ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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小林さんちのメイドラゴンS 第11話「プレミアムシート(特別料金はかかりません)」

2021-09-17 07:33:30 | 2021年アニメ
小林さんちのメイドラゴンS 第11話「プレミアムシート(特別料金はかかりません)」

 前半は小林さんを想うトールの心情に変化が訪れていました。自分の気持ちばかり押しつけるのではなく、相手を想ってこその真のご奉仕…ということで差し出したのが自分の尻尾焼きなあたりは相変わらずなトールでしたが、そんな彼女に滝谷さんからの言葉が深く突き刺さることに。ドラゴン相手に「それはよくないんじゃないかな」とビシッと言える滝谷さんカッコいいでヤンス…

 トールの尻尾にしろ、トールがあちらの世界から持って来ようとした薬にしろ、いずれもこの世界のものではなく、食べればあちらの世界の人間になってしまうかもしれない。大切な人に自分の力全てを使って幸せになってもらいたいとも思いつつ、小林さんが望まなければお節介でしかない。トールはこの世界の食べ物を食べることに抵抗は無いけど、小林さんにはこの世界の人でいて欲しい…トールの中では色々な思いが渦を巻いていました。
 自分の思うまま行動し、自由に気持ちをぶつけたいけれど、それが出来ないもどかしさと不自由さ。しかし十全に力を発揮できなくとも、相手は満足してくれる。自分の相手への気持ちを抑えつけることが、相手のためになるというのも不思議な話ですね。

 ここでこの話を入れてきたのは、後半のトールがこの世界に来た経緯や「自由」と「不自由」にも繋がる話だからでしょうか。同じ原作6巻に収録されている話とはいえ、うまいこと繋げてきたなーと。


 そして後半は1期最終回にも登場した終焉帝ダモクレス再び。原作だと「この本おもしれー」「ぜってぇよくねぇよこれ…どうしよ…」などの親しみやすいセリフもありましたが、アニメでは終始真面目でボイスが渋すぎカッコよすぎなお父さんでした。
 トールがこの世界に来たところまでの「概要」は終焉帝から、「気持ち」はトールから聴くという表現が素晴らしいですね。概要は当事者でなくても話せるけれども、そこに至るまでに抱いた感情は本人でなければ正確なことは分からない。小林さんもそうですが、トールの感情を大事にしているのは好感が持てます。終焉帝でダメな親父だったら、今回チラッと登場した先代のカンナカムイはどうなってしまうんだ…

 この後、なかなか家に帰ろうとしない小林さんの描写が印象的です。どう話を切り出したらいいか悩んでいたのか、はたまたイルルやカンナが寝静まるであろう時間帯を探っていたか。いずれにしろ、小林さんのトールへの気遣いが感じられるシーンでしたね。


 自由に行動させた結果、不自由であることを嫌い、単身神々に戦いを挑んでしまったトール。元より調和勢、混沌勢などの枠組みに縛られていれば「そういうものだ」と受け入れられたかもしれませんが、勢力や種族分け隔てなく接したトールだからこそ、自由に行動したいのに不自由さを痛感する結果となったのでしょう。
 一人であることを望んだはずなのに、一人になるとしたいことも無く、一人の、自由の怖さを知ってしまったトール…こちらの世界で命の危機に瀕していた時に小林さんと出会って…というあたりの話は1期で描かれていましたね。
 
 そして「一人になりたい、自由に生きたい」と望んでいたトールが選んだのは「メイド」という「誰かに仕える生き方」でした。前半で描かれていたように、今のトールは自分の気持ちを存分に相手に押しつけることも出来ない不自由さを抱えていますが、それでも彼女の笑顔からは幸せであることが見て取れます。
 全てを聴き終えた後、そっと小林さんの隣に移るトールと、何も言われずとも彼女を優しくなでる小林さんの関係性もまた素敵でした…


 といった感じでしんみりしたところで、次回あっという間の最終回!夏祭りでの穏やかな一時が描かれることになりそうです。
 そういえばミニドラSの第3話ではトールとエルマが終始張り合ってましたね。ああいう関係性も心地いいのでしょう。
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ラブライブ!スーパースター!! 第7話「決戦!生徒会長選!」

2021-09-13 06:25:21 | 2021年アニメ
ラブライブ!スーパースター!! 第7話「決戦!生徒会長選!」

 「なんで私の名前が書いてあるの?」かのんちゃんの震え声も好き。

 さていよいよ結ヶ丘女子高等学校にも生徒会が発足され、その初代生徒会長の座をかけて、葉月恋と平安名すみれが争うことに!
 …まぁ結果は見えていたわけですが、サブタイトルからして今回はまるっと一話選挙に使うものだと思っていたら、存外あっさり選挙は終了。しかしそこからが波乱の幕開けでした。

 横暴、公約違反とも取れる葉月さんの行いに普通科の生徒たちが憤慨する一方、かのんちゃんは葉月さんの事情を聴こうとするものの、取り付く島もない。そこで彼女の後をつけてとうとう家にまで押し掛けるわけですが、そこで見たものは…早く葉月さんを仲間にしてあげて!と思わずにはいられない展開でしたね。あの年で色々と背負いすぎです。早くかのんちゃんたちと一緒にスクールアイドルをやって、OPやEDのような笑顔を見せてください…絶対不器用可愛いって…

 かのんちゃんが見たアルバム等からするに、葉月さんの母と結ヶ丘の理事長は、結ヶ丘の前身である神宮音楽学校の生徒だったのかもしれません。ですが、今回のすみれの発言によると普通科の生徒は音楽科の3倍、つまり音楽科の生徒は普通科の3分の1しかいない。そのため「音楽学校」として運営を続けていくのが難しくなったがために、結ヶ丘女子高等学校として新生したのではないかと。それに尽力したのが葉月さんの母と理事長。理事長か葉月さんの母、いずれかが神宮音楽学校の創立者の娘だったのかな。しかし葉月さんの母は亡くなってしまい…加えて大きな屋敷の使用人を次々に解雇している状況から見るに、財政的にも厳しいのでしょう。

 葉月さんは結ヶ丘をかつて母が愛した神宮音楽学校の側面を強めるべく、多少強引にでも音楽科を盛り上げようとしているように思えます。当初は「さすがに出来たばかりの学校が廃校は無いから廃科では?」と書いてましたが、最後に「学校を運営していくお金が無い」って言ってましたね…その前ばかり気にしてました。申し訳ありません。
 でも、それならますます普通科・音楽科の別にこだわる必要は無く、共に学校を盛り上げていくべきだと思います。なのに普通科ではなく音楽科を重視するのは…普通科と音楽科の両立は無理だが、音楽科を廃止すれば運営に余裕が出てくるのかもしれません。でもそれは、音楽学校の伝統や歴史が無くなってしまうということ。それを葉月さんは母の思い出が無くなってしまうことのように感じたからこそ、何としてでも音楽科を残すべく、音楽科重視の方針を打ち出した…ってことかな。入学希望者数も、全体はもちろん、音楽科の入学希望者数を気にしていたのではないかと。

 じゃあ何故スクールアイドルに反対しているのかとなれば…スクールアイドルは普通科の生徒でも出来ることで、葉月さんが求めているのは音楽科の生徒でなければ出来ないこと…だから?音楽に関連することとはいえ、普通科ばかりが盛り上がっても仕方がないという考えかもしれません。
 加えてスクールアイドルはサニーパッションを始めとした強豪が大勢いる。かつての神宮音楽学校には「学校アイドル部」が存在していたようですから、葉月さんもスクールアイドルのことを全く知らないというわけではないのでしょう。故にライバルだらけのスクールアイドルという舞台で戦うよりも、比較的ライバルが少ないであろう音楽学校としての舞台で戦うことを選んだ…のかなぁ。
 音楽科にこだわっていそうな葉月さんが、千砂都と同じく普通科の制服を着るに至る経緯もなかなかに読めないところで、また次回。


 とまぁ、そんな感じの葉月さん回ではありましたが、すみれの扱いが雑だったように思えてなりませんでした。
 可可の辛辣な言葉ラッシュはまだ笑える範囲ですが、千砂都が「す…す…なんとかさん」と名前を忘れていたのは少々疑問でした。あのライブで初顔合わせならまだしも、すみれが加入する場面に立ち会っていたのに名前を忘れますかね?可可の発言に乗ったネタだったのかもしれませんが。
 また、葉月さんを尾行していた時も、変な帽子と衣装を着させられていたうえに、モブキャラオーラを活用されるという…ネタキャラにしても、その扱いは違うんじゃないかなって…

 他にも人の家の中を駆け回った挙句、置いてあったアルバムを勝手に開くとか、割と失礼なことをしている気がするんですよね…そんなに気にするようなところではないのかもしれませんが、これまでが割と良い感じだっただけに、気になるところも多い回だったかと。
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小林さんちのメイドラゴンS 第10話「カンナの夏休み(二か国語放送です!?)」

2021-09-10 06:40:53 | 2021年アニメ
小林さんちのメイドラゴンS 第10話「カンナの夏休み(二か国語放送です!?)」

 今回はカンナちゃんメイン回!ということで、原作7巻より小林さんと喧嘩したカンナが家出した先はまさかのニューヨーク!な「カンナとニューヨーク」、後半は仲直りした2人の夏休みのとある1日が描かれることに。

 まずは「カンナとニューヨーク」から。家を飛び出したカンナがたどり着いた先はニューヨーク。そこでカンナは怪しい奴らに追われるクロエという少女に出会うことに。クロエを怪しい奴らから助けた後は2人でめいっぱい遊ぶものの、それでも心のどこかでは寂しい気持ちもあって…
 怒ったままだったら、謝っても許してくれなかったら、怖くないのかというクロエに対し「帰るところが無い方がもっと怖い」と答えるカンナ。元いた世界でイタズラをして追放され、この世界に来たばかりの頃は「帰るところ」が無かったカンナだからこそ、この言葉には実感がこもっています。そんなカンナを追放した人物が今でも怒っているか、許してくれるかどうかは原作8巻を読みましょう!(笑。
 再びピンチに陥ったクロエを前に、ドラゴンとして、友人として彼女を助けに現れたカンナ。普段可愛らしいカンナからは想像もつかない迫力がありました。ドアを開けた直後に現れるカンナの大きな瞳…明らかに異質なものが、さも当然のようにそこに居座っていることの恐怖よ…

 そして家に帰ったカンナを待っていたのは…トールの「起きた時、謝るセリフは決まってますか?」の口調がめちゃくちゃ優しくて良いなぁ…!

 また、同時並行されていた「トールを探せ」は…3か所かー!2か所までは気づけたんだけどなー!原作であった要素なのでもしやと思い、色んなところでちょこちょこ一時停止しながら見ていました。日本円しかなかったために何も変えなかったカンナと違い、トールは映り込むたびにあれこれ食べているところを見ると、出かける前に小林さんからアドバイスされて、あらかじめドルを準備していたのかな?

 
 後半は小林さんとカンナの夏休み。小林さんとトールが2人きりというのはよくありますが、カンナと2人きりというのは割と珍しいように思えます。朝起きて、宿題やって、ご飯を食べて、お出かけして…そんな何気ない、けれどもたまらなく愛おしい一日が描かれていました。特に、出かける際に「帽子かぶった?」ではなく「帽子したー?」と聴くのが凄く好きです。家族の間だけで伝わる言い回しって感じがして最高に好き。

 前半で家出をして、帰るところが無いことの怖さを語っていたカンナが、後半で小林さんから「お家帰ろう」と声を掛けられるという話の流れも素晴らしかったです。喧嘩しても一緒にいてくれる、振り向いてくれる小林さんを見て瞳を輝かせるカンナ…彼女にとって小林さんがどれほど大切な存在なのか、言葉にしなくても伝わってきます。
 同じ「帰ろう」でも、相手の顔を見ないで言うと「帰るからついてこい」、顔を見て言うと「一緒に帰ろう」と、感じ方も変わって来るなーとも思ったシーンでした。

 またクロエからのエアメールが届いたとのことで、これはアニオリで才川とも友人になる可能性があるのでは…!?と期待せずにはいられません。さすがにダブルでぼへったりすることはない…よね?(笑。


 といった感じで心温まるカンナ回でした。気づけばもう10話。あっという間にクライマックスが近づきつつある中、次回はトールの父・終焉帝再び!やっぱこの話がクライマックスに来るかー。
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ラブライブ!スーパースター!! 第6話「夢見ていた」

2021-09-06 07:47:07 | 2021年アニメ
ラブライブ!スーパースター!! 第6話「夢見ていた」

 さすがにこれ以上は延期しないよね…?

 さて1週休んで今回は千砂都の想いが明らかに。

 幼い頃にいじめられていた千砂都を助けてくれたのが、他でもないかのんちゃん。かのんちゃんのおかげで前に進む大切さ、新しいことを見つける楽しさ、色んなことを教えてくれたかのんちゃんの横に立てる人になるべく、千砂都はかのんちゃんには出来ないことを一人で出来るようになり、自分に自信を持ちたい…と。思っていたよりもめちゃくちゃ愛が深かったですね…
 となると、クーカーのライブを見ていた時の羨ましそうな顔は、早く私もあの場所に一緒に立ちたい!という想いの表れだったのでしょう。 

 かのんちゃんたちと別行動を取ったのもそのため。あのまま一緒に行動していたら「ダンスで結果を出さなくても、かのんちゃんの隣にいることが出来る」安心感に浸ってしまっていたかもしれません。カバンに忍ばせていた退学届は、結果が出なければ本格的にかのんちゃんたちと距離を置くという決意の表れでしょう。氏名までキッチリ書いているあたり、彼女の覚悟のほどが感じられます。 

 そしてダンス大会当日にはまさかの…いやもうイケメン過ぎて、そりゃ千砂都も隣にいたいって思うのも当然ですよね…1話のやさぐれかのんちゃんとか、時折どっから声出してんだってぐらい素晴らしい絶叫を発するかのんちゃんも好きだけど、最近の主人公してるかのんちゃんも良いよね…あと眼鏡でこ出しかのんちゃんも可愛くて好き…
 千砂都とかのんちゃん。互いに互いを想い、尊敬し、支え合い、負けたくないと思ってきたからこそ今がある。幼馴染で、憧れで、親友で、ライバルで…前回かのんちゃんは「千砂都とは何か」について考えていましたが、彼女たちの関係性を表現する言葉は決して一つでは足りないと思います。ただ、いずれにしろ「感謝」の想いがあることには変わりないのでしょう。
 「うぃっすー!」からのハグ、からの「待っててね」の頼もしさと可愛らしさは反則でしたね…

 そこからまさか4人での新曲「常夏☆サンシャイン」お披露目には驚かされました。夕焼けをバックに、熱い情熱と感謝の気持ちが感じられる素晴らしい曲でしたね…かのんちゃんと千砂都の幼馴染コンビで歌い始めるのもいいですが、センターでダンスを披露し自信満々に腕組みをする千砂都が最高ですね!幼い頃に転んでいた彼女とは違う、かのんちゃんの横にいられる自分に自信と誇りを持っていることが伝わってくる素晴らしい表情でした。
 「太陽も嫉妬しちゃう」のかのんちゃんはめっちゃ可愛いし、すみれのアップも多くて満足だし、可可との「隠しても意味ないや」のあたりの振り付けとかもうね…


 最初は「○」、特に変わったところの無い子だった千砂都が、かのんちゃんと出会い、かのんちゃんに出来ないことを出来るようになる!という想いのもとで形を変えて「☆」になる。そんなことも感じられました。他にも「かのんちゃんの隣にいても良いという保証=○が欲しい」という意味もあるのかなーとも。
 また、いずれ5人になるであろう彼女たちが形作る☆は、彼女たちの秀でた個性を表しているのかなとも感じました。かのんちゃんが歌、千砂都がダンスだとすれば、可可はスクールアイドルへの愛、すみれは…目立ちたいという強い向上心ですかね?そこで気になるのが葉月さんですが、今回は不器用で可愛らしい一面が見られました。彼女の活躍は次回以降楽しみに待つとします。


 と、そんな感じの千砂都回ではありましたが、可可とすみれももちろん活躍しています。
 可可はステージをより華やかに。抗議活動の時の大きな台車?やら、ライブで使用するグッズや看板の制作等々、モノづくりの才能はかなりのものっぽいですしね。しかしながら料理は不得手…ということで助け舟を出したのがすみれでした。「簡単なものならね」と言いつつ中華を一通り手際よく作るのは普段からやっていないと出来ないことでしょう。神社の仕事がどんなものかは知りませんが、両親の代わりにすみれが料理を作ることも多いんですかね?あるいは、ショウビジネスの世界にて子供向け料理番組に出演した経験があったり…?
 とまぁ、相変わらず喧嘩もしますが見ていて微笑ましいやり取りも多いこの2人。ライブが終わった後に可可はすみれの方を振り向いていたことからも、彼女を嫌ってはいないこと、喜びを分かち合おうとしていることが伝わってきます。すみれの面倒見の良さも引き出されていますし、良いコンビだなぁ…


 4人揃った次回は生徒会長選挙。いよいよ葉月さんの想いも明らかに…?
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小林さんちのメイドラゴンS 第9話「いろいろワケがありまして(エルマざんまいです)」

2021-09-03 06:30:05 | 2021年アニメ
小林さんちのメイドラゴンS 第9話「いろいろワケがありまして(エルマざんまいです)」

 今回はエルマ!エルマ!エルマとトール!のエルマ三昧回。原作のエルマのエピソードをこれでもか!といった具合に詰め込んでおります。

 まずはエルマが会社の体質改善に挑戦。入ったばかりの頃は何をすればいいのか分からなかったエルマですが、今ではすっかり頼れる戦力の一人。今回は千里眼を利用して社員一人一人の行動を漏れなく観察しまとめあげるという有能っぷりを見せていました。
 しかしそこに立ちはだかるのが翔太の父でもある常務…原作だと小柄なイメージがありましたが、アニメだと肩幅が伸びたのか、ややがっしりした印象を受けました。割と事情通な常務の登場、小林さんたちの会社のプログラミング言語が特殊であること、続くキャンプにおける翔太くんの魔法…エルマ回があったってことは、ルコア回としてあの話をやるのかな?

 続いてはエルマがカンナ、才川、翔太くんのキャンプに引率として着いて行くことに。でも料理は人任せ…引率とは…まぁ、川でぱしゃぱしゃ遊んでるエルマがめーっちゃ可愛いからヨシ!(笑。子供たちを見失って森をさまよっていた際にクマに出くわしていましたが、そこはさすがドラゴン。指だけでクマが噛もうとするのを封じて一喝。大人げないけどカッコいいんだよなぁ…
 ここではカンナがナイスフォロー。才川へのフォローも忘れないあたりさすがです。ミニドラSでも描かれていましたが、エルマ以上に周囲への気配りや警戒が出来るんじゃないだろうか、このドラゴン…


 そしてCMでも描かれていたエルマVSトール!この話は好きなので、CMで見た時からとても楽しみでした。で、内容はといえば…1話のトールVSイルルにおいて、トールが如何に力を抑えていたか、よく分かりました…草原を一瞬にして寸断するわ、マグマが噴出するわ、一撃で海まで吹き飛ばすわと、最初から全力全開。人間の姿でこれなのだから、ドラゴンだったらと思うともっと恐ろしい…目まぐるしく地形や風景が変わっていきましたが、どれもこれもとても綺麗でしたね。
 途中からトールはリボンやヘッドドレス?を外して戦っていました。あれは小林さんのメイドとしてではなく、トール一個人として戦おうとする心境の切り替えのためでしょうか。

 一進一退の熾烈な攻防。その果てにエルマが言いたかったこととは…
 好きなもののためとはいえ、企業の改善に全力。迷子探しも一生懸命。思えば初登場もだいぶ荒っぽかったですが、それだけトールを心配し、探していたということ。とにもかくにも色んなことに全力を注いでいるエルマだからこそ、仲直りも全力で…あの時のエルマの表情、思いがけない言葉に動揺するトール、上空という誰にも聞かれないところでの本音の吐露は素晴らしかったですね…大好きなシーンをもっと好きにさせてくれて、ありがとうございます…!

 様子を見届けていた小林さんとファフニールのうち、ファフニールは一足先に帰還。その後は最初のようにド派手に戦うことは無かった模様。最初ド派手な戦いを見せていたのは、ファフニールが小林さんを守ってくれるという安心感故でしょう。ファフニール退場後は小林さんに危害が及ばないように接近戦をしていたのかなーと。
 ラストの微笑ましいバトルも良かったですね。


 といった感じのエルマざんまいに続き、次回はカンナざんまいになるかな?こちらも見たかった話なのでめっちゃ楽しみです。1話まるっと使うのか、はたまたアニオリを挟むのか…
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小林さんちのメイドラゴンS 第8話「世界に一つだけの(好きな言葉を続けてください)」

2021-08-27 07:07:49 | 2021年アニメ
小林さんちのメイドラゴンS 第8話「世界に一つだけの(好きな言葉を続けてください)」

 今回のサブタイトルめっちゃ好き。

 というわけで今回は翔太くんが父の日のプレゼントとしてタリスマン作りに奮闘するアニオリ?と、普段はしっかり者の小林さんが風邪を引いてしまった原作5巻の「トールと看病」、駄菓子屋に捨てられた人形の持ち主を探す原作7巻「イルルと人形」の3本立てで、それぞれにとって大切な、世界に一つだけの何かにまつわるお話が描かれていました。

 まずは翔太くんのプレゼント作りから。ルコアの力を借りずに一人でタリスマンを作ろうとするもなかなか上手くいかない。失敗続きで「あーっ!」ってなった後に「はぁ…」と落ち込むの、あるある…そこで気晴らしにゲームをするんだけど、何かモヤモヤしたままなのもあるある…
 そんな翔太くんに滝谷さんから「制作者の気持ちを考えるといい」とアドバイス。ファフニールも翔太くんの話を聞きながら「どうする」みたいな感じで滝谷さんと視線を交わすのが良いですねぇ…「くだらん」と一蹴するのではなく、話を聞く姿勢に入っているのが何か凄く良い…そしてアドバイスをしている滝谷さんであっても、ゲームを制作する側となると苦労している話を挟むのは、滝谷さんのような大人であっても苦労することはあるのだと、暗に翔太くんをフォローしているような感じがしますね。
 出来上がったタリスマンを真っ先にルコアに見せて、あれこれ語りだす翔太くんは可愛いし、それを笑顔で見つめるルコアさんも微笑ましい…そんな乳…もとい、父の日でした。

 どうでもいいですが「おっぱいおっぱい」と連呼されると、どうしても「さよなら絶望放送」の「おっぱいマーチ」を思い出してしまいます(苦笑。あれはひどかった(いい意味で)。


 続いてはトールが小林さんの看病をする話。こちらはトールの表情が凄く良かったですね!いつも笑顔で頼れるトールが、「大丈夫…ですよね?」と、いつになく不安そうな顔や、探し出した薬が効いたと知った時の目の輝き、そしてこれ以上ないくらいの満面の笑み…トールが如何に小林さんを大事に思っているか、表情だけでも十二分に伝わってくる話でした。
 小林さんもトールが作ったごっちゃにおじや、謎の薬に思うところはあっても、トールの気持ちを考えて、思いを胸に秘めたまま食べていました。これもまた「制作者の気持ちを考える」ということなのでしょう。

 最後はイルルとタケによる、捨てられた人形の持ち主探し。この話、凄く好きなのでアニメ化は嬉しかったです。
 駄菓子屋に置いていかれた人形の持ち主を探し続けるイルルとタケ。イルルにも人形を捨てた、捨ててしまった過去があるから猶更見つけなければという想いが強かったのでしょう。過去に冷たい目で人形を見捨てたイルルですが、その後振り返った際の哀しそうな、寂しそうな目が心に響きますね…トールもそうでしたが、イルルの表情からもどれほど人形を大事に思っていたかが伝わります。
 持ち主の「ごめんねぇ…」と絞り出すような謝罪の言葉、「おかえりなさい」という暖かな言葉には思わず涙腺が…


 といった感じで、それぞれにとって大事なもの、世界に一つだけの何かにまつわるお話でした。「世界に一つだけ」というと貴重なもののようにも思えますが、それが例えトールが持ってきた薬のようにありふれているモノであっても、それに作った人や渡した人の思いが合わさることで、人によっては「世界に一つだけ」のモノになり得るのだと思います。
 そんなこんなで次回はエルマづくし!


余談
 今回出てきた「タリスマン」についてですが、以前「わしゃがなTV」の「クイズなないろDREAMS」第1回前編にて、本作で滝谷さんを演じる中村悠一さんが「音響監督さんから『タリスマン』のアクセントを尋ねられた」と話していたのを思い出しました。
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ラブライブ!スーパースター!! 第5話「パッションアイランド」

2021-08-23 07:56:24 | 2021年アニメ
ラブライブ!スーパースター!! 第5話「パッションアイランド」

 すみれを加えて3人になったスクールアイドル同好会。可可とすみれは隙あらば言い争っていますが、見ていてめちゃくちゃ微笑ましいので、もっとやってください(笑。口では何だかんだ言いつつも、船酔いした可可が爆睡しているのを見て「やれやれ」みたいなホッとした表情を見せたり、彼女の体調を気遣って水を飲むように進めたりと、良い関係を築きつつあると思います。可可にしても、打てば必ず返ってくる相手がすみれを前に、かのんちゃん以上に遠慮なく気軽に話せている感じがします。良いなぁ、この2人…


 さて今回は「サニーパッション」の柊摩央、聖澤悠奈の2人がかのんちゃんの店に現れて、彼女たちを自分たちの島で行われるライブに招待。しかし目的はそれだけではなく、何故かのんちゃんたちから「力強さ」を感じないのか確かめるためでもあったと、「ラブライブ!で勝てるか」を尋ねてきた千砂都にだけ明かしていました。
 サニーパッション曰く「どこか自分たちで動いている感じがしない」「力強さを感じない」とのこと。特にダンスに関しては千砂都に頼りきり。それでは自分たちで動いていく力強さは身につかない…と。
 言うなれば、今のかのんちゃんたちは千砂都に出されたダンスの課題をこなしているだけ、お手本通りに踊っているだけ。お手本通りで満足してしまって、もっと良くしようという意気込みを感じない。千砂都がメンバーの一人ならば「負けない」という意気込みも湧いてくるかもしれませんが、先生という部外者だからこそ「超えよう」とまでは思わない…ってことかな。

 そんなサニーパッションの想いを知った千砂都は、ダンスの都大会の代表に選ばれていたこともあって、かのんちゃんたちと別行動をとることに。距離を置くことで改めてかのんちゃんは「千砂都はどういう存在なのか」「千砂都がいたから歌を諦めずにいられた」と改めて彼女との関係性を見つめ直していました。「私、かのんちゃんのできないことをできるようになる」という発言がどういう過程を経てなされたのかは現時点では分かりませんが、千砂都の服がちょっと汚れていたことと何か関係があるのでしょうか。
 メンバーではなく、コーチでもない。となればライバルなのかな?と思いつつも、当の千砂都には何やら考えていることがあるようで…あの届け、前はギャグでしたが今回はシリアスめなヤツですかね…EDで千砂都が普通科の制服を着ていたのとも関係してきそうですが、果たして。


 とまぁ、そんな真面目な話もありつつ、すみれと可可の絡みで笑わせてくれたり、飛び込みの際には毎度おなじみかのんちゃんの絶叫が聞けたりと、楽しい話も描かれていた第5話でした。サニーパッションは最初見た時は「奇抜な子たちだなぁ…」ぐらいの印象でしたが、今回で結構好きになりました。かのんちゃんたちの才能を認めつつも、スクールアイドルの先輩としてのアドバイスも忘れない。ライバルではありますが、険悪になることもなさそうですし、いい刺激を与えてくれそうです。いきなり店に入ってきて「パー!」はさすがにどうかと思いましたが、あれはあれで可愛い。というか、ギザ歯の悠奈可愛いっすね…
 そしてかのんちゃんも段々とスクールアイドルらしく、主人公らしくなってきているように感じます。今後も楽しみですが、次回放送は9月5日…はい…


 ところで、今回かのんちゃんたちが訪れたサニパの島ですが、「アイドルマスターシャイニーカラーズ」でも似たような光景を見たことがあります。


 こちらはかのんちゃんたちが飛び込み(落下)した場所。


 こっちは夜にかのんちゃんたちが歩いた道。

 前者はシャニマスのカードの背景にも使われていたので印象に残っていました。ラブライブ!でアイマスを思い出すという、何とも不思議な感覚に包まれました。
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小林さんちのメイドラゴンS 第7話「一般常識(みんなずれてます)」

2021-08-20 07:26:28 | 2021年アニメ
小林さんちのメイドラゴンS 第7話「一般常識(みんなずれてます)」

 今回は原作7巻の「ファフニールとルコア」、5巻の「トールと睡眠」、そしてアニオリ…ですかね?またもカンナの話の3本立て。いずれもサブタイトルにあるとおり「常識」にまつわるお話でした。

 まずはファフニールとルコアから。「財宝は集めるもの」というファフニールの「常識」を滝谷さんの何気ない発言が変え、ファフニールは自ら財宝を作るべくルコアの協力を得て同人誌制作のリベンジに挑むことに。「こういった本にはエロくて下品な女をつける」というネトゲの人々から教わった「常識」。ファフニールにとって「ルコアはエロくて下品な女で無理難題にも答えられる」という「常識」。そういった「常識」からあの同人誌は生み出されていたように思えます。正直原作よりも同人誌のセンス自体は良くなっていると思うんだ…表紙とか。
 
 ファフニールが滝谷さんから「常識」を覆された一方で、トールやエルマたちは人間の営みに合わせていくうちに、自然と眠るようになっていったとのこと。ドラゴンは基本眠らないという「常識」に変化が訪れたわけですね。
 トールはそれを「退屈」から来るものであり、退屈を楽しんでいると捉えており、小林さんは夜眠るのは同調圧力によるものだと考えている。みんなが寝ているのだから眠るのが当たり前…そうした「常識」を知らず知らずのうちに感じ取っていたためか、私も昔は「みんなが寝ているのに自分だけ眠れない」というのは怖かったですね。今となっては夜働いている人もいると知っていますから、怖さはなくなりましたが。
 力を持ち、争いの中に身を置いていたからこそ「ドラゴンは眠らないもの」なんて同調圧力めいた「常識」がドラゴンたちにもいつしか広まっていたのかもしれませんね。

 そしてカンナは才川らクラスメイトたちと一緒に幽霊がいるかどうかを確かめることに。「幽霊はいるのか」「幽霊に実体はあるのか」「幽霊は写真に映るのか」などなど、前2つの話よりも「個人によって常識が異なる」というのが、より分かりやすく表現されていたと思います。「幽霊はいないけど宇宙人はいる」と信じている子もいましたし、常識は本当に人それぞれなんだなと。
 加えて幽霊調査の過程では「才川にとって家来=ドスケベ」というマジやばくね…な才川の常識が漏れ出ていました(笑。また、クラスメイトの男子・蜂須賀は「じゃんけんで勝ったら特定の数だけ階段を下りる」「ボロボロの靴でサッカーをする」など、その場その場でやりたいことがコロコロ変わっており、結果的にみんなそれに乗っかっていました。常識というか、その場のルールみたいなものを作っている子だなーと。もしこの提案に乗らないと「ノリが悪い」とか言われてしまう可能性もあるでしょうから、ちょっとだけ怖い場面でもあったように思えます。
  
 最後には思いもよらない出会いがありましたが…あれは今後の展開に深く関わってくるのでしょうか。あるとすれば、原作9巻のあの話なんですよね…前回と今回のカンナ推しを見ていると、メイドラゴンS内で8巻ラストから9巻全体にかけてのあの話をやる可能性もゼロではなさそうな…
 でも何だかんだで2、3話ぐらい使いそうですし、今後CMで流れているトールVSエルマや、恐らく触れられるであろうトールの過去を考えると、あまり余裕は無いように思えます。やはりやるとすれば映画とかOVAとかかなぁ…と。
 にしても、帰還の方法がイルル頼みだったのは少々意外でした。トールの方が適任では?と思ったのですが。イルルの力の回復具合を確かめる意味合いもあったんですかね?


 今回は「絵のモデル」と言われて照れたり、ファフニールの絵を見て複雑そうな顔をしたりと、普段あまり見られないルコアの表情が見られたのも印象的です。ところでこの話のオチですが、原作だと翔太くんはルコアが表紙の本を読んでいるんですよね。てっきりルコアの写真集を見てしまったのかと思ってましたが、アニメだとファフニールの本を読んでいるということがより分かりやすくなっていたと思います。
 あとは寝ている小林さんが可愛かったり、カンナの「大好き」も実感こもってて素晴らしかったなぁ…

 そんなこんなでまた次回。
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ラブライブ!スーパースター!! 第4話「街角ギャラクシー」

2021-08-16 07:44:07 | 2021年アニメ
ラブライブ!スーパースター!! 第4話「街角ギャラクシー」

 9回裏。満塁。一打サヨナラのチャンス。抑えれば延長戦…いやぁ、色んな意味で緊張する場面でしたね…久々に野球中継での延長がどんな感覚だったかを味わいました…


 さて前回のフェスで新人特別賞を受賞したことが認められ、理事長から同好会として認められたうえに部室も用意され、加えて屋上での練習許可ももらえることとなったかのんちゃんと可可。恋はこの対応に不満を覚えているようでもありましたが、過去に恋自身がしたように、敢えて母親の話を出す理事長の諫め方が上手いですね。
 にしても恋、何でクーカーが「ラブライブ!」で優勝できないって分かるんですかね…「スクールアイドルじゃなければいくらでも応援してあげられる」ってセリフからも、スクールアイドルに関して色々と思うところがありそうですし、加えて部室のプレートには古びた「学校アイドル部」のプレートが。恋の母親がスクールアイドルだったけど良い結果が残せなかったとか、そんな過去がありそうです。
 個人的にOP・EDで本編とは打って変わって優しい笑顔を見せている恋が結構気になっているので、早いところ加入して欲しいところですが…


 ともあれ、今回のメインは平安名すみれ。絵里(ダンス指導)、希(巫女)、ヨハネ(個性的)、かすみん(アピールが強い)など、歴代のスクールアイドルたちの要素を兼ね備えているように思えます。
 これまで街をうろついていたのはスカウト待ちであり、今回晴れてスカウトされたものの脇役…脇役には脇役にしか出来ないことがあるとは思いますが、彼女の目標はセンターで輝くこと。そんな彼女が目をつけたのがスクールアイドル。ショウビジネスの世界にいた彼女は千砂都が披露したステップを一度見ただけで完璧にこなし、可可が苦労したクーカーのダンスもあっという間に覚えてしまうほどの才能の持ち主。しかし、それでもまだショウビジネスの世界で輝くには程遠い。スクールアイドルを「アマチュア」だと評して可可の不興を買ったすみれですが、口先だけではなく確固たる想いや経験があったからこその発言であるため、不快なキャラクターにならなかったのが好印象です。

 どんなに頑張っても真ん中で輝くことは出来ない「星」の元にいると自分を評するすみれ。しかしこの発言の後でも、雨の中、町中でスカウトを待つことをやめようとはしませんでした。口では諦めたように言いつつも、諦めきれなかったのでしょう。
 決してすみれに魅力がないわけではないものの、それでも広大な銀河の中では彼女以上に輝く人がいて、彼女と同じくらい輝いている人もいて、真ん中で輝くことは出来ないまま埋もれてしまう…そんなすみれに誰よりも寄り添えたのが、歌いたいけど歌えない苦しみを味わっていたかのんちゃんだったという話の繋げ方が見事でしたね。

 今回のすみれとの一件を通して、かのんちゃんも一皮剥けたように感じます。可可からはスクールアイドルのセンターがどんなものかを教わり、すみれからはショウビジネスの世界の厳しさを学ぶ。良い感じに刺激された結果、以前よりも頼もしくなったように見えました。
 まぁ、頼もしくなっても変わらぬ絶叫を聞かせて欲しいですが(笑。本当、かのんちゃんの「ひぃぃぃぃぃ!!」「ぐぁっ!」「いやぁぁぁぁ!!」は心に染みわたりますね…あれほど迫真の絶叫を、アイドルアニメで聞くことになろうとは思いもしませんでした。

 また、すみれがスクールアイドルを「アマチュア」だと評したり、軽く見ていたことに怒る可可も印象的です。改めて振り返ると、スクールアイドルのために日本に引っ越してきたうえに、スクールアイドル活動が認められないと分かるや否や退学届けを出して別の学校に行こうとしたりと、常にスクールアイドルに対して真摯に、本気で向き合っているんですよね、可可。すみれも反省しているからヨシ!とはせず、怒るべきキャラクターが怒っているのも好印象でした。
 加えて自分とすみれよりも、かのんちゃんのオーラや華がセンターに向いているという発言も印象的です。これほどスクールアイドルに真面目で、彼女だってなれることならセンターになりたいでしょうに、それでもかのんちゃんが適任だと判断するのは立派ですね…
 

 ともあれ、すみれが加入し、ますます賑やかになりそうな同好会…ですが、ダンスの基礎が出来ているすみれが加わったということは、千砂都がかのんちゃんたちに協力する理由がやや薄まってしまったようにも思えます。かのんちゃんも千砂都に長い時間付き合ってもらうことに申し訳なさを覚えていましたし、その内ひと悶着ありそうな気もするところで、また次回。

 ところで「HONOKA COFFEE」ってのは、初代の…?それとも実際にあるの…?
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小林さんちのメイドラゴンS 第6話「合縁奇縁(片方はドラゴンです)」

2021-08-13 07:16:52 | 2021年アニメ
小林さんちのメイドラゴンS 第6話「合縁奇縁(片方はドラゴンです)」

 今回は原作5巻の「ルコアと翔太」、6巻の「滝谷とファフニール」、更にカンナと才川のお散歩エピソードも加わって、小林さんとトール以外の人間とドラゴンたちがどのように関わっているかが描かれていました。カンナと才川の話は単行本で読んだことが無いのですが、未収録分かアニオリか、はたまたスピンオフ作品からなのか…いずれにしろ、見ていて微笑ましいエピソードでしたね。

 翔太に弱点を教えるルコア。滝谷さんからの「ファフ君」という愛称呼びを許容しているファフニール。そのいずれもドラゴンである彼らにとっては致命傷になりかねず、下手をすれば今の関係性が壊れてしまうかもしれない。

 それでも敢えてルコアが自ら翔太に弱点を教えたのは、彼がそんなことをする子ではないと信じているから。「凄いドラゴンだから翔太に見合わない」ではなく「凄いドラゴンだからこそ翔太がどんな子なのかを理解している」という関係性が素晴らしいですね。一人前になろうと背伸びして頑張っている翔太が愛おしいからこそ、ついついからかってしまいたくもなるのでしょう。そんな翔太が奮闘する話が原作にはあるのですが、2期でアニメ化されますかね…?

 ファフニールと滝谷さんにしても、ファフニールの「人間ごっこ」という発言に対して「君はそんなことを思っていない。それくらいはわかる」と滝谷さんは即応していました。以前小林さんのメイド服を決める際、滝谷さんがエルマを呼んだことに怒るトールに対して「形だけの怒りや殺意で照れ隠しをするのは悪い癖」だとファフニールは指摘していましたが、今回のファフニールの発言もそれに近いものだったのかなと。
 元より趣味は財宝集めのファフニール。興味をもったものが、彼にとって「財宝」となり得るかどうか知りたくもあったのでしょう。分かりやすい形ある財宝だけではなく、今回のような縁や関係性もまた、ファフニールの財宝になっていくのかもしれませんね。

 そして、それらの縁はいずれも小林さんとトールが関係していたもの。本人たちは意識していなくても、小林さんとトールの縁が、巡り巡ってルコアと翔太、滝谷さんとファフニールの縁を作り、それらの縁が今度は翔太と滝谷の縁を作り、そこから更に色々と紡がれていくのでしょうけども…滝谷さんは翔太に一体何を教えてしまったんだ…外面を作るってそうじゃないと思うんだ…(汗。


 後半はカンナと才川が川が合流するところまで散歩するお話。途中で認識阻害を忘れたエルマなんかも出てきましたが、初登場時は小林さんちを壊し、人間の会社に入り、色んなものをたらふく食べ、子供相手でも容赦なく取り締まろうとし、川で認識阻害を忘れて水浴び…秩序勢とは一体…?そんなエルマは「CG」ということに落ち着いたようですが…CGを「Choro Gon’s」の頭文字だと捉えれば嘘は言ってませんね(笑。
 カンナはカンナで自ら学校に行きたいと望み、才川を初めとしたクラスメイト達と縁を紡いでいます。今回は川を下りながら急に天啓を得た人と出会ったり、親切な老夫婦に出会ったりというのもまた縁のひとつでしょう。終始楽しそうに穏やかな日常を過ごす2人は、見ているだけで温かい気持ちになりますね。特に「ずるい!」「ずるくない!」と言いながら駆けるあのシーン、大好き…
 にしても最後の才川の服装、あれを見ると「ちびまる子ちゃん」を思い出しますね。

 そんな縁にまつわる話が描かれた第6話でした。次回はファフニールとルコアさんのお話。


 そしてYouTubeの京都アニメーションさんのチャンネルでは、短編アニメーションの「ミニドラ」SP2「無償の愛(濡れても温かい)」が8月11日から期間限定で公開中!雨の日のカンナと才川のこれまた微笑ましいエピソードが描かれています。互いに何も言わず、何も求めず、当たり前のようにその行動を取れる関係性の素晴らしさよ…そしてカンナが咄嗟に見せた行動の描写がすげぇ良い…カンナでさえ気にしているというのに、本編のエルマと来たら…(笑。
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