小林さんちのメイドラゴンS 第11話「プレミアムシート(特別料金はかかりません)」
前半は小林さんを想うトールの心情に変化が訪れていました。自分の気持ちばかり押しつけるのではなく、相手を想ってこその真のご奉仕…ということで差し出したのが自分の尻尾焼きなあたりは相変わらずなトールでしたが、そんな彼女に滝谷さんからの言葉が深く突き刺さることに。ドラゴン相手に「それはよくないんじゃないかな」とビシッと言える滝谷さんカッコいいでヤンス…
トールの尻尾にしろ、トールがあちらの世界から持って来ようとした薬にしろ、いずれもこの世界のものではなく、食べればあちらの世界の人間になってしまうかもしれない。大切な人に自分の力全てを使って幸せになってもらいたいとも思いつつ、小林さんが望まなければお節介でしかない。トールはこの世界の食べ物を食べることに抵抗は無いけど、小林さんにはこの世界の人でいて欲しい…トールの中では色々な思いが渦を巻いていました。
自分の思うまま行動し、自由に気持ちをぶつけたいけれど、それが出来ないもどかしさと不自由さ。しかし十全に力を発揮できなくとも、相手は満足してくれる。自分の相手への気持ちを抑えつけることが、相手のためになるというのも不思議な話ですね。
ここでこの話を入れてきたのは、後半のトールがこの世界に来た経緯や「自由」と「不自由」にも繋がる話だからでしょうか。同じ原作6巻に収録されている話とはいえ、うまいこと繋げてきたなーと。
そして後半は1期最終回にも登場した終焉帝ダモクレス再び。原作だと「この本おもしれー」「ぜってぇよくねぇよこれ…どうしよ…」などの親しみやすいセリフもありましたが、アニメでは終始真面目でボイスが渋すぎカッコよすぎなお父さんでした。
トールがこの世界に来たところまでの「概要」は終焉帝から、「気持ち」はトールから聴くという表現が素晴らしいですね。概要は当事者でなくても話せるけれども、そこに至るまでに抱いた感情は本人でなければ正確なことは分からない。小林さんもそうですが、トールの感情を大事にしているのは好感が持てます。終焉帝でダメな親父だったら、今回チラッと登場した先代のカンナカムイはどうなってしまうんだ…
この後、なかなか家に帰ろうとしない小林さんの描写が印象的です。どう話を切り出したらいいか悩んでいたのか、はたまたイルルやカンナが寝静まるであろう時間帯を探っていたか。いずれにしろ、小林さんのトールへの気遣いが感じられるシーンでしたね。
自由に行動させた結果、不自由であることを嫌い、単身神々に戦いを挑んでしまったトール。元より調和勢、混沌勢などの枠組みに縛られていれば「そういうものだ」と受け入れられたかもしれませんが、勢力や種族分け隔てなく接したトールだからこそ、自由に行動したいのに不自由さを痛感する結果となったのでしょう。
一人であることを望んだはずなのに、一人になるとしたいことも無く、一人の、自由の怖さを知ってしまったトール…こちらの世界で命の危機に瀕していた時に小林さんと出会って…というあたりの話は1期で描かれていましたね。
そして「一人になりたい、自由に生きたい」と望んでいたトールが選んだのは「メイド」という「誰かに仕える生き方」でした。前半で描かれていたように、今のトールは自分の気持ちを存分に相手に押しつけることも出来ない不自由さを抱えていますが、それでも彼女の笑顔からは幸せであることが見て取れます。
全てを聴き終えた後、そっと小林さんの隣に移るトールと、何も言われずとも彼女を優しくなでる小林さんの関係性もまた素敵でした…
といった感じでしんみりしたところで、次回あっという間の最終回!夏祭りでの穏やかな一時が描かれることになりそうです。
そういえばミニドラSの第3話ではトールとエルマが終始張り合ってましたね。ああいう関係性も心地いいのでしょう。
前半は小林さんを想うトールの心情に変化が訪れていました。自分の気持ちばかり押しつけるのではなく、相手を想ってこその真のご奉仕…ということで差し出したのが自分の尻尾焼きなあたりは相変わらずなトールでしたが、そんな彼女に滝谷さんからの言葉が深く突き刺さることに。ドラゴン相手に「それはよくないんじゃないかな」とビシッと言える滝谷さんカッコいいでヤンス…
トールの尻尾にしろ、トールがあちらの世界から持って来ようとした薬にしろ、いずれもこの世界のものではなく、食べればあちらの世界の人間になってしまうかもしれない。大切な人に自分の力全てを使って幸せになってもらいたいとも思いつつ、小林さんが望まなければお節介でしかない。トールはこの世界の食べ物を食べることに抵抗は無いけど、小林さんにはこの世界の人でいて欲しい…トールの中では色々な思いが渦を巻いていました。
自分の思うまま行動し、自由に気持ちをぶつけたいけれど、それが出来ないもどかしさと不自由さ。しかし十全に力を発揮できなくとも、相手は満足してくれる。自分の相手への気持ちを抑えつけることが、相手のためになるというのも不思議な話ですね。
ここでこの話を入れてきたのは、後半のトールがこの世界に来た経緯や「自由」と「不自由」にも繋がる話だからでしょうか。同じ原作6巻に収録されている話とはいえ、うまいこと繋げてきたなーと。
そして後半は1期最終回にも登場した終焉帝ダモクレス再び。原作だと「この本おもしれー」「ぜってぇよくねぇよこれ…どうしよ…」などの親しみやすいセリフもありましたが、アニメでは終始真面目でボイスが渋すぎカッコよすぎなお父さんでした。
トールがこの世界に来たところまでの「概要」は終焉帝から、「気持ち」はトールから聴くという表現が素晴らしいですね。概要は当事者でなくても話せるけれども、そこに至るまでに抱いた感情は本人でなければ正確なことは分からない。小林さんもそうですが、トールの感情を大事にしているのは好感が持てます。終焉帝でダメな親父だったら、今回チラッと登場した先代のカンナカムイはどうなってしまうんだ…
この後、なかなか家に帰ろうとしない小林さんの描写が印象的です。どう話を切り出したらいいか悩んでいたのか、はたまたイルルやカンナが寝静まるであろう時間帯を探っていたか。いずれにしろ、小林さんのトールへの気遣いが感じられるシーンでしたね。
自由に行動させた結果、不自由であることを嫌い、単身神々に戦いを挑んでしまったトール。元より調和勢、混沌勢などの枠組みに縛られていれば「そういうものだ」と受け入れられたかもしれませんが、勢力や種族分け隔てなく接したトールだからこそ、自由に行動したいのに不自由さを痛感する結果となったのでしょう。
一人であることを望んだはずなのに、一人になるとしたいことも無く、一人の、自由の怖さを知ってしまったトール…こちらの世界で命の危機に瀕していた時に小林さんと出会って…というあたりの話は1期で描かれていましたね。
そして「一人になりたい、自由に生きたい」と望んでいたトールが選んだのは「メイド」という「誰かに仕える生き方」でした。前半で描かれていたように、今のトールは自分の気持ちを存分に相手に押しつけることも出来ない不自由さを抱えていますが、それでも彼女の笑顔からは幸せであることが見て取れます。
全てを聴き終えた後、そっと小林さんの隣に移るトールと、何も言われずとも彼女を優しくなでる小林さんの関係性もまた素敵でした…
といった感じでしんみりしたところで、次回あっという間の最終回!夏祭りでの穏やかな一時が描かれることになりそうです。
そういえばミニドラSの第3話ではトールとエルマが終始張り合ってましたね。ああいう関係性も心地いいのでしょう。