いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

公費の秘書。 a secretary of public expenses

2020-12-25 20:36:06 | 日記
 (1)日本の最高権力者の首相といえども議員である以上、支援者、後援会は大切でおろそかにはできない。だから安倍(前)首相も忙しい激務をぬって年始と盆には地元(山口)に帰りあいさつ回りをする。

 その安倍後援会支援者を安倍(前)首相主催の「桜を見る会」に一定枠招待して、前日には大手ホテルでの前夜祭を開催して接待していた。

 (2)首相主催の桜を見る会は、政府予算(国民税投資)を使ってこれまで功績のあった人々を慰労する目的での事業なので安倍後援会支援者が一定枠招待されるのは目的外の安倍(前)首相の私的な行為であり公費を使った政治の私物化で認められるものではなく、安倍(前)首相としては後援会主催の前夜祭のほうが主目的だったことはわかる。

 (3)こういうわかりきった構図でも、安倍(前)首相として後援会支援者を前夜祭に招待しておきながら前夜祭参加費をきっちり全額負担させることなど首相であるからこそできない算段で、色を付けることは十分に考えられることで、政治資金収支報告書では色付けは記載しなければならずに、そうすると公選法上は寄付行為として禁止されており両立できないことになり、安倍後援会側が色付けは「なかった」こととして安倍(前)首相も国会答弁で「なかった」と118回(衆院調査局調べ)くり返してきた。

 (4)ところが安倍(前)首相の突如の辞任後になって公設第一秘書がこれも突如に前夜祭経費の色付けのあったこと、収支報告書に記載しなかったことを認めて略式起訴され、安倍(前)首相は国会での虚偽答弁118回の政治責任にしかしこれをしらなかったとして刑事責任は不起訴となった。

 公設第一秘書が一転色付けを認めたのは、安倍(前)首相が辞任して政治的混乱が少ないこと、しかし状況証拠があまりに疑惑色濃くいつまでもなかったことにすれば矢面の安倍(前)首相に直接の疑惑が深まることを避けるため後援会責任者の公設第一秘書が「ひとり」責任を取ったことが考えられて、議員と秘書の言った、言わない、知らないの世界で処理しようとしたものだ。

 (5)公設第一秘書というと公費(国民税投資)からの雇用関係であり、議員秘書というものがどういうためにいて、何をするものか考えれば議員と秘書がそれぞれ勝手に好きなように何かを行動することなどあるものではなく、あってはならずに、それなら公費の秘書はいらない。

 安倍(前)首相、桜前夜祭の色付けをしらなかった、公設第一秘書の一存だったとすれば公設第一秘書は何のためにいたんですかということになって、こういうことをするためにいたんだとすればかけがいのない国民投資(税負担)による公費の不適切使用の責任は大きく、即刻議員辞職ものだ。

 (6)問題は安倍(前)首相と公設第一秘書が共謀したものかどうかではなく、こういうことをする(公設第一秘書は事実を認めている)ために公費で公設第一秘書を雇い、公費を不適切に使用した安倍(前)首相の政治、刑事責任だ。

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