先ずは、
ヒトコちゃんと美咲ちゃんの花組次期新トップコンビおめでとうございます!
どんな作品を観せてもらえるのか楽しみです!
新作はもちろんのこと、再演作も楽しみです。エリザベートは置いておいて、エル・アルコンはどないでしょうか??ヒトコちゃんでダークヒーローが観たい!
では、ここから本題。
先に書いておきます。X等の評判で大いに楽しみにされている方は、めちゃくちゃネタバレしています、皆様のワクワク感を阻害する自信があるので鑑賞後にお読み下さいませm(__)m
あ〜、
途中までめちゃくちゃ良かったのに、なこっちゃんと詩ちゃんのシーンからモヤッと感が拭いきれない。
極美慎君の役設定はラストの大団円のことを考慮してのことだから百歩譲って良しとしますが、ネックレスの扱い方だけは残念でしかない。
あれだと取ってつけた感丸出しになってしまっていて、映画オリジナルのようにネックレスの存在理由や必然性が全くない。アリちゃんが持ってるだけで十分。なくても問題なし。
太陰のネックレスの存在が物語のクライマックスへ導くキーアイテムになるわけだから、そこはちゃんと生かす見せ方をして欲しかったな。
なこっちゃんと詩ちゃんのシーンとは別に、詩ちゃんとビームのシーンも絶対必要やと思うねんけどな〜。
そのシーンがあることで、ラーマへの誤解が解け、ラーマと共にイギリスに挑む絆がより強く熱くなったと思うんよね。カタルシスを味わえる最大の見せ場に持って行けたと思うんよね。
なこっちゃんを誤解を解く人物にしたらアカンと思うねんな。
それに、なこっちゃんと極美慎君の関係性もモヤッとして仕方ないんよね。なんで素直にトップコンビをくっつけないのか疑問でしかない。星組のトップコンビはいつも報われない作品ばかり。
ま、それ以上にネックレスの扱い方が残念で仕方ない。
結局のところ、ラストの大団円のために、こっちゃんとなこっちゃんをどう再会させるか?極美慎君をどう加わらすか?が谷貴矢先生の悩みどころだったと思うんよね。
だからといって、ワンシーンでなこっちゃんとをシータと出会わせてからビームと再会の流れにするのはな~、いくら100分で収めないといけいといえども、他の見せ方もあったと思うんよね〜。ネックレスを最大限に生かしてクライマックスに持っていて欲しかったな。
それ以外は、谷先生天才!と思ったくらい上記シーン+αを除いて脚色演出が素晴らしかった!
映画は、上映時間3時間以上。まるで中島かずきさんの脚本作品みたいに二転三転四転五転とバク転するんじゃないかくらいのどんでん返しの連続で、全く飽きさせない展開と見せ方だった。その作品を、たった100分でまとめた谷先生の手腕にはマジ唸るしかなかった。
映画を観た者としてはらなこっちゃんと詩ちゃんのシーンまでは本当に素晴らしかったんよね。
舞台ならではの、というより宝塚ならではの演出で、ナトゥダンスは最大限の見せ場だったね。
映画だと、アリちゃんの役がラストの主役になってしまうので、その匙加減も良かった。
こっちゃんとアリちゃんが協力して子供を助けるシーンとか、毒蛇に噛まれる、こっちゃんの正体が明らかになる、跪かないムチ打ちシーン、インド人に響くこっちゃんの歌…、映画の展開に忠実に脚色されていて、バイクの不具合をライフル銃に、車の故障を自転車に変更したりと舞台版の工夫も上手かった。
だからなおさら、しつこいですが、ネックレスだけは本当に残念でならない。
それまでの有頂天な心地を味わっていたのに、たったワンシーンで急転直下で奈落に突き落とさせられた気分になった。
裏拳で、なんでやねん!?ってツッコミたくなったよ。
そこから、豪華な客席降りでテンションが再び上がったのに、なこっちゃんと慎君が…な展開に
なんで素直に終わらせてくれないねんっ!?
と、再びモヤッとなったわけでございます。
ぶっちゃけ書くと、映画を観ずに観劇したほうが楽しめる作品だったとは思う。
映画オリジナルは、大評判だったのは知ってましたが、結局観てなかったんですよね。まさか取れるとは思ってなかった星組のチケットが取れたので、たまたま大阪の映画館でドルビーシネマで再上映されるということで、公演鑑賞前に映画を観てきたのですが、映画は本当に素晴らしかった。あえて感想ブログは書きませんが…。
映画が封切られてから、たった1年で舞台化&準備し、ここまで完成度が高い作品に仕上げた谷先生、ホンマに凄いと思った。星組も逆境の中よくここまで団結して作り上げたものだと感動してます。
ということで、運良く一般でチケットが取れたので、1年以上ぶりに生のこっちゃんを拝見して来ました!
「1789」はチケットを持っていたのに中止になってしまったから昨年は全くこっちゃんを見てない。
去年は、カチャが主役の全ツの星組公演しか観てないからね。
やっぱり、こっちゃんは、歌やダンスだけでなく、お芝居が本当に上手い!気持ちの揺れ具合や剥き出し具合とか感情表現が素晴らしい!何もかも良かった!
アリちゃんも、この作品のために星組に来たと言ってもいいくらい、こっちゃんとのダンスの相性がめちゃくちゃ良かった。歌も立ち振る舞いも男っぷりが上がっていて、見違えるほど立派になってた。軍服がよく似合う!そして、益々もりえちゃん顔に近づいてきてる!藁
なこっちゃんは、キュートさは維持しつつも歌の感情表現が更に良くなってた。宝塚版のために微妙に設定が変更になっていたのが、正直納得できないんだけど、相手役が誰であろうとも役に対して真摯に向き合っている姿が本当に素晴らしい!
こちらは大きく設定が変更になっている極美慎君ではありますが、ぶっちゃけ、映画オリジナル同様に完全なるヒール役として観たかった。正直、残念な役になった感が否めない。お客さんから笑いを取ってたので美味しい役だったのかもしれないけどね。
ここからは完全なるワタクシ個人の好みでございますが、総督の輝咲玲央さんが最高!ヒール役が良く似合う!
ほのかちゃんの役は、本来もっと意地悪な役だけど、オリジナルよりマイルドに変更されていたのは個人的には良かった。めちゃくちゃ透明感がある歌声が本当に素晴らしい。
朝水りょう様のイケオヤジぶりが今作でも光り輝いておりました。ほんのちょっとの出番でしたが、オペラを使っていなくても、あっ!と思ってオペラで観たらやっぱり朝水りょう様でした。我ながら嗅覚が鋭い(笑)ほんのちょっとなのにめちゃくちゃ熱演でしたね。オリジナルでは、お父さん役はラーマの守護霊的存在なので、正直宝塚版でも出番を増やして欲しかったな。
月組時代は、全くノータッチだった詩ちゃんを今回しっかり拝見させてもらいましたが、顔の印象と異なり声が大人っぽくて良い。
指田先生の大劇場デビューとなるショーは、前作の月組の栗田先生同様、ストーリー性があるショーでしたね。
栗田先生は日本を、指田先生はフランスをイメージしながらも、お二人ともファンタジー要素が強く、尚且つ選曲が素晴らしい!
指田先生の場合は、ストーリー性のあるファンタジックなショーとガラッと変わったチョイ悪ダンディーなフィナーレとのギャップが堪らなく良かった。
今や定番化しているKポップシーンもなかったし(多分)、普通に良かった。
ショーでは、朝水りょう様が相変わらずのキラッキラッのダンディーぶりを遺憾なく発揮されていて釘付けでした(笑)
お芝居では探せなかった稀惺かずと君を見つけることが出来て、めちゃくちゃかしげさんに似てたね!ほんと将来が楽しみな存在。
星組を観る限り、やはり宝塚は観客も含め一部を除いて、愛と夢を持って舞台に立ち、愛情を持って応援している方々で溢れているのが客席からも伝わってきました。
今年は前半で3組のトップスターが卒業し、新しいトップコンビが誕生します。
110周年は禊の年だと思うので、この1年で膿を出し切って新しい時代の宝塚を作っていってもらいたいですね。
ゴロがいい111周年を祝いの年になるように、この1年はどの組も踏ん張って乗り越えていってもらいたいです。