めちゃくちゃ進化してるやん!?
めちゃくちゃ良かった!!!
いやー、まさか武田真治君演じるトバイアスに泣かされるとは思ってもみなかったよ!
プリンシパルからアンサンブル、オーケストラに至るまでめちゃくちゃ熱い熱い公演でした!
ということで、大阪大千秋楽に行ってきました。
宮本亞門さん演出初演から実に17年ぶりに拝見!
その間に何回も再演され、ファイナルと銘打った公演からの復活再演!
ぶっちゃけ、初演を思い起こしながら観ていましたが、初演しか観てないからこその進化っぷりを堪能させて頂きました。
もちろん、こんな展開だったけ???乞食女さんはこんなに台詞や歌、登場シーンがあったけ???など忘れてしまっているシーンもありましたが、それを踏まえてもめちゃくちゃ感動させて頂きました!
初演からの役者さんもソコソコのいい年齢になっているのに、初演を上回る迫力、進化っぷりに感動でございます!
ダブルキャストがいる中で、初演から続投の市村さん、しのぶさん、真治君の大千秋楽を観させてもらい、梅芸、チケットの神様に感謝しかありません。
大千秋楽ならではのスペシャルカーテンコール。初演しか観てないのに特別な空間に居合わすことができて幸せでございます。
本当に大千秋楽、おめでとうございます!
いや本当に、市村さんもしのぶさんもいい年齢に達しているのに全くの衰え知らず。
真治君なんて、とても50代だとは思えないくらい、11歳の少年役も全く違和感ないくらい若々しい!
御三方とも、初演よりパワーアップしてる!役の捉え方も深くなってる!
市村さんなんて、トッドの苦しみや恨みがよりリアルに表現されていて、ウルッとすること数回。
しのぶさんは、初演の時は裏声で苦労されていましたが、その時に比べたら、地声を使ったり、歌唱に感情や表現力が加わっていてめちゃくちゃ自然に歌っていた!
もう高音や裏声は使わないだろうと思っていたのに、まだ使ってた!しかもめちゃくちゃ自然に。
真治君は、めちゃくちゃピュア度が増していて、初演はただの坊やのイメージだったのに、しのぶさん演じるラヴェット夫人に対する忠誠心にマジ泣かされた。なのにラヴェット夫人は…な展開もアイロニーたっぷりだった。
アイロニーはラストまで畳み掛けてくるので、最後まで目が離せない。
アンソニー役の山崎大輝君がめちゃくちゃ歌もお芝居も上手かった。
ジョアンナ役は久々に拝見する唯月ふうかちゃん。ふうかちゃんも籠の鳥のような精神的にも危ぶい感じを好演。
ターピン役は、こちらも久々の安崎求さん。やらしさと愛情深さのさじ加減が絶妙でした。やはり、久々に聞く安崎さんの声はええ声や!
乞食女のマルシアさんがめちゃくちゃソニンちゃんに見えて仕方なかった。ジョアンナがソニンちゃんだったらリアル母娘にしかみえなかっただろうね。
初演の頃は、乞食女の印象が薄かったが、今回は出番や台詞が増えたような印象。
全体的に暗く重く誰も報われない物語の中で、市村さんとしのぶの掛け合いが最高に楽しく、悲劇要素と喜劇要素が上手く混じり合っていて本当に楽しく観させもらいました。
真治君もそうだけど、初演は皆さん歌に苦労されていた印象しかありませんでしたが、そこから、真治君はトート閣下、しのぶさんはピアフと、数々のミュージカルに出演された経験がめちゃくちゃ活かされている素晴らしい公演でした。
一昨年?熊林さんの「Into the wood」を観させてもらって、久々に「スウィーニー・トッド」を観たいと思っていたので、市村さんもファイナル公演と銘打ったけども再演したい想いが強く しのぶさんと亞門さんのスケジュールが合って再演が実現されたと仰ってましたが、まさか市村さんとしのぶさんコンビで観られるとは本当に思っていなかったので、本当に本当に感慨深いです。
初演は、今ではミュージカルや舞台で引っ張りだこの城田君やソニンちゃんが出ていて、初々しさを今でも忘れられない。精神病院のソニンちゃんが強く印象に残ってる。城田君は1人スポットライトを浴びて歌うソロやね。本当に懐かしい。
しのぶさんなんて、普段のお芝居は、共演者の存在を食ってしまうくらいアピール力が半端なかったけど、ミュージカルは本当に大変そうだった。良く引き受けたなーと思ったほど。っていうか、しのぶさんにも不得意分野があることが知れて、観ていて逆に新鮮だった。←意地悪な言い方!
市村さんは、ミュージカル界出身だから歌えて当たり前のところがありますが、役の表現が初演と全然違う。本当にパワーアップしてた。
初演は、大変なミュージカルということをまざまざと感じましたが、作品自体は亞門さんの演出が本当に素晴らしかった。美術も良かった。
今回は、前回までの美術は保管せずに完全に破棄されたとのことで、新しく美術を作り上げたそうですが、劇場が広くなったからか転換や動きが多くなった印象。
死体が1階に落ちる装置とか初演の時も印象に残っていたので再度拝見できて、落ちる方は本当に怖いだろうな〜と思って観てました。マルシアさんも落ちていったね。
初演も生オケだったかは忘れましたが、生オケの迫力が凄いと思ったら、めちゃくちゃ奏者が多くてビックリ。オペラ並みの編成だった。しかもミュージカルでは珍しくハープが使われていた。シンセサイザーなど電子音を多用するミュージカルと違って音がクラシック演奏並みで豪華で贅沢だった。
カーテンコールでは、大はしゃぎのしのぶさんが小田さんの歌を歌ってくれたり、
真治君が自分のスマホで客席を背景に集合写メを撮ったり、大千秋楽ならではの大盛りあがりでした。客席の拍手も凄かったもんね。
美術も刷新されたので、間違いなく再演はあるでしょうね。続投を楽しみにしてます!