宝塚OG版「CHICAGO」

2016-08-26 00:30:24 | TAKARAZUKA
う〜ん、キャストは悪くないけど、作品がな…、

イマイチ!

m(_ _)m

やっぱ、私、作品賞でオスカーを獲った映画版を観た時からこの作品好きちゃうわm(_ _)m

まず、脳裏に残る曲が少ない!ストーリー、意味不明!もちろん映画を観た時からね。

ダンスミュージカルは、「CHICAGO」しかなかったのか???もっと宝塚OGに相応しいミュージカルはないものなのか???

ぶっちゃけ、カリンチョさんが出てなかったら、アフタートークがなかったら100%観てなかったよ。

作品は、申し訳ないけど、ホンマにイマイチでしたが、キャストはめちゃ良かった!

峰さんが超カッコイイ!めちゃくちゃ自然な男役で素晴らしかった!これは、ニューヨークでも受けるよ!私は、峰さんの宝塚現役男役時代は、テレビでしか拝見したことないですが、宝塚時代よりも自然な男役だった。普通に男だった。全く違和感なし!

峰さんに限らず、男役をされたOGさんの男役はほぼ男!いや男!ニューハーフじゃなく、男だった!胸の膨らみが見事に胸筋に見えたし、二の腕もマジ男だったよ!マジ、イケメン男子って感じだった。

ということで、今日は、大阪公演初日で、コムちゃんロキシー、タカコさんヴェルマー、峰さんビリー、カリンチョさんママver.を観てきました。

宝塚退団以来拝見のタカコさんが、めちゃセクシー!でも、ラストのダンスシーンが…、もっと迫力が欲しかった!このシーンは映画の方が良かった…m(_ _)m

もうね、カリンチョさんとタカコさんの並びを見ただけで、雪組時代を思い出したよ!現役時代は、二人の絡みはなかったと思うけど、なんせ「〜ギャツビー」のワンシーンを思い出して一瞬にして学生時代にタイムスリップした。

お二人が肩を並べて歌ってるんやで!!!元祖雪組やんかいさ〜!!!と思いながら眺めてました(笑)

カリンチョさんママもなかなかの貫禄と迫力があって素晴らしかった!演技が上手いっ!大ホールでの見せ方が上手いっ!歌も上手いっ!あ〜マグノリアホール行きたかった…(涙)

ホンマ、カリンチョさんが出てなかったら100%観てなかったけど、意外とこのカリンチョママ、美味しい役だったから、それだけで満足!

峰さんもカッコ良かったし、久々のタカコさんもキレイだったし、コムちゃんロキシーは、それはそれはもうアバズレ感が半端なかったね(笑)どんなに可愛くても、あんな嫁要らん!(笑)って思うくらいロキシーになりきってましたね。

っていうかさ、この作品、今更スミレコードだけど、セクシーな衣装は良いとして、脚本としてはいくらOGでも下品過ぎないかい???
もっと別の作品なかったの???

ワタクシ個人的に好きじゃない作品だっただけに余計にそう思ってしまった…m(_ _)m

でも、ニューヨークで大絶賛されたなら、それはそれで素晴らしいと思う。

今日のアフタートークでは、ニューヨーク公演の話が中心で盛りがってましたね。現地では凄く絶賛されたのが伝わってきました。そうそう、峰さんビリーが羽根に囲まれるシーン、めちゃ良かった!あれは、マジ宝塚ならではの美しさだと思う!

私は、一生ニューヨークに行くことはないと思うけど、皆さんがメトロポリタン美術館をオススメされていたので、これからニューヨークに行かれる方は是非ともメトロポリタン美術館に行かれてみては?カリンチョさん曰く、屋上に上がれるそうですよ!そこからのデッカい公園(有名な公園、名前忘れた…)の眺めが素晴らしいそうです。

今日のまとめ:出来れば宝塚OGでミュージカル「NINE」やって欲しい!!!






「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」

2016-08-13 23:47:49 | 舞台
大阪大千秋楽に行ってまいりました!

いや〜、松尾さん、怖い人やわ!表現がリアル過ぎ!(笑)

ご覧になられた方の感想を読んでましたが、ここまでリアルに表現していたとは思わなかった!松尾さん、怖いもの知らずやな!

ストーリー的には、映画「ベニスに死す」のBL色を更に強調した内容で、夫婦愛にも重きを置き、時代背景はさておき、エログロナンセンス下ネタオンパレード要素を取り除いたら、めちゃくちゃピュアで切ないラブストーリーでした!

まるで、松尾さん自身の内面のピュアさをエログロナンセンス下ネタオンパレード要素で誤魔化してる感じやな。

本当に、エログロナンセンス下ネタオンパレード要素を取り除いたら間違いなく泣けるストーリーだと思う。もし、再演するなら、エログロナンセンス下ネタオンパレード要素を取り除いて上演するのもありだと思う。

もうね、時代背景がね…、怖くて書けんわっ!社会風刺&ブラックユーモアがきつい!リアルに再現し過ぎ!(笑)←笑っちゃいかんけど…。

大人計画では毎度毎度のお約束の(?)猿時さんと蝉之介の美しくないキスや猿時さんの生ケツとかは全然カワイイもんやと思わすくらいのリアルな時代背景描写でした。

マジ書けないよっ!

これってWOWOWで放送とかあるの???マジ、怖いわ!

脚本に関しては、その時代背景ありきだからこそ引き立つBL要素や夫婦愛だったりするので、ウィットと捻りが効いた素晴らしい戯曲だと思った。

結局は、夫婦愛がベースにあると感想で書かれている方が大半でしたが、私にはBL色も夫婦愛も半々に感じました。


阿部ちゃん演じる主人公・永野は、かつて異国の地で男娼宿のゴーゴーボーイの美少年に出会い恋をし、彼を救出出来ずに日本に帰国し、寺島しのぶさん演じるミツコと結婚する。

それから、10年後、永野は、拉致されたジャーナリストの先輩を救出するために再びその異国の地に来る。そして、かつて恋した美少年に似た同じゴーゴーボーイの岡田将生君演じるトーイに恋し、再び救出しようと試みるが…。

背景がなんとなく想像されるかと思いますが、そんな時代背景なんですよ。

日本に一人取り残されたミツコは若いマネージャーとねんごろの仲。そこに、夫の永野が拉致されたと情報が入り、救出に向かう…。

冷めた夫婦関係にも、細い細い一本の糸で繋がっている。この微妙な夫婦関係の表現が上手い!

いつでも別れてもいい夫婦関係なのに別れない。決して腐れ縁ではない微妙な夫婦の絆の表現が上手かった。

永野はトーイにかつて恋した美少年の面影を見出す。男娼宿からトーイを救出しようとして、最悪な事態に巻き込まれる。ここの表現も上手い!

一筋縄ではいかない微妙な心理描写が上手かった!

誰にでも心当たりがあると思うけど、今の恋人やパートナーにかつての恋人の面影を見出していたり、すごく好きで結婚したけど、今は冷めた夫婦関係。でも、少しは好きだった想いを切れずにいる気持ちとか。

ご都合主義といえばその通りだけど、同時に二人の人間を好きになることだってあるわけやん?不倫を正当化する気はないけど、気持ちは分からないでもないよね。好きになったものはどうしようもないもんね。

そう、この作品はピュアなラブストーリーなんですよ!

永野はトーイにかつての恋人の面影を見出し、トーイは永野に愛されていると信じている。トーイにはトーイの信じる天国の世界があり…。

妻ミツコもマネージャーとイイ仲ではあるけど、夫救出に命懸け。

もう、最後は、切なーい!!!

しかも、バックに流れる音楽がマーラーの♪アダージェット♪

無条件で胸が苦しくなるちゅうねん!?(笑)なのに、松尾さんの演出は、エログロナンセンス下ネタオンパレード要素で包み隠しちゃうんよね〜。

ホンマ、下ネタだらけ!でも、ワタクシ、下ネタ大好きなので、不謹慎なシーンでもバカ笑いしまくりでした…(汗)

ということで、長い長い前置きですが、←前置きかい!?

立ち見で観る予定が、何故か良席の客席で観るという機会に恵まれ、これまたお導きだと感じざるを得ませんでした。

阿部ちゃんの真面目な役も新鮮で素敵でした!ラストの独白なんて、「ふくすけ」の時の逆ギレの独白と違って、「逆鱗」並みの真面目な独白で、ラストシーンは本当に切なかった。ミツコへの愛とトーイへの愛が見え隠れして余計切なかった。

トーイの岡田君は、ミツコのマネージャー役の二役なんだけど、見事に演じ分けてた!マネージャー役は声を張り上げ、トーイは異国人風に演じていて上手かった!

トーイの永野への遺言が切ない切ない。結局は、永野の個人的想いがトーイを悲劇へと導いてしまったんやもんね…。可哀想なトーイ…。

でも、でも、阿部ちゃんとのキスはまだ許せるけど、もうひと方とのキスはありえん!!!(笑)可哀想な岡田君でした。色んな意味で身体を張った演技は素晴らしかった!ホンマ美少年やな!(笑)

ミツコの寺島しのぶさん。この方も体当たり演技でしたね!キャラ作りが、「アルカディア」とは全く違って素晴らしかった!あ、まるで、映画「キャタピラ」のワンシーンを彷彿させるシーンには驚いた!そのシーンでの松尾さんの役が…、色んな意味でブラック過ぎるわ!(笑)

実は、この作品、スピ要素がありまして、その要素を担っていたのが、ヤギ役の吹越満さんなんですよね。凄い!としか言いようがない存在感でした!

あとは、大人計画のメンバーさんの個性も凄い!一人で何役も演じられていて、劇団☆新感線の最大ライバル劇団やね!(笑)

ちょっとしか出ない松尾さんも、パワフルでした!「キャタピラ」のシーンは…。もうひとつのダンスシーンは良かった!てっきり、G太夫は、松尾さんだと思ってた!めちゃ伊藤ヨタロウさんとソックリだった!

あと、全裸で体当たりしていた方が、それはそれは不憫でらなりませんでした(笑)ホンマ、お疲れ様でした…と言いたい。この方の役は、間違いなく「ベニスに死す」を意識した化粧でしたね。

全体的には、本当にバカ笑いしまくりでしたが、このBlogを書くと、トーイや永野、ミツコの切なさが強調されてきます。本当に切ない物語でした。「キレイ」より断然こっちの方が好き!(笑)

今日のまとめ:3回目か4回目かのカーテンコールでは、寺島しのぶさんがバスローブで登場。それくらいスタンディングで拍手が鳴り止まなかった。今日は二回公演。皆さん、お疲れ様でした!

実は、松尾さんのサイン入りの戯曲本買っちゃった(笑)あとがきの松尾さんの正直な文章が面白かった。サインしたら売れますよ!(笑)これからも頑張って書いて下さいね!

追記2:あ〜、観劇から数日経ちましたが、まだあの切なさを引きずってる…。色んなことが偶然に重なって、東京に行ってから色んな気持ちが交差してる…。今、そんなフワフワした気持ちでいたらアカンねんけどな…。頑張れ、オレ!!(笑)



「王家の紋章」

2016-08-09 22:47:26 | うらけん
これって、原作61巻の内の最初の4巻だけなん?めちゃ濃いっ!(笑)まだこの先も57巻分のストーリーがあるかと思うと、どんなけ壮大やねん!?ってツッコミたくなったわ(笑)

ということで、浦井氏帝劇初主演作品を観てきました!今日は、新妻キャロル&元基イズミル版でした。

ホンマは、来年再演するなら、大阪でも公演するなら、新幹線代払ってまで行かなくてもいいか〜って、ギリギリまで気持ちが揺らいでました。

即完売チケット公演だし、浦井氏帝劇初主演作品だし、長年ってほど長年ではないけど、応援してきた者としては記念すべき公演でもあり、あともう一つの理由が…。付加価値に期待して、明日仕事があるので日帰りで行ってきました。もちろん、行きは夜行バス(笑)

実は、原作を知らないのでインターネットカフェでマンガで予習しようと試みたんですが、数ページで断念してしまいました(汗)どうも「ガラスの仮面」しかマンガは読めない…。

ということで全くストーリーを知らずに観ましたが、

最初にも書きましたが、これがたった4巻分だとは思えならいの壮大さに驚きました。濃いストーリーやわ!(笑)あとの57巻で何を語ることがあるの???と言いたいくらい、充分メンフィスとキャロルの人生が凝縮されて完結されているんだけど…。

結局は、エジプトとヒッタイトとの闘いが繰り返されるだけやろ???なんて知ったかぶりして…(笑)

もうね、とても少女漫画とは思えないくらいの超どS&どM脚本には驚き!どこかの国を想像させる残虐さ。これって少女漫画なん???アイシス怖っ!キャロルのために二つの大国の王子が戦争を起こす…、ま、トロイ戦争と同じだけど、それはま〜、超自意識過剰ヒロインのお嘆きには、竹内まりやさん作詞の♪けんかをやめて♪を思い出したよ(笑)

でもね、ヒロインキャロルには何度もウルウルさせられました(涙)

まるで「JIN-仁」を思い出すストーリー展開とキャロルの存在に涙が…。

もうね、新妻聖子ちゃんの本気度が凄い!ホンマに原作が好きなんやろな〜が伝ってくるくらい作り込みが半端ない!ぶっちゃけ、歳が…なんて実は思ってたんですが、とっても説得力があるキャロルでした!「JIN-仁」並みの正義心に何度もウルウルさせられました!凄いよ、聖子ちゃん!ぶっちゃけ、聖子ちゃんでオランプが観たくなった!絶対できる!

浦井氏のメンフィス、とりあえず、帝劇主役おめでとう!ぶっちゃけ、完売するとは思わなかったm(_ _)m

この役は完全にキャロルありきのキャラクターやね。聖子キャロルが本気になればなるほど、浦井メンフィスも役に入り込みやすくなる…といった相乗効果が見えました。じゃないと、キャロルもメンフィスも恥ずかしくて出来ないよ!(笑)

恥ずかしいという殻を破ったら、どれだけ素晴らしい作品になるかをリアルに体現してくれた浦井氏と聖子ちゃんでした。

浦井メンフィスは、化粧映え衣装映えして、漫画の登場人物って感じで見事な主演ぷりでした!あと、声が良くなったね!低音堪らんわ(笑)絶対、トートする日が来るよ!楽しみにしてるで!


イズミルの元基君も良かった!初演「ロミジュリ」以来やけど、めちゃ歌が上手くなったし、演技力が上がったね!あとは、華が欲しい!色気やなm(_ _)mま、これはかつての浦井氏もそうやったから、主役を演じるようになれば自ずと身につくと思うよ!

弟LOVEなアイシス役の濱田さん、絶対前世でアフリカに深く関わっていたに違いない!と思ったくらいリアルに怪しすぎ!あまりにも弟を溺愛するあまり、アイシスが余計なことするから戦争が起こったんやん!?的役柄がピッタリ!(笑)レム並みに役と一体化してた!何度も書きますが、濱田さんの癖のある歌い方は苦手なんですが、レムもアイシスも役が乗り移ってるから歌が自然に聞こえる!素晴らしい歌唱力&表現力でした!

個人的には、あゆっちが素晴らしかった!お姉ちゃんより演技力は長けてると思うよ!扱われ方に差がありすぎ!は、いいとして、あゆっちを拝見するのは宝塚卒業以来ですが、二幕目はひたすら浮遊霊のように登場すけど、一幕目の炎に包まれるシーンの表現力がめちゃくちゃ素晴らしい!あゆっちに、是非ともヴィンディッシュを演じて欲しい!あの狂気ぷり、北島マヤ要素がある!ダンスも上手いし!

キャロルのお兄ちゃん役の伊礼君、クール過ぎ!ヴィジュアルは完璧やねんから、もっと自己主張してもいいと思う。出番が少ないだけにもったいなかった。あ、元ルドルフ3人の重唱はドキッとした(笑)オギー、ナイス演出!

あとは、小さな役だけど、ストーリー上大事な役を演じられたミヌーエ将軍、ルカ、ウナス、セチを演じた役者さん達が良かった!ただ私が知らないだけだけど、素晴らしい存在感でした。あ、ナフテラのタキさんもね!男優さんじゃないけど…(笑)


最後は、イムホテップの山祐さん。めちゃ、声が出るようになってるじゃないですか!!!←めちゃ上から発言!m(_ _)m存在感はいつもの山祐さんでしたが、歌が本当に良かったです!

リーヴァイさんの曲、特に浦井氏が歌う、Hさんのサビを模したかのような曲がめちゃくちゃ好き!

オギーの脚色演出は、「JIN-仁」大好き人間の私には堪らん脚本でした!演出も良かった!私が知ってる、かつて抽象的な演出をしてたオギーと違って、リアルで壮大な演出は本当に素晴らしかった!実は、途中ウトウトしたけど…(笑)再演も完売することを祈ってます!



今日のまとめ:今日の東京はエエ天気でした!珍しく(笑)

帝劇に行く決心をさせたもう一つの理由が↓

伊礼君、ナイスセンス!(笑)

実は、開場時には、近日入荷予定の貼り紙がしていて売ってなかったんですよ。ぶっちゃけ、めちゃ東京に来て損した感はあったm(_ _)m

でも、終演後まさかの入荷!!!即買いしたよ!めちゃ東京に来た甲斐が出来たよ!(笑)←めちゃ単純&失礼!m(_ _)m

このCD、伊礼君の浦井氏への愛がいっぱい詰め込まれていて、素直で正直で純粋な歌詞にウルっときた。アコギを使ったオリジナリティー&手作り感溢れるなかなかいい曲!私、浦井氏なら大泣きだよ!(笑)なのに、カーテンコールでの浦井氏の伊礼君に対する愛の無さはアカンわ!(笑)キャロルは致し方ないとして、イズミルとアイシスばかり重宝して…。お兄ちゃんも重宝したって!(笑)



追記:浦井氏のアルバムを聴く。♪ミッドナイト・レイディオ♪めちゃくちゃええやん!!!

サビが何かの曲と被っとんよな〜。何の曲か思い出せない…。思い出した!Blogにも書いたことがある曲やった(笑)

映画も舞台も観たことないけど、「ヘドウィグ〜」浦井氏で実現するよ!と大予言(笑)

コメント (2)

雪組「ローマの休日」

2016-08-04 00:59:54 | TAKARAZUKA
さすが、雪組!さすが、田渕先生!

とても良かった!

本当はね、いつもの如く、この作品観る予定になかったんですよ(笑)

口は災いの元というべきか、お導きというべきか、引くに引けない状況に自ら追い込んでしまい、急きょ行くことになったんです。

お蔭で素晴らしい作品に出会えました!

さすが田渕先生、上手い脚色演出!見事なミュージカル化!映画では登場人物は少ないのに、ちゃんと宝塚版として群集劇(ミュージカル)に仕立て上げたのは、マジお見事!

ちゃんと登場人物にキャラクター?アイデンティティー?を持たせていたのはマジで素晴らしい!植田のお爺様にも見習って頂きたい。誰が喋ってもいい台詞ではなく、その登場人物じゃないといけない台詞。素晴らしい!

やはり、田渕先生は、真実の愛をよく分かってる!ま、これは、原作(オリジナル)があるから仕方ないけど、でも、スピ好きには堪らん単語があった!チギ君の台詞じゃないのが残念やけど…。まさかあのお方が!(笑)

もちろん、チギ君筆頭に雪組生徒の演技力と役の理解力が優れているのは言わずもがなですが、

もう、泣けて仕方がない!映画のまんまの展開なのに、映画では全く泣けなかったのに、宝塚版では泣けた(涙)映画と同じ台詞なのに、同じシーンなのに、言葉に重みがあった。胸にジーンときた。

ホンマ、上手い!!!演技も演出も!

また、月城君が上手い!チギ君との掛け合いがピッタリ!自分の力で美味しい役に昇華させてたね!

チギ君とみゆちゃんの掛け合いも素晴らしかった!久々に、間に堪能させて頂きました!二人の呼吸が見事に合ってた!

ラストの切なさは堪らんな。報われない愛ではあるけど、そこには真実の愛があり…。ホンマ、良く出来た作品やで!

ただ、みゆちゃんに二つだけダメ出し。真実の口のシーンは、もっとビックリせなアカン。もう段取りが見えて残念でならない。待ち過ぎ!映画ほどのリアリティーは要らんけど、もうちょっとビックリせなアカンで。アンの純粋性を象徴する大事なシーンやし、名シーンやからね。

もう一つは、ラストの写真のシーン。ここも内心めちゃくちゃビックリしているように見せないと、ここも段取りが見える。あの演技は、もう既に写真の内容が分かってる演技やで。どんな写真か知らんはずやん!?ここもリアリティーに欠ける。

それ以外は、素晴らしいアーニャでした!

ワガママな王女から、大人へと精神的成長を遂げた変遷ぶりの演技は本当に素晴らしかった!映画のオードリーと似て非なるアン王女の役作りは上手かった!

もちろん、チギ君も素晴らしかった!チギ君の役作りは常に完璧だから全く問題なし。ホンマ、芝居のセンスが素晴らしい!芝居の雪組が引き継がれていることが、カリンチョ雪組で宝塚どハマリしたワタクシにとっては本当に嬉しい限りです!

個人的には、ま、どれも個人的意見ですが(笑)大ちゃんが、それなりに美味しい役で良かった!出番も多かったし。田渕先生、ありがとう!って感じ(笑)

美容師の翔君も良かった!この役は、月城君の方が評価が高いようだけど、個人的には今日のキャスティングがしっくり来た。逆は興味ないm(_ _)m

あんりちゃんもそうだけど、名前は分からないけど、娘役さんもそれなりに見せ場というか、演技力を見せつけられる場があったのは良かったと思う。これは本当に田渕先生の手腕の素晴らしさだと思う。映画版のあのシンプルな登場人物が、こんなに沢山の登場人物に増えて、決して付属品じゃなく、ちゃんと存在理由がある。ぶっちゃけ、小池先生の「カサブランカ」並みの見事な脚色っぷり!

ホンマに、雪組は作品に恵まれてるな。ハズレなし!次の正塚作品が楽しみでならない。今の雪組なら、どんな脚本も面白くできる!ホンマ、素晴らしい組!

今日のまとめ:いつも冗談みたいに、お導きお導きと書いてますが、ホンマにお導きですから!としか思えない出来事が続く。ワタクシが望む、切望するお導きは全くないんですけどね…(笑)

そうそう、カーテンコールでの、耳たぶを摘んでの“あつい!”は、今、組子の間で流行ってるの???演技は熱かったけど、カーテンコールのあの“あつい”は、正直寒かった…。あ、ごめなさいm(_ _)m

追記::今更だけど、田渕先生さすが!さすが!と書きましたが、「Sancuary」の演出家だったんですね…。「パルムの僧院」の演出家だと勘違いしてましたm(_ _)m過去記事を読まれて違和感をお持ちになられたら、そういうことなのでごめんなさいm(_ _)m

追記2:「素晴らしき哉人生」もミュージカル化切望!

このタカラヅカ・シネマティックシリーズ、毎年続けて!!!m(_ _)m