「ETERNAL CHIKAMATHU」

2016-03-25 20:54:12 | 舞台
めちゃくちゃ良かった!この脚本欲しいくらい素晴らしかった!

まさに、私自身が伝えたいメッセージがこの作品には含まれていて、第二幕はもうずっと、その通り!その通り!と何度も何度も頷きながら観てました(笑)立ち見だったから、後の人に気にする必要なく大きく頷きまくったわ(笑)これ、普通に客席に座ってだったら、後ろに座ってる方はきっと、なんやコイツ?寝てる割にはめっちゃ高速で舟漕いでいるな~目障りやな~って思ったかもしれないね(笑)

ということで、まだ3月なのに今年に入ってもう3回目の東京に行ってきました(笑)そして、3回目のシアターコクーンに行って来ました。コクーンの立ち見大好き!安いし観やすい!(笑)

そう、私が東京に行くときは、雨が降ってることが多い。毎回、持ち歩きに邪魔なビニール傘を買わないといけない羽目に。いつも自分の雨男ぶりに悲しくなる(涙)あ、雨女じゃないですからね!(笑)

本当は、この作品、毎度毎度発言ですが、全く観る気なかったんですよ。もちろん大阪公演もスルー。同じ演出家の「昔の日々」がイマイチだったから、大阪公演は遠慮なくスルーさせてもらったんですが、まさかの3回目の東京に行くことになり、たまたま立ち見券が販売されていたので、ついでで観たわけであります。

そしたら、またもや、神様のお導き!!!と言わんばかりの素晴らしい脚本演出だったので、まじビックラポンでした!(笑)「リリーのすべて」が引き立て役になったくらい、感動の反動が半端なかった!意外と「リリー~」との共通点もあったから、より作品が引き立てられてた!「リリー~」を観ることも必然で、その後に「ETERNAL~」を観ることも必然で、そもそも、昨日、東京に行くことも必然的な不思議な1日、いや1日半でした(笑)半???理由は然るべき日に書きます(笑)

近松心中モノの新解釈版、というか、現代的メッセージ性を込めた斬新な脚本でした。私が伝えたいことがたくさん込められていて、脚本?の谷賢一さん、マジ素晴らしいお仕事をされてました!

歌舞伎や浄瑠璃、映画やドラマと、近松の「心中天網島」が何度も何度も昔から上演されてきた、ということを前提に描かれた谷さんの新解釈が秀逸でした!

続き…

絶賛ネタバレさせて頂くと、「心中天網島」の主人公・小春も治兵衛も、この演目が舞台で上演される度に、何回も何回も心中してるんですよ。何度も何度も自殺してるんですよ。だったら、1回は心中せずに生きろよ!生きてみろよ!というのが、この「ETERNAL~」の結論なんですね。たまには、死なないver.の「天網島」があってもいいじゃないか!?っていうオチとは微妙に違うんですが…。

本来、心中の意味とは、愛しあっている男女が自殺することではなく、愛しあってる男女が心を通い合わせることなんですよ。相手の心の中に寄り添う。相思相愛ですね。今は色々な事情で夫婦になれないから、来世で夫婦になりましょうね!と誓いあって自殺することじゃない。心中という漢字の中のどの文字に、自殺をほのめかす意味が含まれているのか???一切ないもんね。勉強になりました(笑)

愛しているからこそ、生きていて欲しい!と単純に願うことの大切さをメッセージとして訴えていて、谷さんの脚本、本当に素晴らしかった!

「心中天網島」の主人公は、来世で結ばれることを祈って死を選ぶ。環境や境遇が益々二人を死へと導く。離れ離れになるくらいなら一緒に死んだ方がいい!というのがこの近松の戯曲なんですね。

谷さんは、愛しあってる者同士が、なんで死なないとアカンねん!不条理やと思わんのか!?死なずに済む方法を考えろよ!どんな境遇にあろうとも生きることを選択しろよ!って言いたかったんだと、私は解釈しました。

そのメッセージを伝えるために、深っちゃん演じる、まさに自殺した小春の来世の生まれ変わりのような存在である現代の主人公ハルが、小春と治兵衛の関係から学びを得るわけですよ。

小春は遊女。ハルは風俗嬢。二人とも、同じタイプのお客さん?を好きなる。その相手は妻子持ちで、かなりダメ男。それが、古典の中の治兵衛と現代のジロウ。彼の兄貴が手切金を持って小春やハルに別れるよう願いにやってくる…。

古典の中の世界と現代が同じようなシチュエーションで流れていく様を描き、まるでタイムスリップしたかのように現代のハルが古典の世界に入り込み、小春に出会うという設定なんですね。古典の中の小春と治兵衛の境遇は、まさにハルとジロウと同じ境遇なんですよ。同じ境遇、同じシチュエーションから、ハルは生きることの大切さを学ぶんですよ。

ハルは既婚者で、旦那は借金を残して自殺。その借金を返済するために風俗嬢になる。ふと死にたいと思った時に、小春が現れる…。

めちゃくちゃ設定が上手い!説得力がある脚本!

現代のハルは、まさに私達現代人の代表的存在。どん底まで落ちた人間なんです。どん底がどうやって這い上がってきたか?といったサクセスストーリーではなく、

愛するとはどういうことか?
生きるとはどういうことか?

といった死生観を上手く表現していて、本当に素晴らしい谷さんの脚本でした。

スピ好きな私に堪らん来世の契り(笑)谷さんの、心中したからって来世でちゃんと契りが交わせるか分からんで?死なずに済む方法を考えろよ!生きてみろよ!というメッセージが、私に高速で舟を漕がすくらい頷かせまくったんですよ(笑)

私には斬新な発想でした。見事に、古典劇を見現代人へのメッセージ性を取り入れた脚本に仕上げた谷さんの手腕にもう感心しまくりでした。本当に素晴らしい脚本でした。

生きていても、全ての課題がクリアになるわけじゃない。来世に持ち越すこともあるかもしれない。だからって急いで死を選ばず、少しで来世に課題を持ち越すこてなく生きていくこと。どんなに苦しい境遇にいても、自殺せずに済む方法を考える。私が訴えたいこととまさに同じ!(笑)

笑い事じゃなく、本当にそう思う!

この作品を見ながら、深っちゃんの主演映画「岸辺の旅」がフラッシュバックされました。

小春も治兵衛も、作品が上演される度に何度も心中してはまた生きて、また心中してまた生きる。本当に成仏できないよね~。ハルは、自殺した旦那に心の片隅で執着している。風俗嬢になって、恋をしてはいけない相手に本気で恋をしたけども、その兄貴に手切金を渡されて自暴自棄になり、自殺が頭をよぎる。旦那の側に行こうと考える…。その旦那への執着心が、実は、旦那もまた成仏できないでいるというオチも含まれていて、まさしく、「岸辺の旅」でした。ハルの精神的学びによって、旦那は成仏出来たと解釈していいと思う。

「リリーのすべて」を観たあとだけに、本当に感動が半端なかった!

中途半端なリリーを演じたエディに比べたら、小春を演じた七之助丈は、完璧に女でした!びっくりするくらいの七之助丈の成長ぶりが凄まじい!ぶっちゃけ書くと、何度、七之助丈が玉三郎さんに見えたことか!?今、七之助丈がマジ熱いよ!ずっと勘九郎さんの弟のイメージが強かったけど、もう完全に勘九郎さんから分離されてる。これこそ努力の賜物やね!本当に素晴らしかった!第一幕ラストの心中シーン、マジあっぱれじゃ!現代劇で、歌舞伎の型をこんなに美しく、そして儚く表現した七之助丈はマジ素晴らしい!!!

風俗嬢役で、男勝りな勝気な役柄を演じた深っちゃんも素晴らしかった!ハルの、女として、人間として成長していく様を力強く演じていて、その潔さ感が、見てるこっちとしては、非常にスッキリ爽快でした!決して始終サバサバしてるわけじゃない、弱い部分も垣間見えるように演じていて、悔しさ、怒り、悲しみ等の表現が素晴らしかった!

治兵衛&ジロウを演じた、いろんなとこで酷評されている中島君は、ぶっちゃけ、私には普通だったよ。私には、あのダメ弟ぶりがめちゃ中島君にピッタリだったと思ったけどね…。あ、ごめんなさいm(_ _)m

人間って、何がきっかけで恋が芽生えるか分からんやん。ダメ男ばかり好きになる人だっているわさ。えっ、どこがエエの?って第三者からそう思われる人間を好きになることもあるよ。それを考えると、中島君もリアルに演じていたよ。そこまで中島君を酷評する理由が分からん。ま、私自身が「黒蜥蜴」で見慣れているせいもあるとは思うけど…。

あと、中嶋しゅうさんがめちゃくちゃ嵌り役で素晴らしい存在感でした!めちゃエエ声でした!オバちゃん役でしたが…(笑)ジジイ役もありましたが、わざとらしく演じ分けなくてもオバちゃんにもオジちゃんにも見えるその演技が本当に素晴らしかった!

この作品を観るために東京に行ったわけじゃないのに、Myブロガーさんが、酷評も含めた上で大絶賛されていたので、観ることにしたんですが…。立ち見じゃなかったら絶対に観てないよ(笑)

「昔の日々」はイマイチだったm(_ _)mルヴォー氏の演出は、ミュージカル的な舞台転換で非常に見やすかった!こんな舞台を観させられたら、ルヴォー氏の演出でミュージカル「NINE」の再演が観たい!

今日のまとめ:この脚本が欲しい!!!(笑)

オマケ写メ↓

新幹線からのショット!絶景や!

さてさて、何故に東京に行ったのか?その本命は!?

然るべき時に(笑)







コメント (2)

「REON JACK」

2016-03-17 18:37:25 | TAKARAZUKA
ベニー、2004年の運動会の練習の時、真っ直ぐ走られへんかったんや~(笑)←なんの話やねん!?m(_ _)m←運動会の時の裏話(笑)あ、もちろん、ベニーは客席にはいませんでしたよ!

ということで、チエちゃんのコンサート、大阪千秋楽に行って来ました!!!

いやいやいやいや、もう、めちゃくちゃ楽しかった!!!

千秋楽だけに、裏ネタトークや、チエちゃんとお客さんとの会話?コミュニケーション?のやりとりが最高でした!(笑)←おいおい、ダンスとか歌じゃなくて、会話がかいっ!?(笑)

いやいや、もちろん、歌もダンスも素晴らしかったですよ!でもね、出演者同士の会話や、お客さんとのコミュニケーションの方が数倍も印象に残った!m(_ _)m

これからご覧になられる東京のお客さん、チエちゃんのフリートークの時は、ドンドン突っ込んだってや!全然オッケーやと思う(笑)

なんせ、ウメちゃんこと陽月華さんのトークが上手い!やはり、この方、宝塚時代は、スカステ放送内でしか存じ上げませんが、そりゃもう、宝塚トップ娘役の中では、歴代トップクラスの異端女でしたからね!(笑)m(_ _)mもうトークが男前!(笑)典型的な娘役のおしとやかさが微塵もない!(笑)m(_ _)m下級生の頃からよく喋る!(笑)

ぶっちゃけ、現役時代のウメちゃんは、私の好みの娘役さんではなかったですが、宝塚退団後のウメちゃんは大好き!(笑)裏表がないからね!どうしても、現役の宝塚の娘役さんには謙虚さを求めてしまうんでね…。でも退団したらもう、一人の女性だから、人間性を見たらウメちゃんは素晴らしい女性!トークが上手いし、面白いから大好き!

ウメちゃんがMCの役割を担っていたから、余計トークが楽しかった!めちゃくちゃ大声で笑ってもうたわ(笑)

客席にチエちゃんの同期生の方が来られていて、あ、もりえちゃんもチエちゃんと同期生です!(笑)それはいいとして、チエちゃんとその同期の方が本科生時代、その同期の方が足を骨折したんですよ。チエちゃんの腹筋で!(笑)おったまビックリ!ご本人も客席から事実だと証言されてました(笑)チエちゃんのレジェンドぶりは音楽学校時代から始まっていたらしい!いや、入学当初からやね、いやいや、受験当初からやね!

訂正1:骨折ではないらしい。怪我?デフォルメしすぎましたm(_ _)m

あと、退団公演1作前の公演の東宝千秋楽の開演5分前に、チエちゃんが音花ゆりちゃんに言った、“とうとう明後日やね!”の言葉も大爆笑!チエちゃん本人は記憶になかったらしい。これ、質問コーナーの問題だったんですが、私も千秋楽で明後日ってどういうこと?と思いましたが、その理由は、星組ファンなら誰もが知ってる様子でしたね!この“とうとう明後日やね!”は、星組が優勝した運動会の時の団結力がひしひしと伝わる名台詞ですね!

訂正2:とうとう、ではなく、いよいよ、だそうです。聞き間違いましたm(_ _)mいつも適当で申し訳ないですm(_ _)m

花組との綱引きの時は、色々と物議を醸し出してましたが、チエちゃんの反論は間違ってない!でも、そのチエちゃんの反論で、花組がたじろいだのは事実だと思うよ(笑)今となっては全てが笑い話。当時、宝塚に興味がない職場の仲間たちが、ニュースでその運動会の様子を見て、生徒達のあまりの本気度にビックリしてた(笑)

ベニーが直線を真っ直ぐ走れなかったネタ。ウメちゃんが練習で一生懸命走ってたのに、組長さんに一生懸命走れ!と叱られたネタ。2004年の運動会の1週間後に、チエちゃんとウメちゃん主演の新公本番が控えていて、運動会の時は声を使わないようにしようね!と言ってたのに、運動会終了後二人の歌稽古があったのにも関わらず、運動会で大活躍だったチエちゃんははしゃぎすぎて、上級生にも褒められ、歌稽古に参加出来ず、ウメちゃんだけ歌稽古をしたネタ。もう運動会ネタは大爆笑もんでした(笑)

ウメちゃんMCによるチエちゃんイジリネタは本当に面白かった!

あと、チエちゃんとお客さんとのコミュニケーションも最高でした!

いつものほんわかチエちゃんは健在だったんですが、稽古場とか本番でしか見せないSっ気チエちゃんが垣間見れて、いや、モロ出しまくりやったね!客席にツッコミまくり!(笑)客席からは、“怖い!”との声も(笑)やはり、なんだかんだ言っても、Sっ気上級生の安蘭けいの下で鍛えられただけあったね(笑)いや~、マジ楽しかった!あちらこちらから客席からチエちゃんへの掛け声があってホント和やかな雰囲気でした!

今日のコンサート、本当は、チエちゃんのダンスを期待してたんですが、まさかの爆笑トーク炸裂で、アクロバティックなデュエットタンゴも、裸足のソロダンスも、ミュージカルソングも、全部、トークがかっさらっちゃいましたね!(笑)それくらい楽しいトークでした!

個人的には、かなめさんのコンサートの方が、ホールも小さいし、もっと客席との一体感もあって、まさか“アンコール”コールもありーので一体感を味わいましたが、今回は、梅芸。やはり空間が広い!三階席からは、一階席が超羨ましいかった!チエちゃん、三階席にも来て欲しかった!(涙)←上るんがしんどいちゅうねん!m(_ _)m

そうそう、アクロバティックなタンゴ。凄かったよ!まるでチエちゃんが風船人形みたいに軽やかに宙に浮いてる感じで、相手役さんにめちゃ振り回された!あれは本場タンゴか???私には斬新なタンゴでした!

ミュージカルソングでは、星組時代のミュージカルソングを歌われてました。だから…、

チエちゃんで♪最後のダンス♪が聞きたかったよ!!!(涙)

いつか、「エリザベート」ガラコンサート再演?でトートやって!!!m(_ _)m

なんて思ったりもしました(笑)

カーテンコールでは何度も登場してくれて、踊ってる時や歌ってる時の本気モードのチエちゃんと違って、いつものほんわかチエちゃんの挨拶だったので、そのギャップにめちゃ癒されました(笑)

宝塚現役時代は、トップになってから、アレヨアレヨの内に遥か遥か遠い遠い雲の上の存在の方になられてしまい、退団の頃には近づき難い方になられてしまいましたが、退団してからは、ちょっとだけ近い存在になった感じ。それが嬉しかった!太陽までの距離が月までに縮んだ感じ。←それは近づきすぎやろ!?せいぜい水星にせーや!m(_ _)m

次のミュージカル「バイオハザード」楽しみ!観れるかどうか分からないけど…。

あ~、4月から色んな意味で忙しくなる~。東京にも行けるか分からない…(涙)お導きがあることを祈るのみ!m(_ _)m

今日のまとめ:東京でご覧の皆さん、ペンライトは必携ですよ!開演前に御購入をお忘れなきように!特に一階席の方ね!

あれっ???梅芸、物販コーナーあったけ???

追記:どなた分かりませんが、もりえちゃん検索でワタクシのBlogにお越し頂き、ワタクシももりえちゃん検索したらこんな記事が!↓

あまりにも偶然にしてはピンポイントすぎる!めちゃ泣けてきた(涙)

すみ花の編集術(?)に倣い私も試してみたら、見やすくなった!(笑)



♪この国に生まれてよかった♪作詞:村下孝蔵

2016-03-11 21:02:25 | 日記
好きな歌詞、

~この国に生まれてよかった
美しい君の国に
ただひとつの故郷を二人歩こう~

~遠い夢ならばこの国で叶うように~

去年、村下孝蔵さんのCDを購入した時から、今年はこの曲にしようと思ってました。

もう、仮設住宅が…、被災地が…、は書きません。今日、職場のテレビで被災地の現状を観てました。思うこと多々ありました。毎年思うことが同じだからもう書くことすら虚しくなりました。だからもう同じことは書きません。

だけども、この3月11日に曲紹介は続けます。そして、私が書けることを書いていきます。

村下さんの歌詞のように、日本に住む国民ひとりひとりが、自国に誇りを持ち、そして、愛する気持ちが失われないことを切に願うばかりです。

生きても死んでも地獄の世の中だけど、小池先生版「るろうに剣心」の言葉通り、ちっぽけな幸せがちっぽけなまま存在してることに有り難いと思う気持ちさえあれば、どんなにツライ人生も未来は明るくなると私は信じてます。

明日になれば、何が起こるか分からない。良いこともあれば、悪いことも。最悪な事態も起こりうる。明日のことは誰にも分からない。スケジュール帳の予定は、ただの予定。実際に予定通りになるかは未定。だから、今の瞬間、今のちっぽけな幸せを感じてください。

今のちっぽけな私の幸せ…、

明菜さんのCDをヘビロテで聴いてます。癒されるわ~。

私の大切な人たち、元気に生きてるわ~。直接会って確かめたわけじゃないけど、訃報がないなら大丈夫だと思う。

まだまだあった!牡丹と芍薬が、まだまだ開花には至らないけど、咲く準備をしてる。百合は…、元気か分からない。

メダカもドジョウも元気!

ただそれだけが、今の私のちっぽけで、そして、めちゃくちゃデッカイ幸せ。

東日本大震災で被災された方々だけでなく、今もツライ日々を過ごされてる方々に、私のちっぽけな想いが届くことを、明るい未来を祈ってます。

そして、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申しあげます。



雪組「るろうに剣心」

2016-03-10 21:32:49 | TAKARAZUKA
オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!

コラッ!コラッ!コラッ!コラッ!コラッ!

なんですか、二幕目は!!!???

ラストの展開、まるっきし、知る人ぞ知る、ネッシーさん率いる星組の「アポロンの迷宮」のまんまの展開じゃないですか!!!???

(笑)←怒ってないからね、嘘の(笑)じゃないから(汗)

マジ、小池先生による「アポロンの迷宮」のセルフ・リメイクですか???と言いたくなったわ!(笑)


スカステの放送でしかご覧になってない方は、ピンと来ないかもしれませんが、当時、生の舞台を観ている者としては…、

みゆちゃん薫がダイモン加納に連れ去られて、元々加納の想い人のために用意した想い深い着物を着て捕らわれの身となり、そこにヒーローのチギ君剣心が助けに現れ加納と対決。挙げ句の果ては、ダイモンが窓から飛び降りて死ぬ…

まるっきし「アポロンの迷宮」やん!!!???(笑)

さすがに声に出しては笑わなかったけど、この一連のシーン、ワタクシ、ほくそ笑みが止まりませんでしたわ!(笑)


これ、ネッシーさんやシメさんが観てたら絶対大ウケもんだと思う!それくらい、ラストの展開は、和製「アポロンの迷宮」ですよ!(笑)

まさか、日本の漫画が宝塚と融合したら「アポロンの迷宮」になるなんて、ビックラポンやわ(笑)

ということで、前置きが長くなりましたがm(_ _)m

やっとこさ、今年最初の大劇場に行って参りました。朝の7時前から当日券の列に並んで…(汗)

職場のヅカメイトさんが、早く並んだ方がいいと言っていたので、ミリオの「エリザベート」以来?チエちゃんのサヨナラ公演以来?の早起き、いや、ほとんど寝てないけど(笑)朝早くから並びましたよ。

ヅカ友さんが、2階席から観た方がフォーメーションや照明が綺麗と言っていたので、当B席で観させてもらいました。


ぶっちゃけのこと書くと、第一幕目は、日本史オンチのワタクシには、全くワケワカメな時代背景だったので…(汗)レンタルで佐藤健君版の映画で予習すべきだった…。

新撰組と剣心???

明治時代に入って、何故に剣心は子供っぽくなったん?プロローグと同じ人物なん?実は別人ってこと???

新撰組の生き残り?良い人なん?えっ、官軍?何が違うん???

本当に本当にワケ分からん状態で、頭の中に?マークがいっぱいでした(汗)今だから書きますが、壮さんのサヨナラ公演の前田慶次も全く意味不明&理解不能でございまして、二回観ましたが全く感想が書けませんでしたm(_ _)m

時代背景は、ホントちんぷんかんぷんでしたが、雪組もなかなかの情熱溢れたお芝居ぷりを見せてくれて、なんせ、メインの登場人物達がキャラ立ちしていて濃かったから、この人は剣心の味方?敵?が解り易かったのが唯一の救いでした(笑)

作品としては、トータルではとても良かった!

1幕目は、皆んなキャラ作りが素晴らしくて、特にみゆちゃん薫が素晴らしかった!なかなかの威勢っぷりに感心しまくりでした。ぶっちゃけ書くと、素のみゆちゃんの嘘かホンマか分からないハニカミキャラは苦手なんですがm(_ _)m、みゆちゃんの舞台度胸は素晴らしい!!!この薫役は、ヒロインキャラとしては威勢満々活気に満ち溢れているけど、安心する存在というか、剣心のセリフじゃないけど、私にとっても最後まで癒しキャラでした。薫の真っ直ぐさの表現がとても好演でした。

プロローグとは正反対の、明治時代の剣心の子供っぽさ、純粋さが際立っていたチギ君も好演でした。最後まで人斬りをしない生まれ変わった剣心のピュアさが素晴らしかった!小池先生が書いた台詞、明らかマンガの台詞でないであろう剣心の言葉が私の胸に響きまくりでした。ル・サンク買おうか迷ったくらい。買ってないけどね…(笑)

宝塚のオリジナルキャラらしいダイモンの加納。第二幕の「アポロンの迷宮」のシメさん役を踏襲した役どころが個人的にツボ(笑)ダイモンはもう、トップオーラが見えまくりの存在感でしたね!出来れば月組でトップになって欲しい!ミヤルリが雪組に来て2番手になってもらえるのが理想。

あと、キャラ立ちといえば、彩風君の男ぷりが上がりまくりで半端ない!ビックラポンやで!(笑)色気ダダ漏れ!めちゃくちゃエエ声してるやん!?素晴らしい存在感&キャラ作りでした!

あと、大ちゃん!美味しいキャラで、個人的には小池先生に感謝!m(_ _)m大ちゃんもなかなかの存在感&キャラ作りで最高キャラでした!個人的に(笑)

この公演で退団してしまう(涙)せしる嬢の色気も半端ないね!見た目はお美しゅうございますが、この役もなかなかの威勢ぷりでキレカッコ良かった!元男役が活かされた役どころでしたね。

月城君もなかなかの男ぷりにもビックラポン!(笑)私には最後まで意味不明な役柄でしたが…m(_ _)m今となっては「Shall we ダンス」の新人公演がめちゃくちゃ懐かしい!もうあの時のピュアな月城君がいないのが残念やけど、是非ともトップになってくれ!

こちらは悪役だけど憎めないキャラというか、彩凪君もなかなかの壊れっぷりやったね(笑)でもね、ぶっちゃけ書くと、私からしたら中途半端な壊れっぷりやった。客席の空気が読めてない感がある。もっと客席を巻き込むおバカッぷりが欲しいね。あのままだとただの痛いキャラになりかねない。もっと美味しいキャラに出来るで!頑張って!

この作品で、個人的に健闘賞をあげたいのが弥彦役の彩みちるちゃん!娘役さんにしてはなかなかの男の子ぷりで非常に素晴らしい演技でした!みゆちゃん同様なかなか度胸が据わっているので将来が楽しみ!

二幕目は、味方か敵さえ分かれば問題ない展開になっているので、最後まで退屈することなく観れた。まさかの「アポロンの迷宮」にはビックラポンやったけどね…(笑)←しつこいねん!ビックラポンってなんや!?(笑)m(_ _)m

トータルでは、ホント面白かった!ヅカ友さんの言う通り、2階席からの見晴らしは素晴らしかった!照明も、フォーメーションも見応えのあった。宙組の「銀河英雄伝説」より良いという声を多く聞きますが、脚本は圧倒的に「銀河~」が上やと思う。組の求心力は雪組が上やけどね。個人的には「仁」を今の雪組で一本モノで観たいな~!

そうそう、小池先生の一本モノ作品の付属ショーが珍しく良かった!m(_ _)mせしる嬢のための餞演出に愛を感じた。ダイモンが凄く求心力があるんよね~。月組でトップになって!!!ミヤルリを雪組へ!!!マサオと同時退団は嫌やで!m(_ _)m

ぶっちゃけ書くと、今だから書くと、チギ君&みゆちゃん大劇場お披露目「ルパン三世」は私にはイマイチな作品だったんですよm(_ _)mですが、前回の「星逢一夜」の大成功を経て、この「るろうに剣心」。もうビックリするくらいの雪組生徒の団結力がめちゃ素晴らしい!

更にぶっちゃけのこと書くと、チギみゆコンビは私の理想のトップゴールデンコンビです!まさかだったけどね…m(_ _)m

ゴールデンコンビの、私にとっての第一条件は、コンビの相性はもちろんやけど、1番は作品力です。素晴らしいコンビは、組を良くする。すると、相乗効果で作品が素晴らしくなる。不思議なことに、名コンビがいる組はどんなにツマラナイ脚本でも面白く出来るんよね~。これが理想の組作り。チギみゆは理想のトップコンビの在り方やね。あ、もちろん、マー君ミリオンコンビも素晴らしい!ミリオかのコンビには、是非とも見習ってもらいたい!

次の雪組正塚作品、絶対面白くなると大宣言できる!

今日のまとめ:なんか、小池先生、デビュー当時のピュアな心を取り戻しつつあるね!なんか良いコトあったんですか???(笑)m(_ _)m

追記:映画版、観ま…、途中から聞きました、ラジオのように…。いや~、圧倒的に宝塚版の方が面白い!宝塚版は「アポロンの迷宮」だけど、伝えたいメッセージは、映画版も宝塚版も同じやね。

映画版は…、ぶっちゃけ、ごめん、演技が下手すぎ。編集もイマイチ。私を惹きつける要素がない。

「虹蛇と眠る女」

2016-03-09 23:48:46 | ニコール・キッドマン
今日ほどニコールのファンを続けてて良かったと思ったことがないくらい、ニコール、

今回も素晴らしい!!!

感想レビューを拝読すると、意味不明な内容というご意見が多々ありましたが、その気持ちよく分かるよ。娘、何処行ったんや!?それで終わり!?って誰もが思ったことでしょう。

でもね、でもね、この作品は、そんなミステリー映画じゃないんですよ。謎解きがメインの作品じゃないんですよ。

私に言わせれば、これぞ、自己との対峙をテーマにしたスピ作品です。これぞ、ん?、これも、スピリチャルです!と言いたい。

娘と息子の失踪はきっかけです。自己と向き合うことがメインテーマです。そこからの、家族の再生、再出発、リニューアル、リバース、あ、Rebirthの方ね(笑)を描きたかった作品だと解釈しました。

何故、ニコールがこの作品の脚本に惚れたか?その理由は、「リピーテッド-私が眠る前に」と同じ理由だと思います。

どんなフシダラな過去があろうとも、再出発出来るんよ。世の中、道徳的には間違いはあるけど、人生には間違った選択はないと思うんよね。具体的なことを書くと誤解されるのであえて具体的な内容はさけますが、どんな失敗や過ちも、気付きや学びを得て、世のため人のために還元すれば再出発することも可能だと思うんよ。

この作品は、それを(も)描きたかったと思うんよね。

息子は見つかったけど、娘は見つからないままエンドロール。人によっては、はあ???と思うのもごもっともですが、実はそんなミステリー映画じゃないんよ。

娘と息子の失踪は、自己と対峙するきっかけであること。己の醜い部分をさらけ出し、そして内観することで、自分の知らない無意識の自分を知る。そして、その気付きから改めてパートナーや家族の存在に価値を見いだしていく…。


狂った歯車は、何もしなければ狂ったまま。でも、少しでも修正する気持ちがあれば、元に戻れる。何度でもやり直せるんよ。っていう作品と解釈してもらえたらいいんじゃないって思ってます。あくまで私の解釈ですが…。


キム・ファラント監督は、まるでオーストラリアの豪製女性版ラース・フォン・トリアーみたいな作風を作る方でビックリした!ぶっちゃけ、過激なセックスシーンがあるのか?を匂わすような作風でもありましたが、ラースほどの過激さはない。確かに、ニコールのオールヌードはありましたが、そこはやはり女性監督だけあってやらしさのない見せ方だったのが救いだった。

まさしく、ニコール演じる役柄は、ラースの「アンチクライスト」「奇跡の海」の主人公のように魂を売った役柄でもあり、また、昼ドラ「天国の恋」のとんちゃん演じるプチエキセントリックな母親の要素もあり、

ぶっちゃけ書くと、ワタクシ、ニコールの演技で涙が…。ニコールの、失踪した娘を探す狂気なまでの感情がとんちゃんの婦長役と被りまくりで、涙涙でした。

そうなんよね。このニコールの母親役キャサリンは、「ミス・サイゴン」の知念キムとタムとの関係と同じように、娘は自分の血と肉を分けた身体の一部なんよ。もう一人の自分でもあるわけなんよ。母娘に共通する性癖が、この役柄の醜い部分として描かれていて、無意識で抑えていた感情が顕になっていく…。具体的な過去は分からないけど、キャサリンにも何某の性癖の過去があるのが分かる演出になってます。この親にしてこの子ありの部分を描いていて、娘は、自分にとっては魂の一部分なんよ。片割れなんよ。だから、娘が失踪することで、片割れを求めて手を伸ばしている(←あ、手は伸ばしてませんよ。明菜さんの曲の歌詞を引用させてもらいました…。喩えが素敵だったから…)様に、もうニコールの熱演に涙涙でした。

子供の事情より、大人の事情で子供の人生が振り回されていること多々ありますもんね。環境を変えるだけじゃ再出発出来ないこともある。ちゃんと根本的原因を解決しないと同じことの繰り返し。引越ししても意味がない。周囲の人間が変わっただけで、個々が抱える問題点がクリアーにならない限り同じことを繰り返すだけ。どんな環境においても、自分磨き、魂の成長なくして次のステップはないと思う。

ちなみに、この作品に登場する失踪した娘はふしだらな女性として見せつつ、実は愛に飢えた女性だと解釈してます。

そうそう、キャサリンの旦那もまた自己と対峙してます。醜い部分をさらけ出してます。ちゃんと内観することで、冷めた夫婦間に再び夫婦愛が復活しようとしてます。完全復活までは描けてないけど、再出発は可能であるとこまで描いている。

元々愛しあって結婚した夫婦やん!?倦怠期も当然。価値観の違いなんて当たり前やん!?縁があって結婚したんやから、たとえ冷めた関係になっても、もう一度同じ方向に向かって歩みよる努力は必要だと思う。これは何も夫婦関係に限らないけどね。

逃げることは簡単だけど、己と対峙することで、醜い部分を秘密にせずさらけ出すことで、自己解放&パートナーの想いや本心を知る。娘は何処に行ったんや!?はここでは実は二の次。先ずは、自己の対峙。そして家族の再生。娘の失踪はその気付きへのきっかけ。

娘は、もっと自由に生きたいんよ。ありのまま生きたいんよ。好きな人と愛しあいたいんよ。ある意味、本能に導かれるまま失踪したと解釈した方がよいかもね。

逆に、キャサリンは、本能に導かれて精神を狂わす役どころでした。キャサリン本人、夫本人の自己対峙によってお互いを思いやる心を取り戻す。これぞ、学びからの真実の愛!

ニコール、こんな素晴らしい作品に出てくれてありがとう!本当に良かったよ!!!もう一回ラース作品に出て欲しかったけど、この作品で悔いなし!

ニコール大好き!!!(笑)まだまだ私に飽きさせない存在や!


賛否両論はアリアリ?ん、断トツで否が大多数を占めると思うけど、ニコールファンより、この私の感想を読んで、キーワードに引っかかった方々に観て欲しい。

あ、ニコールのヌードが目当てなら「アイズ・ワイド・シャット」「白いカラス」をおすすめしますよ。そちらでご堪能下され(笑)

今日のまとめ:パンフレットに書かれている谷口令子さんのニコール分析が非常に素晴らしい!

少ない映画館での上映ですが、公開に踏み切ってくれた配給会社さん、上映だけでなくパンフレット販売もありがとうございます!m(_ _)mまるで、私のための作品だと思ったほどやわ(笑)

オーストラリアの広大な大地。オーストラリアの原住民アボリジニの虹蛇伝説。人間は自然の一部。自然との共存。大自然の恩恵に感謝し、ありのまま、嘘偽りなく素直に生きること。素晴らしい作品です!私にはね(笑)そうそう、全体的な雰囲気は、リヴァー・フェニクスの「ダーク・ブラッド」と通ずるとこ多々あり。またもや、お導きやな(笑)

資本主義経済の世の中じゃ、素直に生きるなんて難しいけど、自然と共存した自給自足の生活も、医療的なことも考えると現実には難しいと思うけど、人間は自然に感謝をする気持ちさえ忘れなければ、見えない力が助けてくれると思う。


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