金曜日に「双仮名手本三升」を観た後に「大富豪同心」を、
土曜日に「さまよえるオランダ人」を観た後に「二人椀久」と再度「大富豪同心」を観てきました。
一回目の「大富豪同心」は、本当は安い幕見席で観たかったのですが、ネット販売開始時間の12時を完全に失念してしまい、気づいたら30分以上経っており、すぐにログインしたらもう完売。こりゃ土曜日も完売になりかねないので、時間的に「大富豪同心」しか観れないこと承知でまだ残ってい3階A席で観てきました。
土曜日は、「二人椀久」「大富豪同心」も幕見席で観させてもらいました。
土曜日に「さまよえるオランダ人」を観た後に「二人椀久」と再度「大富豪同心」を観てきました。
一回目の「大富豪同心」は、本当は安い幕見席で観たかったのですが、ネット販売開始時間の12時を完全に失念してしまい、気づいたら30分以上経っており、すぐにログインしたらもう完売。こりゃ土曜日も完売になりかねないので、時間的に「大富豪同心」しか観れないこと承知でまだ残ってい3階A席で観てきました。
土曜日は、「二人椀久」「大富豪同心」も幕見席で観させてもらいました。
前日の販売時間が「双仮名手本三升」の上演時間中だから、幕見席はもう売り切れていると思って試しに幕間でログインしたら、販売から1時間以上経っているのに1席だけ余っていたので、即ポチ買いしたわけであります。
「二人椀久」もまだ幕見席に余裕があったのでこちらもポチ買いしました。
ということで、
今年の大河「べらぼう」の初回から登場の隼人氏。若かりし頃の鬼平の役ということで、吉右衛門さんの鬼平をイメージしていたら、全然イケてない役でビックリ!2回目3回目と愛嬌がある存在感になっていて、大河効果テキメンだったのかチケットの売れ行きが良い!っていうか、もう「べらぼう」に出てこないん??
もちろん大河効果だけにあらずで、お正月公演にピッタリな内容になっており、めちゃくちゃユーモアたっぷりな上に、脚本も演出も役者陣も素晴らしくめちゃくちゃ面白くて楽しく拝見させて頂きました。
その前の、「さまよえる~」も「仮名手本~」も重たい作品だったので、失礼な書き方ですが、脳みそ休めになった。2回観ても楽しくて、客席の雰囲気も温かくてめちゃくちゃ歌舞伎座の空間に癒されてました。
もうね、隼人氏な二役の演じ分けがマジあっぱれ!
前回観た「身代座禅」もユーモアたっぷりで芸達者ぶりに驚いたが、今作は、元々ドラマの舞台化ということもあり、すみませんドラマは観てません…、本人的には初役ではないにせよ、
舞台は、ドラマと違って本当に双子じゃない限り同じシーンに二人同時に立つことができないので、それをどう見せるかが役替わりの妙ではあるわけですが、
隼人氏の役柄は、顔は似てるが性格が全く異なる二人のキャラ設定。お互いがお互いの影武者として衣装チェンジして登場したりするので、役の軸がブレたら大変なことになる。早替えがあるのに軸がぶれずに演じ分けた隼人氏の芸達者ぶりにまじでアッパレでございました!
作品自体がユーモアに溢れていて、客席の拍手がめちゃくちゃ温かい!皆さんが楽しんでいるのが拍手からめちゃくちゃ伝わってくる。
それくらい面白かった!
ぶっちゃけたメッセージ性がある作品じゃないから、普通に楽しめる作品でもあるし、隼人氏に限らず皆さん芸達者な方々なので、どのキャラも最高に素晴らしかった!
一番は、女形の春日局と思っていた笑三郎さんの大井御前が最高でした。ルパンの次元も素晴らしかったけど、凛とした大井御前のまさかの酒の飲みっぷりと二日酔い表現にギャップがありすぎて、笑三郎さんもめちゃくちゃ芸達者でびっくりでした。
ギャップといえば、尾上右近君も凄いね。一回目は、「仮名手本~」の後に観たから、「朧の森に棲む鬼」のキンタの延長上の役だな~とビックリすることなく観ていましたが、二回目が「二人椀久」の後だったので、
全然キャラがちゃうやん!!めちゃくちゃバケモノ!と驚きながら観てました。
「二人椀久」も脳みそを使う作品だし、「鷺娘」みたいな喜びと悲しみや憂いを短い時間で表現する内容だけに、椀久の憂い哀しみからのあのお調子者の銀八のギャップが凄すぎ!
いやいやいやいや、二月博多座をご覧になられる方は右近君のキンタ役必見!
中車さんや猿弥さん筆頭に澤瀉屋の方々も芸達者ぶりは毎度のことではありますが、寿猿さんも見事にカムバックされ大拍手でしたね。お元気で良かったです!なんてたって94歳の現役の歌舞伎役者だよ、ギネスもん!
そうそうたる澤瀉屋さんの面々の中に鴈治郎さんがいるのも新鮮でした。
っていうか、幸四郎さんも凄いね。今回演出を兼ねておられ、芸達者ぶりは新感線の常連さんだけあって若い頃から遺憾無くは発揮されておられますが、演出もお見事でした。場面転換も、巳之助君の登場の見せ方も上手い!と思った。あ、隼人氏の登場の仕方もね。ラストのミュージカル的演出も正月公演にピッタリな演出で良かった!
そうそう、紅二点の、壱太郎君と米吉君も良い存在感だった。三月南座公演での女形対決が楽しみ!
たった70分の物語なのに、登場人物も多く、出番もそんなに多くないのに、めちゃくちゃキャラ立ちしていて元々備わった才能ではありますが、存在感アピールも凄く、それを導き引き出した幸四郎さんの演出力にも感動しました。
ラストに登場する米吉君が良い意味で余韻を残す役柄で、
続きが本当に楽しみになる作品でした。
2日目に観たに観た「二人椀久」は、それはそれは、目の保養になる右近君と壱太郎君の美しさ。
前日に「大富豪同心」で男勝りな女形の壱太郎君、狂言回し的な存在感の右近君を観ていたから、ギャップが凄かった。
やはり、お二人とも日舞を得意?家元?なので、それはもう軟体動物?のような線の柔らかさ、まるで宙に浮いているかのような軽やかさがあり、そこにきて長唄にあわせて無言の感情表現と美しさ。
「二人椀久」のストーリーは全く存じ上げずに拝見しましたが、まるで相手役もいる「鷺娘」の男版で、右近の椀久は、孤独感と喜びと切なさと儚さを舞で表現されており、キンタや銀八と同じ人物が演じているとは思えないくらいのギャップが凄かった!
壱太郎君の松山太夫も本当に美しい!この一言に尽きる!
美男美女の舞は本当に目の保養になり、また舞から読み取る感情表現とか、想像を働かせる作品で本当に素晴らしかったです。
「鷺娘」もそうですが、ストーリー性がある舞踊は、基本ショーが苦手な私でも演劇要素が強いので好き。
ということで、
今年の大河「べらぼう」の初回から登場の隼人氏。若かりし頃の鬼平の役ということで、吉右衛門さんの鬼平をイメージしていたら、全然イケてない役でビックリ!2回目3回目と愛嬌がある存在感になっていて、大河効果テキメンだったのかチケットの売れ行きが良い!っていうか、もう「べらぼう」に出てこないん??
もちろん大河効果だけにあらずで、お正月公演にピッタリな内容になっており、めちゃくちゃユーモアたっぷりな上に、脚本も演出も役者陣も素晴らしくめちゃくちゃ面白くて楽しく拝見させて頂きました。
その前の、「さまよえる~」も「仮名手本~」も重たい作品だったので、失礼な書き方ですが、脳みそ休めになった。2回観ても楽しくて、客席の雰囲気も温かくてめちゃくちゃ歌舞伎座の空間に癒されてました。
もうね、隼人氏な二役の演じ分けがマジあっぱれ!
前回観た「身代座禅」もユーモアたっぷりで芸達者ぶりに驚いたが、今作は、元々ドラマの舞台化ということもあり、すみませんドラマは観てません…、本人的には初役ではないにせよ、
舞台は、ドラマと違って本当に双子じゃない限り同じシーンに二人同時に立つことができないので、それをどう見せるかが役替わりの妙ではあるわけですが、
隼人氏の役柄は、顔は似てるが性格が全く異なる二人のキャラ設定。お互いがお互いの影武者として衣装チェンジして登場したりするので、役の軸がブレたら大変なことになる。早替えがあるのに軸がぶれずに演じ分けた隼人氏の芸達者ぶりにまじでアッパレでございました!
作品自体がユーモアに溢れていて、客席の拍手がめちゃくちゃ温かい!皆さんが楽しんでいるのが拍手からめちゃくちゃ伝わってくる。
それくらい面白かった!
ぶっちゃけたメッセージ性がある作品じゃないから、普通に楽しめる作品でもあるし、隼人氏に限らず皆さん芸達者な方々なので、どのキャラも最高に素晴らしかった!
一番は、女形の春日局と思っていた笑三郎さんの大井御前が最高でした。ルパンの次元も素晴らしかったけど、凛とした大井御前のまさかの酒の飲みっぷりと二日酔い表現にギャップがありすぎて、笑三郎さんもめちゃくちゃ芸達者でびっくりでした。
ギャップといえば、尾上右近君も凄いね。一回目は、「仮名手本~」の後に観たから、「朧の森に棲む鬼」のキンタの延長上の役だな~とビックリすることなく観ていましたが、二回目が「二人椀久」の後だったので、
全然キャラがちゃうやん!!めちゃくちゃバケモノ!と驚きながら観てました。
「二人椀久」も脳みそを使う作品だし、「鷺娘」みたいな喜びと悲しみや憂いを短い時間で表現する内容だけに、椀久の憂い哀しみからのあのお調子者の銀八のギャップが凄すぎ!
いやいやいやいや、二月博多座をご覧になられる方は右近君のキンタ役必見!
中車さんや猿弥さん筆頭に澤瀉屋の方々も芸達者ぶりは毎度のことではありますが、寿猿さんも見事にカムバックされ大拍手でしたね。お元気で良かったです!なんてたって94歳の現役の歌舞伎役者だよ、ギネスもん!
そうそうたる澤瀉屋さんの面々の中に鴈治郎さんがいるのも新鮮でした。
っていうか、幸四郎さんも凄いね。今回演出を兼ねておられ、芸達者ぶりは新感線の常連さんだけあって若い頃から遺憾無くは発揮されておられますが、演出もお見事でした。場面転換も、巳之助君の登場の見せ方も上手い!と思った。あ、隼人氏の登場の仕方もね。ラストのミュージカル的演出も正月公演にピッタリな演出で良かった!
そうそう、紅二点の、壱太郎君と米吉君も良い存在感だった。三月南座公演での女形対決が楽しみ!
たった70分の物語なのに、登場人物も多く、出番もそんなに多くないのに、めちゃくちゃキャラ立ちしていて元々備わった才能ではありますが、存在感アピールも凄く、それを導き引き出した幸四郎さんの演出力にも感動しました。
ラストに登場する米吉君が良い意味で余韻を残す役柄で、
続きが本当に楽しみになる作品でした。
2日目に観たに観た「二人椀久」は、それはそれは、目の保養になる右近君と壱太郎君の美しさ。
前日に「大富豪同心」で男勝りな女形の壱太郎君、狂言回し的な存在感の右近君を観ていたから、ギャップが凄かった。
やはり、お二人とも日舞を得意?家元?なので、それはもう軟体動物?のような線の柔らかさ、まるで宙に浮いているかのような軽やかさがあり、そこにきて長唄にあわせて無言の感情表現と美しさ。
「二人椀久」のストーリーは全く存じ上げずに拝見しましたが、まるで相手役もいる「鷺娘」の男版で、右近の椀久は、孤独感と喜びと切なさと儚さを舞で表現されており、キンタや銀八と同じ人物が演じているとは思えないくらいのギャップが凄かった!
壱太郎君の松山太夫も本当に美しい!この一言に尽きる!
美男美女の舞は本当に目の保養になり、また舞から読み取る感情表現とか、想像を働かせる作品で本当に素晴らしかったです。
「鷺娘」もそうですが、ストーリー性がある舞踊は、基本ショーが苦手な私でも演劇要素が強いので好き。