「ポーの一族」大千秋楽

2021-02-28 23:38:07 | ミュージカル
無事完走おめでとう御座います!!!

コロナ感染者ピーク真っ只中の1月からの2ヶ月間、客席ほぼフル、生オーケストラあり~ので完走出来たなんて!

ポーいちファミリー(勝手に命名w)、キャスト、スタッフ、ファン、関係者の皆さんの祈りと執念の賜物だとだ断言できます!

大千秋楽のカーテンコールに、まさかまさかのあの御方が壇上に上がられるとは!!!

いやー、サユミ氏の大劇場千秋楽の時は、当日券チケットゲットならずでしたが、まさか超チケット難の御園座大千秋楽のチケットが獲れるとは!

運を使い果たした!とは思わないですが…。ライブビューイングもあったし、ネット配信もあったしね。

でもね、もう二度と拝見する機会がないかもしれない小池先生と萩尾望都先生を生で拝見出来ただけで、御園座まで来た甲斐がありました!

ということで、御園座大千秋楽に行って参りました!

ぶっちゃけ書きます!

御園座、2階席からでもめちゃ見易い!!というか程よい大きさ!梅芸やフェスティバルホールより小さいから、演者が近くに感じる!作りは、大劇場を小さくした感じ。横長に広がる感じ。めちゃ気に入りました!

劇場は良かったですが、作品としては、大阪千秋楽の方が良かった。男爵とシーラが死ぬシーン、アランの叫びにウルッと来たけど、今回は残念ながらどこにもウルッとしなかった。

そうそう、今日の小西男爵の死には、逝っちゃった表情ではなかった。まさか封印した??

そう意味では、大阪であの表情を見れたのはとても貴重だったってことやね。あの表情はマジ凄かった!

あ、それから、愛未ちゃんのマルグリット、今日はしかとオペラチェックしましたよ!ほんま、見事な演じ分けと化けっぷりにアッパレじゃ!!素晴らしい!

全体的には、大阪千秋楽が良かったけど、

千葉アランが更に進化していてビックリ!更に歌が上手くなってた!めちゃ気持ちで歌ってたし、技術も身に付けてた!

相変わらず、アランの佇まいは乙メン感満載でした。観劇後のおばさま方が、千葉アランのことをカワイイ!カワイイ!と言ってはりましたわ!確かに可愛かった!(笑)

カーテンコールの千葉ちゃんの涙に、ついついワタクシも貰い泣きしてしまいました。サユミ氏に、小池先生にまたあざといと言われる…と、ついつい弱気な気持ちを溢してしまった千葉ちゃんもまたカワイイ!藁

正直さ、最初に千葉アランを観た時は、再演があるならアランは別の方で!と思いましたがm(__)m

再演があるなら、アランは千葉ちゃんでヨロシク!!間違いなく更に更に進化してると思うから。

これから、映像の世界だけでなく、舞台でも引っ張りだこ間違いないし、本人もやりたそうだし、次回拝見出来る日を楽しみしてます!

そして、そして、我らがサユミエドガー!

1月下旬から、2月に入ってから、ついに映像の世界でサユミ氏が登場し、香里もルリ子も完全に別人の役作りに驚いた上でのサユミエドガーは、

同一人物だとは思えない!

いやいやいやいや、サユミ氏が1番のバケモノですわ!

あ、最上級の褒め言葉ですから!

4月に入ったら、今度はトートとエリザベートやで!作品名じゃなくてタイトルロールやで!しかも、ねねちゃんも!そして、ダイモンがトート!

めちゃくちゃ観たいっちゅうねん!!!

せめてせめてライブ配信をお願い致しますm(__)m

カーテンコールのサユミ氏は、天然さんなのに、役に入った時のサユミ氏はほんまに凄い!

千葉ちゃんの言うとおり、サユミ氏が先に賞を獲るよ!間違いなく!

その時は、千葉ちゃんのお蔭です!と言ってあげてね!

そして、サユミ氏がいたからこそのエドガーでもありポーの一族でもあったわけだし、

小池先生が、これまで、人でない者…、ドラキュラ伯爵、メフィスト、美しき野獣、パック、マルセル(一応人間)、サンジェルマン、ローンウルフ、トート、フランシス…を創り上げてきた源泉がエドガーなわけだから、

小池先生、本当にエドガーが見つかって良かったね!!

っていうか、ワタクシも歴史的1ページに遭遇出来て、生きていて良かった!(笑)

そしてそして、客席でご覧になられていた萩尾先生が舞台に上がってこられて挨拶をして下さりました。

原作者ご本人が、ご自身が描かれた世界の住人になられていて、萩尾先生も大満足だったのがひしひしと伝わってきました。

ワタクシ個人的には、プロローグからフランクフルト空港、ドイツ語の単語、台詞だけでなく、案内係表示版にドイツ語が書かれていたので、それだけでもう掴みOK!藁

萩尾先生の「トーマの心臓」も舞台はドイツの学校だから、めちゃくちゃ嬉しいです!読んだことないですが…。ドイツ=ヒトラーじゃないのが1番嬉しい!

素晴らしい作品を世に出してくださり、萩尾先生にも感謝です!ありがとう御座います!


大千秋楽の客席にいる方も、間違いなくサユミ氏ファンOnlyとちゃうの?と言わんばかりに、

チャン、チャンチャンチャンがピッタリだった!(笑)

こればかりは、映画館では出来ないからね!

やはり、千秋楽ならではの客席の一体感は堪らんね!全くの赤の他人の集合体なのに、気持ちが1つになるのは、ライブ、生の醍醐味やね!

サユミ氏、本当にお疲れ様でした!次のトートとエリザベート、頑張って下さい!

キャストの皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さん、本当に本当にお疲れ様でした!そして、

素晴らしい作品を観させて頂き、

ありがとう御座いました!!!












「フェードル」

2021-02-14 00:11:04 | 舞台
まさかの人身事故で30分遅刻…。

たった数駅なのに、タクシー待っても来ない。捕まえたら大渋滞…。

これは、神様がお前は観るな!引き返せ!と言っているのか?

いや、違う!

神は、我に新しい使命をお与えになった。

今まで、自殺する人間に、自殺を考えている人達に、

自殺はあかん!頑張って生きるんや!

と書いてきたが、それは大間違いだと気付いた。

自殺を促す環境、それが悪の源。

私は、タクシーの中で怒りが抑えられなかった。

頑張って生きようとしているのに、追い打ちをかける奴らの存在が私は許せない。

毎日毎日、何処で人身事故。おかしいと思わない?無関心もええとこやわ!

SOSを発しているのに見抜けないなんて。世の中どうかしてるよ!

もし、私の使命だと言うならは、喜んで戦います!


ということで、

「にんじん」以来の、しのぶさんの舞台を観てきました。

30分も遅刻したので、こういったシリアスな演劇は観客の集中力が必要とされるので、楽しみの邪魔や迷惑をかけたくなかったので、1時間半の辛抱だと思ってロビーのモニターで観させてもらおうと案内係さんに申し出たら、私の思いをくんでくださり、だれも迷惑にならない後ろの席を案内して下さりました。

生で観る方が断然良いですよ!とも仰って下さり、

兵芸のスタッフさんの柔軟な対応と心遣いに感謝です!

本当にありがとうございました!!!

本当はね、タクシーの運転手さんに、早く飛ばして下さい!と言いたかったですが、新人の方だったし、渋滞だから文句言っても仕方ないので、40分間タクシーの中で顔や態度から感情が出ないように哲学して気を晴らしてました。自分の感情と戦っていたので、正直、理性を保てて良かった。運転手さんに八つ当たりしても仕方ないしね。

お陰で、兵芸のスタッフさんの柔軟な対応や、しのぶさんのフェードル、感動しているお客さんに感動できたので、遅刻した30分は、お勉強の時間になりました。ぶっちゃけのぶっちゃけ、ブログのネタになりましたけど(笑)


ということで、30分観ていないので導入部分がさっぱり分かりませんが、

フェードルが義理の息子イポリットに恋し、拒絶され、イポリットに愛する女性がいることを知り嫉妬に狂う。

本筋が見えてきたので、あとは、役者陣の演技と物語の展開を楽しむことができました。

いかにもギリシャ悲劇的脚本。舞台の外側の出来事は台詞で説明。

だけどここで描かれている世界観は、

「リア王」「葵上」「身毒丸」「摂州合邦辻」「道成寺」「王女メディア」等等。私が観た舞台がフラッシュバックされました。源氏物語、能、シェークスピア、現代演劇…の根底に流れてる血のようなものを感じました。

そして、一連のギリシャ悲劇と違って、救いのような一筋の光が見えるラストに、どうして今まで上演されてこなかったのか不思議でならなかった。

しのぶさん演じるフェードルは、まさに女。理性と本能の狭間でもがき苦しむ女性。私の視点では、決して悪女でも魔性の女でもない。どこにでもいる女性。特に、両親や社会の圧力に屈して生きてきた女性。女性だけじゃない、男性も一緒。誰が決めたか分からない常識で我を見失った人間。

不倫を全肯定するわけじゃないけど、好きになってしまったのは仕方ないのも正直なところ。理性で押さえつけられない感情があるのも良く分かる!

そもそも、お姫様は、一般市民より自由がない。政略結婚とか、人間でなく人形扱い。普通の恋愛が出来ない人達なんだよ。って考えると、夜の中、多種多様な性的思考が蔓延していて当たり前!隠れてコソコソなんて当たり前!

世の中の犯罪や、問題発言する人達自体だけが悪者だと思わない。その人達を生み出した環境にも悪魔が潜んでいると思うよ。

犯罪や問題発言自体は厳しく罰したり咎める必要はある。

だけども、その人の人格を100%否定するのは間違ってると言いたい。

間違いなく、1%以上は取り巻く他者にも問題があると思っている。

いつも書きますが、赤ちゃんの時から犯罪するために生まれてきたのか???

違うでしょ?

自殺するために、殺されるために生まれて来たのか?

違うでしょ!

フェードルは、そんな可哀想な女性なんよ。

やはり、しのぶさんは、狂女が似合う!

ただの狂女じゃなく、抑圧から生まれる多重人格的な、純な乙女の部分と狂女の二面性を持ち合わせていて、時にはコケティッシュな存在で笑いがあったりと、魅力溢れた役でした。

っていうか、赤の衣装がよく似合っていて、妖艶な雰囲気を全身からオーラを発していて、とっても魅力的なフェードルでした!色香がめちゃ漂ってました!しのぶさん自身、まだまだ魔性の女ですね!素晴らしい!

っていうか、栗山さん、プロデューサーさん、よくまぁ、しのぶさんのために素晴らしい作品を見つけてくれました!と言いたい。

メディアとか身毒丸の継母といった悪女じゃなく、狂女ではあるけども、ちゃんと人間の血が通った女性の役を見つけて下さり、「ピアフ」もしかり作品のチョイスが素晴らしい!

最後のフェードルの選択は、フェードルの本来の人間性を浮き彫りにしていると思います。

自殺が善い、悪いではなく、乳母による強い愛情が故の歪んだ導きに屈せず我が道を行くフェードルの行いには救いを感じるし、イポリットの遺言を受け入れたテゼにも救いを感じる。

そうなんよね〜、全ての悲劇は、皮肉なことに、相手を思い遣る気持ちから生まれてるんよねー。

よく出来てる!

ぶっちゃけ、どのギリシャ悲劇より最も人間らしい内容だと思ったのは私だけ??

あ、そうなんや!ソフォクレスとかのマジのギリシャ悲劇でなく、1600年代のラシーヌの戯曲なんや。そりゃ血が通ってるわ!

イポリットを演じた林遣都君。声だけ聞いたら、藤原君やん!?声質も台詞回しだけでなく、立ち姿も藤原君にそっくりだった!

めちゃくちゃ藤原君を研究したか、藤原君の演技に影響を受けているのが伝わりました!素晴らしい表現力でした!

私は、真似は決して悪いとは思いません。真似ることで学ぶことは多々あるし、真似が出来ること自体、間違いなく才能です。

なので、遣都君にはこのまま舞台でも活躍してほしいですね。っていうかオファーは絶えないと思うよ!

悪の根源とは言いたくないが、まさにフェードルを操っている乳母役のキムラ緑子さん。愛情故の進言なので責めることは出来ない。

そういえば、「スウィニー・トッド」でもしのぶさんと共演してたよね!いやー懐かしい!藁

超久々の谷田さん。貫禄が凄い!初演の時は、ラストに見せ場があるテラメーヌ役やったんや。テゼに相応しい人物像を作り上げていたと思います。王様はやはり貫禄がないとね!ピッタリでした!

30分観損ねましたが、十分楽しめたし、感動しました。

なにより、しのぶさんの生の舞台が観れて嬉しかったです。

本来なら、京都で「女の一生」を演る予定だったのが、東京だけになってしまったからね。

南座で再演を宜しくお願いします!

フェードルも再々演お願いします!

どちらも間違いなく上演あると思いますが!

そうそう、カーテンコールでしのぶさんから挨拶がありました。

今日の遅刻でも思いましたが、どんなに気を付けても、上演できなくなったり、観劇できなることがあるので、こうやって東京の作品が関西でも観ることが出来るのは、当たり前じゃないんだと改めて思い知らされました。

本当に本当に関西で上演して下さりありがとうございました!!

キャストの皆さん、スタッフの皆さん、劇場スタッフの皆さん、私共観客からも感謝の気持ちでいっぱいです!

大千秋楽まで残り数日、無事迎えられることを祈ってます!

追記:

先日、職場でラジオを聞いている方がいて、たまたま流れていたのがしのぶさんの番組でした。

まさかNHK第一でラジオ番組をされていたとは全く知りませんでした!あとでアプリで聞き逃し配信で聞かせもらいました。

まさか、内容がオールナイトニッポンGOLDの時とあまり変わってなくて嬉しかった!

偶然とはいえども、このお導き凄くない??(笑)

そしてそして、タクシーの中で、そういえば、10年前のちょうどこの2月、「大人はかく戦えり」の舞台も大雪で観れなかったことを思い出しました。もう少しで二の舞になるとこでした。

実は更に過去にもチケット持っていたのに、「肝っ玉おっ母とその子どもたち」の舞台も観れませんでした。

しのぶさんとは何かと現象に遭遇します。今日も、今さっき東北で地震がありました。

どうか皆さんご無事でありますように!







「パレード」

2021-02-05 16:17:41 | ミュージカル
めっさ、後味悪っ!

本来なら、ミュージカル形式をとらずストレートプレイで上演されるべき内容だとは思うけど、ミュージカル作品としては本当に後味が悪い結末でした。

ミュージカル=ハッピーエンドではないけど(例:ミス・サイゴン)、あまりにも昨日の花組公演とめちゃ対照的過ぎ!

多少なりとも救いがあれば良いが、「パレード」に関しては全く救いなし!むしろ怒りが湧く!あ、作品に対する怒りではなく、脚本家が見せようとしている世界観がね。あ、脚本が悪いって言ってるんじゃないですよ。

実話だから仕方ないかもしれないけど、あんな結末ありですか!?題材としてありなのか?疑問に感じる結末でした。

ただでなくてもアメリカ嫌いなのに、少しづつ好きになろうとしてるが、この作品を観たら、たとえ過去の話とはいえども十分今現在に通じるものがあり嫌気しかない。

人種差別、ユダヤ人差別、権力闘争、シガラミ…、

今も変わらない。

ましては、このコロナ禍においては日本も変わらない。コロナ差別。

コロナに罹って実名を挙げてコロナに罹った原因を勇気を出して公表したら、文句言われたり差別されたり、意味分からない。

そりゃ実名出したら、店名を出さなくてもお店に迷惑をかけることになるのは必然だけど、お店側も、お客さんは大事だけど感染対策は必須だから、お客を守ることはお店を守ることになるんだから、お客様=お金、ではないことを肝に銘じて感染対策をしないといけないと思う。当たり前ですが、お客様=人間です。

お店=安心、じゃないとお金は回らないと思うよ。

お客側も意識して気をつけないといけないけど、ぶっちゃけ、集団になると意識は遠のくのは事実。皆が皆、私みたいな孤独仕方ない人間じゃないからね。ひとりが寂しい人が大半だからね。ぶっちゃけ私は集団心理が怖い。

は、さておき、

この「パレード」で描かれている世界観は、まさに集団心理の怖さを描かれている。

ひとりで集団と戦うって本当に勇気がいることだと思うし、堀内敬子さん演じるルシールのように夫を愛するが故の行動のようにね。最初は、天然さん?的なキャラから、知事に一人で会いに行ったりと芯が強い女性へと成長していく。夫の無実を晴らそうと頑張っていく。

なのに!なのに!の展開。

不条理もええとこやわ!

いやー、ないわー。事実だから仕方ないし、現実社会においても十分起こりえるから困ったもんだ。

どんなハッピーエンドなんだろうと思ったら、オイオイ!な展開だった。

この作品のテーマは、もちろん夫婦愛だけど、もう1つ、

それは、使命、お役目だと思う。

丸さん演じる夫の台詞にもあるように、神様から命じられた使命(神様は登場しません)こそが、この作品の最大のテーマだと思う。

だからハッピーエンドにしたらダメなんだよ。メッセージがぼやけるから。

ワタクシも、ある種の使命をもってこのブログを書いているとこはあるんですが…。読者数は少ないですが、10年以上書いてるのに読者数は伸びない(汗)←当たり前や!(笑)あ、伸ばす気は全くないので…。

使命といっても、誰かのためというより結果的には自分のためではあるんですがね。自分のブログで癒やされることあり(笑)

もさておき、

そもそもさ、どうでもいい嘘で1人の人間が死刑になろうとしているのに何とも思わない人間の心理。

たった1人の他人の人生より、自分の名誉や出世が大事であったり、

もちろん人種差別もそうだけど、

1人で戦えよ!1人がダメなら仲間を増やせよ!の、個人または集団、この2つのせめぎ合いが厄介。どちらに属すれば良いか迷う。

学校のママカーストもしかり、簡単には逃げられない環境ってあるからね。たしかに1人で戦うのは難しいのも現実。

だからこそ、「パレード」という作品が生まれたんだと想像します。

パレードというタイトルだから何某のハッピーエンドを想像してましたが、

ここでいうパレードは、戦没者追悼記念日。まさに集団心理の象徴的な日。沢山の人がお国のため、家族のために戦争で亡くなった者を悼む日。悼む日でもあれば、闘争心が湧く日でもあるよね。

日本だって、終戦記念日に、悼むこともあれば、原爆落としやがって!と思うこともあるでしょう。隣国だと慰安婦問題。強制連行…。誰もが、何処の国も傷を負ってるんよ。

「パレード」って、一組の夫婦の物語ではなく社会風刺してる点においても画期的な作品だと思います。何某の爪痕を残す作品と言えると思う。

ということで、久々の丸さんこと石丸幹二さんと堀内敬子さんの元劇団四季の2人の主演作を観てきました。

たまたまだけど、二十年前にこのお二方が出てた「アスペクツ・オブ・ラブ」を東京で観てました。丸さんの相手役は知寿さんですが。

なので、それ以来のお二人の共演の拝見となります。

丸さんも超久々。すみ花と共演した「ライムライト」以来??いやー、相変わらず素敵な歳のとり方をされてます。全然老けない!

丸さんの役は、ホント憐れ。ユダヤ人故の差別というかなんというか、「プラム」にも匹敵する州単位での差別に思わず、はぁ???ってなるね。必ずしも善き夫とは言えない面があるので、ある種、自業自得だったりする。が、やはり不条理すぎる!(怒り💢)でも、ジーザス・クライストみたいな役にも思えた。間違いなくキリストを意識した主人公だと思うよ。

私にとって堀内敬子さんといえば、「美女と野獣」のベルで一世風靡された方ですね。今では、三谷幸喜ファミリーの一員でありますが…。

堀内さんの役は、「レベッカ」の私に匹敵するような役柄であったりして、時とともに逞しくなっていくんですが、ラストは、堀内さん目線で世の中を見てしまうので更に怒りが湧く!

変にハッピーエンドにしなくていいんだよ。ただ、まさか、めでたしめでたし!で終わらないラストに驚きましたが。このまま救われず不完全燃焼で終わっちゃうの?的な。

この作品がジーザス・クライストの物語であるならば、堀内さんの役は、マグダラのマリアと言えるでしょう。

他のキャストが、まぁー超豪華!この豪華さならこのチケット代は致し方ないと思う。盆もあったし。

っていうか、豪華なキャストを超贅沢な配役だったことにビックリ!そんな役にこの方が!?的な。ある種ちょい役ですよ。凄い贅沢、且つ勿体ない。

この作品自体が、台詞より歌が多かったので、しかも歌上手さんばかり集めているので歌の密度、重厚感が高い!

本来は、ドラマシティのような小さな劇場でなくメインホールでするような規模だと思うんだけど、それをドラマシティでしてしまうからもう歌の熱量が半端ない!本当に贅沢限りなしでしたね。

拝見する役者さんが、岡本さん以外は久々の方ばかりなので、しかも、今回は東宝でなくホリプロの作品なので歌で勝負してきたのが良く分かる!

本当に凄いキャスティングだよ!!

物語は後味悪いですが、歌は本当に凄いよ!

あと、演出も!

始終色とりどりの紙吹雪が舞い落ちるんですが、もちろんパレードを祝う紙でもあったり草花の絨毯、または枯葉にも見立てていて凄い演出でした。なんてたって、盆だよ!「オトコフタリ」とは違う電動で回る盆。

贅沢な演出でした!

追記:
ゴールデングローブ賞ノミネート発表なりましたね!

まさか、メリルがノミネートされずで、ジェームズ・コーデンがノミネートされてビックリ!

そしてそして、

ニコールが、ドラマのリミテッドシリーズで主演女優賞ノミネートされました!

ゴールデングローブ賞は、映画作品だけでなくドラマ作品にも賞があるので有り難いですね!

ニコールおめでとう!!

「フレイザー家の秘密」の配信を楽しみにしてます!









花組「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」

2021-02-03 21:06:59 | TAKARAZUKA
金持ちのボンボンと密輸業のギャングガール?のラブストーリー。

いやー、金持ちボンボンと犯罪者がどうやってハッピーエンドになるのか?どうやったらハッピーエンドになるのか?ひょっとしたらハッピーエンドにならないのか?

色々思いあぐねながら推測しながら観てました。

いやー、ラスト10分またげた!!藁

ラスト10分までの展開が、それがまーつまらない。全然先が読めないし、ハッピーエンドになるとも思えない展開だし、かといって練りに練った脚本だとも思えないし、

ただただ、レイちゃん、華ちゃん、アキラ君、ヒトコちゃん(今日だけちゃん付け)、ゆうちゃんさん、音くりちゃん達のキャラ作りや濃さに唸りまくり、

ダンスの花組らしく、タップがたっぷり(笑)ダンスを堪能出来、

でもストーリーはイマイチやな〜、やっぱブロードウェイミュージカルは、ワシには合わんわ〜と思いながら観てたら、

ラスト10分でやられました!

もうさ、たまたま峰さんのことを書いた内容が、まさかの繋がりがありマジびっくり!

たまにあるんよね〜、降りてきた言葉がキーワードになることが!←お前はブラヴァツキーか!?(笑)

正直書きます。めちゃくちゃ面白い!とは書きません。

ただただ、

華ちゃんのプレサヨナラの舞台だし、レちゃんは5組の中でワタクシのイチオシだし、最後まで観ないわけにはいかないでしょ!?

でもね、実際は、

脚本はさておき、キャラが濃い濃い!

最高のコメディエンヌ、芸達者な集団でした!

「はいからさん〜」でも表現力の高さにら唸りましたが、本格的コメディーでもその実力が発揮されていて本当に凄かった!

キザでちょっぴりおつむが弱いボンボン役のレイちゃん、

男優りな役の華ちゃん、

ズル賢そうだけど憎めない役のアキラ君、

天然キャラでぶっ飛んだキャラなのに美しさが引き立っているヒトコちゃん、

見た目はアバズレ、心はピュアな役の音くりちゃん。

を筆頭に、

ゆうちゃんさん、鞠ゆめちゃん、和しょう君、飛龍君、

そして、ラスボスのマユミさん!

もう、キャラが濃すぎ!!

ストーリーは眠たくなるけど、キャストのキャラは最高でございました!

特に、ヒトコちゃんが凄い!!!そのまま娘役トップになれる!!!どこからどう見ても娘役!手足長いし、綺麗だし、表現力高いし!

これからご覧になられる方、LVも含め、

金持ちボンボンとギャングガール(←表現ダサい!)が果たして結ばれるのか結ばれないのか?

展開を予測しながらご覧になられることをオススメします!

ストーリーはイマイチでもダンスの花組を堪能できるのでお楽しみに!

ということで、

まさか観れると思ってなかった公演、運良くチケットゲットして花組梅芸公演を観てきました!←めちゃ長い前フリやな!

いやー、ラスト10分で、ありとあらゆる伏線が回収されていたのでビックリ!

っていうか、あれもこれも伏線だったことにビックリ。ただの設定だと思っていたのに。まさかの展開でした。

ネタバレすると楽しみが半減するので、何が伏線かはラストのお楽しみ!藁

すっかり現在「ポーの一族」ロスで、花組のポーのDVDを絶賛ヘビロテで視聴してました。視聴??はい、画面で見たり、音だけ聴いたり…。

やはり、レイちゃんアランに堪能しながら、今日の公演を楽しみにしてました。

黒髪のレイちゃん。超新鮮!はいからさんでは真面目な少尉でしたが、今回は、ちょっとおバカキャラを楽しく演じられていて、レイちゃんのコメディーセンスにも惚れ惚れしました!

歌も上手くなってるし!

そうそう、ワタクシ、歌が上手いは個性だとは思ってませんので。

歌は下手でもいいんです。気持ち、心があれば。技術で歌おうとすると下手が目立つが、心で歌えば下手はカバーされる。

元々ワタクシ、歌下手な鮎ちゃんのファンでしたから!カリンチョさんと鮎ちゃんの芝居の雪組がワタクシの原点なので。鮎ちゃんの努力にワタクシは勇気を貰ってました!鮎ちゃんは、歌はダメでしたが、芝居が上手い!なので、歌が上手い方より芝居が上手い方、特に憑依型の役者さんに惚れてしまいます。

なので、サユミ氏もしかり、レイちゃんもしかり、華ちゃんもやね。憑依型の役者さんのファンになってしまいます。

そうそう、レイちゃんの「アウグストゥス」のポスター画像観ました???めちゃカッケー!めちゃ憑依されてる!

めちゃ欲しい!!!(笑)

今回は、コメディーでレイちゃんの新たな一面を観させて頂きました。コメディーもシリアスも出来るって最強やな!

まさかまさか、大劇場3作で卒業することになった華ちゃん。実に勿体ない!なんで辞めるんさ?早すぎる!!

まだまだ若いのに華ちゃんの演技力には感心しまくりでした。堂々とした演技。

今回もボーイッシュな役柄を自然に、時に勇ましく、だけど乙女心を秘めた難しい役どころを本当に自然に演じられていて、本当に本当に勿体ない!!!

今日の公演を観て、別箱公演で「ミーマイ」が観たくなった。レイちゃんのビル、華ちゃんサリー、絶対ピッタリ!これからもっともっと楽しみなコンビだったのに、次作で観れなくなるのは本当に残念です…。

この公演、トップ2人だけでなく、支えるアキラ君、ヒトコちゃん、音くりちゃん、鞠花ちゃん、飛龍君、ゆうちゃんさん、マユミさん、らが本当にキャラ立ちしていて素晴らしかった!

ぶっちゃけ、第一部で終わっても問題ない展開で、ごちゃごちゃし過ぎてやっぱブロードウェイミュージカル好きちゃうわーと思って観てましたが、今の花組にピッタリな作品だったと思いました。

先程は、ヒトコちゃんの娘役を褒めましたが、

音くり寿ちゃんの役柄、お化粧が非常に良い!てっきり優等生徒だと思ってたら、音くりちゃんもなかなかの憑依型やね!アバズレ具合が非常に良かった!

鞠花ゆめちゃんの大人の女性、というか酔っぱらいが上手い!今の花組には大人の女性を演じられる娘役が必要だから今後も注目させて頂きます!

この公演、憑依型ジェンヌが揃っていて見応えがありました!

これから観られる方は、憑依型ジェンヌ方にもご注目を!