全領域異常解決室

2024-12-28 20:05:07 | ドラマ
全話観たのに存在を忘れてた…汗 

いや~、一歩間違えたらB級オカルトドラマになりかねなかったのに、藤原君とアリスちゃんの真剣な演技でS級に格上げしたよ!

八百万の神々大好き人間には堪らんドラマだった!

謎の神ヒルコによる神々の粛正と不要な人間の撲滅。

いや~、

ラストにこのドラマの重要なメッセージが語られてましたね。

そうだよ、

世の中のSNSとあらゆる情報によって惑わされて、人間不審に陥ったり、逆に傲慢になって他人を陥れたり、と不穏な時代に突入しても、

それでも尚、人間が人間を信じられなくなってどうすんねん?

人間が人間をやめるにはまだ早い!

少しでも希望があるなら、思い遣る気持ち、助け合う気持ちを失わずに生きていこうや!

人間はまだまだ捨てたもんじゃない!  

という強いメッセージ性があるドラマでしたね。早い話が。

八百万の神々は、森羅万象のみにあらず。見えるものだけでなく見えないものにも魂があり、人間も皆神様。

あ、お客様は神様じゃないですよ!

と言いたいとこですが、

お客様だけが神様じゃありませんから!営業マンも、レジのお姉さんも皆神様やからね!

じゃあ、反社や罪人は?と言われそうなので、

世の中の犯罪も、吉田松陰の

罪はことにあり人にあらず、

だと私は思っている。

人間は誰しも、罪人になるために産まれてきたわけではない。

犯罪を行うには、それ相応の過程と理由があるはずなんよね。家庭や社会環境であったり、深層心理であったり。

その人だけに罪があるとは思えない。

だから、人間も神様。反面教師にもなる神様。


と今だけこの表現を変えます。



信じるものは救われる、

じゃなく、

信じる気持ちを失うな!

が正しい表現だと思う。


本当に、藤原君とアリスちゃんが真剣に演じれば演じるほど、

もちろん二人だけでなく、登場人物皆さんの真剣な演技が、

リアルなドラマに昇華させたと思うよ!

やっぱさ、露骨に神々って言ったら胡散臭いやん!?

その胡散臭そうな神々に対抗するかのように存在する、警察というリアル人間組織が対象的に存在するからこそ、全領域異常解決室の面々の存在、また神々の存在にリアリティーが出たと思うんよね。

これが、全領域異常解決室しか登場してなかったら間違いなくB級ドラマのままになっていたと思うんよ!

結末はさておき、ユースケ・サンタマリアさんと成海璃子ちゃん、柿澤勇人君の存在が、神様の存在を信じていない代表として存在することで、B級ドラマになるのを阻止したと言っても過言じゃない。

圧倒的にB級ドラマになるのを阻止したのは、藤原君、アリスちゃん、小日向さん、迫田さん、福本莉子ちゃんの存在が大きかったね。 

前半は、特に莉子ちゃんが良い伏線だった。一見、莉子ちゃんがヒルコなのでは?と思わせる演出が良かった。

藤原君なんて、なんでこのドラマに出ようと思ったの??と不思議でならなかったが、

最終話で、

デスノートの逆バージョンやん!?ってことに気付いた。

藤原君は、デスノートでは新世界の神を演じて、殺戮を繰り返してきた悪魔だったが、

今度は、その殺戮を止める神の側の役だったからね。

藤原君とアリスちゃんが真剣に演じれば演じるほど、

撮影現場は、乗り移ってるとか、超能力?に掛けられてるとか、そういう振りの演技をしないといけないわけやん!?ぶっちゃけ、恥ずかしいよ、演技だからなおさら。エキストラさんも頑張ってた!

藤原君もアリスちゃんも、素に返ったら恥ずかしくなるような演技も真剣に演じてくれたからこそ、回を重ねる毎にリアリティーが出てきたんだと思うよ。

ラストのメッセージも含め、藤原君とアリスちゃんの演技も、本当に胸を打つ素晴らしいメッセージと演技でした!

脚本的には、なんとなく、誰がヒルコ(?)か想像はついたけど、それでも二転三転しようとするチャレンジ精神にも感動した。

ぶっちゃけさ、そんなに神々を粛正したら、神社に神々がおらんくなるやん!?日本の神道がなくなるやん!?御利益なくなるやん!?と思って観てたけど、

ちゃんとラストで、ユースケ・サンタマリアさんと藤原君の会話で解決しました。

はい、見えないだけってことやね。早い話が!藁

それも含めて、

最終回って、時々後味悪くてモヤモヤして終わることが多いけど、これは最後まで魅入ってしまった!

そうだよ、きっと第二、第三のヒルコが現れるよ!的オーラスも良かった。

本当に面白かった!









アメノウズメが猿田彦ではなく、天岩戸別神(アマノイワトワケノカミ)に恋する設定、あ、逆か…、も斬新設定で良かった。

っていうか、天岩戸別神という神様なんて知らん!(笑)

神様と妖怪がミックスされた内容のドラマでしたが、

知ってる神々が登場するだけで激萌え!(笑)

残念なことに、国常立尊様は致し方ないとして、スサノオもツクヨミも登場したのに、姉のアマテラス様が登場しなかったのはなんでだ?見そびれたか??





















光る君へ

2024-12-26 00:11:00 | ドラマ
人生で初めて最初から最後まで観させて頂いた大河ドラマでした。高畑充希ちゃん演じる定子が亡くなる回だけ見逃しましたが、それ以外は全て観させて頂きました。

戦国時代と違って戦争や殺戮がない時代作品だったので、人間ドラマという点においても、貴族社会のドロドロさ、決して殺戮がないわけではなかったですが、前半は呪詛がキーワードになるくらい安倍晴明の神通力を借りて呪い殺すなど摩訶不思議感も含め、興味深く観させて頂きました。

ぶっちゃけ書くと、朝ドラ「虎に翼」も、それこそ太賀君演じる優三さんが戦死した知らせを虎子パパが黙っていた回くらいまでは観てましたが、

朝ドラあるあるの、一旦終わった方々が次々に再登場するという後腐れしまくる切れ味の悪い展開が私は苦手なので、途中で観るのをやめましたが、

その点、「光る君へ」は当たり前ですが、失くなった方は再登場しない、再登場は松下洸平君と伊藤健太郎君くらいで、今思えば二人とも刀伊の入寇の伏線的役わりを担っていたことを思うと、脚本の妙を感じざるを得なかった。

正直、二人とも違和感がある存在感だったので、刀伊の入寇で再登場した時はここに繋がっていたのか!?と逆に感動した。

って言っても、日本史オンチなので刀伊の入寇なんて全然知りませんでしたが…。

正直、私が光る君へをほぼ全話観ることができたのは、YouTubeのかしまし歴史チャンネルのお陰です。

ドラマでは一切説明がない階級制度の仕組や、歴史好きにしか分からない裏情報を詳しく楽しく面白く解説して下さったお陰で、ドラマを10倍楽しく観させてもらいました。

いかに大石静さんの脚本が素晴らしいか、いかに時代考察・考証と再現が素晴らしいかを痛感させてもらいました。

ただ映像だけ見たら見流しているシーンも実は深い意味があり、分かる人にしか分からないという隠しネタが至るところに点在していたことを放送直後に知ると、勉強になるだけでなく、説明過多じゃないからこその脚本の妙に取り憑かれました。

大河ならではの登場人物の入れ替わり立ち替わりの激しさも、かしまし歴史チャンネルのお陰で短いシーンにしか登場しない人物も詳しく説明して下さるので、新しい人物が登場してくる度に逆に楽しみで仕方なかった。

っていうか、きりゅうさん(かしまし歴史チャンネルのメイン解説者さん)の知識の豊富さにひれ伏すばかり。なんてたってめちゃくちゃ分かりやすい!

めちゃくちゃオススメ!

かしまし歴史チャンネルYouTubeあってこその「光る君へ」でしたが、

物語の面白さだけでく、キャスト陣がめちゃくちゃ素晴らしかった!

ぶっちゃけ、紫式部役の吉高由里子ちゃんが、最初から最後までキャラクター造形が変わらなかったことに驚きましたが、年齢の変化はあったのはずなのに、見た目も言葉遣いもほとんど変わらない。若干落ち着きはありましたが…。

でも、吉高さんの素晴らしさは、圧倒的に目の表現。微妙な気持ちの揺れを目の奥の瞳で表現していたのが本当に素晴らしかった!

年を重ねるにつれ、立場上もあり、感情を抑えないといけないシーンでの無言の感情表現が絶妙だった!

特に、華ちゃん演じる源倫子との対話シーンね。道長とのシーンもか。本心を圧し殺さないといけないシーンとか、言葉に出さないシーンが、リアルに気持ちが伝わってくる名演技でした。

史実のイメージとは異なる道長役の柄本佑君も、最期まで初めてまひろに出会った頃と変わらないまひろloveさを貫き、時にはその性格の軟弱さや優柔不断さにイラッとさせられましたが、それも感情移入の証なので、本当に素晴らしかった!

最初は、大河のダブル主演的役柄なのに、イケメンじゃないのにな~と思ってしまってましたが、m(__)m

やはり、役が人を作るというとか、道長役は佑君で正解でしたね。あの優柔不断さは佑君だからリアルだったのかもしれない。道長の優柔不断さは、道長の中にある幼い三郎の面影を引きずっている証だもんね。

配役発表の時は、違和感しかなった清少納言役のファーストサマーウィカさんも、めちゃくちゃドはまりしていてビックリ!

鼻持ちならぬ性格だけでなく、定子への熱い忠誠心、意思の強さ、それに字が上手い!本当に素晴らしかった。ちゃんと最後まで登場してくれて嬉しかった。

ロバートの秋山竜次さんの黒光る君こと藤原実質も、最初は違和感しかなかったのに、回を重ねるにつれて男前に見えてきて仕方なかった!最初はこちらも鼻持ちならないキャラクターだったのに、性格的にも段々とカッコ良くなってきて印象がかなり変わった。

登場人物を一人一人語るとキリがなので、

このドラマでの私の中でのMVPを紹介して終わります。

私のMVPは、一条天皇を演じた塩野瑛久君と、彰子役の見上愛ちゃん。

二人ともギャップが半端なかった!

塩野君は、あのドラマ「ブラックファミリア」での、いけすかん息子役の印象が強すぎて、最初一条天皇が塩野君だとは気付かなかった!

どこかで見たことあるな~??と思って調べたら、あの息子だったんよね!

めちゃくちゃギャップありすぎ!めちゃくちゃ上手すぎ!

一条天皇が崩御されてからの、民放ドラマ「無能の鷹」の鶸田役も、一条天皇とのギャップありすぎ!マジ魅入ってしまった。鷹野役の菜々緒さんもドハマリ過ぎ!

いやいやいやいやいやいや、塩野君、天才やろ!?

彰子の愛ちゃんは、最初本当に14
歳の新人女優さんだと思ってた。地味な存在だし、演技出来るの?と思っていたら、

演技経験豊富な24歳と知ってビックリ!

いやいやいやいやいやいや、

14歳にしか見えない!寡黙な役だったから余計演技経験がない新人女優にしか見えない!

からの一条天皇への涙の愛の告白は、こっちまで涙もん!

めちゃくちゃ彰子の心情変化の表現が上手い!!

こちらもギャップ萌え!藁

人見知りの彰子が、唯一心を許していた定子の第一皇子敦康親王に対する姉心と母心の表現が絶妙で、敦康親王にしか見せない笑顔がめちゃくちゃキュート!そこもギャップ萌え!

そこからの、敦康親王が東宮になれないことを知って父道長に感情を顕にするシーンでもギャップ萌え!

そこからの彰子役として愛ちゃんの女優力が光輝いてきた!

彰子の成長と変化の表現は本当にアッパレでございました!

まひろのパパに仕えた、いと役の信川清順さん、まひろに仕えた乙丸役の矢部太郎さんも最後まで癒しキャラだったし、

弟の惟規を演じた高杉真宙君の最後も泣けたし、

散楽師の直秀の鳥辺野での最期、道長とまひろが無言で土を掘るシーンも泣けた。

赤染衛門のかなめさんも良かった!最後でまさかのキャラ変にビックリ!藁

伊周役の三浦翔平君の執念深さも印象深い。

高家役の竜星涼君が、代役だったのに、最後めちゃくちゃ美味しい役に昇華していてビックリ!

花山院の屋敷に矢を放った時は最低な役柄やん!?と思っていたのに、刀伊の入寇では英雄だったし。

あ、もちろん華ちゃんも良かったです!最初の天然さんのイメージから、道長との結婚を機に、娘達を天皇と結婚させて道長を陰で支えていく健気さとしたたかさが素晴らしかった。道長はまひろloveを貫くけど…。

結局、MVP 関係なく書いてしまった…。

m(__)m

平安時代において、まだ貴族社会が権力を握っていた時代。ここから戦の世の武士の時代へと変貌していくまでの平和な時代の人間ドラマ。

紫式部と道長のソウルメイト、とまでは思えなかったけど、最後まで楽しく観させて頂きました。

あと音楽も良かった。またに、クラシックの名曲をアレンジ?イメージ?インスピレーションを受けたようなメロディーが素敵でした。

マーラーのアダージェット、シェヘラザード、G線上のアリアなどがフラッシュバックされるメロディーだった。

ちなみに10月期のドラマは、「無能の鷹」、趣里ちゃんの「モンスター」、岡田将生君の「トラベルナース」、が面白かった!

あ、岡田君、充希ちゃん、ご結婚おめでとうございます!

「海に眠るダイヤモンド」は見逃し配信でも数話見逃した…。

ラストは、まさかの展開でしたが、最終話で宮本信子さんの演技に感動した!

最初は、宮本さんと花ちゃんが同一人物を演じているとは思えなかった。

撮影現場としては、端島のシーンは花ちゃんが演じていたから余計そう思った。

でも、ラストは、本当に宮本信子さんが若かりしころの花ちゃんとして端島で生活していたよう思えてならなかった。リアルに宮本さんと花ちゃんが同一人物に思えた。









月組 「ゴールデン・リバティ」

2024-12-24 23:07:21 | TAKARAZUKA
ちなつ様、じゅりちゃん、大劇場トップ御披露目おめでとうございます!

ということで、実は11月に既に観ていたのですが、色々あって感想をメモる暇もなく、もともと2回観る予定だったので、土曜日東京から夜行バスで帰宅し、シャワーを浴び、そのまま一眠りすることなく11時公演を、

立ち見で観てきました!

いや~、本来は、金曜日に夜行バスで帰る予定にしていたのを、ルル観たさで1泊し、天保十二年~を観て夜行バスで帰ることにしたから、

マジ、立ち見は失敗した~と思ったよ。

観ないという選択肢もありましたが、

ちなじゅりの御披露目の感想を書かないわけにはいかないので、頑張って立ち見で観てました。

ぶっちゃけ書くと、お芝居は全然眠たくならなかったけど、

ショーは…、

すみません、何度も膝カックンしてしまいました。

m(_ _)m

ということで、今回はお芝居の感想を書かせて頂きます。

ちなみに、ショーは礼華君がめちゃ出番が多いやん!の印象しかない。

m(__)m

お芝居に関しては、2回目なので結末を知った上で観させてもらってますが、

2回観てもやはり、

じゅりちゃんがなぜ男の子の格好をして電車に乗っていた理由が分からなかった。

逃げるためなら、女性とバレても男の子の格好をし続けなくちゃいけなかったんじゃないの?

殺されるかもで逃げているなら、サーカス団に紛れちゃいけないんじゃないの?紛れるだけならいざ知らず、ガンマン?として目立っちゃいけないんじゃないの?

アメリカから逃亡するつもりでいたならなおのこと。

一回目で謎だったので、2回目で謎が解けるかと思ったらやっぱり謎のままだった。

ま、結果的にはどうでもいいことですが、

脚本が…と思ってしまった。

ラストの展開も花組と同じ流れだったのもビックリした。

それ以外は、ちなつ様のウエスタンが、やはり、カッコ良かった!

帽子が似合いすぎやねん!!

次のスカイ役が楽しみでしかない!

(笑)

若干、クリント・イーストウッドの西部劇のイメージとも重なって、本当にカッコ良かった!

作品自体は、コメディー要素もあり、自由の女神は、2回観ても斬新な設定なのであそこは好き!

普通ならそこで終わるのに、まだ続きがあり、そこはもうじゅりちゃん筆頭に娘役さんのダンスが素晴らしかった!

ウエスタンものも大劇場では初めてらしいが、あのダンスも初めて観るかも。めちゃくちゃ有名なダンスなのにね。

もうさ、月組は芝居巧者が揃っているから、男役も娘役も個性の出し方が上手い!

これだけキャラ立ちできたら、

GAYS & DOLLSが楽しみでしかない!

星組の時は一幕で帰ったけど m(_ _)m

ちなじゅり率いる月組なら、ニ幕まで観ます!っていうかチケット取れるか心配…。

次は新しい演出のようなので期待しかない!

ただね、娘役に活躍できる役が少ないから、みちるちゃんとりりちゃん、他の娘役がどう扱われるのか心配でしかない。

それはさておき、

みちるちゃんもりりちゃんも目立つ役だったし、さち花姐さんも今回も色気が半端なかった!

りりちゃんの役がまるでスーパーマンみたいな役で本当に美味しい役だった。

そうそう、

オダチン、二番手おめでとう!!

ぶっちゃけ、オダチンが二番手ということは、マイティーの月組異動はないのか…と残念に思っていたけど、まさかの宙組生に!楽しみでしかない!

それもさておき、

オダチンの役は、まーベテランが演じる役なのに、オダチンのオールマイティーさに慄く。学年差があるちなつ様とも、全く学年差を感じさせない安定感がある!

オダチンならいつでもトップになれるよ!

礼華君も彩海君も劇団に推されているのが明確くらい存在感があったし、

瑠音君、佳城君、英君、てら君の個性も際立っていたし、

ホンマにホンマに、

GAYS & DOLLSが楽しみでしかない!

と思ったお芝居でした。

どうか、GAYS & DOLLSのチケットが取れますように!


祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』

2024-12-23 20:23:20 | うらけん
初演は、大阪公演が中止になったからDVDでしか観てないが、

ぶっちゃけ書いて申し訳ないけど、

初演の方が絶対にいいんだろうな~と思っていたけど、

DVDで観た時より断然良かった!!

浦井氏は、きじるしの王子より断然、三世治の方が似合ってる!

浦井氏の身のこなし軽やかさもしかり、なんてたって、長台詞も早口も一切噛むことなく流暢に喋る姿、一生君より良いかも!と思ってしまったよ。

ラストの三階って、若干傾斜がありますよね???あんなとこで立ち回りって、浦井氏マジすげーよ!

口八丁手八丁の悪行三昧、メタルマクベスやライトでも表現したガナリ声、とてもミュージカル俳優だとは思わせない表現の巧みさ、

鶴瓶さんに観てほしかった!!!

絶対、スジナシと同じ人物だと思わないはず!藁

観たら間違いなく感動すると思うよ!

ということで、チケットを手配した時は何も考えてなかったですが、

後々、「朧の森に棲む鬼」と同じリチャード三世をモデルにしていることに気付き、

ナイス組み合わせやん!と自分を褒めてあげたくなった。藁

っていうか、大阪公演も観るけどね!藁

って以前に、「ルル」が上演されてなかったら、間違いなく観てなかった (汗;)

これまたぶっちゃけさ、初演の方がキャスト陣が豪華だと思っていたが、

いやいやいやいやいやいや、

再演組も負けちゃいなかった。

やっぱ、初見が映像だと、伝わらないことが多々あり。こんな良くできた物語だったことに気付かなかった。

キャラクター造形も素晴らしく、やはり、生の舞台に勝るものはない!

DVDで観た時は、きじるしの王子、出番少な!もういなくなっちゃうの?と思ったよ。

今回、大貫君が演じたことで、身体の大きさも含め存在感が半端なかった。

ストーリーテラー?の木場勝己さんをはじめ、三人姉妹役の麻子さん、ケイトさん、ふうかちゃんもめちゃくちゃ良かった!

意外と中村梅雀さんがはまり役過ぎてビックリした!イメージ的には辻番長さんには敵わないと思っていましたが、

いやいやいやいやいやいや、

善悪のメリハリの付け方が絶妙だった。

リア王じゃない、もう一役の親分役が超最高!カッコ良くて痺れた!

三姉妹はも初演よりめちゃくちゃ良い!

ケイトさんもふうかちゃんも初演より断然良くなってる!

声と貫禄と存在感が圧倒的に素晴らしい!

ふうかちゃんなんて、時々松本まりかさんに見える時があったほど。二役の演じわけがマジでアッパレだった。

麻子さんもケイトさんも、悪女っぷりが板についていてリア王の世界観を体現していた。火花バチバチ感が堪らなかった。

一癖も二癖もある役柄を楽しんでいるのが伝わってくる役作りだった。

麻子さん、ケイトさん、ふうかちゃんは、リア王の三姉妹だけでなく、麻子さん側はハムレット、ケイトさん側はマクベスを担っており、ふうかちゃんは、ロミオとジュリエットと間違いの喜劇とリチャード三世を担っていて、

改めて、井上ひさしさんの脚本力に唸りまくり!

リチャード三世と言えば、アンがリチャード三世に唾を吐くシーンが有名だけど、ちゃんとあったしね。

間違いの喜劇に限らず双子シーンの見せ方も面白かったし、

シェークスピア作品の全部は知らなくても定番どこさえ知ってれば十分楽しめる内容になってる。

シェークスピア全37戯曲を網羅していたらしいけど、ぶっちゃけ、定番の数作品しか気付かなかったよ。

単純にシェークスピアの作品の登場人物を出すのではなく、リア王をベースに登場人物を重ねていく作業がマジ圧巻だった。

三世治は、リチャード三世だけでなくイアーゴやブルータスの役割も担っていたしね、多分。

ぶっちゃけ、DVDで観た時は音楽劇にする必要があったのかな?って思ってしまったけど、ま、蜷川版も音楽劇だったか…、生で観ると主題歌?がめちゃ耳に馴染んでた。

そうだよ、シェイクスピアがいなかったら、ウエスト·サイド·ストーリーは誕生しなかったんだよ!(笑)

音楽劇ならではのテンポ感と間延び防止に役立っていたと思った。だって、休憩入れて4時間やで!

よほどテンポよく見せていかないと観客は辛い。

その点、音楽劇だけでなく、キャラクター造形が素晴らしくて、ぶっちゃけ目が離せない!

ほぼ登場人物は、浦井氏の三世治に限らず悪人ばかりやん!?メインシチュエーションは賭博と女衒やん。ほぼヤクザの世界。

ミュージカルがお好きな貴婦人方には、目の保養にはならない内容かもしれないけど、

演技を観るという点においては、めちゃくちゃ見ごたえあり!

最初にも書いたけど、浦井氏に限らず、木場さん、ふうかちゃん、麻子さん、ケイトさん、大貫君、梅雀さん、梅沢さん、初演組の方々も、そうでない方々もめちゃくちゃ良かった!

大阪公演も楽しみにしてます!


ルル‐地霊・パンドラの箱‐

2024-12-23 00:10:00 | 舞台
めちゃくちゃ良かった!

主演の女優さんの変貌ぶりが圧巻だった!

最初、ベッドの上に立っている時は純粋な少女にしか見えず、娼婦の片鱗すら感じ得なかったのに!

時の経過と共に、上流階級の夫人へと上り詰め、そこから娼婦に転落していく様はマジ圧巻でした。

女優さんってホント怖い!

(笑)

ということで、本来ならば、「天守物語」を観たあとに夜行バスで帰る予定にしていましたが、本作の上演を知りホテルに泊まって観てきました。

かつて、しのぶさんも演じ、最近ではキリヤンが演じたルル。ドイツ?スイス?でもミュージカル化され、CDも購入済み。いつか生の舞台を観たいと思っていたので、念願叶って観ることが出来ました。

パンドラの箱というサブタイトルにめちゃ惹かれてたんよね。本は読んでないけど。



恵比寿にこんなキレイな地下劇場があるとは知らず、いや~まさしくガラスの仮面に出てくるような地下劇場!

1人の娼婦が次々に男をたらし込み不幸にしてゆき、そして自分も…。

ラストに切り裂きジャックが登場するのは、若干エンタメ色を感じてならないが、

ラストは、ルルの自業自得とも因果応報とは思えなかった。

日本にも江戸時代に吉原遊廓があったように、世界には既に娼婦は存在していた。

キリストが生きていた時代にも既にマグダラのマリアがいたように、古代ローマ時代にも女性奴隷がいたように、

いつの時代だって、女性が男性の性の道具にされてきた。男性社会に虐げられてきた。それが当たり前のように何千年も続いている、いまだに。

今だって、枕営業という言葉があるということは、性が商売の道具になってる。

需要があるから供給がある。必要とされるから商売になる。

何が言いたいかというと、

ルルは、ドイツ社会、いや、男性社会が作り上げた偶像だということ。

ルルは男に求められ、自分も男を求める。あるがまま生きてきただけ。

男たちが地獄に落ちたのは、ルルがわざと地獄に落としたんじゃない、男がみずから地獄に落ちたと解釈した方が正しいと思う。

それくらいルルには魅力があったんだよ。だから、男どもが破滅へと狂ったんだよ。独り占めしたいくらいの魅力。

後腐れもないセフレ関係だったなら、嫉妬に狂う必要もないでしょ?

梅毒移された?ルルが処女だと思って結婚したのか?ちゃうやろ?

ルルは、根っからの性に奔放で自由だっただけやん。ルルを選んだ方にも問題あるんじゃないの?

被害者ぶるのもいい加減にしろよ!って思ってしまったね。

ルルは、身を滅ぼすくらい魅力的な女性だったってことじゃないの?

私のために身を滅ぼす人がいないのと同じように。

そもそも、ルルに需要がなければ、娼婦になることもなかったと思う。

貧しかったから、可哀想だったから放っておけなかったんじゃなく、10代の頃から性的魅力があったんじゃないの?

クレオパトラの鼻じゃないけど、ルルが可愛くなかったら、どうだったのかな?

身を売ることしか術がなかったら同じだけど、間違いなく相手が違っただろうけどね。

人生は、親もしかり、誰に出会うかで大きく左右される。もちろん時代も。

時代の翻弄されたのはルルじゃない、ルルを取り巻く男達や女だと思うんよね。

ルルは時代に翻弄されたんじゃなく、時代に抗って生きてきたんだよ。

ルルは決して悪女じゃない、もちろん聖女でもない、一人の人間。愛に渇望した女性ではなく、むしろ愛を捧げた女性。本人は愛だとは思ってないだろうが。

ドイツがワイマール共和国1918
年誕生して30年も経たないうちに世界大恐慌の煽りを受けて崩壊。そしてナチスが台頭。

時代に、政治に翻弄されたのは男たちの方だよ。いつの時代も地球は女で回ってるけど、振り回されているのは男だからね。

男たちが時代に翻弄されて、時代に抗って生きているルルに癒しを求めていたんじゃないか?と私は思ったけどね。

最後の顛末は、ルルは時代の犠牲者、男の犠牲者、社会の犠牲者だと訴えたかったのではないかと解釈してます。私にはエンタメとしか思わなかったけどね。よりによって切り裂きジャックか…?

普通なら、登場人物の誰かに復讐させると思うけどね。

100年前も今も人間の欲望は変わらない。っていうか、紀元前から。クレオパトラがいた時代から。

って思ったら、男性優位の時代が何千年も続いていることに対して不思議に思わないとね。

ドイツ文学だけあって、退廃的な内容がとても良かった!

アンナ・カレーニナみたいな一人の女性の物語だけでなく、ドイツの政治的背景を描いていたのが一番良かった。

どういった社会でルルが誕生したのか時代背景があるとないとでは感じ方が異なるから。



ここからは、ルルという一人の女性の生き方を観て感じたことを書きます。誤解が生じること承知で。



これは私の感覚ですが、私は売春が悪いとは思わないんですよ。自分自身を商売道具にしてるだけだから。

そもそも風俗と売春の違いが分からん。風俗は風営法で合法で売春は違法なん?やってることは同じやん。

園子温監督の「恋の罪」の台詞にあるように、

愛がないなら、金で代償すべきだと思ってます。

ただこれだけは言わせてもらいたい。

決して売春を奨励しているわけじゃないですよ。もちろん、未成年者の売春やパパ活も。

私が言いたいのは、たった一万や二万円、五万円だとしても、そんなはした金で身体を売るなよ、自分を安売りするなよ!身体を大事にしろよ!と。

そもそもなんで身体を売ってまでお金が必要なん?必要になるの?ブランドバッグを買うため?

それに、お前の価値はそんなもんか?一億位ポンッと出してもらえるくらいの人間になれよ、自分磨きせーよ!と言いたくなる。

性病もらったら一万、二万円じゃ済まんねんで。HIV ならなおのこと。梅毒も年々増えてきているらしい。いつの時代やねん!?って思ってしまったよ。

芸能界だって枕営業でのしあがってきた人も少なくないと思うんよね。そう簡単に何千万も稼げるとは思わないから。

枕営業で、知名度やお金を何千万も生み出すことができるなら、むしろ名誉なことだと思うよ。

身体を張ったんだから、それに見あった見返りがないとね。自分自身が商売道具なんだから。

問題は、一千の金にもならなかった人たち。ソープに身をおとしたり、男の野望のために身を犠牲にした人たち。ちなみに、情報元は、ほぼYouTubeの街録chからです…。

たった一万や二万円のために、身体を売るって安すぎと思わんか?一億円稼げるくらいになれよ!と言いたくなる。

これからも性商売は終わらない。人類が滅亡するまで。男女問わず性被害者は増え続けていくとは思う。

何のために身体を売るのか考える必要はあると思うよ。

あと、相手を喜ばせたいとう奉仕精神で性商売に染まる人もいるのも事実だからなんと言えないが…。

性犯罪は増えていくと同時に、北九州の若い男女が犠牲になった殺傷事件もしかり、痴話のもつれとは全く関係ない殺人事件がこれからも増えてくると思う。

ジャックナイフやモンスターを誕生させたのは、家庭や育った環境が大いに関わっているとは思うが、その環境を作った社会もまた要因をだということを忘れてはいけないと思う。

モンスターを生む大きな要因は、会話をしないコミュニケーション不足だと思う。近隣住民の関係しかり。核家族しかり。もちろん私みたいな独身主義しかり。

コミュニケーション不足や下手、更に触らぬ神に祟りなし精神で、見て見ぬをする人が益々増えてくる。私は既に実感済み。

説明不足による勘違い。ストレスを言葉で表現できず、感情や暴力で解決しようとする人が益々増えてくると思う。逆に発散できなくて心に溜めていく人も。

電車の人身事故、本当に絶えない。柵を取り付けても解決しませんから。

私の親父がそうだったから分かるが、お酒を飲んでもその時は憂さ晴らしができても、問題は全く解決してないから。先送りされるだけ。

問題は、病気と一緒で、早期発見と早期解決に限る。あと、自己分析と自己研鑽。

人は一人では生きていけないんだから、どんな相手も自分の鏡。相手から学んで正すところは正していないと。

と私も自分の人間としての器の小ささを自覚しながら生きてます。