有名な「戦場に架ける橋」を観てなくて良かったと思った、パンフレットの内容でした。間違った史実を植え付けらるとこでした。
この「レイルウェイ」は実話だけあって色んな意味でリアルでした。
日本が計画したタイからビルマ(現在のミャンマー)までを結ぶ鉄道建設のために捕虜となって働いた主人公達。この鉄道、“死の鉄道”と呼ばれていて建設中にたくさんの命が犠牲になったらしい。
主人公と数名はエンジニアとしての能力があったのでをまだ肉体的には過酷ではなかったけども、ある出来事がきっかけで戦後何十年経っても尚そのトラウマから逃れられず生活している。
主人公が背負うトラウマとなった出来事が映画的には重要なので、その内容についてはあえて書きませんが、
イジメもしかり、肉体的精神的に負った心の傷は、時間と共に忘れ去られることもあるけど、大概はふとしたきっかけで呼び戻される。もちろん、忘れ去られるなんてなかったりもする。全く癒されることなく生きていかなくてはならないことが常と言えるかもね。
人によっては、時間と共に原因が忘れ去られて、無意識のうちに原因不明のトラウマとして苛まれることもある。
主人公みたいに原因は分かっているが、どうすることも出来ない発作が起こると殻に閉じこもざるを得ない。
そんな主人公が、後の奥さんになるニコール演じる女性に出会って、運命が変わる。良くも悪くも忘れたい過去に立ち向かわなくてはならない時がくる。
その立ち向かう先に存在するのが、真田さん演じる当時の通訳のナガセってわけなんですが…。
回想シーンでこの二人の関係性がより明解になっていく。
感想レビューを読むと、日本が悪者で描かれていて不満を訴えている方が数名いたけど、ぶっちゃけ、視点を間違えていると言いたい。
確かに、映像的にも日本が行った行為は残虐である。でも、この映画は決して反日を訴えてる作品ではない。今まで映像で表現されなかった史実を映像化しているに過ぎない。
戦争に関わらず、いかなる戦いには敵が存在する。イギリス人目線からしたら日本は敵である。逆に、原爆を落とされた日本目線だとアメリカは敵である。仲良くない限り敵と味方に別れるのが戦争なんです。イジメなんです。
そうやって、“敵”や“味方”という概念を捨て去るためにどれだけ忍耐と忘却と赦しに勇気が必要になってくるか…。当事者にしか分からない。
右の頬を打たれて、左の頬を差し出せますか?ってことですよ。←なんか意味不明な展開になってきたな…m(__)m
時が解決してくれることもあるけど、いつかは立ち向かう日が来る。そして何か大事なことに気付くことだってある。
この作品は、非常にシンプルな展開なんですが、主人公の生き様に大切なものが自ずと見えてきます。
主人公を演じるコリン・ファースが、非常にリアルな演技を見せてくれるので、回想シーンの主人公とは別人なのに、コリンの演技からは回想シーンが見事にリンクする。だからウルウルしまくりでした。
ほんま、トラウマって質悪いもんな。肉体的暴力もそうだけど、言葉の暴力も、してる側は自覚が薄い。それこそ時間が経てば忘れる。でも、受けた側は一生忘れないよ。
だからといって、目には目。歯には歯。なんて間違った概念だからね。仕返ししたいなら、人間的に大きくなればそれだけで十分仕返しになるから。と私は思う。
大袈裟な話をすると、逆恨みで犯罪に手を染めることほど馬鹿げたことないし、自殺も以ての外。
と思わせる作品でもありました。
演技に関しては、コリンは文句なし。
真田さんもラストの演技は日本人代表としても素晴らしかったです。あれを素晴らしいと表現するのもいかがなものかと思うけど、ナガセはナガセで悩みはあるので、そこは丁寧に表現されていたと思います。
奥さんを演じたニコールは、陰で主人公を支える役を、この奥さんがいたからこそのラストの展開だとも言えるので、華を添えるだけでなく、奥さんの鑑となる役を好演してました。
何かを乗り越える時って、ほんと勇気だけじゃ無理。愛もないと乗り越えられないと思う。愛は本当に国境を越えると思う。今回のニコールの役はそんな愛の象徴でしたね。
この作品、あまり人気ないと思ってましたが、意外とたくさんお客さんが入っていてました。
めちゃくちゃオススメはしませんが、当時の歴史に興味がある方は観て損はないと思います。
今日のまとめ:戦時中の話なのに、現社会に通じるものがたくさんあった。ある意味、良く出来た作品なのかもしれない。
この「レイルウェイ」は実話だけあって色んな意味でリアルでした。
日本が計画したタイからビルマ(現在のミャンマー)までを結ぶ鉄道建設のために捕虜となって働いた主人公達。この鉄道、“死の鉄道”と呼ばれていて建設中にたくさんの命が犠牲になったらしい。
主人公と数名はエンジニアとしての能力があったのでをまだ肉体的には過酷ではなかったけども、ある出来事がきっかけで戦後何十年経っても尚そのトラウマから逃れられず生活している。
主人公が背負うトラウマとなった出来事が映画的には重要なので、その内容についてはあえて書きませんが、
イジメもしかり、肉体的精神的に負った心の傷は、時間と共に忘れ去られることもあるけど、大概はふとしたきっかけで呼び戻される。もちろん、忘れ去られるなんてなかったりもする。全く癒されることなく生きていかなくてはならないことが常と言えるかもね。
人によっては、時間と共に原因が忘れ去られて、無意識のうちに原因不明のトラウマとして苛まれることもある。
主人公みたいに原因は分かっているが、どうすることも出来ない発作が起こると殻に閉じこもざるを得ない。
そんな主人公が、後の奥さんになるニコール演じる女性に出会って、運命が変わる。良くも悪くも忘れたい過去に立ち向かわなくてはならない時がくる。
その立ち向かう先に存在するのが、真田さん演じる当時の通訳のナガセってわけなんですが…。
回想シーンでこの二人の関係性がより明解になっていく。
感想レビューを読むと、日本が悪者で描かれていて不満を訴えている方が数名いたけど、ぶっちゃけ、視点を間違えていると言いたい。
確かに、映像的にも日本が行った行為は残虐である。でも、この映画は決して反日を訴えてる作品ではない。今まで映像で表現されなかった史実を映像化しているに過ぎない。
戦争に関わらず、いかなる戦いには敵が存在する。イギリス人目線からしたら日本は敵である。逆に、原爆を落とされた日本目線だとアメリカは敵である。仲良くない限り敵と味方に別れるのが戦争なんです。イジメなんです。
そうやって、“敵”や“味方”という概念を捨て去るためにどれだけ忍耐と忘却と赦しに勇気が必要になってくるか…。当事者にしか分からない。
右の頬を打たれて、左の頬を差し出せますか?ってことですよ。←なんか意味不明な展開になってきたな…m(__)m
時が解決してくれることもあるけど、いつかは立ち向かう日が来る。そして何か大事なことに気付くことだってある。
この作品は、非常にシンプルな展開なんですが、主人公の生き様に大切なものが自ずと見えてきます。
主人公を演じるコリン・ファースが、非常にリアルな演技を見せてくれるので、回想シーンの主人公とは別人なのに、コリンの演技からは回想シーンが見事にリンクする。だからウルウルしまくりでした。
ほんま、トラウマって質悪いもんな。肉体的暴力もそうだけど、言葉の暴力も、してる側は自覚が薄い。それこそ時間が経てば忘れる。でも、受けた側は一生忘れないよ。
だからといって、目には目。歯には歯。なんて間違った概念だからね。仕返ししたいなら、人間的に大きくなればそれだけで十分仕返しになるから。と私は思う。
大袈裟な話をすると、逆恨みで犯罪に手を染めることほど馬鹿げたことないし、自殺も以ての外。
と思わせる作品でもありました。
演技に関しては、コリンは文句なし。
真田さんもラストの演技は日本人代表としても素晴らしかったです。あれを素晴らしいと表現するのもいかがなものかと思うけど、ナガセはナガセで悩みはあるので、そこは丁寧に表現されていたと思います。
奥さんを演じたニコールは、陰で主人公を支える役を、この奥さんがいたからこそのラストの展開だとも言えるので、華を添えるだけでなく、奥さんの鑑となる役を好演してました。
何かを乗り越える時って、ほんと勇気だけじゃ無理。愛もないと乗り越えられないと思う。愛は本当に国境を越えると思う。今回のニコールの役はそんな愛の象徴でしたね。
この作品、あまり人気ないと思ってましたが、意外とたくさんお客さんが入っていてました。
めちゃくちゃオススメはしませんが、当時の歴史に興味がある方は観て損はないと思います。
今日のまとめ:戦時中の話なのに、現社会に通じるものがたくさんあった。ある意味、良く出来た作品なのかもしれない。
追記:今はアメリカを拠点に大活躍の真田広之さん。
実は、私が10代の頃、真田さんのファンでした。「里見八犬伝」をきっかけに、よく映画を観にいってました。薬師丸ひろ子さん共演の「病院へ行こう」が最高に好きだった。真田さんは、シリアスな役柄が多いですが、この映画は、真田さんのコメディーセンスがピカイチだった
当時、本当にファンだったので舞台「ブロードウェイ・バウンド」を近鉄劇場で観させてもらいました。
今でも忘れなれない。カーテンコールで真田さんと目が合い(勘違いかもしれないけど)、真田さんの目には、こんな若い子が観にくるんだ…みたいな表情を読み取りました。
か、私があまりにも好き過ぎて目がハートになっていてラブラブビームを送っていたのかもしれない。キモイと思われたかもね(笑)
今思えば、テレビや映画のスターさんをリアルに拝見できる舞台の魅力にハマったきっかけになったかもしれないね。