「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
サイトに挙げなかった他愛ないことを日記的に書き残してます。
PIC AVR 工作室 ブログ



この間月を撮りに行った時に、オマケに木星も撮って
居たりしたんだけど、すぐ近くにあるはずの天王星
までは撮れず仕舞い。

せっかく「超接近」してるんだから何とかパチリと
行きたいところ。で、昨日再度挑戦してみたのだ。
機材は一緒。例によって中古の安物赤道儀とビクセン
のR114。


…ところが出かけてみると、薄い雲、濃い雲がゆっくり
と流れているとういなんともいえない天候。
そもそも北極星が見えたり見えなかったりで、極軸
合わせが厳しい…。何とかかんとか極軸を合わせたり
紆余曲折ありつつもパチリ。



左に輝いているのが木星とガリレオ衛星。右にポツン
としてるのが天王星。やった!
最接近まであと1週間ほどあるみたいなんだけど、
ほぼ1度くらいまで近づいてるっぽい。

Stellariumでシミュレーション掛けて調べてみると、
周辺の恒星やガリレオ衛星などの位置関係から間違えなく
天王星って判る。

さて、今回は30秒ほど露出を掛けてみてようやく
天王星が奇麗な青で写ることが判ったのが収穫。
木星はそんなに露出を掛ける必要がないので、
完全に白飛び状態。見比べてみると…


左2枚はこの間撮った木星。右が昨日撮ったやつ。
露出はそれぞれISO100の1/60秒、ISO100の0.5秒、
ISO400の30秒。(F値は約8.0で共通)
それぞれ画素等倍で切り出し。

昨日撮った写真は、この間のと比べると数百倍~
数千倍の露出をかけている計算。ここまでかけないと、
天王星の色は出ないんだなぁ。

さて、天王星も画素等倍で切り出してみると

じゃーーーん。

あまり奇麗な丸になってないのは、多分本来の
天王星の丸の周りにブレとかあるだろうと。
本来はもうちっと小さく写るはずなんだろうなぁ。
天王星の視直径は、木星に比べて1/10以下くらい
のはずだから。


まずは雲。薄雲とはいえ、ここまで望遠で撮ると
どうしても影響が出ちゃう。そして追尾精度。
一応30秒で赤道儀の追尾をしているけど、微風は
あるし、極軸あわせの精度も問題。そして球面鏡の
収差。写真中心付近なら奇麗なんだけど、写真用の
レンズと違って天体望遠鏡は画面周辺の収差が
大きくなる物。ってことで、画面周辺付近に写ってた
恒星を見てみると、

ほぼ点像。ちょっとブレてるかな。ピントはほぼOK。
追尾の誤差とか風の振動とかかな。

うーん。画面中央付近に捉えた写真を1枚撮って
置けばよかったんだけど、雲の隙間を狙って撮ったり
してたんで、あれこれやってる余裕がなかった…

雲が薄く切れた瞬間は、カメラのスクリーンだけでも
なんとか天王星を見ることが出来たんだけど、
やっぱ薄暗い星だなぁ。太陽から遠いからな。

でも、天王星の距離からみたら地球なんてもっと
ちっぽけなはずなんだよな。地上のいざこざなんて
そう考えるとホントはちっぽけな話だよな。


星に絡んでもう一つ。youtubeで見っけたこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=1d_TFyXJnI8
なかなか面白いシミュレーション。地球各地の
歴史も大きく変わるだろうし、昼と夜の概念も
変わっちゃうだろうし、世界の宗教観、価値観
なんて全然違っていたろうし、色々考えさせ
られる動画だな。

それにしてもエクアドルの空がなんだかカッコいい。
…地球の地軸と輪っかの回転軸が一致しているとは
思えないんだけども…



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