先日の目論見、バースト信号を(半分の)黄色信号で
代替出来ないかという話の続きです。
どんな回路を組んだらいいのか色々考えてみて、
アレがダメ、コレがダメ…となかなかいいアイデアが
浮かばないものです。
オペアンプの増幅率を設定する抵抗のところに
N-MOSなどをスイッチとして挟み込んで、
上手い具合に増幅率を0に出来ないかなぁとか、
帰還回路にN-MOSを挟み込んで理想ダイオード
的な動作をスイッチで切り替えるとか、
そういう非線形動作をさせられないかなぁ…と
いうことに取り憑かれていたんですが、私の
頭では解決できず…
反転入力、非反転入力に複雑に抵抗がくっ付いた
加減算回路ではそれはどうも無理っぽい…
というわけで、もっと別の観点で。オペアンプの
出力側を遮断する方向で考えてみることに。
単純に遮断するだけだとオペアンプの入力端子が
オープンになっちゃうので、その点をどうにか
しないといけません。
というわけで、短時間だけ入力の電圧を保持できる
ような回路を考えてみました。こんなの。
とりあえずオペアンプからの出力電圧の代わりに
可変抵抗の分圧で適当な電圧をつくりました。
それをエンハンスト型N-MOSトランジスタを経由
してオペアンプのボルテージフォロアで受けて、
その出力電圧を計測します。
一番右側のスイッチをOFFにしている間はゲートに
電圧がかかるのでトランジスタはON。よって、
オペアンプの出力は可変抵抗の分圧値と一緒。
で、スイッチをONにするとゲートがGNDに短絡
してトランジスタがOFF。このとき、反転入力
に繋がったコンデンサにたまっていた電圧が
そのまま反転入力に掛かりつづけるので、
オペアンプの出力電圧もこのままコンデンサの
電圧(=トランジスタがONだった時の電圧)が
引き続き出力される…はずと。
で、ブレッドボードで実験してみた。
…上手くいきました。
問題になるのはコンデンサの容量でしょうね。
あまり容量が大きいと入力波形がなまっちゃうので。
マイコンの電源回路に使われるパスコンが0.1uF
位であることを考えるとこんなに大きいやつじゃ
多分だめで、pFオーダーのコンデンサってこと
になるんだろうな…
幾つくらいなら良いんだろう?あまり小さいと
電圧がフラフラするだろうし…
数十~数百pF程度でしょうかね?
バースト信号が出てる時間って、たかだか数u秒
だし。
まぁ上手く動きそうなので、あとはコレを輝度信号なり
Cr信号なりの出力部分に組み込んでおいて、バースト
信号の出力タイミングだけN-MOSをOFFに
しておけば、その間の電圧はペデスタルレベルのまま
保たれるはずです。
とりあえず1歩前進かな。まぁ、マイコン側から
バースト信号を出力する時に、同時に制御信号を1本
出さないといけないんですけどね。まあ、むずかしい
モノでもないからとりあえずこれでいい事にします。
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