花組 二回目

2011-07-21 21:43:17 | TAKARAZUKA
率直な感想、

配役は前回の方が良かった。花野じゅりあさんの白鳥からブラックスワンへの変身最高!一花ちゃんも最高!トートダンサーみたいな従者軍団、カッコいいやん!よく見たら髪型凝ってるよね。前回も思ってたんですが、扇めぐむさんのオーラというか存在感が半端ない!

番手重視ならこの役替わりAでいいけど、ストーリー重視なら役替わりBだと思いました。私はストーリー重視なので配役はBの方が好きです。

フィリップはクリスティーヌに出会うことで真実の愛を学ぶ役柄なので、若さか遊び人ぽさが必要なんですよ。そういう意味ではみわっちのフィリップは真実の愛を学ぶには十分大人やった。

ロイドウエバーの「オペラ座の怪人」は男女の愛の中に真実の愛を描こうとしている(男女の色恋の方が強い)のに対して、「ファントム」には既に男女の愛の中に真実の愛と母性愛に似た無償の愛を描いているので、フィリップはかなり重要な存在だと私は思ってるんですよ。

遊び人(若い)の男が真実の愛に目覚める過程を見せることは絶対不可欠なので、その点においてはフィリップにはまーくんが合ってた。

ドラマ版をご覧頂いた方ならご理解していただけると思うのですが、フィリップの成長過程も大事なんですよ。そして、明らかにクリスティーヌのフィリップに対する愛とエリックに対する愛は違うんですよ。

説明するのが非常に難しいんですが、この微妙な愛の違い(父子愛も含め)をね…。要はドラマを見て下さいとしか言えないんですが、なんせ私は役替わりBが良かった。それを説明するために訳分からんこと書いてしまいました。すみません。

決して、みわっち批判してる訳じゃないですよ。でもショレはみわっちが良かった。まーくんの若きキャリエールより、みつる君の方が良かった。一幕でのみつる君のダンスも好きやったし。

これからご覧になられる方は、是非とも役替わり2パターン比較してご覧頂きたいですね。決して宝塚の回しものじゃないですが…。

今日のまとめ:プレミアキャスト(海外版)のCD、今聴いてます。なんとなくですが、「シェルブールの雨傘」「ルートヴィヒ2」のようなメロディーラインがあって懐かしさを感じてます。

編曲は断然宝塚版の方が迫力あります!歌も蘭蘭コンビの方が私は好きですね。明らかにCD買い間違えたね。

たまたまブログ読んで同感したんですが、「ルートヴィヒ2」宝塚でやって下さい!祐飛さんか…?悪くないな…。私はずっともりえちゃんでイメージしてたんだけどね。


どうでもエエこと:メダカの赤ちゃん産まれてた!30匹は余裕でいます。まさかこんなに産まれるとは思ってなかった…。

追記:花組の全国ツアー、実は密かに楽しみしています!星組の「ル・ポアゾン」は観てないし、お芝居の「小さな花がひらいた」にめちゃくちゃ興味があるので。
大阪は土日のみなのでまだ観れるかどうかは分かりませんが、お芝居もショーもめちゃ観たいっ!!!です。




花組「ファントム」

2011-07-14 21:07:50 | TAKARAZUKA
珍しく二連休だったので観てきました。

正直期待してなかったのですが、意外と良かった!涙もちらりと…。今日で東京までラストのキャスティング、意外とはまってた。まーくんのフィリップ似合ってる。みわっちのショレ役、かなり美味しい役だと思った。めちゃ遊べそうやん。


それより、マユさんトップおめでとう!が先ですね。

本当におめでとうございます!

「ファントム」はお披露目としてはどうかな?と思いましたが、全然問題なかったですね。ちゃんと見せ場のダンスシーンもあったし、エリックも良かった。

今までにない優しいファントム像だったので見ていて新鮮でした。変に葛藤するよりもかは、素直に現実を受け入れるエリック像があっても良いかなと思えました。青年らしいエリックがいたからこそ、壮さん演じるキャリエールが引き立ったと思います。この辺は同期愛を感じました。

エリックのマユさんも良かったんですが、クリスティーヌを演じた蘭ちゃんがもっと良かった!

前作の「愛のプレリュード」と真逆の役をものの見事に演じ切ってました。歌もかなり努力したのも分かります。実はあなたも化けもの?と思わせるくらいあのポスターのイメージ通りでした。本当、よく頑張ったと思う。相当努力しただろうね!蘭ちゃんの歌唱力に本当に感動してしまいました。

壮さんは何も言うことありません。素晴らしい!の一言に尽きます。

カルロッタの一花ちゃん、表情が最高に良かった!見事な悪女ぶりでした。線が細いのは致し方ないとして、もっとオーバーな演技しても構わないと思うのでもっとはじけちゃって下さい!

あ、そうそう、カルロッタが歌う最初のソロの曲、シメさんのサヨナラ公演「カサノヴァ~夢のかたみ」で英真なおき組長がお母さん役で娘たちと一緒に歌うシーンの曲と同じですよね?あの曲大好きだったので鳥肌立ちました。来週も観る予定なのでオリジナルのCD買います。

訂正:組長さんじゃなくて岸香織さんでした。組長さんは娘の方でした。懐かしくなって昔のビデオテープ引っ張りだして今観てたとこです。

ストーリーはドラマとほぼ一緒でしたね。同じような台詞もたくさんありました。

ラスト、クリスティーヌとエリックのそれぞれのソロがあるなら、その分の尺をファウストのオペラシーンに回して、二人のデュエットにした方が一番の見せ場になると思いました。フィリップへの愛とエリックへの愛の違いがより明確になると思います。ドラマを観たことある人なら皆同じように思ってくれると思うんですが…。


「タイテーニア」でなくて「ファウスト」の方が絶対しっくりくると思う。中村先生、次回再演することがあれば考慮していただきたいです。


来週は最初の役替わりキャストで見れるので、違いを楽しみたいと思います。


今日のまとめ:曲は思い出してきたのに、宙組の時の映像が全く思い出せない。間違いなく宙組の時と感動が違う。来週が本当に楽しみです!

やっぱり、お披露目の時はデュエットダンスがないとね。蘭蘭コンビ、これからのショーが楽しみです。

なーちゃんの時代のダンスの花組とは趣きは違うけども(なーちゃんはセクシー派で、マユさんはダイナミック派かな…)、ダンスの花組の復活楽しみにしてます!

そうそう、久々に豪華なセットでしたね!冠があるとないとではこうも違うのかと思い知らされました。VJAさんありがとうございます!


名言:『努力を積み重ねる才能がないと、どんなにいいものを持っていても大成しない。』

「カサノヴァ」見たさに、たまたま古いビデオテープを引っ張り出したら、ある有名な方のインタビューに出くわしました。言葉をちょっと編集してますが…。
あなた様が仰るととても説得力があります。

さて誰でしょう…?勘のいい方ならすぐ分かると思います。

美輪さんじゃないよ。


追記:シメさんのサヨナラショー見てたんですが、「マラゲーニャ」のダンスがたまらんのう!めちゃカッコいい!
あやかさんみたいな背が高くてスレンダーな娘役が…、あっ、いた!

ちえ&ねねコンビで観たい!「ラ・トルメンタ」の演出家、誰???再演もしくはこのダンスシーンだけでも再現して欲しいです!

へ~、酒井先生やったんや。なら観れる可能性はなきにしもあらずやね。


先程の名言の発言主は、小池先生でした。シメさんのドキュメンタリー番組の中で、小池先生がシメさんについて語ったことです。省略した部分は、「宝塚でトップになるには」です。祐飛さんに通ずるところがありますね。

もりえちゃんも頑張ってや!だから辞めないでね!もりえちゃんのトップ、私は諦めません!!!

「BIUTIFUL(ビューティフル)」

2011-07-14 01:24:49 | 映画
雪組公演を観た直後に大阪の新しい映画館で観てきました。主演のハビエル・バルデムがカンヌで男優賞を獲った作品です。

またしても観るべくして観たそんな内容の映画でした。

アルハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ監督の作品は、偶然にも長編デビュー作品の「アモーレス・ペロス」から「21g」「バベル」と映画館で観ています。

どの作品もある事件を軸に3つの世界(?)を交差させる描き方をしているのですが、この作品に関しては、主人公を軸にスペイン人・中国人・アフリカ人(?)の生きざまを交差して描いていました。もちろん主人公が中心で。

どの作品にも共通するのが「生」と「死」です。

今回はもっと掘り下げてきてましたね。

バルセロナの裏社会を描いていて、私の知らない世界でもあったので興味深かったです。正直、ウディ・アレン監督の「それでも恋するバルセロナ」より断然良い。こんな裏社会があるバルセロナでももう一度旅行したいと思いました。

そして、こういった類の作品はよく思い出したら「ゴースト」「シックスセンス」「アザーズ」でも昔から描かれていたことなのであえて驚くことではないのですが、それでも私にはタイミング良く出会った作品でもあり内容でもありました。

ある程度の象徴は理解出来たのですが、ただ分からないのが、主人公のお父さんの死体。あれってお父さんでいいんですよね…?なら何故白骨化してないの?もう、うん十年前に亡くなったんでしょ?

タイトルの“BIU”の部分が“EA”でなくて“I”なのは、ただ単に発音をローマ字にしただけなん???他にメッセージがないか探ってたけど結局分からなかった。

ご覧になられた方でお分かりでしたら、どこかで教えて下さいね!

今日のまとめ:サグラダ・ファミリアの完成予定って、2026年なんですよね?

この目で生で見たい!!!

追記:やっぱり誰かが教えてくれると思った。お父さんの死体の謎が解けました。ありがとうございます。
「BIUTIFUL」のタイトルの謎は、私の予想では、監督が幼少の頃、お父さんが実際に監督にそう説明したんじやないのかと思ってます。お父さんに捧げられた映画なので、お父さんにしか分からない暗号なのではないかと…。

雪組「H2$」

2011-07-14 00:08:20 | TAKARAZUKA
やっと観に行けました。今日はタモさん(愛華みれさん)が観劇されてました。花組さんが来るのは予想してましたがまさかタモさんが来られるとは思ってませんでした。

で、感想はというと…、

正直に言うと花組初演を観ていたら、間違いなく観なかった作品かもしれない。

キャストが悪いのではなく、ストーリーが軽い、ひねりがない、古い。なんか「プロデューサーズ」みたいなノリが私にはどうも…。

こんなこと言ったらなんですが、一幕を見終えて思ったことは、一幕で十分完結してるやん!?フィンチとローズマリーのハッピーエンドでええのにまだ続きがあるの?でした。

キャストは本当良かった!皆よく頑張ってた。コーラスもパワフルだったし、芸達者ぶりを遺憾なく発揮してたしで、それはそれで楽しかった。ただストーリーがね…。

どうせなら、How to make him Mr. President という本があって、実はフィンチを操っていたのはローズマリーだったみたいなひねりがあれば、まだ…(それもありきたりやな)。

なんせストーリーがイマイチでした。もはやブロードウェイでもリバイバルする作品ではないと思いました。


またまた愚痴から始まってゴメンなさいm(__)m


今頃ですが、美海ちゃん、トップ娘役おめでとう!間違いなくあなたしかキム君の相手役は務まらないと改めて今日思いました。いい意味でキム君がリードしやすい相手役さんだと思う。ローズマリーのはじけっぷりがとても良かった。

キム君のフィンチ、幕開きはバカっぽさが欲しいと思いましたが、バドがいるからあれはあれで良かったと後で思いました。トータルで考えるとキム君に合ってたと思います。

バド役のチギ君の役作り好きやな。本当芝居心あるね。マーキューシオとは正反対の役を上手く見せてた。ただ声が高くて聞き取りにくいのが難点やな。それはキム君にも当てはまるんだけどね。声音も役作りの一つだったかもしれないけど、もう少し腹から声を出して欲しい。

やっぱり今回の特筆は、晴華みどりさんやね。お色気ムンムンでパーフェクトでした。あれだけ見せれたら十分。

社長のゆうちゃんさん、やっぱりこういう軽いミュージカルには専科の重みは必要だと思った。ゆうちゃんさんがいるといないとでは空気の引き締まり具合が違う。

この作品で一番期待していたのは、舞咲りんさんのミス・ジョーンズでした。「ロミ&ジュリ」のキャピュレット夫人、りんさんで観たかったので今回の大役かなり期待してました。思ったより地味な役だと思いましたが、最後にちゃんと見せ場があって、りんさんのこういうシーンが見たかってん!と、めちゃ喜んでしまいました。歌上手い!

愛加あゆさん、まっつ、キタロウ君、コマ君も存在感があって、皆コメディセンスがあって見ていて楽しかったです。

本当、もう少し脚本にひねりがあれば最高に楽しいミュージカルだったのにな~とそこだけ残念でした。


今日のまとめ:次の大劇場作品のショーが楽しみです!

斎藤先生、キム君と美海ちゃんのデュエットダンスがっつりと頼んまっせ!