「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
サイトに挙げなかった他愛ないことを日記的に書き残してます。
PIC AVR 工作室 ブログ



昨日の続き。

NJM2360の実験結果を表に纏めた物をとりあえず
貼っておきます。(中身についてはとりあえずやって
みただけのモノなので、何の保証もありません…
念のため)

njm2360_test_result1.xls

この間挙げたテストパターンのうち、やり始めてみて
無駄かなぁと思ったパターンは消化を止めちゃったのと、
インダクタの種類を1つ追加してるので、それに併せて
リストを一部修正したのがsheet2です。


赤いところは多分使えないパターン。黄色はちょっと
キケンなパターン。それ以外はとりあえず使えそう。
水色のところは大出力になっていたり、高効率に
なっているところ…使えそうなところ。

項番48までがこの間挙げた内実際に消化したもの。
68Ω負荷ならあちこちのパターンでマトモに動いて
いる感じ。7V、9Vは結構大丈夫な感じ。11Vは
何れもちょっと厳しいな。

34Ω負荷となると、7Vで何とか動いている感じで、
9V、11Vは殆ど無理っぽい感じ。

これらは、NJM2360内蔵のスイッチングトランジスタで
スイッチングさせた場合なので、内蔵トランジスタ
の定格=1.5Aに大きく制約を受けているところ。
実験結果からみると1.4W出力あたりまではなんとか。
1.7Wクラスになると出力がかなり厳しい感じかなぁ…と。

ちなみに、項番49~54の100uHインダクタを使った実験
は100uHのインダクタ自体は項番31~36と同じモノだけど、
ICの外部にスイッチングトランジスタを別途設けたもの
(データシートに書いてあったもの)で定数は適当に
設定したもの。
68Ω負荷で1.8Wに届いているものの、まだ期待以下。


なんにしても、このくらいだと、精々68Ω分の
1-1相だけで回さないといけなくなっちゃう。
1-2相励磁で動かすには少なくとも最大34Ω負荷で
ガンガン回らないとだめ。
出来ればやっぱ9V出力で34Ω負荷が掛けられるもの
が欲しいところ。


うーん、と思っていろいろ調べなおししてみると、
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5477671.html
このページからリンクされているPDFドキュメントに
http://semicon.njr.co.jp/njr/hp/fileDownloadMedia.do?_mediaId=4063
こんな詳細なアプリケーションノートがあった!

データシートに細かい定数とか載ってないなぁって
思ったら、こんなドキュメントがあったのか…
っていうか、データシートに載せておいてくれれば
良いのになぁ。


この38ページで使われている外部のスイッチング用
トランジスタ2SC3255は持ってないんだけど、
大電流用に使えそうなトランジスタとして以前秋月
で買っておいた2SC3422
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03759/

なら3A流せるので、代わりに使えないかなぁ…と。

Vce(sat)が0.8Vと少し大きめなのがアレだけど、
アプリケーションノートに載っている式を元に
定数を計算しなおせばいいかな?問題は、手元の
インダクタはどれも1Aから精々1.5A程度のものしか
ないから、定格を超えて使わないといけないんだよなぁ。
とりあえず実験だから無理矢理進めるとして、本命の
インダクタも探しておかないといけないなぁ。

サガミエレクのこの辺りかなぁ…
https://www.marutsu.co.jp/user/shohin.php?p=62116
https://www.marutsu.co.jp/user/shohin.php?p=68086


さて、定数の再計算といえば…アプリケーションノート
の39ページに載っている式の意味で、なんとも理解
できないところが…

出力電力Pはインダクタンスに反比例することに
なっているんだけど、インダクタンスが小さく
なると出力電力が大きくなるっていう意味だよなぁ。
逆じゃないのかなぁ?

あと、周波数に比例して出力電力が高くなるって
言うのは判るんだけど、オン時間の2乗にも反比例
するってことから、グラフからオン時間を読み取って
計算してみると、周波数が高くなるにしたがって
電力が小さくなっていくみたいなんだよなぁ…
そもそもオン時間じゃなくて、デューティー比で
決まるんじゃないのかなぁ?

よく解らん… おいらはまだまだ交流の計算が
よく解ってないんだなぁ。


とりあえず今出来ることといえば、一つは外部に
スイッチングトランジスタを取り付けた場合のデータ
を実験で計測してみることと、もう一つは今回の
結果を計算式に放り込んでみて理論値と実測値を
比べてみることかな。


ちょっとずつでも進めてみるかな。


あと、もう一つ気になっているのが終端電圧。
エネループを使うとして、どこまで電圧が落ちたら
停止させないといけないのか。4本直列にして
1本あたり1.0Vなら4.0Vにすりゃいいじゃん!って
思ってたんだけど、
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1061986.html

こことか見ると、直列接続の場合性能の劣った
セルに一番負荷が掛かって、更にそのセルをビンゴ
で劣化させる… もしくは終端電圧が下がりすぎた
ときにその1つのセル電圧だけ特に落ちすぎて、
一気に寿命にさせて仕舞うとか。

色々と難しいなぁ。


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この間からテストパターンだけ挙げて実験が全然
進んでなかったNJM2360のお話。

ようやく一通り実験完了。実験風景がこれ。↓




ニッ水代表として、エネループ4本でどの程度まで
昇圧したらどの程度の電流が取り出せるのかって
お話。

結構な電力を負荷に掛けるので、久々にセメント抵抗
登場! 68Ωを1個で掛ければ68Ω、2個並列なら34Ω
ってわけ。ほんのり暖かくなるほどの電力が取り出せ
ました。(ミリワットではなくワット単位)

結果は後で纏めるとして、ナカナカ興味深い結果に
なった感じ。
こういう実験は、やっぱ考察が肝だな。のちのち
ステッピングモーターを動かす電力として使える
のか使えないのか…って。


ちなみに、一通り実験した後で、データシートを参考に
パワトラを外付けしてハイパワーを狙ってみたりも
しました。NJM2360が2個150円で売っている昨今、外付け
にパワトラを付ける意味があるのかどうかはこの際
考えないことにして…

それにしても、こういう実験ではテスター2個ではちょっと
足りないなぁ。もう1個くらい欲しいところ…



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