simさんからご紹介いただいたVHDLによる論理合成の基礎。
ようやく読み終わりました。って言っても、まだ全部理解
出来たわけじゃないんですけどね…。(´o`)
「FPGAボードで学ぶ論理回路設計」はFPGAボードと
解説書付きであの値段だからお買い得といえばお買い得
なんだけど、ゴールがあらかじめ決まっていて一本線で
突っ走る感じだったので、そのわき道に何があるのか
が良く解らかった…。
(一歩踏み外すとサポートが何も無い)
なので、知りたいところにもう少しで手が届かないって
感じ。
トラ技スペシャル79「初歩のHDL設計学習帳」や
80「VHDLによる設計演習帳」も、実例などが
いっぱい載っていてなかなかなんだけど、やっぱり
何かがちょっと足りない…。
なんていうか、「日の字LEDに数字出そう」
とか、「カウンタを回そう」とか、そういうことを
何も知らない状態の時に読めば、「あぁ、こういう
風に書くのね…」ということが解るんだろうけど、
大規模の設計する時に必要なことは何も書いてない
といってもいい状態。
で、「VHDLによる論理合成の基礎」はその点で
とても満足だったな。特に第5章「合成に向いた
コーディング手法」のところ。タイトルに基礎
と書いてあるけど、基礎の本というよりは
入門書を読み終わった人向けの次の一歩って
感じかなぁ。
意図しないラッチの回避の意味もなんとなく解ったし、
回路規模を減らすための「論理の共有化」とか、
計算式につける括弧の順序で「遅延時間が変わってくる」
とか、クロック回路やリセット回路の鉄則とか、
モジュール分割の考え方とか、モジュールとモジュール
を繋ぎ合わせる時の注意(グルーロジック)とか。
もう盛りだくさん。
そうなんだよねぇ。この辺なんだよねぇ。
単なる文法書でもなく、一般論を並べるでもなく、
かなり実践寄りって気がした!
願わくば、演習問題の章でもいいんだけど、もっと
大規模な設計をやってみるっていう風だとよかったな。
演習問題は簡単で小規模なものばかりだったので…
続編があったら良いんだけどな。応用編とか実践編
みたいな感じで。
この人の文体はけっこう読みやすかったので、
できればこの人の本で、と思って検索してみたん
だけど、verilogHDLの本と、テストベンチ
の本しか見つからなかった…
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