花組、どないしたん???

↑コルドバの闘牛場の写真(1995年当時)を写メ。コルドバだったはず…。ちなみに右下の時間は日本時間です。
ダンスの花組じゃなかったけ???
めちゃ間で芝居してるやん!!!???
ということで、大劇場で雪組11時公演を観たあと、16時半に梅芸公演をハシゴ観劇してきました。
いやー、まどかちゃんが来て花組の雰囲気が変わったね!ビックリするくらい演技派になってたわ!
「哀しみのコルドバ」の生観劇は、それこそヤンさん以来です。
真飛さんもチギちゃんも生では観てないしね。
久々のコルドバは、やはり、選曲が素晴らしい!
♪アストゥリアス♪のイントロを聞くだけでゾワゾワしてくる!
学生の頃、この♪アストゥリアス♪のタイトルを知らなかったから、図書館でスペイン音楽のCDを借りまくって、やっと捜し当てた!
戦争と平和の♪1812♪もロシア音楽を借りまくって探し当てた。
宝塚のお蔭でクラシック音楽のCDが増えた!
実際にスペインのコルドバに行って闘牛場に行きました。闘牛はやってなかったけど。
そんな思い出の作品。
ミネさんのエリオは、ナルシスト故の自意識過剰というか去り際は美しく的な死の選択。
ヤンさんのエリオは、本来は理性の塊の人物だけど、きっと死を選ばなかったとおもうが、死という宿命から逃れられなかった…というイメージ。
そして、レイ君のエリオは、
最初は、最初から死を意識した演技やな〜と思って観ていましたが、
エバとは結ばれない、ましてやアンフェリータなんて言わずもがな。エバとの関係はもう周知の事実。リカルドからは優しい言葉をかけてくれたが本心は馬鹿にされている印象。弟弟子には蔑まれ。もうどこも安住の地がないが故の選択に感じとれた。
ぶっちゃけ、レイ君が独自の解釈、アプローチでエリオ像を作り上げていて驚いた!
レイ君だけでなくまどかエバもしかり。
まどかちゃんのエバは、初演の湖条れいかさんや森奈みはるさんとも違うエバ像だったのが好印象。
誰かを真似たエバではなく、まさにまどかちゃんが演じるエバ。自然に存在していたのが良かった。
真似るという意味では、あすかちゃんのビセントはタモさんがチラついたし、優波慧君のフェリーペもリカさんこと紫吹淳さんがめちゃくちゃチラついたけど、2人とも決して悪くなかった。むしろ、優波君の白い役が超新鮮だった。っていうか、めちゃキラキラしてた!たまにこういうギャップある役も見せて貰えると嬉しい!
っていうかさ、
今回の花組、まどかちゃん効果なのかもしれないけど、めちゃくちゃ間で芝居していてビックリ!ま、上級生に限りますが…。
下手すると睡魔になる間なのに、凄く惹きつけられました。
心と心の会話が聞こえてくるよう。
ほんと、上級生チームは安定したお芝居をされており、そして、下級生はいかにも下級生らしいあどけなさが残るお芝居でしたが、
結果的には、下級生のお芝居がエリオを追い詰める一因になったとも思うので決して悪くはなかった。
今日の雪組は間延びしないようにテンポアップで演じていたから余計、花組の間のお芝居が際立った印象。
いずれにせよ、うーん…もっと頑張れ!と思わなかっただけ本当に良かった!
ヒトコ君のリカルドも良かった!オープニングの録音の台詞が超良かった!渋い声だった!
雰囲気もめちゃダンディさがあって、男度が上がってた!何より化粧が良くなってた!と私は感じた。
アンフェリータの音くりちゃんもなかなかのバケモノ要素があって素晴らしい!プロローグと化粧を変えてた。素晴らしいアプローチと歌声でした。
♪エル・アモール♪の三重唱は本当に素晴らしかった!
あと、鞠花ゆめさんのパウラが超絶素晴らしい!決闘で止めにかかるシーンが最高に良かった!
美穂姐さんがまさかの占い師。歴代は怪しい人だったけど、美穂姐さんのマルーカは神の啓示を受けた人みたいな、占い師と変わらないけど、もっと神聖な印象を受けた。
脚本はあんまり変わった印象はないが、役者のアプローチが変わったから、本当に印象が変わった。
なんで黙っててん!?エバと再会する前に教えてやれや!と私もリアルに思ったわ。エリオの立場ならね…。俺の居場所ないやんけ!お前ら人の人生をもてあそぶなよ!あー、ビセントが羨ましい!
と思ったと思う。←コレ、ミネさんやヤンさんでは感じなかったこと。
樫畑先生の演出、なかなかいいじゃないですか!!!
全く新しい演出ではないのに、新しい解釈に出会えたことは、良いアプローチの証拠。
歌舞伎もそうですが、新しい解釈をすることは、作品が息をして今を生きているのが伝わってくるのでこれこそ温故知新です。
ヴェネツィアの紋章もしかり、新しい演出やアプローチで新しい作品に生まれ変わる。ここに再演する価値が出てくると思う。単純に過去をなぞるだけでは今を生きていることにならないからね!を改めて感じた。
これを機にどんどん過去の作品を再演してほしい!名作になり得なかった作品を名作にしましょうよ!
ホント、演出と解釈と脚本のテコ入れで名作になる作品が増えると思うよ!
なんだかんだ言っても、今のタカラジェンヌはどの組もお芝居上手い生徒が多いからね!
でなきゃ、私はとっくに宝塚観劇を卒業してます!藁
ショーは、本当にパワフル!特に客席が!!藁
本当に客席が熱かったよ!
私は雪組のショーの方が好きだけど、客席の熱さは花組の方が圧倒的に凄まじかった!
本当に、関西のお客さんは素直で正直!!
感想は後日かきますが、今日の雪組、前回観たときよりテンポよく、咲りょうちゃんも良く、なにより客席の拍手が熱くなってた!
本当に分かりやすい!藁
生徒たちが頑張れば、必然的に客席もそれに応えてくれる!
良いことだと思う。
思い出写真:

↑コルドバの闘牛場の写真(1995年当時)を写メ。コルドバだったはず…。ちなみに右下の時間は日本時間です。