いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

反ペレストロイカの世襲政治。 hereditary politics of anti-`perestroika'

2023-02-27 20:19:42 | 日記
 (1)政治の世界は権力術策の世界なので一般的には権力者が引き継がれていくにしたがって、ペレストロイカ(改革)ではなくて権力維持のための強権性が加速していく傾向にある。北朝鮮がそうであるし、中国もそうだし、露もそうだ。

 (2)露はベルリンの壁崩壊によるソ連邦崩壊、解体にかかわったゴルバチョフ書記長(当時の最高権力者)のペレストロイカが進んだかのようにみえたが、現在のプーチン大統領は敵対者を駆逐して権力独占を進めかってのソ連邦時代の粛清体制のレーニン、スターリン時代に戻ったようにロシア暗黒時代史の世界をつくりだして、大ソ連邦復活を目論んでかってのソ連邦国ウクライナを軍事侵攻して米、NATOが支援するウクライナと戦争継続中だ。

 (3)権力者はどうしても前任者時代と比較されるのでより「強い」指導者像を求めてなろうとするので、どうしてもより権力支配的な強権思想を強く持つ。北朝鮮は日本にとって拉致問題、ミサイル発射、核実験で政治的、軍事的威嚇、脅威を与えているが、現在の金正恩総書記の父の金正日前総書記は自ら北朝鮮による日本人拉致犯罪実行を認めて当時の小泉首相電撃訪朝を受けて5人の日本人拉致被害者の帰国が実現した。

 (4)これで日本人拉致被害者の全面解決も期待されたが、金正日総書記が死亡しその子息の若い金正恩総書記が権力を引き継ぎ拉致問題、非核化に向けて北朝鮮が動き出すのではないのかの淡い期待もあったが、政治経験未熟さが逆にカリスマ性、権力集中指導性を高める高圧的な姿勢に反映して日本、韓国を無視した対米接近に活路を求めて、米国の関心を引く方針としてミサイル発射、核実験路線に向かい、ミサイルを日本海に向けて乱発して核実験再開に向けて進行中ともいわれている。

 (5)金正恩体制では拉致問題は解決済みとしてまったく関心を示してもいない。金正恩総書記は若い指導者として海外での留学経験もあり、北朝鮮に何らかのあたらしい風、権力構造を持ち込むのではないかの淡い期待もあったが、今や父の金正日前総書記も及びもつかない排他的な横暴権力、恐怖政治を進めている。

 (6)権力継承、世襲政治(hereditary politics)体制を決して甘く見てはならずに、ペレストロイカの内に目的を早く実現しなければならない教訓だ。後に続く権力者の方が無分別、不条理に走る。

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