雪組「ベルばら」チエドレ&テルカルver.

2013-04-25 20:53:36 | TAKARAZUKA
全然アリアリ!

今日観劇する前までは、たくさん批判しようと思って書くネタを前もって考えていたんですが、ぶっちゃけなくなっちゃいました(笑)ってぐらい結果的にはとても良かった!

一言で表現するなら、“眼福なりにけり!”に尽きます。

今回に限って色々批判されていますが、私は好き。めちゃくちゃ良いとは言わないけど、第二部は本当に色んな意味で真骨頂でした!

もうね、テル君はまさにオスカルを演じるために生まれてきた!と言っても過言じゃないね。オペラグラスが外せん!見た目だけでなく、ちゃんとオスカルとして存在してて、涼風オスカルとは似て非なるものがあって、めちゃくちゃ魅入った!テル君、ホンマ演技が上手くなったな。今日も痛感した!

チエちゃんのアンドレは、ぶっちゃけ役不足感は否めない。ま、これは間違いなくチギオスカルを引き立てる演出になってるから仕方ないけどね。チエドレとテルカルは私の理想の絵図だったのでそれだけでほんと眼福、眼福!

これは東京から観に来る価値あるよ!今日ほど(も)兵庫県民で良かった!と思ったことはない。フェルゼン編ではあるけども、念願の実現と生観劇出来たことに劇団に本当に感謝感激雨あられでございまするm(__)m

ホント、第二部のアンドレとオスカルのシーンは十分見応えあり!あのシーンだけで十分オスカルとアンドレ編のストーリーが見えるようやわ。ホンマ眼福ですわ(笑)

あゆっちアントワネットの出番が少ないってか???

確かに少ない。でも、私はあゆっちの演技に感動した!ぶっちゃけ書いちゃいますが、フェルゼンとの別れから牢獄まで出番が全くないけど、その空白の時間経過を見事な演技力で魅せてくれた!その牢獄までの空白期間に何が起こったかが目に浮かぶような演技にめちゃ感動しました!もうね、演劇ファンに堪らん役作りでしたよ!あの断頭台の台詞で涙が…。上手いぞ、あゆっち!

あ、そうそう、壮さん(←洒落じゃないよ)、トップ就任おめでとうございます!あ、あゆっちもm(__)m

もうね、壮さんは何年もトップやってました!と謂わんばかりの貫禄にこれまた眼福眼福!

チエちゃんとテル君が特出だったからかもしれないけど、ぶっちゃけ書くとね、お芝居の雪組復活した!と思った。雪組は元々演技巧者は揃ってはいたけど、今日はとても満足感いっぱいの余韻にひたってます。

壮さん格好良すぎやろ!?ホント、眼福の一言に尽きます。

第一部は確かに説明台詞が多い&長いから、正直眠たくなって、お芝居に集中できなくなるという欠点と同時に粗が隠せるという長所があるけど、月組ほどの怒りに変わるような突っ込み所はない。私には許せる範囲でした。

でも、プロローグのロボットダンスは戴けんな。あれは全くの無意味。あゆっちが可哀想すぎる!これだけ意味不明。後は、フェルゼンとアントワネットの逢瀬がなくてもまあ許せる。第二部で、壮フェルゼン、テルカルとチエドレ、あゆっちアントワネット、そしてチギベルナールが全てを忘れさせてくれたから(笑)

これはホント東京から観る価値あります!

全体的にはワタルさんのフェルゼンとマリー・アントワネット編に近いけど、当時はめちゃ腹が立ちましたが、今回は何故かアリアリの脚本演出でした。

つくづく、私の感覚は一般的ではないと痛感しました(笑)

このアンドレはマッツ向きだと思ったので、次のチギカルとマッツンドレも楽しみです!

そうそう、フィナーレの「愛の柩」、これマジ好き!懐かしくて、マジ、ウルッときました(涙)

今日のまとめ:ぶっちゃけ、宙組でオスカル編があってもいいと思った。宙組はアンドレ候補が何人もいるからこれまた見応えあると思う。本当、テルカル良かった~!絵から飛び出したかのようなヴィジュアルと自然な演技にホント眼福!

なんか、まともな感想になってなくてごめんなさいm(__)m

この特出DVD、6300円なら買う価値あるね!




追記(ぶっちゃけ話):本当はね、この公演がつまらなかったら宝塚観劇は、みりおのいる花組だけにしようと思ってたんですが…やめられなくなってしまいました(笑)

これもぶっちゃけ書きますが、大空スピリットが各組に活かされてる!どうやって演じるのかが分かっていて本当に嬉しかった!演じるって、誰かの真似事だけじゃいけないんよね。オリジナリティの追求ではなく、役の生き方。つまり、演じる側の生き方に繋がるわけなんですよ。この雪組は下級生に至るまで本気でした。それがめちゃくちゃ伝わってきました。今回は特出ver.でしたが、チギカル&マッツンドレver.で雪組の本当のカラーが見えてくると思うので、それこそ凶と出るか吉と出るか本当楽しみでなりません。チギ君も十分演技派だけど、チギカルの生き様を篤と拝見なり!楽しみにしてます!


「ひと語り」

2013-04-23 22:09:15 | ライヴ
二回目の江原さんに会いに行ってきました。

とてもとても幸せな3時間でした!

今日のチャリティーコンサートが行われた場所が、いずみホールなんですが、もう、めちゃくちゃキレイっ!!!

初めて訪れた劇場なんですが、隠れ建築プチオタクとしましては、かなりレベルの高いホールです。ぶっちゃけ、美輪さんもここでコンサートしたらいいのに!って思ったほど(笑)他のクラシック音楽専用劇場を知らないのでアレですが、コンサートホールとしてはめちゃくちゃキレイでシャンデリアも豪華で客席まで広がる空間がなんとも言えない心地よさがあってめちゃ癒されました!江原さんのお蔭で素敵な劇場に出会えてめちゃくちゃ感謝ですm(__)m


今日の江原さんの「ひと語り」は3月に発売されたCDのまんまのコンサートで、詩の朗読と江原さんの歌と演奏者のインストゥルメンタルで構成されていて、江原さんの本の中で語られていた詩や前回の講演会で流れてめちゃくちゃ好きになった詩もあり、なにより心地よい音楽の調べに…そのCDを買ってしまいました(笑)本当は、今日は何も買わない予定でいたんですが、CD購入者には江原さんとツーショット写真が撮れる…というオプションに負けてしまい、ついつい…(笑)

はい、江原さんとツーショット写真撮って頂きました!江原さん、めちゃ営業スマイル(笑)めちゃくちゃデッカイ方だと思っていましたが、意外と小さい方で驚きました。ぶっちゃけ、もりえちゃんの方が細いけど大きかった(笑)m(__)m


本題から逸れましたm(__)m

今日披露してくれた、CDにも収録さるている宮沢賢治の「雨ニモマケズ」とノーマ・コーネート・マレッタの「最後だと分かっていたなら」の詩や倉本聰さんの「富良野塾起草文」はかなり好き。

江原さんも作詞されて歌われていますが、中でも「光の輪舞曲」が一番好き。

ヘレン・ケラーの詩もあったり、家族という意味で使われている「やからみち」もあって、キーワード的にタイミングも良く、今このCDを聴きながらBlogを書いてますが、めちゃくちゃ癒されまくってます(笑)

やはり、特にこの「最後だと分かっていたなら」はめちゃオススメの詩です!今日私の隣に座っていた方は半号泣状態でしたが、私も前回この詩を初めて聴いた時は涙がこぼれました。機会があればお読み下さい。または、お聴き下さい。


今日の江原さんは、大阪を大変気に入られたのか、とても饒舌でしたね(笑)決して毒舌とは書きませんよ(笑)

復興支援ってホント続けないと意味がないし、大事なことは忘れちゃいけないと思う。同じ過ちを繰り返す原因にもなる。マイナス感情を取ってしまったらほんとプラスしか残らないと思うし、発想の転換で人間って簡単に幸せになれると思うんよね。どれだけ大我を実践できるかで人生って変わると思う。この世の中、ホント無駄なものってないと思うし、逆に日本は有り余り過ぎかもしれないけど、くれぐれも大事にするものを間違えないようにしないとね!と思った。

パクリ人生じゃないけど、皆誰かの役に立てるように上手く出来ていると思う。余計なプライドや偏見さえ捨てればもっと人生は楽になると思う。誰か一人でもその人のために生きることそれだけで十分人の役に立っていると思うし、想う気持ちは必ず相手に通じると思うし、逆に想われることで嬉しく思われることも絶対あると思うから、生きることもそうだけど、人生を謳歌する術は必ずあると思うので、少々のことで人生を諦めないで欲しいと思う。世の中、上手くいかなくて当たり前やん!?上手く行った時は素直に喜べばいい!それでいいやんと思う。私が言っても全く説得力がないけど…(汗)発想の転換と想像力は本当に大事だと思う。

って思った今日のコンサートでした。

今日のまとめ:今日の江原さん、衣裳からして美輪さんに似てた。歌い方(オペラ調の曲の時)も美輪さんに似てた。と思ったのは私だけ…?(笑)

ぶっちゃけ、今日も呼ばれた感覚がある…(笑)

芸能人とのツーショットは誰とでも恥ずかしくて苦手なんですが、そもそも撮られること自体超苦手。だけど、江原さんとは何故か安心できた(笑)ホンマ、江原さんの見事な営業スマイルにホッコリさせてもらってます(笑)


追記:ちょっとだけまともな詩が出来たので残しておきます(笑)

タイトル:足音

小さい頃
オカンが階段を上る足音が聞こえるたび
お腹を空かした小鳥のように
玄関の前に立って扉が開くのを待っていた
扉が開いたらすぐ
オカンの手から買い物袋を奪い取って
お菓子を取って食べてた

オカンの足音だけは直ぐに分かる
ノソッ、ノソッとゆっくり脈を打つように上る足音

もうオカンの足音を聞くことはないけど
ごく稀に同じ足音を聞くことがある

思わず「帰ってきた!」
と一瞬にしてあの頃の自分に戻る

でも、その足音は当たり前のごとく通りすぎていき…
何十年後の自分に戻る…


どんな小さなことでもたまには親孝行して下さいね!必ず喜んでくれると思うから。

最近さ、ニュース見てたら、人間が物扱いされる事件が多くて悲しくなる。あんたが産んだ子供だからって物じゃないんだよ!と言いたくなる。と同じように、あんたが産んだ子じゃないのになんで物扱いするのさ?とも言いたくなる。そんな親なら子供も親孝行したくなくなるよね…。と思った。

「黒蜥蜴」

2013-04-20 15:04:53 | 
舞台じゃないです。戯曲の感想です。今Upすべきじゃないと思ったけど、ま、いいやね。

「黒蜥蜴」が再演されるにあたって改めてこの戯曲を読んだんですが、最初に読んだ頃には見えなかったものが見えてきて、改めてこの戯曲の素晴らしさを痛感してます。

最初の頃はそんなに面白いとは思わなかったのに、今なら分かる新たな発見もあり、もちろんまだ理解出来ていない部分もありますが、総体的に思ったのは、この黒蜥蜴、三島さんは最初から美輪さんをイメージに書いたのでは…と。

って思うくらい、この黒蜥蜴という役は美輪さんしか演じられんでしょ!?と思った。実際の舞台はまだ観たことないのですが、舞台写真(生プロマイドじゃないよ)を見る限り、美輪さんが演じることでキャラクター化され、タイトルロールだからではなく役に独立したアイデンティティーを持つというリアルさ(たとえば、寅さん、オスカルやアンドレ、シャルル、ブラック・ジャック等、実在しない人物があたかも実在するかのように存在すること)があって面白いと思う。

この作品は三島さんが所属していた文学座のために書いた作品ではないですが、そもそも「鹿鳴館」みたいに文学座で演じる作品じゃない。

文学座って、私のイメージは演技の基礎を観せてくれる劇団だと思っているので、役ひとつ取っても、その役の生い立ちや背景などのバックグラウンドやバックボーンを考えて創り上げていく…ま、これは文学座に限らないけど…、この「黒蜥蜴」に関しては、基本的な役作りに対するアプローチより、どれだけ三島哲学、いわば三島自身の脳ミソを理解しているかが重要なのではないかと思った。

美輪さんも雑誌のインタビューで言われてますが、どれだけ三島さんが書いた台詞の裏(真意)を詠めるかが重要だと思ったね。ぶっちゃけ、黒蜥蜴の生い立ちなんでさほど重要じゃないと思った。

三島さん、最初から文学座に喧嘩を売る気でこの戯曲を書いていたんじゃないかな…?ってくらい黒蜥蜴という役は“女性的”よりむしろ“知的さ”が重要視されてると思うんだよね。

ちなみに「喜びの琴事件」の真相をウィキペディアで読みました。ここで書くべきことではないのですが、三島さんの意見は正しいと思った。役者は偏った思想で演じてはいけない。人間が人間を演じるのが演劇。当たり前だけど、どんな役でも人間が演じれば人間。人間の世界にも天使も悪魔もいる。天使ばかりの世の中ではないということも伝えるのが演劇。天使も悪魔も演じてみせてこそ役者であり、演劇だと思う。毎回毎回ハッピーエンドな作品を演じても、それは本当のハッピーエンドではないということを見せないと演劇の意味はない。アングラ演劇、商業演劇、歌舞伎、宝塚等々が存在するということは日本の文化にはとても有意義なことなんだと思う。現実から目を背けることは不幸(の始まり)だと思う。

話が逸れました…m(__)m

普通にバックグラウンドを考えて演じてたら、そりゃつまらんと思う。ただの恋する乙女になってしまう。私からしたら、それは違う違う!と突っ込みたくなる。これはそんな恋愛戯曲じゃないもんね。いかに三島メタファーを具象化するか、あ、メタボじゃないですよ(笑)喩え・比喩・隠喩です。すみません、これが書きたかっただけですm(__)m

冗談はさておき、私もちゃんと理解してるとは言えないけども、これって、ただの女盗人と探偵の恋の駆け引きの作品じゃないやん。男と女の恋の駆け引きというより、むしろ三島哲学:唯物論と唯心論。女盗人・探偵・宝石商で喩えたり、人間とダイヤモンドで喩えた三島唯心論作品だと思うんですよ。見えないものの美しさを追求した作品なので、その観点ではスピの世界観とめちゃ共通するんですよね。

そういう意味でもこの黒蜥蜴という役は美輪さんの方が、ヴィジュアルも含め本物の女性よりも女性的で、妖しさもあり、美しいものに貪欲で、尚且つ三島哲学(文学)やスピにも精通している美輪さんが本当ピッタリだと思うんですよ。女優さんでこの役演じられる人は、咄嗟にイメージが浮かんだ人は麻実れいさんと、もう亡くなられた方けど、大地喜和子さんなんですが、実は意外と祐飛さんが一番しっくりくるかもしれないと睨んでます。ちょうど今の祐飛さんがピッタリかもね。女性でありながらも、男の気持ちが分かりそうな祐飛さんなら三島ワールドを体現出来ると思う。この黒蜥蜴は女性性よりむしろ中性的で抽象的な美輪さんの方が実は一番リアルな黒蜥蜴像なんだと思う。だから舞台も映画も美輪さんが演じることで大ヒットしたんだと思う。

ホント、今だから分かる「黒蜥蜴」の世界観に完全に魅了されてます(笑)スピとは何か?をちゃんと分かってなかった時に読んだ作品だったので、今、リアルに感動してます。

ちなみに私が三島さんの戯曲で一番好きなのが「近代能楽集」の「綾の鼓」なんです。「葵上」よりもね。「綾の鼓」は二人芝居にしたらめちゃ面白いのに!と思うくらい余計なものを取ったら見えてくるものもあるので、三島戯曲では「綾の鼓」が一番好き。

「黒蜥蜴」も「近代能楽集」も同じで、三島作品にスピ要素があることに今頃になって気付いて驚いてます(笑)

こんなこと書いたらなんですが、「近代能楽集」と「黒蜥蜴」はスピ好きな方に特にオススメやね!

三島さんて、テレビのVTRで見る三島さんと本の中の三島さんとは見事に別人なのが不思議。本の中の三島さんはめちゃくちゃピュアな方なのに…。

今日のまとめ:美輪さんの「黒蜥蜴」生観劇はまだまだ先ですが、さてさてこの予習が吉とでるか、凶とでるか非常に楽しみ!本当は何も予習もせず、純粋な気持ちで観ることが一番なのは分かっているんですが、「日の浦姫物語」の時もそうなんですが、無性に戯曲が読みたくなるんですよ(笑)多分、無意識に意地悪したくなるんですね(笑)

「椿姫」

2013-04-15 23:06:50 | 映画
グレタ・ガルボ版を観ました。DVDがめちゃ安かったので出会い買いしてしまいました。←めちゃ安い出会い(笑)

今更ですが…。実は、今まで本も映画も舞台も観たことも読んだこともなかったんですよ。ニコールの「ムーラン・ルージュ」が大好きと言いながら、元ネタを観たことがなかったという有様…。

ぶっちゃけ、私が思っていた主人公と違っていて、キャラ設定としては、「ムーラン・ルージュ」やミュージカル「マルグリット」の方が感情移入しやすく、ストーリー的にも緊迫感がありましたね。この「椿姫」は、もちろん泣ける要素は持っているけど、そのままの舞台だったら、正直退屈かも…と思った。

でも、観て良かったです。

この作品のキーワードは正しく“試練”。ピアフの人生にも似ていて、放蕩三昧で小我の象徴の主人公マルグリットが、アルマンに出会うことで大我の愛を学ぶという展開なんですよね。自業自得やん!と思わせつつも、試練を乗り越える勇気、死ぬ最期の最期まで守り続けた真の愛、アルマンの純粋な愛に感動しました。「ムーラン・ルージュ」や「マルグリット」にはないスピ要素が描かれてましたね。

美輪さん、この作品どう舞台化したんやろね…?中だるみしそうな展開が気になるとこですが…。観なかったことにちと後悔…。

現実の世界における死は、時にはリアルに残酷さを遺すけど、フィクションの世界における死は時には美しきものを残してくれますね。芸術というフィクションの世界にのみに許された美しきものですね。

ほんま「ミス・サイゴン」、あれアカンで!あそこまで生きたなら、どんな手を使ってでも最期まで生きられたやろ!? ふとキムの生き様を思い出してしまいましたm(__)m自殺より病気の方がまだ許せるわ!なんで自殺やねん!?ホンマ、ありえん脚本やわ!←しつこいm(__)m…元ネタの「蝶々夫人」が自殺したからってキムまで自殺させなくても良かったんじゃないの…?

って思うと、「ウエスト・サイド・ストーリー」は上手く脚色してたと思う。マリアを死なせないとこに凄く意味がある。マリアが生きることで人種差別は終わらないこととダブる。もしあそこでマリアに後追い自殺させたら、元ネタ「ロミジュリ」同様お涙頂戴で終わってしまう。現実問題から視点が逸れるからマリアは生かして正解だと思った。

今日のまとめ:美輪さんの「黒蜥蜴」楽しみ!戯曲読み直しました。また感想書きます。

追記:どうでもいい詩モドキが思いついたのでここに残しておきます。本当にどうでもいい詩です。

タイトル:屁理屈

この世でオリジナルは空気だけ。大地の母なる地球も他の惑星の一部分。海の水は空気中の酸素と水素が結合したもの。酸素がある惑星は他にはないから酸素や他の元素を含む空気だけがオリジナル。

あとのすべては皆何某のパクリ。太古の樹木も大地の恵みを養分とし、人間も、お父さんやお母さんの一部分をパクった姿。だから完全なるオリジナルの人間なんてこの世には存在しない。

皆誰かの何かの一部分。考え方も生き方も、たくさんの誰かから何かからパクった一部分。それらが蓄積され、または蓄積していき新たなアイデアが生まれる。決して完全にオリジナルな生き方や考え方なんてものはない。

皆誰かの何かの一部分。一人でなんて生きていけない。皆みんな、誰かの何かののパクリ人生。

あたかも一人で生きてきたかのような思い上がりな態度をとる輩ども。一人で生きていけるなら誰も苦労せんちゅうねん!でも、皆誰かの何かのパクリ人生だから、パクった分だけ苦労もいっぱいなのは当たり前。だって泥棒なんだも~ん。←お前はとんちゃんのおユキか!?m(__)m

でも、その苦労もまた誰かの何かのアイデアをパクれば楽になる。

だから人生は苦労と楽の繰り返し、回る回る苦労と楽の螺旋階段。まさに映画「リング」と「らせん」のようなもの。

結局何が言いたいのか…?

ただの屁理屈m(__)m


「スマイル・オブ・チャップリン」

2013-04-07 20:37:40 | うらけん
例によって、失礼極まりない発言があります。苦情が出たら消します。

とても上質なミュージカル(…?)ステージでした!チャップリンの映画が観たくなった!実は、前もって復習しようと思って近くのTSUTAYAに行ったらDVD置いてなかった(涙)

超久々の丸さんこと石丸さんとミホコさんこと彩乃さんのお芝居と歌に癒されました。ま、浦井君はついこの前「五右衛門ロック」を観たばかりなのであれですが…(笑)

丸さんとミホコさんはさすがやね。お芝居の質が上がる。第一部の「リズム」はぶっちゃけ意味不明なストーリーだったけども、演技に上質感があって退屈感はなかった。第二部は、丸さんの演技が光っていて見応えあった。こんなに遊び心のある方だとは思わなかったので丸さんの新しい一面に感動しました。ぶっちゃけ、丸さんの舞台観るの四季時代の「アスペクツ オブ ラブ」以来やから、10年以上ぶりなんですよ。いい歳の取り方されてるな~と変なとこ感心してしまいました(笑)

ミホコさんも宝塚時代から演技が上手かったので、相手役の引き立させ方がさすが元娘役トップだけあって上手い!

だからこそ、余計浦井君の欠点がよく見えた。

一浦井ファンとして言わせ頂きます。確かに今回の浦井君は腹から声を出ていたりと新たな発見があって良かったんやけど、シャルルと違ってこういう曖昧な役はイメージが大事やねんな。キャラが不確定であればある程演じる側の想像力と芝居心が非常に大事になってくるんねん。やはり、「シンベリン」の時も思ったけど、三枚目じゃない時の役作りというか見せ方がイマイチやな。

あと、猫背。これはアカン!最近は衣装のせいかあまり気にならなかったけど、今日は軍服姿の時に限らず姿勢の悪さが目についたな。

ま、見せ方は百歩譲ろう。昔の祐飛さんのような発展途上の感じに似ていてぶっちゃけ歯痒さはあるけど、猫背だけはマジ直して欲しい!舞台人として生きていくならこれだけは苦言を呈させてもらう。せっかく、新感線、三谷さん、蜷川さん、野田さんと、超一流の演出家にお呼びがかかるくらい役者として認められてるんやから、衣装も演出の一つ、ちゃんと着こなさな。宝塚BOYSの時は猫背もキャラの特徴として生きていたから許せたけど、これからはアカンで。宝塚ばかり見ているから余計目について仕方なかったけど、今日は軍服が泣いてた。アイドルの八重歯同様、猫背はチャームポイントでもなんでもないねん。なんも可愛くない。リチャード三世を演じるんじゃないなら背筋を伸ばして欲しい!と言いたくなった。

「MIWA」が観れるのかどうか分からないけど、それまでは浦井君の舞台は観ることないと思うので、もちろんこのBlogを読んでるとは思ってないけど、気持ちが届くと信じて書きました。「二都物語」も間違いなくコスチュームものと思うので、衣装も身体の一部、せっかく衣装部さんやデザイナーさんが浦井君のために新調してくれるんやから、その人達のためにも衣装を泣かせたらアカン。第一、男前が台無しや。老化は背中からと言われるから、ホンマ背筋伸ばすようにせなな。プログラムに書いてある通りなら、健康のためにも直してもらいたい。

ということで、まさかの浦井君へのダメ出しになってしまいましたが、これも一ファンの愛情と思ってお許し下されm(__)m

全くもって何の感想か分からなくなったな…(笑)

第二部のチャップリンとかつて秘書だった日本人の高野虎市さんの物語は、全く知らない意外なエピソードなだけに大変興味深かったです。高野さんの、チャップリンの奥さんへの嫉妬エピソードは面白かったです。どこまで本当なのか分かりませんが、第二部は本当に興味深かったです。現世では再会出来なかったかもしれないけど、天国できっと二人で、いや奥さん達と四人でこの舞台の成功を見守られてたことでしょう。

第三部のコンサートは、短かったけど楽しめました。もっと歌って欲しかったけど…。若者二人のMCがグダグダで笑けた。丸さん、歌詞間違えたりと意外なハプニングも楽しかったです。チャップリンの音楽って本当に綺麗な旋律だと改めて思った。

ひょっとして、来年はチャップリン・スクリーンデビュー百周年だから、チャップリン作品のいくつかは舞台化されるのかな…?

今日のまとめ:チャップリンの映画って、本当、ユーモアの中にもメッセージ色が強い作品があったり、恋愛のほろ苦さや甘酸っぱさが描かれているのもあったり、演出もあの時代にしてはかなり画期的な見せ方をしているのもあったりで、面白い作品が多いですよね。私個人的には「街の灯」なんですが、定番の「ライムライト」「モダンタイムス」「独裁者」も見応えありますね。未見の方はオススメします。間違いなく「アーティスト」より面白いと思う。←しつこい(笑)っていうか私が観たいんだよ!(笑)なんでDVD置いてないのさ!?(涙)

野田地図「MIWA」。なんで今、美輪さんなん?なんで、野田さんが美輪さんに注目した訳??あれじゃ納得いかん。なんで、これに限って大阪に来るの???発表された時から不思議だらけ…。

浦井君、野田作品出演おめでとう!浦井君が野田作品に出ることに関しては全く違和感ありませんでした。浦井君の身体能力は野田作品向きだとずっと思っていたので。ただ、まさかこんなに早く実現するとは思っていなかったので、あまりにも早い実現に個人的には素直に喜べないというか…。なんかさ、宝塚の二番手が一作品でトップになったような感覚。やっぱさ、二番手には二番手にしか味わえない脇役の醍醐味があるじゃないですか?悪役とかさ。野田作品に出るまでもっと蜷川さんや三谷さんの作品に出て欲しかったのが正直な気持ち。やはり、私にとって野田さんは、脚本演出家として現在の日本の最高峰だと思っているので、ちと寂しくもあった。ま、いずれにせよ、せっかく大阪に来てくれるんだから是非とも観たいね!野田さんが書く美輪さん…想像するのも怖い(笑)