いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

アバター戦争-2。その後の騒動。 war of avatar-2

2022-02-22 20:16:13 | 日記
 (1)ウクライナ軍事緊張は米露首脳が直接対決して軍事緊張をより現実的なものとして高める代理戦争(war of avatar)だと書いた。露はウクライナ国境沿いに15万人規模の兵力を集結して軍事演習をしてウクライナを威嚇して、バイデン米大統領はプーチン露大統領がウクライナ侵攻を決定したとする確証があるとして近日中の露軍のウクライナ侵攻を言及、警戒している。

 (2)ウクライナ国境沿いの15万人露軍、プーチン大統領のウクライナ軍事侵攻決定といい、プーチン大統領、バイデン大統領以外はわれわれには読み取れない、わからない「メタバース」の世界、アバター戦争と書いたが、ウクライナでは国防相が「今日の段階では国境地帯のロシア側に攻撃部隊がいるという兆候はどこにもない」(報道)と述べて「明日やあさってに侵攻があるというのは適切ではない」と露軍侵攻を否定してみせた。

 (3)本日プーチン大統領が署名したのは、ウクライナ東部の親露派勢力が実質支配する地域の一方的な独立国家承認の荒業だった。ウクライナの露によるクリミア(半島)化の拡大だがやはりメタバースの世界の話のようで現実感はない。

 (4)米露首脳再会談が報じられており、ウクライナ大統領とプーチン大統領の直接会談の開催も用意されているとの報道もあり、問題はウクライナのNATO加盟によるNATO勢力拡大にプーチン大統領が反発して米国にNATYO不拡大を求めていることであり、当事国のウクライナ大統領がプーチン大統領とこの問題で直接会談して意思、善後策を確認することが優先されるべきで、ウクライナ、露首脳会談が後回しになっていることが問題をさらに複雑にした。

 (5)当事国ウクライナの頭越しに米露首脳、外相が会談し、仏、独が仲介外交を重ねても問題解決に向かうとは思わない。メタバース世界のアバター戦争と書いた所以だ。米国と露の描くメタバースの世界での検討段階、順序違いの思惑をいくら描いてみても仲介外交がいくら優先されても段階、順序違いのメタバースの世界であり、早く当事国ウクライナと露との首脳会談が実現されて意見を交わすことが現実的、先決問題だ。

 (6)それにはまずはウクライナ国境沿いに展開しているとされる15万人規模の露軍の撤収が先だとの話になるが、露のウクライナ東部の独立国家承認による露軍配備の口実のあたらしい先手の展開も考えられて時間的余裕はない。

 ウクライナ国防相は国境沿いに露軍攻撃部隊はおらずに明日やあさってに侵攻はないと言っているのだから、そして今日のウクライナ東部の一方的な露の独立国家承認で当事国ウクライナ側からプーチン大統領に首脳会談を持ちかけて現実的解決を提案すべきだ。

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アバター戦争と外交。 war of avatar and diplomacy

2022-02-21 19:59:09 | 日記
 (1)ウクライナを巡る露と米、NATOの軍事緊張は、今日的社会ではメタバース(meta-verse)外交だ。ウクライナ国境沿いに集結した15万人ともいわれる露軍とこれにバイデン米大統領が近日中にも露軍のウクライナ侵攻があるとして東欧に米軍を増強して、いうなら「現実」の見えない仮想空間のアバター(avatar)兵力が軍事緊張をつくり出している。

 (2)露プーチン大統領と米バイデン大統領のNATO、ウクライナを巡る現実の見えない代理戦争(war of avatar)だ。露としてはウクライナ国境沿いに15万人規模の兵力を結集して兵たん、食料補給などで財政負担も大きく、いつまでもこの状態を持続することは実利的でなく、兵力の体力、意欲、高まりをいつまでも維持することはできずに、米国が近日中に露軍によるウクライナ侵攻があると予測することにつながっているとも考えられる。

 (3)プーチン大統領、露軍とすればこれだけの兵力、兵たん補給、財政負担をしておいて何もしないで利益もなく引き下がるということは国家戦略として国益としてあり得ないところであり、ウクライナ侵攻がないとしても米国、NATOから何らかの実利、利益、米国、NATOからの代償を得たいところであり、露が仕掛けた軍事緊張で引くに引けない覚悟なのだろう。

 (4)さて、メタバースのアバター(分身)はどう動くのか、動かないのか、本家の露、米、NATO、ウクライナ首脳に軍事衝突を思いとどまらせる妙手を生み出せるのか、「メタ」の予測、結末はいかばかりか聞いてみたい。

 (5)米国などはこれまでの露の軍事戦略として、相手側の挑発、先制攻撃の理由をつくり出してこれに露軍が反撃する理由、名目で軍事侵攻する前例に倣(なら)うことを警戒しており、仮想空間現実(メタバース)を予測するなら最低ウクライナ国境を挟んで双方小競り合い程度で問題がおさまる、大事に至らない程度ですめば幸いな軍事緊張の危機、沸点だ。

 (6)19日にはG7外相会合が開かれて露軍のウクライナ侵攻には「前例のない厳しい経済・金融制裁」を科す共同声明をだして、米露外相会談も開かれる予定だ。アバター(外相)の問題解決に向けた協議、努力が「仮想空間現実」(メタバース)から平和に向けた「現実」に振り替わることを待っている。

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国民政党論。 theory of national party

2022-02-19 20:20:35 | 日記
 (1)まがりなりにも野党第1党の立憲民主党が野党連携、協力、結集に苦心している。昨年の衆院選で立憲は共産党との候補者一本化など選挙協力を強めて政権交代勢力を目指して臨んだが、議席を減らして当時の枝野代表は責任を取って辞任した。

 (2)国民が立憲と共産党との選挙協力、政策協定に反対意思を示したもので、その衆院選で立憲と距離を置く日本維新の会が勢力を大きく伸ばして存在感を増して野党第2党になり、立憲は代表、執行部交代で共産党との協力関係の見直しに迫られている。

 (3)これまでの立憲の大きな支援組織、団体の「連合」は立憲と共産党との協力関係に反対して、今夏の参院選に向けては連合として支援政党を明示せずに「人物重視、候補者本位で臨む」(報道)基本方針を決定した。

 これまで連合、労組の支援で当選してきた立憲議員からは「動揺が広がっている」(同)といわれる。

 (4)立憲民主党は議席数では野党第1党でありながら衆院選で躍進した日本維新の会に政党支持率では逆転されており、立て直しが急務となっている。立憲がいつまでもイデオロギー政治(ideological politics)にこだわっていれば将来活路はみえてこずに、「国民政党」(national party)に変わらなければ再建活路はない。

 (5)そういう視点から、今回連合が立憲支持を基本方針から外したのは立憲が国民政党に生まれ変わる、変われる転機ととらえるしかない。立憲民主党の中心議員の多くが09年民主党政権にかかわっており、実は09年民主党政権は時代の変化に敏感なら革新勢力が「国民政党」に生まれ変わる、変われる転機であった。

 (6)当時の民主党政権は公共事業の見直し、廃止、高速道路無料化、高校授業料無償化、事業仕分けなどそれまでの自民党政権にない革新的政策が国民の圧倒的支持を受けて本格的政権交代を実現しながら、政策を推進する財政的裏付けがなく党内的にも保革混成で保守勢力と革新勢力がことあるごとに党内対立をくり返して自壊して3年半で民主党は崩壊する。

 (7)民主党政権の革新的政策が国民の圧倒的支持を集めている時に、党内がイデオロギーの対立、確執を超えて、あるいは棚上げしてでも「国民政党」に脱皮、脱却するために努力、結束すれば、政策推進過程での見通しの甘さ、不足はあっても見直し、反省として国民の支持を取り繕うやり方はあった。

 (8)時代は米ソ冷戦時代の終えん、中国など共産主義独裁国家も市場資本主義経済への大転換で経済国家へ進んでいた時代であり、いつまでもイデオロギー政治にこだわっている時代ではなかった。時代に乗り遅れ、見誤った民主党政権の失敗は、その後国民の大きなトラウマとなって現在の野党の支持率低迷につながっている。

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裁判官の覚悟。 preparedness of a judge

2022-02-18 20:25:42 | 日記
 (1)保守思想の強かった安倍元政権時代に世界的なテロ活動が横行して日本も標的になる中でテロ対策名目で集まっただけで罪が問われる「共謀罪」を数の力で成立させて、誰でも、いつでも、どこでも、何にでも犯罪者に仕立てられる問題の法律が制定され、当時の特定秘密保護法とまるで戦前社会に回帰するような国民の権利、私権、利益を国家が制約する保守強権政治が進められた。

 (2)近代社会では進化した情報化時代を逆手にとって犯罪も進化して巧妙化して、証拠を残さない手口が増えて、司法も証拠主義の中で「状況証拠」の積み重ねで犯罪を立証するというあたらしい司法判断、判決、手法が示される事例、判例が出てきた。

 情報化時代、社会でのあたらしい犯罪に対して司法の社会正義、秩序の維持、保障のためのあたらしい判断、判決、判例であるが、これまでの司法の「証拠主義」の正当性、正確性、妥当性、理論性には問題はあり、政治の「共謀罪」のように集まっただけで犯罪に問われる可能性のある裁判官の主観が判断、判決により影響力を持つ危険性はある。

 (3)最近も高令者の金銭を狙った特殊詐欺事件で、電話でキャッシュカードを用意させ高令者宅に出向く途中で高令者宅に入らなくてもキャッシュカードを搾取しなくても、近づいた時点で「未遂罪」が成立する(報道)との判断、判決の事件があった。

 (4)犯罪弱者の高令者事件を未然に防ぐ司法のあたらしい判断で、これまでは犯罪が成立する意思、意図、行為があっての未遂罪要件であり途上での意思の変化、有無は問題とせず、一方で「共謀罪」のように犯罪行為に及ぶ前に成立しない段階で集まっただけで犯罪、犯罪者として個人の権利、私権、利益を司法が拘束して制約できるという司法、裁判官の主観支配が可能となり、これまでの誰もが理解できる証拠主義の理論、理念が治安維持、優先のためになおざりにされる危険性はある。

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棋士の宇宙観、大局観。 a view of the cosmos , the general situation of `shogi' master

2022-02-17 20:09:21 | 日記
 (1)プロ棋士の頭脳は小宇宙(microcosm)といわれて、大局観(general situation)がすばらしい、すぐれているといわれる。宇宙は成り立ちもわからずに、どこまでもどこまでも永久に続くのか、終りはあるのかはわからずひろがる空間でとらえどころのないところが宇宙観で、プロ棋士の頭脳も「とらえどころ」がない。

 (2)大局観のすばらしさ、すぐれているのは全体局面を一気に果敢に見通す「とらえる」頭脳、能力で、パラドックス(paradox)として宇宙観につながる。こういう頭脳、能力は研究者、芸術家、経営者など広く創造のエネルギー世界で力を発揮する能力だが、「政治」の世界ではほとんど見たことがない。

 (3)人類は幾多の困難、災難、危機に見舞われてきて、乗り越えてはきたけれども、犠牲も損失も多く経験してきて今また人類は地球温暖化、新型コロナウイルスパンデミックの中で苦戦、戦いの中で中心を担う政治の世界では宇宙観、大局観が欠如して、人類に降りかかる不幸をなかなか振り払うことができずにくり返して前に進めないでいる。

 (4)人類は第一次、二次世界大戦を経験してきたが、今またウクライナ軍事緊張を巡る米国、NATOと露の勢力争いでバイデン米大統領からは「世界大戦」という言葉まで飛び出している。ここはぜひ宇宙観、大局観にすぐれたプロ棋士の政治の世界での能力、影響力発揮を期待したいところだが、プロ棋士が政治家として活動している話はまず聞いたことがない。

 (5)それどころか最近になってプロ棋士として初めて公認会計士資格をとったという話が話題として聞かれるほどで、このたび19才で史上最年少で五冠を獲得した破格の藤井聡太五冠は将棋に専念するために学業を断念する決断をしている。

 プロ棋士となると厳しい、厳格なヒエラルキー競争世界を勝ちあがることが求められて、他人事にかかわるスキもヒマもないというところだ。

 (6)しかし、すぐれた宇宙観、大局観の頭脳、能力を持つプロ棋士が政治の世界で力を発揮してくれることがあれば、政治も変われるのではないのかと思うし、当然期待したくもなる。プロ棋士がなかなか本職以外に社会と深くかかわることがみられないのは残念で、とりわけ政治の世界にこそ必要なすぐれた宇宙観、大局観をみせているだけに、政治家としての力量にも期待したくもなる今日的政治事情だ。

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