られる他、夜間灯火にも飛来する。
♀の口吻は♂よりも長く、その長い口吻で若い緑色のドングリの実に穴をあけ産卵する。
産卵されたドングリの実はそのまま成長し、産卵跡は自然に塞がれてしまいます。
※ ハイイロチョッキリの場合、コナラの実に産卵後、根元の枝ごと切り落とす。
孵化した幼虫はその実の内部を食べて育ち、外に出て越冬後に蛹化→羽化にいたる。
コナラシギゾウムシの体色は明るい茶褐色で、淡黄白色の微毛で覆われる。
近似種のニセコナラシギゾウムシは口吻がコナラシギゾウムシより短い。



白っぽい色のコナラシギゾウムシ



ミズナラのドングリの実の上にいたコナラシギゾウムシ



ドングリの実に口吻で穴をあけるコナラシギゾウムシ



ミズナラの若い葉を齧るコナラシギゾウムシ



林道脇の葉の上にいたコナラシギゾウムシ











夜間灯火に飛来したコナラシギゾウムシの写真


[コナラシギゾウムシの斑紋の写真]

 
 
 
こうして見ると割と斑紋は安定している様な感じに見えます。


[採集時のコナラシギゾウムシ]

 
 


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キンケクチブトゾウムシ

2021年12月07日 |  ●ゾウムシ科


キンケクチブトゾウムシ Otiorhynchus sulcatus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] シクラメン・ベゴニアなどの園芸植物など
[時 期] 4月~11月
※ 体長は約8㎜~13㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は普通。
中央ヨーロッパ原産の移入種で世界各地に広がり国内では1980年に静岡県(シクラメンより発生)、
1993年に札幌市で初確認されており、さらなる分布の拡大が懸念されている。
※ 北海道への侵入経路については明らかでないが農園のシクラメンから幼虫の発生が確認されている。
キンケクチブトゾウムシは花や木、野菜や果物などを広範囲に加害する重要害虫とされている。
加害が確認された植物種は広範囲に及ぶことから今後の被害の拡大が心配されている。

体は黒く、上翅に小さい黄褐色の斑点(毛の塊)がまばらに見られる。
後翅は退化して飛ぶ事が出来ず、歩いたり物流により分布を拡大していると思われる。
飛ぶ事は出来ないが夜間灯火の下などで見つける事も多い為、光に集まる習性があるのかもしれない。
キンケクチブトゾウムシは雌が単体で産卵する、単為生殖を行う。
成虫は年1回5月~6月頃に発生し、越冬態は成虫および幼虫(成虫は落葉下や枯草の隙間など・幼虫は植物などの土中根元)
成虫の生存期間はおおよそ2年以上の様で小柄な割に長寿なゾウムシです。



札幌市内の森で見つけたキンケクチブトゾウムシ



アスパラに付いていたキンケクチブトゾウムシ


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スグリゾウムシ

2021年10月18日 |  ●ゾウムシ科


スグリゾウムシ Pseudocneorhinus bifasciatus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] フサスグリ・ミカン・ハッカ・マメ・イチゴ・その他植物
[時 期] 4月~10月
※ 体長は約5㎜~6㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布する小型のゾウムシで、産地は局地的で個体数も少ない。
体は灰褐色で黒い帯が目立つ、中央に薄い灰色の太帯があるが個体によって斑紋の差異がある。
成虫はホスト草元や葉上などで見る事が出来る、幼虫は土中で根を食べて育つ。
ちなにみスグリゾウムシはカキゾウムシに大きさや模様が似ているが体形がより丸っこい。



シオデの葉で見られたスグリゾウムシ



ヨモギの葉で見られたスグリゾウムシ



体に短い毛がまばらに生えている。



息子が自宅の近所で採集してきたスグリゾウムシ。
割と自宅付近で今まで採集する事が多い不思議なゾウムシ。


[スグリゾウムシが付いていた植物]

 
左:シオデの葉
右:不明植物


[カキゾウムシとスグリゾウムシ]

 
左:カキゾウムシ(体系が細丸っこい)
右:スグリゾウムシ(体系がより丸っこい)


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カキゾウムシ

2021年10月17日 |  ●ゾウムシ科


カキゾウムシ Pseudocneorhinus obesus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] カキ・その他植物
[時 期] 4月~10月
※ 体長は約5.5㎜~6㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布する小型のゾウムシで、産地は局地的で個体数も少ない。
体は灰色で中央に白く太い湾曲帯が見られる、和名はカキの新芽を食べる事からついたようです。
成虫は4-10月にかけて、枯れ枝などで見られ、夜間灯火にも飛来する可能性もある。
小型だが体はやや細丸く、ずんぐりとしている。また体に細く短い毛がまばらに生えている。
♀のみで増える単為生殖の様で、近似種のスグリゾウムシに良く似ている。
ちなにみスグリゾウムシはカキゾウムシに大きさや模様が似ているが体形がより丸っこい。



枯れ枝で採集したカキゾウムシ



夜間灯火に飛来したカキゾウムシ


〖カキゾウムシとスグリゾウムシ〗

 
左:カキゾウムシ(体系が細丸っこい)
右:スグリゾウムシ(体系がより丸っこい)


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ホホジロアシナガゾウムシ

2021年09月25日 |  ●ゾウムシ科


ホホジロアシナガゾウムシ Merus erro (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ハゼ・ヌルデ・アカメガシワ・クワなど
[時 期] 3月~9月
※ 体長は約6.2㎜~9.3㎜前後のゾウムシ科アナアキゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布する小型のゾウムシで、体は茶色~黒色で名前の通りホホが白っぽくなっている。
実際には白と言うよりは肌色に近い。
上翅は硬く、網目状にゴツゴツとした凹凸が目立つ。
成虫はホスト植物で見られ、若枝を齧って産卵を行う。
幼虫はハゼ・ヌルデなどの若枝を食べて育つ。
本州以南では普通種の様だが北海道ではかなり稀な種の為、なかなかお目にかかる機会は少ない。



2023年5月 北海道 2022年にも札幌市内の森で1匹見つけていたので、改めて2023年に探すとあっさりと見つかった




2023年5月 北海道 札幌市内の森で見つけたホホジロアシナガゾウムシ、上の写真とは別個体(この日は3頭の
個体が見つかった、おそらく発生初期だったのでしょうね)






ホホジロアシナガゾウムシ(北海道)




北海道南部で見つけたホホジロアシナガゾウムシ


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カシワクチブトゾウムシ

2021年08月27日 |  ●ゾウムシ科


カシワクチブトゾウムシ Nothomyllocerus griseus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] カシワ・ミズナラ・コナラ・クヌギなど
[時 期] 5月~6月
※ 体長は約4㎜~5㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

口吻が短く太いゾウムシの仲間。
ミズナラやカシワの葉の上で複数見る事が出来る小型のゾウムシ。
近似種にはコカシワクチブトゾウムシなど似た様な種類がいるので同定には注意が必要。
カシワクチブトゾウムシは口器周辺に鱗毛が無く、コカシワクチブトゾウムシは鱗毛がある為
区別点の要素になる。



市内の森の中で見つけたカシワクチブトゾウムシ


 
ミズナラの葉の上で見つけたカシワクチブトゾウムシ


 
クリの葉の上で複数の本種が葉を食べていた


 
クリの葉の上で見つけたカシワクチブトゾウムシと(左)、本種が多数付いてたミズナラの幼木(右)



ミズナラの枝で見つけたカシワクチブトゾウムシ


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ヒメクチカクシゾウムシ

2019年05月12日 |  ●ゾウムシ科

ヒメクチカクシゾウムシ Catarrhinus umbrosus
2019年4月 [羽 化] 北海道

分 布[日本各地] 時 期[6-8月] 体 長[4.1-7㎜]
ホスト[不 明]
写真の個体はアキグミ材から羽化した、ヒメクチカクシゾウムシを撮影。

日本各地に分布するゾウムシの仲間。
図鑑では北海道は分布域から外れているが北海道にもいるのでしょか。
アキグミの材から羽化した小型のゾウムシです。
個体数は多いようです、確かに無数の本種が羽化しました。
小楯板は灰色鱗毛に覆われており、拡大するとまるで鱗の様に見える。
頭部は灰色の鱗状の部分から所々太く短い黒毛が生えている。













2019年4月 [羽 化] 北海道 ヒメクチカクシゾウムシ Catarrhinus umbrosus
アキグミの枯れ枝材から無数の本種が羽化した。
個体数は多い種の様です。


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オオアオゾウムシ

2019年05月11日 |  ●ゾウムシ科


オオアオゾウムシ Chlorophanus grandis (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] ブナ科・ヤナギ科・ニレ科・バラ科などの広葉樹
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約12㎜~15㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布し、平地~山地まで幅広く見られるが局地的で個体数はやや少ない。
成虫は日中に広葉樹の葉のスィーピングなどで得られる事が多い。
大型でエメラルドグリーン色の綺麗なゾウムシです、前胸と上翅の縁はイエロー色のラインが見られる。
オオアオゾウムシは5月~7月に越冬成虫が見られ、10月頃い新成虫が見られる。
主に夜行性。





バラ科広葉樹の葉のスウィーピングで得られたオオアオゾウムシ







ヤナギの葉のスウィーピングで得られたオオアオゾウムシ


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