「毛皮のマリー」

2016-04-28 21:38:05 | 舞台
とうとう、ん?、やっぱり、ん?、否応なしに、ん?

結局観て参りました、PARCO劇場で!(笑)



ハードスケジュールの中、強行突破で、東京に行って来ました。大阪公演もあるけど、今年で建て替えが決定している現PARCO劇場での最後の「毛皮のマリー」だからね。これはどうしても、建て替えの前に観ておきたかったので、後は野となれ山となれ精神で観て来ました。後々、観なかった後悔の方が、観た後悔より大きくなるからね。明日がめちゃ大変になってしまうけど、長い人生のことを考えたら後悔はしたくないし…。

美輪さん×及川ミッチー版のDVDを何回も観ていたのに、戯曲も何度も読んでいたのに、多分、台詞は一字一句変わってないはずなのに、新しい発見があって、ラストはまさかの涙でした。

訂正:ミッチー欣也版DVDを鑑賞。そして戯曲も読み直しました。一言一句同じではなかった。戯曲にない台詞が多々あった。しかも、演出も微妙に変えてた。ラストね。美輪さんが分かり易いように脚本をテコ入れしてた。今回の作品も、ミッチー欣也版とも微妙に違ってたし…。凄くマリーの母性が強調された演出になってた。

2009年版では全く気付かなかったというか、気にかけなかったことが、今回、気になってDVDや本で確認したら、新たな発見というか違いを見つけたって感じ。戯曲はアングラ演劇で、美輪さんの舞台は、小劇場演劇って感じやね。あ、音楽はミッチー欣也版とほぼ同じ、多分全く同じだったと思う。

以上。


2009年版でも、ちゃんと理解してたはずなのに、響いてくる言葉が全然違う!

寺山修司、恐ろしい人!←久々の月影先生風に(笑)

世の中、目に映る世界は、嘘で出来ている。矛盾で出来ている。言葉だって嘘だらけ。そんな嘘の世の中で、ホンモノを見つけること。いや、見つけるんじゃなくて、感じること。それが出来るか出来ないかで、世の中180度変わるよな~と思いました。

男娼マリー。完全なる男でも、完全なる女でもない、不完全な人間。世の中の人間、誰一人として完璧な人間なんて存在しない。完璧な親もいなければ、完璧な先生だっていない。そんな不完全な人間の象徴である男娼マリーの生き様、愛に涙涙。

欣也の出生の真相は、ホントのとこ分からない。マリーの言う通りなのか、水夫の推察通りなのか、結局のとこは分からない。如何様にでも解釈できる。

大事なことは、欣也はいったい誰の子か?ではなく、マリーの欣也への無償の愛こそがホント。その無償の愛がホントなら、欣也が誰の子かなんて関係ない。

寺山氏のお母さんもきっとそんな不完全な方だったんだと思う。不完全なお母さんでも、寺山氏に対する愛だけはホントだったんだと思う。小さい時は、親は完璧な存在だと勘違いしてしまうけど、親も一人の人間なんよ。不完全で当たり前なんよ。大切なのは、どれだけの愛を子供に注げたか?だと思うんよね。

今日改めて、美輪さんのマリーを観させてもらって、自分がいかに言葉に振り回されているのかがよく分かった。誰かとの会話の中ではいつも、何故その単語を使うのか心理分析してたのに、結局は、単純に言葉に振り回されていただけなんよね…。もっと全体を見ないといけないよね…と反省。

今回の「毛皮のマリー」、演劇の聖地PARCO劇場で観て大正解だった!ぶっちゃけ書くと、チケット購入したのつい最近。戻りチケット?関係者席を解放したのか?偶然が重なってチケット購入。まさに、恒例の、神様のお導き~!でした(笑)前もって希望休を取ってなかったからね。

ぶっちゃけのこと書くと、観るまでは不安材料が沢山あったんですよ。欣也を演じる男の子は大丈夫か?♪LOVEマシーン♪は古くさく感じないか?梅ちゃんの醜女のマリーは大丈夫か?若松さんの紋白は大丈夫か?美輪さんの一人相撲にならないか、不安だらけでしたが、

全くの杞憂でした!

ポスターの勧修寺君は、身長的にも、あまりにも童顔過ぎて、私のイメージではなかったんですがm(_ _)m生の勧修寺君は、まるで若い頃の美輪さんにソックリ!ミッチーにも似ていたし、役作りもミッチーに似ていたので、発声は致し方ないとして、欣也としては完璧に近かったと思う。私の中では、ミッチー欣也がベストなので、ミッチーに似せてきた点は良かったと思う。

もうね、梅ちゃんがめちゃくちゃ良かった!醜女のマリーは、麿さんがベストだったから、今回梅ちゃんなんや…とちょっぴりガッカリしてたんですがm(_ _)m梅ちゃんも、麿さんに似せるアプローチだったので、もう文句なし!声がめちゃ麿さんやった!梅ちゃんがあんな低く渋い声が出せるとは思ってなかった。第一声で聴き惚れた!(笑)執事も醜女のマリーも文句なし!

若松さんの紋白はさすがに体力が…。がありましたが、化粧と相変わらずの綺麗なおみ足でカバー(笑)

今回、不思議なことに♪LOVEマシーン♪が全く古くさがなかった。アレンジを施したのか違和感がなかった。

水夫の木村君は…、やはり、木村君は明智やな…って思ってしまった。やはり、水夫を演じるには、木村君は清潔過ぎる。男のエロさがないなm(_ _)m

今回の美輪さんは、本気やったね。あ、いつも本気ですよ(汗)欣也を追っ手から守るシーンはマジ涙もんでした。無償の愛を感じました。言葉と心の矛盾を見事に演じ分けられてました。あ、美輪さんの東北弁大好き!(笑)

家に帰って確認しますが、音楽が…。ドイツ語の曲が多くてビックリ!私の大好きなハチャトリアンの曲が!前回使ってましたっけ…?

トータルでも、2009年に観た時と全然違う印象でした。ホント、PARCO劇場で観れて良かった!マジ演劇の神様おるで!(笑)

今日のまとめ:実は今日は、第二幕だけ、半年以上ぶりのナマ浦井氏出演の「アルカディア」を観てきました。もちろん立ち見で。第二幕だけだから内容は全く意味不明m(_ _)m

テレビ見れないから、浦井氏のドラマ、何ひとつ見てない。本当に超久々に拝見する浦井氏でした。ぶっちゃけ書くと、見事に脇役に徹してたね(笑)ひと昔の浦井氏を観てる感覚だった。完全に引き立て役やったねm(_ _)mそんな浦井氏も好き←キモイねん!(笑)


もうね、井上君が素晴らしい!出てきた時、まじ、ジェラール・フィリップかと思ったよ(笑)めちゃリアル貴族!さすが、ミュージカル界の貴公子だけあるで!

19世紀のシーンは、マジ、イプセンやチェーホフのような古典演劇を観てる錯覚に陥るくらい井上君も趣里ちゃんも三鈴さんも貴族の品がダダ漏れ!現代シーンから19世紀シーンに変わった途端古典演劇に大変身!現代シーンがめちゃ引き立て役になってた。

内容は意味不明でしたが、おそらく伝えたいメッセージは、目に見えない熱力学の不思議かな?

目に見える炎の熱量とは違う、恋の熱量。誰かを好きになった時に感じる恋の炎。熱はいずれ冷めてしまうけど、その時にしか味わえない心が温かくなる気持ち。めちゃくちゃ不思議な感覚だよね。たとえ短く儚いものであっても、その温かさを味わえることはめちゃくちゃ幸せなことなんだよ。と私は解釈しました。目に見えるものもいずれ消えてしまうけど、文字に、絵に残せば、誰かが何かを感じる心があれば、きっとその想いは引き継がれていくと言いたかったのかな…。全然違ったりして(笑)

大阪公演観ます(予定)ので、感想は後日改めて…。

では、今から夜行バスで帰ります。

あ、やはり、ワタクシ、雨男でした。雨女じゃないよ(笑)東京に行くと、雨ばっかり!(涙)傘が邪魔やねん!(笑)


「羊と鋼の森」

2016-04-26 22:11:19 | 
最近、再び精神の深淵に陥り、そこから抜け出そうと何か掴む藁がないかと悶々としていた時に、たまたまラジオを聴いていたら、紹介されていた本。即座に本屋で購入し、藁を求めて速攻で読み終えました。

さすが、本屋大賞獲っただけあるわ!心が折れた時に、とってもオススメの1冊!

この本を読みながら、過去の自分がフラッシュバックされて、あんなこともこんなことも、すべての経験に無駄はない!と改めて気付かさせられました。

主人公の外村の調律師としての成長記。このままの俺でいいのか?とついつい自分自身と重ねながら、外村の成長を追っているうちに、具体的なる何か言葉が私に降りてきました。

このままでいいなんて、あるわけないやん!?

勇気ある一歩を踏み出すんや!

この一歩を踏み出せば、また違う世界が見える!

お前が見たかった世界は、これか!?

違うやろ!?

本当に見たかった世界を見るんや!

とりあえず、ダメ元でいいから一歩踏み出せや!

と。


最近、なんか急に環境が変わり、見える環境は変わらないんやけど、感じる環境が変わったんよね。なんか、ジワジワと外堀が埋められていき、出口が一つに導かれているような不思議な感覚。常に自問自答していたことが、最近になって、時間はないで~と誰かに言われている感じ。

先ずは、ダメ元じゃない第一歩から踏み出してみよう!と外村の学びから私も学ばせてもらいました。

今日聴いてたラジオのパーソナリティーの方も、入院中に、何度も何度も自問自答されていたと思うよね。きっと、この本を読んで、改めて、好きなことを仕事にしていることに喜びと感謝の気持ちを味わっているんやろな~と思いました。

私は好きなことを仕事にしてるのかな???

もし、今の自分に迷いを感じている方には、この本、まじオススメ!

今日のまとめ:実は、数日前、屈辱感を味わう出来事があり、怒りMAXで、一睡も出来ず…。ってことがありました。この屈辱感をどう乗り切ればいいのかと悶々していた時、不思議と普通の自分がいました。冷静な自分。

でも、やはり、悶々とした気持ちが再び湧き上がり、仕事休みの今日、丸一日ラジオを聴いたら、偶然この本に出会い…。

そういえば、これまでも何度も何度も屈辱感を味わう出来事はあったのに、その時は、まっいいか~と受け流してきたのに…、その時はそれが出来たのに…。今回は精神が過剰に過敏に反応して、受け流せなくなったよな~と、自分自身を俯瞰することが出来ました。

屈辱感は、まさしく、プライドの高さの象徴。いつも偉そうなこと書いているのに、まだまだ精神が若いな~と己の精神性の低さにちょっぴり笑みが…。

他人様の屈辱感も見てきたはずなのに…。改めて、今回屈辱感を味わって、あんな人もこんな人も皆さん、屈辱感をバネに精神性を高めてこられたんだな~と改めて尊敬の念をいだきました。ほとんどのタカラジェンヌは屈辱感を味わってると思う。やはり、タカラジェンヌは選ばれし者だと痛感。



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「モネ展」

2016-04-20 10:57:59 | 日記

京都市美術館に行ってきました。

いつのまにか、「日の出」の展示期間が終わっていて残念でしたが、それより、「チュイルリー宮」「睡蓮」か観れただけ大満足!

「チュイルリー宮」はポスター買った!めちゃキレイだったから。癒される。クレマチスがなかったのは残念。


晩年の日本の橋をテーマにした作品は、白内障を患っていただけあって、作品のタッチがゴッホに似てた。もはや、抽象画に近かったね。

初期作品には、まるで、風刺画の先駆け的な鉛筆画があったのにはビックリ。

同じ京都市美術館では、ルノアール展もやってましたが、カタログを見て今回はスルーしました。昔は、ルノアール大好きだったのに、今は…。モネ展にも、ルノアール作品が展示されてましたが、明らかに自分の趣向が変わったのがわかった。若い頃は人物画が好きだったけど、今は風景画とか、より感覚的に近い曖昧な作品に惹かれる。同じ人物画でも風景画に寄り添った人物描写が好きみたい。肖像画には全く興味なくなった…。

昨日は美術館の後に、お初の南禅寺に行ってきました。実はまだ、平安神宮には行ったことない。あんなに美術館の近くなのに…。

南禅寺の南禅院で見た↓





水路閣にはビックリ!京都の寺院に古代ローマの遺跡???なんて思ってしまった(笑)実際水が流れているからなんか不思議な光景でした。とても寺院に来た感じがしない不思議な感覚。

私には珍しい花が咲いていたので↓



水路閣と石楠花。

京都は、とっても平和。あまりにも平和過ぎてある意味怖かった…。帰り、学生達が募金活動をしていたので、ワタクシも少しばかり…。

追記:ユーミンのオールナイトニッポンGOLDを聴く。電波が悪くてラスト20分だけ聴けた。前半は、中島みゆきさんの♪糸♪が辛うじて聴けたくらい。DAIGOさんとのトークは全く…。手袋?ネタでアウト。聴けなくなった(涙)

学生時代は、ユーミンのオールナイトニッポンではなく、も、たまに聴いてましたが、私は、日曜日夕方のFMのサウンド・アドベンチャーを聴いてました。ホント、昔のまんまのユーミンのトークで時代を感じなかった。あの頃のまんまで嬉しかった。ユーミンの曲は大好きだから、月1、頑張って聴くぞ!(笑)







咲きました!

2016-04-17 22:15:56 | 日記
牡丹が!!!↓


実は…、


一輪だけじゃなく…、↓


なんぼ育てとんねんっ!?

ということで、清荒神さんだけでく、密林で購入した牡丹、四種、同時に咲きました!

出来れば、一輪ずつ咲いてくれたら、愛でる楽しみが増えたのに…。

でも、咲いてくれてありがとう!!!

私に少しでも愛情があった…ってことで感謝感謝!めちゃくちゃ嬉しい!!!

写メじゃ大きさが伝わらないですが、白色の牡丹(新扶桑司)は、なんと直径25センチはある大輪でございました!赤色(花王)と紫色(笑獅子)が15センチくらい。ピンク(玉芙蓉)が10センチあるかな…ってくらいの大きさです。

新扶桑司がなかなかの貫禄!

追記:笑獅子、夜になったら花びら閉じるんや~。めちゃ神秘的!てっきり枯れたんやと思ってたら、朝また花びらを広げてた!凄ーい!

そう、牡丹の香と月下美人の香が似ていてビックリ!

月下美人は1日で萎むけど、牡丹は何日愛でられるのだろうか…?月下美人で慣れているから、咲いてくれただけでもう充分!本当にありがとう!心の栄養になった!


牡丹の次は、芍薬と百合& moreがただ今待機中。& moreが咲くかどうかな…?って感じ。

今の私にできること:

元気に働き、稼いだお金の一部を募金すること。

私は海老蔵じゃないから、熊本の被災地の橋渡しの役目は出来ない。だから、橋渡しの海老蔵や赤十字に想いを託すしか出来ない。

どうかどうか、1日も早く被災地が復興されることを切に切に願っております!

私も負けないから、皆さんも負けないで下さい!

負ける、という表現は違うな…。

私も諦めないから、皆さんも諦めないで下さい!

「リップヴァンウィンクルの花嫁」

2016-04-12 21:32:26 | 映画
これ、カンヌに持っていかないの?フランス語翻訳間に合わなかったん?絶対ウケるよ!大絶賛されるよ!

ってくらい、めちゃくちゃ良かった!!!

180分がこんなに短く感じる作品なんて、滅多にないよ!

もう、Coccoさん、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞確定!

私に権限があればね(笑)

華ちゃんも主演女優賞ノミネートは確実やね!

この作品、絶対海外ウケするよ!カンヌがダメなら、ベルリン、ベネチア、トロント…、どこでもいいから上映して欲しい!

いや~、原作でモノ足りなかった部分が、ちゃんと映画では補完されていて、めちゃ泣けた!

逆に、映画では説明してない部分が原作にはあって、岩井監督、小説に映画にとご自身で美味しい仕事されてますね!

ということで、やっとこさ、本命映画を観てきました。1800円払って(笑)本当は、1300円で観る予定だったのに、時間に間に合わなかったの…(涙)さすがにレイトショーを観るには、明日の仕事に差し支えるので夜更かし出来ず…。

でも、全く1800円払って全く文句なし!それ以上の価値はありました!本当に素晴らしかった!

この作品、とんちゃんが出ているんですが、とんちゃんが出てなかったら100%観てないよ。


やたらと、とんちゃんが勧めていたので、見ないといけないのかな?岩井監督作品は「リリィ・シュシュのすべて」しか観たことないし、あんまり岩井監督作品興味ないんよね…、なんて思ってたんですが…m(_ _)m

たまたまブログサーフィンしていた時に、オチまで粗筋を書かれたブログを読んで、俄然興味が湧き、もっと早くに観る予定だったんですが、色々あって先に原作を読み、そして色々あって今日映画を観てきたわけですが…、

ホンマにホンマに、とんちゃん、ありがとう!!!と言いたくなるくらい本当に素晴らしい作品でした!

岩井監督も、よくもまあ、とんちゃんを起用したもんやね~と言いたくなった。起用理由は…(笑)ま、いずれにせよ、これもお導きですわな。

本当に、原作を読んだ時は、呆気なくあっと言う間に終わった後半でちょっぴりガッカリでしたが、映画は、しっかり時間を描いてました。さすがに文章では無言の時間を描けないもんね。空白ページなんて御法度ですもんね。

原作には原作の良さがあり、映画には映画の良さがあり、トータルでは、映画版が超オススメ!

ぶっちゃけ、七海はかつての私自身でした。七海に降り掛かる災難の数々は、結果的には誰のせいでもない。安室が悪い訳じゃない。七海が精神的に成長するために必要だった試練です。ありのまま生きるための七海の試練でもあり、私自身の試練でもありました。嘘はバレる。いや、バレた方がいい。じゃないと魂の成長はないと思う。

ブログサーフィンをして粗筋を読んだ時は、精神状態的に真白に共感してたんですが、確かに、私の中にも真白はいた。でも、今は、七海がいる。私は死なない。生きる。だって、大袈裟だけど十字架を背負う覚悟で生きてるからね。乗り越えられない試練はない!必ず乗り越えられる術があるからね。

ブログでもボヤキましたが、ついこの間まで本当に精神的にヤバかったんですよ。罪のない仲間にブチギレしそうなくらいヤバかったんです。ぶっ倒れた方がマシだと思ったくらい精神的にヤバかったんですよ。仲間のお陰で、一山越えることが出来て、申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。私より一回り以上歳が若い子に助けられるなんて、マジ、まだまだ私はガキやな(汗)

真白は、幸せをお金で精算してましたが、幸せや優しさは、本当に、沢山沢山、身の回りに散りばめられているんですよね。そのことに気づき、感謝できる気持ちがあれば、どんな試練も本当は簡単に乗り越えられるんだということを改めて実感しました。

真白の気持ちはめちゃくちゃ良く分かる。分かるからこそ余計、七海の存在が愛おしく感じる。だから、真白には生きることを選択して欲しかった。でも、私が真白なら同じことをしたね。だって、七海に出会えて幸せだったんだもんね。これ以上の幸せはないもんね。一緒に死ぬより、生きて欲しいと思うもんね。愛する人を見送るより、見送られる方が幸せだと思うよね。だからって自殺はアカン!

でも、この作品の中には、そんな怒りは全くない。ただ愛おしさ、優しさ、感謝、前向きになれる要素だけが残るエンディングになっているから、余計素晴らしいと思った。七海の中には真白が生きている。七海のガーディアンエンジェルとして…。あの指輪の発想、あれは素晴らしいセンス!

世界中の人に観て欲しい作品!

同性愛という色眼鏡を外して、本当の幸せとは何かを感じとって欲しい作品ですね。


ホンマのホンマ、真白を演じたCoccoさんが素晴らしい!まるで、「下妻物語」の土屋アンナさん、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョークのように、自然!

実は、岩井監督のオールナイトニッポンGOLDを電波と闘いながら聴いていたんですが、その時のCoccoさんが…。喋り口調は不思議ちゃんなのに、語る内容は哲学者だったのでビックリだったんですが、映画の中のCoccoさんの喋り口調は超自然。ラジオのCoccoさんと大違い!だけど、表情は不思議ちゃんオーラがあってそれがめちゃ真白にピッタリ!

原作を読んでいたからこそ分かる真白の複雑な心理状態もしっかり演じていたし、カメラもちゃんと表情を拾っていたし、Coccoさんは最優秀助演女優賞獲れる!これは最強助演女優賞もんです。

華ちゃんも主演女優賞はノミネートは確実ですね。最優秀はまだ四月だから分からない。

七海のお母さん役のとんちゃんは、チョイ役でしたが、まるで婦長みたいだった。

真白のお母さん役のリリィさんもインパクト大で良かったけど、私個人的には原日出子さんのお母さん役がリアルな存在でこちらに軍配が上がった。

なんでも屋の安室役の綾野剛君も素晴らしかった。あれは、悪魔でも天使でもないと思う。七海が安室に選ばれし者なら、安室もまた真白に選ばれし者だと思った。すべての出会いは、絶妙なタイミングで出会うんだと思うよ。ま、確かに、前半の七海の試練は悲惨すぎやけどね。

SNSで見ず知らずの人と簡単にコミュニケーションが取れる時代になり、それはそれで良いこともあるし、悪いこともあるよね。ま、私もブログを書いている一人として、前半の七海と一緒。大切なことは、機械や携帯のツールに依存するんじゃなく、ちゃんと面と向かってコミュニケーションを取ることだと思うんよね。

でも、確かに、口で言えないこともあるから、手紙も含め書くことも大事になってくるけど、ま、ちゃんと心や気持ち、想いが届くならどんなコミュニケーションの手段もありだとは思う。

そう、話を映画に戻すと、ラスト、七海が被るネコ冠。これ、私に宮澤賢治の本を読め!って言われてるのかな…?実は、銀河鉄道の夜も読んだことない(汗)雨ニモ負ケズ、は知ってる。そういえば、江原さんが、宮澤賢治はスピリチュアリストと言ってたな…。機会があれば
いつか…。←読む気なし!(笑)m(_ _)m

今日のまとめ:どうか、どうか、海外で上映されて何某の賞を獲って欲しい!間違いなく獲れるよ!

そうそう、七海の台詞で、笑うシーンじゃないのに思わず笑いが…。あんな台詞言わせたらアカンで!(笑)あんなの頑張るもんじゃないから!

そうそう、オールナイトニッポンの岩井監督、めちゃ緊張してたね!とてもあんな繊細な人間模様を描ける人物には思えなかったんやけど…m(_ _)mきっと、岩井監督もまた神の啓示を受けてインスピレーションで物を創る方なんやろね。岩井監督の過去作品、観てみようかな…。

そうそう、ワタクシのちっちゃな幸せ↓

なんと百合が!!!左側ね。

右側にあるのは、アジサイの苗?子供?
大きくなれよ!

追記:岩井監督作品「LOVE LETTER」「打ち上げ花火」「四月物語」をレンタルで観ました。

ぶっちゃけ、どれも…。まだ「LOVE~」がマシかな…m(_ _)m

女心というか、乙女心は上手く描けていると思う。役者を視る目も確かだったと思う。でも、作品としては…。私の好みではないm(_ _)m

上記3作品、実はMyブロガーさんのオススメで観ましたが、う~ん…って感じm(_ _)mMyブロガーさんには不評だった「リリィ・シュシュ~」の方が全然マシだった。私にはね。Myブロガーさん、ごめんなさいm(_ _)m

岩井監督のピークは今、う~ん、これからだと思う。なんせ、「リップ~」がめちゃくちゃ良かったから、次作で岩井監督の真価を問いたいと思う。←お前は何様やねん!?m(_ _)m

「リップ~」はマジ、オススメ!

追記2:返却のついでに「海街diary」「悼む人」を借りて観た。どちらも素晴らしい作品でした。どちらの作品にもしのぶさんが出てました。

「悼む人」は、まさに、しのぶさんのラストの台詞がこの作品のメッセージだと思いました。愛と執着の違い…、上手く描けていたと思う。執着と愛は別物やからね。違いを説明するのは難しい…。

「海街~」、これ、原作がマンガなのが不思議。全くマンガの要素を感じられないくらい、リアルなストーリーで、死生観を上手く盛り込んだ作品でした。産まれてきたのは決して不幸なことではない。だれにでも平等に幸せになる権利がある…、とは言ってないけど、産まれてきてしまったらもうお母さんの胎内には戻れないんだから、幸せになるために生きよう!って思った。こちらは、音楽が良かった!一瞬、いや何度も、これってマーラー?えっ、ラフマニノフ?と思わせるようなピアノの旋律に、それだけでウルッときました。

どちらもオススメ!

追記:リップ~のキャストインタビューを観る。とんちゃんのインタビューで、あのとんちゃんの演技が純粋にリアルな演技だったことにビックリ!だって、小説のまんまの演技だったから、まさか地で演じていたとは思ってなかった。岩井監督、凄い演出力やね!マジのマジのリアルな感情をカメラで拾ってたんや~。マジ、凄い!

あと、Coccoさんのインタビューに泣けた。映画と同じくらい、私に勇気を貰える発言に感動しました。じゃあ、私も書いちゃおう!(笑)

ラースの映画に出たい!!!

これ、マジ!(笑)

追記:とんちゃんのイイ話を見る。職場で(笑)それが見たいがために、お前さっさと帰れよ!の雰囲気の中で、テレビをチラ見しながら、いかにも仕事で残ってますよアピール(笑)

とんちゃんの生き様カッコイイ!

そう、最終決断は自己責任!うん、人のせいにしちゃダメ!

ワンちゃんや猫ちゃんの保護話もかなりイイ話!

私が幸せにしてあげる!(だったかな???)

名言!!!

静岡の別荘、気持ち良さそう~。カレーも美味しいそう~!

ヴィヴィアンさん、めちゃ芸術的センスがある方なのに、テレビの中のヴィヴィアンさんはまるでギャグ。あれは失礼やと思う。ワタクシ、実は、生で拝見したことある。見た目と違って、喋り口調は普通の男だった。あ、これ、NG?m(_ _)m