またしてもPicoScopeのお話。
ビデオ信号を取り込んだらどの程度の波形が得られる
んだろうか?と思って、実験してみました。
以前電波で飛んできたカラーバーをHDD-DVDデッキ
で録画しておいたんですが、それを再生して1ライン分を
取り込んでみると、こんな感じ。サイズがでかいので
とりあえず水平シンクロ~カラーバースト~白レベル出力
までを切り出しました。
なんだか波形が乱れて汚いなぁ…こんなに精度が悪い
オシロなのか?それともHDDに圧縮かけて録画して
あるからノイズが載っているのか?
と思って、気を改めて放送の最中の電波を拾って
みました。こんな感じ。
取り込みの幅をさっきより細かくしてしまったので、
取り込み後に画像ソフトで横方向を50%圧縮
しましたが、一応同じ条件になっているはずです。
放送の電波は波形がかなり綺麗。やっぱりノイズの
原因はHDDに圧縮して録画したからみたいですね。
それ以上に、PicoScopeでも充分に綺麗な波形が
取り込めるんだなぁ。
1chしか取り込めないのが玉に瑕だけど、まぁ
ロジアナと併用すれば大体のことはできちゃう
でしょう。
それ以前に、「オシロでそれっぽい波形が出て
いるからOK」みたいな開発はオイラは嫌いで、
(シミュレータなども含めて)設計内容と
完全に同じ動作をすることを確認出来るまで
気がすまない人間なので、オシロやロジアナは
原因究明のための最後の砦や、出来上がり時
の最終確認用、的なイメージ。
実はあまり出番はないかも知れませんが、
でも無ければ無いでやっぱり困るからな…。
その意味でも、シミュレータはバグをきちんと
取り除いておいて欲しいものですが、そのあたり
はICE(ICD)をちゃんと買って頑張れ、
というこのなのかもしれませんが…。
まぁ音声にしてもビデオにしても、そこそこ
綺麗な波形が取り込めることがわかったので、
アナログ用途では必要充分、かつ廉価でお買い得
だな。
あとは速くて大容量で多機能なロジアナがあれば
うれしいな。
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