この冬の雪は、ほんま重たかったんや。
家周りでも畑でも、いろんなもんが雪の重みでぶっ壊れた。
樋はひん曲がり、
物干し竿は真っ二つに折れ、
防獣ネットはズタズタにちぎれ、
トンネル支柱は全部折れてべた掛け状態になり、
冬の初めにはほぼ100%発芽してたエンドウは、三か月間雪の重石で8割方息絶えた。
重たかったんは竿やネットやエンドウ豆だけやない。
それはこの冬、突然始まった。
「スピカちゃん、おんぶしてー」
「ねえ、おんぶー」
「おんぶったら、おんぶー」 「ぐげげ…」
来る日も来る日も「いち」に乗っかられ、
よう頑張ったな、スピカさん。
「うん。頑張ったの、スピカ」
家周りでも畑でも、いろんなもんが雪の重みでぶっ壊れた。
樋はひん曲がり、
物干し竿は真っ二つに折れ、
防獣ネットはズタズタにちぎれ、
トンネル支柱は全部折れてべた掛け状態になり、
冬の初めにはほぼ100%発芽してたエンドウは、三か月間雪の重石で8割方息絶えた。
重たかったんは竿やネットやエンドウ豆だけやない。
それはこの冬、突然始まった。
「スピカちゃん、おんぶしてー」
「ねえ、おんぶー」
「おんぶったら、おんぶー」 「ぐげげ…」
来る日も来る日も「いち」に乗っかられ、
よう頑張ったな、スピカさん。
「うん。頑張ったの、スピカ」