第一部が意外と暗い展開で、皆どこで泣いたの???と思っていたのですが、第二部になったら笑いの要素もありつつ、チャーリーの封印されていた過去が明るみになることでよりメリハリのある展開になっていて、ラストはまさかの涙でした。リフレインと言っていいのか、ラストは涙のリフレインでした。上手い脚本でした。
最初は先生と生徒の関係だったのが、お互いが経験と学びを得ることで、本当の意味で人間的にも成長し、愛することを学ぶ。結果的には結ばれることはなかったけども、無意識の中でちゃんとお互いを思いやる気持ちや愛が育まれている結末だと感じたので、これが本当の愛だよ!と思った。
脚本が思いの外良くて、ついつい脚本ばかり褒めてしまいますが、やはり浦井氏も初演時に賞を獲るだけのものはあった。本当は、「シャーロック~」の二役みたいに明白に演じ分ける必要はなかったんだけど、逆に演じ分けたことで、私には精神疾患者に映って見えた。それが悪かったわけじゃなく、リアルな現実問題として受け止めることが出来ました。
手術してただ頭が良くなっただけじゃなく、頭が良くなったがために受け入れなくてはならない現実を目の当たりにして、チャーリーは葛藤するわけだけど、そこは情感豊かに演じていて低音で歌ったりと聞き応え見応えがありました。
もし、チャーリーのお母さんが優しい人だったら、こんなに葛藤しなくて済んだと思うんよね。でも現実は、お母さんはお母さんで葛藤があり、妹は妹で葛藤があり…。でも時間と共に健常者でもその葛藤の過去を忘れてしまう。とてもリアリティーがある脚本でした。まさしくその通りだもんね。実はチャーリーの方がよっぽど人間らしいと思う。
またまた浦井氏から離れてしまいましたが、浦井ファンは必見です!あと、“好き”から“愛してる”へと学ぶ過程にも浦井チャーリーに注目を!ホント出ずっぱりなので毎公演大変そうですが、1ヶ月公演じゃないから浦井氏なら大丈夫だと思う。
ホント、ヤンさんが共演じゃなかったら、東京までは…、ヤンさんじゃなくても行ったとは思いますがm(__)m、ヤンさんと共演だから何が何でも観たかった。
もう、ヤンさんやで!最近宝塚ファンになられた方には分からないと思いますが、ヤンさんがトップ時代は、そりゃもう前任のナツメさんのダンスの花組を継承した素晴らしいトップさんで、もちろんヤンさんのダンスも素晴らしいですが、演技力も半端ない!狂気を演じさせたらピカイチでした。「冬の嵐」は最高でした!
そうそう、「エリザベート」の当日券を並んでいたとき、私の前後のご婦人方も偶然ヤンさんのファンで、三人でヤンさんトークで盛り上がってました(笑)ヤンさんのオスカルは歴代ではかなりレベルが高い。映像はないですが、実況CDはヤンさんがオスカルです。めちゃ聞き応えありますよ!あ、ちなみに、私は当時は雪組贔屓でしたが、全組好きでした。
ヤンさんのアリスは、チャーリーの先生でもあり、心の拠り所でもあり、お母さんみたいな存在だった。最初は否定していたけど、次第に恋愛を意識し始める役どころです。
ぶっちゃけ、歳の差を感じてしまう部分は否定できませんが、アリスのチャーリーへの同情がだんだん本物の愛になっていく過程がさすがヤンさん!だと思いました。微妙な変化が素晴らしかったです。ラストはヤンさん自身も泣いてたね。笑顔のシーンなのにね。それも良かったです。
アルジャーノンの森君は、基本はダンスで表現されるんですが、シーンによってはチャーリーの分身になるので、これはオギーの演出が素晴らしかったから必然的に森君も良かった。
良知君のニーマ教授とギンピィの二役が、それはそれはくそ生意気な役柄で大変素晴らしかったです!腹黒い役はこれくらいやってもらわないと主役が引き立たない。完璧でした。
チャーリーの母親役でもあり、成長した妹役の彩音ちゃんは、拝見するのは退団公演以来ですが、チャーリーの不審行動で情緒不安定になる母親役を本意気で演じられていてこれまた素晴らしかったです。
良知君の同僚の高木君は、良知君と対象的な優しい人物が好演でした。癒し系ですね。
チャーリーの妹役の吉田さんも母親同様情緒不安定になるシーンが迫力があって良かったです。妹は妹で葛藤があるもんね。子供だったら尚更やね、が上手かった。
チャーリーの恋人役の秋山さんは、第二部の存在感が圧巻でした。秋山さんがちょっとした道化の役割を担っていて、第一部が全体的に暗かった分、秋山さんの天然で明るい役柄が第二部の重要なアクセントになっていて舞台が良くなった印象。第一部も笑いの要素が欲しいね、脚本的にね。
トラウス博士役の宮川さんはラストの歌が素晴らしかったです。博士もアリス同様、チャーリーの葛藤により自己責任を感じる役どころ(多分)で、脇を支える安定した演技でした。
チャーリーとアリス以外は何役も掛け持ちしてますが、ごちゃごちゃせずとても自然な見せ方でオギーの演出力が冴えてました。
この作品、美術次第でもっと良くなると思うな。
チャーリーは架空の人物だけど、チャーリーのような人間はたくさんいる。知的障害者じゃなくてもね。向き合わなくてもいい過去もあるけど、ちゃんと向き合わないといけない過去もあるのも確か。
記憶の向こうに隠れた過去が原因で、人間関係で悩んでいる人は多い。私が思うに、人間関係にトラブルが多い人は、大概家族間のトラブルが生じていて仲が良くないことが多い。一番身近な人間と仲良く出来ないなら、他人と仲良くできる訳がないやん。自分を知らない人間は他人を理解できないのと同じ。
この作品、たくさん人生哲学が描かれていて、本当に脚本は素晴らしかった。第二部が見応えあります。特にラストだけでも、東京に行っただけの価値はありました。もちろんラストだけじゃないですが…。
今日のまとめ:じゃないけど。新宿の花園神社に行ってきました。パワースポット神社らしいよ。そこになんと月組のマギーさんの名前が!!!(笑)
最初は先生と生徒の関係だったのが、お互いが経験と学びを得ることで、本当の意味で人間的にも成長し、愛することを学ぶ。結果的には結ばれることはなかったけども、無意識の中でちゃんとお互いを思いやる気持ちや愛が育まれている結末だと感じたので、これが本当の愛だよ!と思った。
脚本が思いの外良くて、ついつい脚本ばかり褒めてしまいますが、やはり浦井氏も初演時に賞を獲るだけのものはあった。本当は、「シャーロック~」の二役みたいに明白に演じ分ける必要はなかったんだけど、逆に演じ分けたことで、私には精神疾患者に映って見えた。それが悪かったわけじゃなく、リアルな現実問題として受け止めることが出来ました。
手術してただ頭が良くなっただけじゃなく、頭が良くなったがために受け入れなくてはならない現実を目の当たりにして、チャーリーは葛藤するわけだけど、そこは情感豊かに演じていて低音で歌ったりと聞き応え見応えがありました。
もし、チャーリーのお母さんが優しい人だったら、こんなに葛藤しなくて済んだと思うんよね。でも現実は、お母さんはお母さんで葛藤があり、妹は妹で葛藤があり…。でも時間と共に健常者でもその葛藤の過去を忘れてしまう。とてもリアリティーがある脚本でした。まさしくその通りだもんね。実はチャーリーの方がよっぽど人間らしいと思う。
またまた浦井氏から離れてしまいましたが、浦井ファンは必見です!あと、“好き”から“愛してる”へと学ぶ過程にも浦井チャーリーに注目を!ホント出ずっぱりなので毎公演大変そうですが、1ヶ月公演じゃないから浦井氏なら大丈夫だと思う。
ホント、ヤンさんが共演じゃなかったら、東京までは…、ヤンさんじゃなくても行ったとは思いますがm(__)m、ヤンさんと共演だから何が何でも観たかった。
もう、ヤンさんやで!最近宝塚ファンになられた方には分からないと思いますが、ヤンさんがトップ時代は、そりゃもう前任のナツメさんのダンスの花組を継承した素晴らしいトップさんで、もちろんヤンさんのダンスも素晴らしいですが、演技力も半端ない!狂気を演じさせたらピカイチでした。「冬の嵐」は最高でした!
そうそう、「エリザベート」の当日券を並んでいたとき、私の前後のご婦人方も偶然ヤンさんのファンで、三人でヤンさんトークで盛り上がってました(笑)ヤンさんのオスカルは歴代ではかなりレベルが高い。映像はないですが、実況CDはヤンさんがオスカルです。めちゃ聞き応えありますよ!あ、ちなみに、私は当時は雪組贔屓でしたが、全組好きでした。
ヤンさんのアリスは、チャーリーの先生でもあり、心の拠り所でもあり、お母さんみたいな存在だった。最初は否定していたけど、次第に恋愛を意識し始める役どころです。
ぶっちゃけ、歳の差を感じてしまう部分は否定できませんが、アリスのチャーリーへの同情がだんだん本物の愛になっていく過程がさすがヤンさん!だと思いました。微妙な変化が素晴らしかったです。ラストはヤンさん自身も泣いてたね。笑顔のシーンなのにね。それも良かったです。
アルジャーノンの森君は、基本はダンスで表現されるんですが、シーンによってはチャーリーの分身になるので、これはオギーの演出が素晴らしかったから必然的に森君も良かった。
良知君のニーマ教授とギンピィの二役が、それはそれはくそ生意気な役柄で大変素晴らしかったです!腹黒い役はこれくらいやってもらわないと主役が引き立たない。完璧でした。
チャーリーの母親役でもあり、成長した妹役の彩音ちゃんは、拝見するのは退団公演以来ですが、チャーリーの不審行動で情緒不安定になる母親役を本意気で演じられていてこれまた素晴らしかったです。
良知君の同僚の高木君は、良知君と対象的な優しい人物が好演でした。癒し系ですね。
チャーリーの妹役の吉田さんも母親同様情緒不安定になるシーンが迫力があって良かったです。妹は妹で葛藤があるもんね。子供だったら尚更やね、が上手かった。
チャーリーの恋人役の秋山さんは、第二部の存在感が圧巻でした。秋山さんがちょっとした道化の役割を担っていて、第一部が全体的に暗かった分、秋山さんの天然で明るい役柄が第二部の重要なアクセントになっていて舞台が良くなった印象。第一部も笑いの要素が欲しいね、脚本的にね。
トラウス博士役の宮川さんはラストの歌が素晴らしかったです。博士もアリス同様、チャーリーの葛藤により自己責任を感じる役どころ(多分)で、脇を支える安定した演技でした。
チャーリーとアリス以外は何役も掛け持ちしてますが、ごちゃごちゃせずとても自然な見せ方でオギーの演出力が冴えてました。
この作品、美術次第でもっと良くなると思うな。
チャーリーは架空の人物だけど、チャーリーのような人間はたくさんいる。知的障害者じゃなくてもね。向き合わなくてもいい過去もあるけど、ちゃんと向き合わないといけない過去もあるのも確か。
記憶の向こうに隠れた過去が原因で、人間関係で悩んでいる人は多い。私が思うに、人間関係にトラブルが多い人は、大概家族間のトラブルが生じていて仲が良くないことが多い。一番身近な人間と仲良く出来ないなら、他人と仲良くできる訳がないやん。自分を知らない人間は他人を理解できないのと同じ。
この作品、たくさん人生哲学が描かれていて、本当に脚本は素晴らしかった。第二部が見応えあります。特にラストだけでも、東京に行っただけの価値はありました。もちろんラストだけじゃないですが…。
今日のまとめ:じゃないけど。新宿の花園神社に行ってきました。パワースポット神社らしいよ。そこになんと月組のマギーさんの名前が!!!(笑)