星組「ダンサ・セレナータ」「セレブリティ」

2012-05-29 21:09:27 | TAKARAZUKA
はっきり書くと、

「オーシャンズ11」よりかなり良かった!

同じ“本能のままに”という台詞でも、「オーシャンズ11」では、はぁ???お前が言うか!?と思ったけど、こっちはメッセージとしてちゃんと説得力があった。

タイトルが「ダンサ・セレナータ」だけあって、ダンスシーンがたくさんあって、ショー要素がふんだんに盛り込まれていて、今の星組にピッタリな作品でした。

きっと、好き嫌いがハッキリ別れる内容だと思いますが、私は大好きです。

確かに、難解な背景(まさこさんの背後関係)で、一回では整理して理解出来なかったけど、正直、もう一回観る予定でいます。


小池先生と比較して申し訳ないですが、正塚先生の方が星組の魅力を良く分かっていると思った。お芝居といえどもやはり名ダンサーを活かさないとね。

正塚先生にしては珍しく(?)恋愛要素が強かったですが、全然オッケー!正塚先生は、キャラクター要素が強い作品か、今回みたいな恋愛要素がちゃんと盛り込んだ作品の方が絶対いいと思う。

主要キャラは少ないけど、正塚先生にしては娘役をめちゃ引き立ててたと思う。特にれみちゃんに対しては愛を感じた。嫌味になりそうなキャラをちゃんと人間味に溢れた(?)キャラにしたとこには愛情を感じた。逆にそれが個性につながっていたから、れみちゃん的にも演じ甲斐はあったと思う。

れみちゃんに対象的な役のねねちゃんは、逆にキャラを作るのが難しかったと思う。今も悩んでるのでは…?完全に受け身の役だから個性の出し方に苦しんだと思う。断然、テスより苦しみ甲斐があると思うので、これからの変化を楽しみにしたいと思います。

で、主役のチエちゃん。正にチエちゃんにピッタリな役でした。やはりチエちゃんの最大の魅力はダンスなので、ダンサーチエちゃんの個性が活かされた役だったと思います。しかも今までなかったダンディーさを求められた役でもあったので、これからもっとダンディーになること間違いないでしょう。

秘密警察のベニー。これも難しい役やね。彼とチエちゃんの役の共通点…。一回じゃ分からん。何回か観ないとね。つまらなかったら一回で十分やけど、これは何回も観てもいい。「銀の狼」を思い出した。これも何回か観てやっとユリちゃん演じる暗殺者の心情が分かったからね。

星組に組替えになったまさこさん。ねねちゃんのお兄ちゃんの役。全然違和感なく星組に溶け込んでいた。役自体は難しくないねんけど、組織がややこしい。

れみちゃんと同様にこの公演で退団のすずみん。出番は少なかったけど、ずっと星組を支え、見守ってきたすずみんに正にあて書きされた役でしたね。地味な役でしたが、最後は登場しなくてもすずみんの存在感が伝わるラストでもあったので、ファンの皆はすずみんのこと忘れないと思う。もちろんれみちゃんもね。

全体的に、一体どこの国の話なのかが気になって仕方なったですが、ここはハッキリさせた方が良いと思いました。気になって仕方ない。植民地のある国やろ…?具体的な国名を出すと問題があるのかもしれないけど、って以前に当てはまる国がないように思ったんだけど…。ここが一番歯痒い感じ。

あ、そうそう、チエちゃんのキスシーンがいつも話題になってるけど、ホンマ毎回凄いよね?今回もこんなキスシーン初めて見たよ!凄い凄い!どこまで進化するんや!?

星組も地味に名脇役がいて強みを感じた。ただすずみんとれみちゃんが抜けた後が心配。

ショーは、

めちゃいいやん!稲葉先生にしては明るくセレブリティ溢れた内容やった。結構金掛けてそうな感じ。セリと盆、そして映像を多用していて飽きなかった。プロローグから目が釘付けになったよ。

チエちゃんはホンマ名ダンサーやな。マジ惹き付けられる。キリヤンもマユさんも名ダンサーやけど、チエちゃんは別格やね。

今回に関しては、すずみんとれみちゃんが目立つ内容でもあったけど、ファンとしては本当有難かったです。れみちゃんなんてここぞとばかりにカツラチェンジが多くて、大変そうだけど見てて楽しかった。

ショーは久々に豪華感を味わいました。

ねねちゃん、歌上手くなったね。音域広がったね。エリザベートも遠くないね。っていうか、チエ&ねねでエリザベートやってよ!ま、あんなにケチつけたらないか…。

ここでは書きたくなかったですが、前回の宙組のショーもなんですが、ニコールの「ムーラン・ルージュ」を意識したシーンもあって個人的に喜んでます(笑)ねねちゃんの「ダイヤモンド…なんちゃら」良かった。

今日のまとめ:お芝居もショーもとても良かったので、もう一回頑張って観ます。

正塚先生、これは本当に良かったですよ!

れみちゃんへ

たまたま祐飛さんのヨン・ホゲ見たさで「太王四神記」を観たら、上手い子役やなと思ったられみちゃんやったので驚きました。ごめん、すみ花より上手い!っていうか、つくづく小池先生のミューズやってんな…と思った。ホンマ、もったいない。文句なくトップ娘役になれる素質を持っていただけに今でも残念でなりません。ホンマ、なんで辞めるのさ!?でも、最後にカッコいい役を見れてファンとして本当に嬉しかったです。正塚先生に本当感謝感謝です。れみちゃんは十分女優さんになれるので、外部での活躍楽しみにしてます。卒業する最後の日までタカラジェンヌ生活を楽しんでください!千秋楽は遅刻せずに頑張って並ぶよ!

すずみんへは次回書きます。

そうそう、すずみんのディナーショーのポスター見ました?めっさオシャレ!まじモデル!ファッション雑誌から抜け出た感じ。すべてにおいてセンスが抜群にイイ!

追記:キリヤンのディナーショーのDVD買っちゃいました!また改めて感想書きます。

「テルマエ・ロマエ」

2012-05-27 22:00:16 | 映画
めちゃ面白かった!

友達に誘われなかったら100%観ることはなかったこの映画。予告を観たときから面白そうとは思っていたけど、今一つ観る気になれなかった。そんな時にまさかのお誘い。それ以前に、その友達から、面白いから!とほぼ強制的に原作の漫画を渡されていたんだけど、全く興味がなかったから読まずに、借りっぱなしにしてました。

実際に観た映画は、想像以上によく出来た脚本でした。お金を掛けているのかいないの分からない日本とローマのセットのギャップさ。そして、「紙兎ロペ」並みのシュールな笑いがちょこちょこ。おじいちゃん達がまたええキャラしとんよね(笑)終盤はまさかのホロリ涙が頬を伝い…、まっ、強引な展開ではあったけど、

う~ん、マジ良かった!

あの諺には思わず“上手いっ!”と口に出してしまいましたね。メッセージ性もあってほんとよく出来た内容でした。

いや~それにしても、阿部ちゃん体当たりやな!役者魂感じた!私なら間違いなく日本アカデミー賞の男優賞どノミネートさせるね。それから、「シンベリン」を観る前にこれを観なくて良かった。観た後だったら間違いなく、あの阿部ちゃんの真面目な独白でも笑ってたやろな。衣装似てたし(笑)

終盤は、阿部ちゃん、市村さん、上戸彩ちゃん、竹内力兄やん率いる平たい顔族の皆さんの演技にマジホロリと来た(小粒涙)

これ、一般目線でもオススメ出来ます!

友よ、誘ってくれてありがとう!

今日のまとめ:この日偶然、職場の若い子たちも映画を観に来ていて、私が、面白かった!最後泣けた!と言ったら、何処で!?と眉間にシワ寄せて言われたよ…。

ホンマ、最近の娘っ子はドライやねんから…。泣けますよね…?

そうそう、漫画一巻読みました。基本設定は同じやったけど、新たにサブストーリー作ったんやね。今のところ上手く埋め込んでたと思う。

いや~、久々の力兄やん、まじオッサンやな!(笑)兄やんのミナミの帝王大好きやねんけどな…。もう完全に見る影もなく別人やった(涙)まっ、昔から素でもはっちゃけたとこあったけどね…。でも、あの兄やんはただの酔っ払いやわ(笑)

あ~、美輪さんの「椿姫」観れなかった…。仕事休みと休演日が見事に重なってしまい…。う~ん残念…。


追記:四巻全部読んだ。ほとんど流し読みやけど。友達も言ってたけど、映画の方が断然面白い。全然ストーリー展開ちゃうし。要素だけ頂いてる感じやね。映画はマジよく出来てる。

関係ない話:カンヌ情報を調べてたら、まさかニコールがレッドカーペットを踏んでいたとは…。「The Paperboy」、なんか物議を醸し出す内容みたいやね。ニコールも体当たりの演技をしているようなので、来年の公開楽しみにしてます。

って思ったら、来月、ニコラス・ケイジ共演の「ブレイクアウト」が公開されます。まさかの映画館上映に感謝!なぜなら本国アメリカでは1週間で打ち切りになった曰く付きの映画だったからね。原題は「Trespass(不法侵入)」なのに、放題は逆の意味の“脱出”なので、ま、耳馴染みとしては“ブレイクアウト”の方が響きが良いので、粗筋から考えても悪くないタイトルだと思います。どっちにしても、なんせ1週間で打ち切りになった作品だからあまり期待はしませんが、ニコールファンとしては見逃せない作品なので、これ絶対観ます!配給会社さん、おおきに!

来年からはニコール作品が目白押しになります。結構たくさん映画の撮影が終わっているので、来年からはニコール祭りです!ま、日本でも上映してくれればの話ですが…。

劇場版 紙兎ロペ

2012-05-20 13:09:42 | 映画
超くだらねえ~

じゃあ観んなよ

いいじゃんかよ

何が…?

ロペ&アキラ好きだから(ハートマーク)

訳わかんね~っつうの!

(笑)

ってことで観てきました。←マジ訳わかんねぇ

えっ、お前がこれを観る!?

いつも偉そうにエセ演劇論語ってるお前がっ!?って突っ込まれそうですが…(笑)

だってね…

TOHO-CINEMASの愛され…いや、し(癒し)…キャラのロペ&アキラファンだから観ないわけにはいかんでしょう。ま、1800円出してまでは観たくはないけど、レイトショーなら全然オッケー!

TOHO-CINEMASには、この紙兎ロペのショートムービーが観たくて行ってるとこもあったので、いつもシュールな笑いに癒されていたんでね(笑)

最近は映画館に行っても観ないから、え~、今日もないんすか~!?えっ、マジ~(ロペ&アキラ風に) と不満げでいたら、まさかの映画化。

ほんと、くだらないよ。超ぬるいよ。でも、やはりシュールな笑いには負けます(笑)

深読みして先笑いしてしまって、全然あてが違ってちと恥ずかしい思いをしたけど←誰も気にしちゃいねぇよ!ま、それなり楽しめました。

マジ、訳わかんね~ストーリー展開やったな。

もちろん分かるよ。でも…(笑)←この(カッコ)笑いはなんや!?



終わりかっ!?

冒険活劇…?サスペンス…?青春ドラマ…?

う~ん、どれだろう…?←どれでもエエわ!

土の子…今の若い子、誰も知らねぇっつうの。←えっ、何の話?

ジョイフル・ランド…超シュールやわ(笑)

って、シュールなんて言葉自体、古いわ!最近誰も使わねっつうの!死語や!(笑)

こんな馬鹿な大人にならないよに、良い子の皆は観ないようにね…。

ウソウソ。

紙兎ロペ&紙シマリス・アキラファンは…必見!

とは書かないけど、レディースDayや映画の日(までやってたら)に千円で観るなら文句ないでしょう…。←どっちにしても営業妨害…

あ、あの体操シーンは笑えた(笑)←なんの話や!っていうか、笑えたのそこだけ???

今日のブログは、いつもと趣向を変えてお届けしました…。←マジ訳わかんねぇ!

お付きあい下さいましてありがとうございましたm(__)m

今日のまとめ:この映画まだ…。



まだだけじゃ、わかんねぇっつうの?

まだ続けるんすか、そのやりとり…先輩?


追記:今はああいうのを“ゆるい”と表現するんやね。キャラクターだけじゃなくてストーリーも。一つ勉強になりました。


続き…

2012-05-16 22:32:13 | TAKARAZUKA
どれもこれも、祐飛さんがトップで、宙組の皆が祐飛さんを信じて各人が切磋琢磨した成果が、初日の完成度の高さを物語っている。

そうそう、こんなこと書いたらなんですが、他の組に見習って頂きたい点があります。初日・中日・千秋楽と“進化する”のと“良くなる”のとでは意味が違うということを。

最近は進化なんて言葉聞かなくなったけど、初日ズタズタだったのが、日を追うごとにお客様が満足出来る作品に仕上がるのは進化じゃないからね。それはただの良くなっただけ。本当の進化はより洗練されていくこと。初日ズタズタなんてマジ金返せ!もんなんで、ここは勘違いしてもらいたくない。そういう意味でも祐飛さん率いる宙組作品はマジお芝居の勉強にもってこいの材料だと思ってます。宝塚だから別物ではなく、宙組は宝塚とは別物と言っても過言じゃないかも…。

宙組を観ていると、ほんと私がどっぷり宝塚にはまっていた昔を思い出す。本当に素晴らしい組だと思う。安心して観れる組は、特に私みたいな演劇好きには堪らんよ。

正直、祐飛さん、すみ花、みっちゃんが抜けた宙組の今後が非常に心配だけど、テル君には是非ともマイペースにではなく、今以上に切磋琢磨してトップに君臨して欲しいと願う。テル君の化けっぷり篤と拝見や!

祐飛さん個人の話からかなり逸れた…。

残りの個々の作品に関しては端折りますが、


正直なところ、私は祐飛さんに専科に入って欲しかった。トドちゃんと一緒に宝塚を支えて欲しかったんですよ。出来ることならね。

でも、今の私の希望はやはり、退団後は女優さんになって欲しい。

すみ花が北島マヤなら、祐飛さんは間違いなく姫川亜弓、努力の人です。

私の頭の中では脳内劇場が上演されているんですが、祐飛さんの「奇跡の人」が観たくて仕様ないんです。今のところヘレン役は蒼井優ちゃんが希望なんですが…。

いずれは、野々すみ花との対決も楽しみでならないんです。二人とも女優になればの話ですが。是非とも!m(__)m

舞台に立ち続けられる環境にあるなら、是非とも女優さんになって欲しい!女優という響きがいやなら舞台人になって頂きたい!

一昨日のかしげさんみたいに可愛くならなくていいから、舞台人魂を継続してほしいです。

ちなみに、私は、男役が女優さんになることに全く抵抗がないので、ファンであった気持ちは男役だろうと女優だろうと関係ありません。その人の人間性に惹かれたのですから。ここで書くのもなんですが、男役ヴィジュアルナンバーワンだったもりえちゃんが女優さんになってくれたらめちゃ嬉しい。

祐飛さんも同じです。そもそも瞳子さんなんて、現役トップ時代は観てないのに卒業してからの方がめちゃ観てるちゅうに。

女優さんダメですかね…?

そのまま大空祐飛を終わらせるのはもったいない。ファンの皆さんも同じ気持ちだと思います。どうか、この気持ちが祐飛さんに届きますように!

最後に、残りの宝塚男役人生、悔いなきよう全うして下さい!ディナーショー、東宝公演ラストまで頑張って下さい!

今日のまとめ:う~ん、これで良かったのかな…?( ̄~ ̄;)

ちなみに私が好きな祐飛さんの役ベスト3。(銀ちゃんは別格1位だから除く)

3位…、あ~、どれも良すぎて絞れない…。

1位は…、断然サルヴァトーレ!

どなたかも書かれてましたが、祐飛さんは旧宝塚大劇場に立った最後のトップさん。旧大劇場取り壊しの年に「この恋は雲の涯まで」であの奇抜な衣装でラインダンスを踊ってたんだよね…。

ヤンさんがオスカルを演じた花組公演の時に音楽学校に入学し、「華麗なるギャツビー」の年が本科生…。本当、祐飛さんの卒業と共に、私の青春時代の思い出にも終止符を打たれるようで淋しくなる。畏れ多いですが、今は共に歩んで来た同士のように身近な存在に感じるだけに、ほんと一時代が終わってしまうのが残念でなりません。でも、この年齢で祐飛さんに再会(?)できて幸せに思ってます。たくさんの夢と思い出をありがとう!

やっぱ、女優になるべき!!!←これが言いたかったのか!?m(__)m








祐飛様へ Part2

2012-05-16 22:03:44 | TAKARAZUKA
祐飛さん…、

「カサブランカ」を観て、それまで“大空祐飛”と呼び捨てしてた気持ちが一瞬にして敬意に変わった。

そもそも、この「カサブランカ」は私にとっては、観劇に相当な勇気を必要とした作品だったので、この作品の成功がなければ、「Never Say~」からずっと引きずっていた小池先生嫌いを払拭出来ずに今もいたかもしれない。しつこいですが「Never~」にはほんと愛を感じられなかった。特に花ちゃんに対して。長年トップ娘役として貢献してきた花ちゃんへの敬意と愛が全く感じられなかった。

それはさておき、この「カサブランカ」には娘役に対する愛を感じとることが出来たので、勇気を出して観た甲斐はありました。ちなみに、観るきっかけは、すみ花の存在が大きかった。

基本私はヘンコなんで、一度壁を作ると壊すのに時間がかかるし、きっかけがないと壁を壊せない性質なんですよ、自慢じゃないですが…。最近でいうと、天下の蜷川さんの舞台やしのぶさんの舞台がいい例なんです。少しずつその壁を壊してますが、まだ一人の演出家さんには壁があります。誰かは書きませんが、お金を払ってまでは観る気持ちにはまだなれない。

話が逸れました。余計なことですがあえて書きました。悪しからず…。


誰にも分かってはもらえないと思いますが、本当この「カサブランカ」観劇には相当な勇気を要したんですよ。この「カサブランカ」の感動がなければ、星組の「スカピン」のDVDも躊躇なく購入することもなかったし、私が宝塚に再燃することもなかったかもしれません。ま、もりえちゃんがいたからそんなこともなかったか…。

いずれにせよ、タイミングよく宝塚にはまった感じです。

ついでに書くと、この「カサブランカ」の完成度はやはり小池先生の力ありきだとは思いましたが、その小池先生の期待に応えた宙組メンバーの熱演があってこそだと今は思います。

祐飛さんは、一時の本気の恋に燃え、その呪縛から抜け出さない孤独な主人公リックを見事に演じていました。リック自身もヘンコなとこがありましたね。そういう意味でもリアルに演じた祐飛さんに役者魂を感じたので、もう呼び捨てなんて出来ません。祐飛さんのリックに出会ってからというもの、舞台人として本当に尊敬してます。

もりえちゃんの名前が出たのでついでに書くと、祐飛さんの存在は、下級生に大いなる希望を与えてくれる存在だったと思うんですよ。トップになることが人生の全てではないけども、たとえ学年が上がろうとも、もりえちゃんにもトップになる可能性があるのでは!?と期待させてくれたトップさんだったんでね、祐飛さんは。結果的に良かったのか悪かったのかは分からないけど、宝塚に再燃したこの約三年間はたくさん夢を見させてもらいました。

間違いなくこの三年間は、祐飛さん&すみ花コンビ、そしてもりえちゃんがいなかったら千秋楽に価値を見出だせなかったと思う。月組の時は朝の4時半に起き、宙組は大遅刻だったけど、奇跡の千秋楽生観劇はいくら偶然とは言え、本当にあり得ない出来事だと思ってます。2つのペンライト(?)は思い出の宝物です。

またもや、話が逸れました。「カサブランカ」時代に戻します。

今当時を思い返してふと思い出したのが、初日&千秋楽の祐飛さんの舞台挨拶。

スカステで見た初日と千秋楽の挨拶に凄く違和感を感じだのは覚えている。なんか成り上がりものに見えた。ファンの間ではそれが普通だったのかもしれないけど、私には宝塚を観るのは祐飛さんのファンだけじゃないのに…という思いが強かった。ということを思い出しました。

作品は良かったのにあの挨拶はアウト!って感じでした。どんな挨拶かは忘れたけど、上からな挨拶だった気がする。

確か、その上からの挨拶も多分東宝の「トラファルガー」から変わった気がする。今は全然謙虚な挨拶でめちゃくちゃ好感を持てる挨拶だけど、昔は違った。もっと生意気な感じを受けた印象がある。

舞台挨拶って、サヨナラの挨拶にしかり、凄く大事だと思うんですよ。一番素に近い自分をお客様に見せる場だと思うから、悪い印象を与えてはいけないと思ってるんですよ。生の舞台挨拶は映画と違って編集が効かないからね。

そういう意味でも祐飛さんの舞台挨拶は大分変わった。と私は思ってます。初日の「仮面のロマネスク」の舞台挨拶忘れられません!めちゃ良かった!

で、その「トラファルガー」のネルソンがほんと良かった!めちゃ泣いたな(笑)

この作品で私は確信しました。

宝塚って、宝塚に限らないけど、役者で作品の価値が決まるとこがありますよね。どんなにつまらない脚本でも役者ありきで作品が面白くなるケースがある。あ、誤解のないように書きますが、「トラファルガー」の脚本は良かったです。齋藤先生の脚本・演出大好きです!

で、この作品を観て宙組はどんな作品が来ようとも満足出来る作品になると確信しました。実際にハズレないですもんね。名役者が適材適所で活躍でき、小さい役でも存在感が出せればそれだけで十分楽しめる。

一時「ヴァレンチノ」で、あれっ???と思うことはありましたが、二回目では文句なかったし。今でも「誰がため~」を生観劇出来なかったのが悔しくてならない。

こんなこと書いて本当に申し訳ないけど、宙組先代のトップさんと同じ組だと思えない、見事な団結力と存在感があって本当に驚いてます。テレビで観たら一目瞭然。大袈裟ではないですが、祐飛さんが出ている宙組作品を観れば十分演技の勉強が出来る!祐飛さん、すみ花に限らず皆上手く見える。いいえ、実際に上手い!

思い返せば、全国ツアーの「銀ちゃんの恋」の初日の完成度の高さ。「美しき生涯」もそうやった。「クラシコ・イタリアーノ」なんてオリジナル作品でも名作にあたる。