「1789」

2016-05-25 22:11:02 | ミュージカル
凄いやん!?めちゃくちゃイイやん!?

宝塚版が嘘なくらい完成度が高い!突っ込む隙も与えないくらい、転換がはやく、迫力もあり、歌も演技も何もかも素晴らしかった!!!

小池先生、どないしたんですか???めちゃくちゃ素晴らしい演出でした!めちゃくちゃ空間の使い方が上手かった!小池先生がめちゃくちゃ進化していてビックリ!←めちゃ上から目線やな!?m(_ _)m

この作品、今年TOP3に入る傑作ミュージカルになること間違いなし!!!

ということで、花ちゃんが出てなかったら間違いなく観てない…、いや、かなめさんが出てるから、希望休を取ってまでは観なかったかな…。お花本日ラストアントワネット、加藤君ロナン、沙也加ちゃんオランプver.+アフタートーク付を観てきました!

ホンマに良かった!!!

ぶっちゃけ、宝塚版が超イマイチだったから、本作は全く期待してなかったんよね~。花ちゃんがアントワネットだったから、前売りチケットを買っただけであって、正直内容はホンマにホンマに全く全く期待してなかった。

だから余計、この東宝版の完成度の高さにはもう唸りまくり!去年、帝劇で「エリザベート」を観た時と同じような感動を味わってます!

「ロミジュリ」の東宝版の潤色はイマイチだったけど、この「1789」の潤色は本当に素晴らしい!再演する価値アリアリ!

小池先生、ほんまエエ仕事してはるわ!雪組の「るろ剣」も良かったし、ほんま、最近の小池先生、どないしたんですか???←しつこいm(_ _)m

宝塚版と同じようで同じでない演出が所々あり、それはそれで、突っ込みたいとこもあったよ。一番は、ロナンとオランプの出会いのシーン。ロナンがなんでそこにおるねん!?って言いたくなるくらい、不自然に存在してたこと。

ロナンが印刷場に行く流れの会話も不自然。
こまごまとした違和感はあるけど、全体を1メートルとしたら、そんな違和感はほんの0.数ミリ程度のもの。取るに足らないこと。

そんなことより、演者の気合度や本気度や情熱が三階席のテッペンまで伝わってきて、本当に感動しております。

メインキャストの歌、アンサンブルのアクロバティックなダンス、マジ完成度が高かった!そりゃ、梅芸チケット完売になるわさ!

ほんまはね、チケットが余ってたら、かなめさんのアントワネットも見たかった…。チケットは余ると思っていたのが甘かった…。

花ちゃんもそうだし、かなめさんもそうだし、沙也加ちゃんも加藤君も、徹平君もねねちゃんも、この作品に携わる事ができたことは名誉なことだと思う。

やはり、お花アントワネットは、素晴らしい!私には完璧な役作りでした!最初のコケティッシュな唄を歌って登場シーンの贅沢三昧な脳天気おバカぶりを遺憾なく表現し、そこからのフェルゼンとの逢瀬、そして我が子の死。数多の試練を経て選んだフランス王妃の道。めちゃくちゃ説得力がらある変遷ぶりでした。

最初のコケティッシュな唄を歌っているときの花ちゃん。めちゃ浮世離れ感が漂ったアプローチにもう釘づけ。歩き方も浮き足だった歩き方もナイス!花ちゃんにしては新鮮な役だった。こういうタイプの役は初めてじゃないかな???宝塚時代に演じたアントワネットは、ひたすら品を求められていただけに、今回は、品と天然の両方を持ち合わせた難しいキャラ。

そんな天然な女王様も、次第にフランスの女王としての責任を全うする覚悟を決めた姿にウルっときました。

そして、オランプに、私と愛する人のどちらを選ぶのか?を選択を迫るシーンにもウルっときました。宝塚版にはなかった(?)ウルルンシーンでした。

宝塚版は、チャピアントワネットに比重を持たせるために無駄な脚色が多かったと思う。最初から、ロナンとオランプの恋物語にしたら良かったのに残念。宝塚版で再演があるときは、是非、ロナンとオランプ中心の物語に手直しして頂きたい。

加藤君のロナンはめちゃ情熱的アプローチで、これまた説得力がありました。歌の表現の仕方も上手い!

加藤君といえば、私にとっては、とんちゃんが出てたドラマ「赤い糸の女」のイメージが強かったから、まさかこんなにもミュージカル界で引っ張りだこになるなんて、ドラマを観てるときは微塵も感じなかった。凄い抜擢の数々。それだけの成果を出してるよ!

今回初めて、ミュージカル作品に出る加藤君を拝見しましたが、本当に情熱的にロナンを演じていて、突っ込み処も許せるくらい説得力がありました!声がいいから、歌に説得力がある。

オランプの沙也加ちゃんも、アントワネットへの忠誠心と市民ロナンとの身分の差の恋する乙女の表現が素晴らしかった。声量に難点を感じましたが、第二幕からは問題なし。

アフタートークで知った、沙也加ちゃんのお花ちゃんへの愛。私も1ファンとしてお花様を愛しておりますが、沙也加ちゃんの愛には負けた(笑)本気でアントワネット様をお守りしたいと強い意気込みで見せたガードには勝てない(笑)なかなかの勇ましさ&スピード感でした!

圭吾さんのアルトワ伯を観てたら、圭吾さんでクロロック伯爵出来るよ!圭吾さんはポスト山祐さんだと思う。

シメさんと仲がいい、超久々に拝見する岡さん!めちゃ怖い役!でも上手い!迫力満点!大好き!(笑)

ソレーヌ役のソニンちゃんも完璧!カッコ良かった!第二幕のソロ、なかなかの鬼気迫る迫力がありました!表現の仕方が上手い!ミュージカル大作での見せ方がよく分かってる!

坂元さん率いる秘密警察のコメディぶりが、重いストーリーの中の清涼剤的存在で、かなり笑わせてもらいました。こういう場の空気を変える役は作品的にも大事。

フェルゼンも国王も、私には地味な存在でしたが、悪くはなかったです。

あ、ロベスピエールと仲間たちも良かった。古川君、益々大きくなったね!存在感が。

そうそう、ラストの門の演出の仕様にはやられた(笑)そのために用意された特殊装置やったんやね。全く想像してなかった。あ、宝塚みたいに、プロローグに前振りがなかったのも良かった。小池先生、お見事!

愛、戦争、平和、自由、平等…、数々のキーワードが作品のメッセージとして生きていて、宝塚版はちゃっちく感じて仕方がなかったけど、ホンマ、東宝版は再演の価値ある!宝塚版も、ロナン&オランプ主演で再演したらいいのに…。

そうそう、実は、ワタクシ「1789」のフランス語版CDを持ってるんですが、東宝版の演出で聞くミュージカルナンバーは、めちゃカッコ良く聴こえる。何もかも迫力もあって、手抜きがなく本当に圧巻でした!絶対再演すべき!!!いや、再演間違いなし!

その前に、かなめさんアントワネット、徹平君ロナン、ねねちゃんオランプも見たかったが、チケット完売のため断念(涙)間違いなくかなめさんの知名度は上がったと思う。あ~、9月のライヴ行きたいな~。

アフタートークは、初っぱなから、花ちゃんのトークのフライングに客席大爆笑。本当は、加藤君が先に喋るようにMCの方から振られたのに、加藤君と同時に喋り始めようとした花ちゃんがめちゃ最高!

今日観る限り、花ちゃんは、本当にキャスト全員から愛されているのが伝わってきて、本当に素晴らしい作品とメンバーに出会えて、花ちゃんは本当に幸せもん!明日一足先に東京に戻る花ちゃんが本当に不憫にならない。エリザベート頑張ってね!私は、9月の大阪公演は諦めますが、10月の中日公演を狙います。

アフタートークで一番面白かったのは、花ちゃんがもし女優でなく別の職業をしてたら?の質問の答えに対して、想像でキュンキュンしまくる沙也加ちゃんの乙女っぷり!男を演じるならフェルゼンと答えた沙也加ちゃんの理由が、花ちゃんと絡めるから(笑)ホンマ、沙也加ちゃんのお花様への愛には完敗や(笑)

トークショーの終わりには、フェルゼンと国王が登場し、お花アントワネットの両手を取って両殿方にエスコートされて袖にはけるという粋な演出。最後まで幸せな花ちゃんでした!

明日から、かなめさんのアントワネットver.が始まります。かなめさん、頑張ってね!

居残り組のキャストの皆さんも、大千秋楽まで怪我なく、そして無事大千秋楽を迎えられることを祈ってます!


今日のまとめ:ほんまのほんま、小池先生どないしたんですか???急に、再びピュアな作品を作り出して…。神様から何かお告げでもあったの???



花組「ME & MY GIRL」

2016-05-16 19:55:33 | TAKARAZUKA
普通に良かった!前夜祭の心配要素はほぼなし!みんな良く頑張ったね!

ということで、芹香君ジェラルド、柚香君パーチェスター、鳳月君ジャッキー、あきら君ジョン卿、ユキちゃんマリアver.を観てきました。

ぶっちゃけ書くと、トータルでは、マサオ&チャピコンビの月組ver.の方が私の好みですが、花組も良く頑張ってた。

かのちゃんのサリーの歌なんて、前夜祭に比べたらそりゃもう良く努力してた!裏声とファルセットの違いが良く分かってないけど、あれはファルセットだと思うけど、無理のない歌い方で安心した。歌は及第点ってとこやけど、下町娘サリーの表現は文句なし!身を引くとこはウルっときた。

組子のコーラスも文句なし!あれだけ歌えたら充分!

ほんま、前夜祭からよくここまで頑張ったと思う。

みりおのビルは、やはり、生まれ持った品は隠せなかったようやね。とても下町の青年には見えなかった。マサオビルの下品さは受け入れられたけど、みりおビルは…品が邪魔したね。みりおにお下品ネタは似合わない。 でも、ビルは元々貴族出身だから、あのみりおビルも全然アリアリだった。マサオのビルは、アドリブ満載で下品で下町ぷりが良く出てたけど、小道具ワザを拒否してから、その点は、みりおは良く頑張ってた。リンゴもハット帽の扱いも失敗なかったし…。みりおのアドリブは…、アドリブなのかどうなのか良く分からなかったm(_ _)mみりおは、このままのビルを突き進んだらいいと思う。

ジェラルドの芹香君は、エエとこの坊ちゃんぶりがよく似合ってた。

ジャッキーの鳳月君が上手いっ!綺麗っ!完璧っ!噂通り!なかなかの色気ぷりでした!

ジョン卿のあきら君も完璧!イメージ通りのジョン卿でした。芹香君のジョン卿は若すぎないかい?観てないけど…。

ユキちゃんのマリアは、2幕目は良かった。1幕目は、いつも近くにじゅりあさんがいたから、どうしても、じゅりあさんに貫禄負けしてまうんよね~。若く見えてしまうから、全然おばさんに見えない。もう少しゾフィーくらいの貫禄が欲しかった。声のトーンを低めでね。じゅりあさんのマリアもアリアリだっただけに、ユキちゃんはもっと大袈裟に演じても良かったように思う。マリアに関しては、前夜祭で観たべーちゃんが私がのイメージに近かった。

パーチェスターの柚香君は、それなりに存在感をアピールしていて、そつなく演じてた印象。パーチェスターも悪くなかったけど、柚香君は、ジャッキーとジェラルドの役替わりの方が理想的と思った。

トータルでは、本当に普通に良かったし、「アーネスト~」に比べたら、断然、ミーマイの方が理想的なハッピーエンディングストーリーだと思う。誰もが楽しめると思うし、全く古くささは感じないから、再演にピッタリだと思う。宝塚の財産やね!「G&D」に比べたら…。あ、m(_ _)m

今日のまとめ:花組も段々イイ組になってきたね!若いながらもまとまってきてる!このまま頑張って!


蜷川幸雄御大

2016-05-12 20:33:46 | 日記
書きたいことたくさんあるのに、言葉が出てこない。

若い頃は、蜷川さんの舞台に立つのが夢だった。今でも、最近でも、ずっとずっと、ひょっとしたら何かの縁で、蜷川さんが演出する舞台に立てるんじゃないかと、ほんの1ミリだけ期待してたのに…。

このブログでは、散々、蜷川さんの舞台の酷評もしましたが、私には、蜷川さんは、日本が誇る世界一の演出家です!

私が最後に観た「NINAGAWAマクベス」「元禄港歌」は、本当に泣ける最高傑作でした!

シェークスピア全作品上演する予定じゃなかったの!?まだ残ってるやん!?

早すぎるよ!!!

追記:蜷川実花さんが撮影した蜷川さんの遺影の写真。背景が「NINAGAWAマクベス」の舞台セット。しかも、私の月がいる。真っ赤な月が。実花さん、この写真を選択して下さり、ありがとうございます。ありがとうございます。

わたくしは、全くの赤の他人ではありますが、とっても救われた想いでいっぱいです。あの時、急遽お泊まりして「NINAGAWAマクベス」を観たこと、これこそ本当の神様のお導きだと確信しました。私が観た中で、Best1の素晴らしい舞台空間と演出でした。この舞台を観て流した涙の想い出、一生忘れません。蜷川さん、実花さん、本当に本当にありがとうございました。



























蜷川さん、天国から日本の演劇の行く末を見守っていて下さいね。

ご冥福をお祈り申し上げます。




























ああ、蜷川さんの舞台に立ちたかった…
。灰皿投げて欲しかった…。



「アルカディア」

2016-05-08 21:32:33 | うらけん
19世紀の登場人物の幾重にも重なる恋の駆け引きが、結果的には現代の研究者や子孫の悩みの種となり、謎解明に奮闘する現代の登場人物たち…。っていうストーリーかな???(笑)

やはり、二回観ても意味不明だったけど(笑)m(_ _)m全く退屈することなく最後まで楽しめました!

19世紀の登場人物にも現代の登場人物にも、感情移入とまではいきませんでしたが、とっても引き込まれる素晴らしい演技でした!1番共感出来たのは、趣里ちゃんのトマシナやね。その次が井上君のセプティマス。あとは…。同じくらい(笑)浦井氏のバルが1番遠い存在やったm(_ _)m

ということで、大阪公演大千秋楽に行ってきました。

東京で第二幕だけ観ましたが、今日の大千秋楽の方がめちゃくちゃ良かった気がしたのは私だけ…?

前回は、19世紀のシーンと現代のシーンにかなり寒暖の差を感じたんですが、今日は、同じくらいの熱量で、誰も引き立て役になることなくどのシーンも見応えがありました。浦井氏も、決して引き立て役になってなかった。全体的にとてもバランスが良いお芝居でした。

結果的に感じたことは、一回目に感じた熱力学の不思議と同じでしたが、それ以外で第一幕から観て思ったことは、肉欲の不思議ですね(笑)ウソウソ。いや、それもありなん(笑)

この世の中は、引力の法則と同じように、絶対的な規則があれば、その法則に逆らうカオスも存在する。間違いなくこの作品のテーマは、秩序とカオス。ありとあらゆるものに秩序と無秩序(カオス)が存在する。庭の人工的な幾何学模様と無秩序な自然。引力のように引きつけられる恋と結ばれないカオス。フィールドバックできる数学と出来ない熱力学…。

トマシナは、数式にはフィールドバックできる絶対的ルールがあること、たが熱にはそのルールが適用されないことを発見する。熱いものは、太陽でさえいずれ冷める運命にある。

トマシナの肉欲への好奇心が、結果的には自分を苦しめることになる。トマシナを囲む大人たちはこの肉欲の塊。トマシナが好きになった相手も肉欲に飢えていた。自分に振り向いてくれない相手と分かっていても、求めざるを得ない心の葛藤。焼きもちを焼かせようと意地悪なことをしたり、言ったりすればするほど、相手の本心が明瞭になり、益々自分が傷つく羽目になる。どうすれば、相手の心を自分に引きつけられるのか…?

もう、趣里ちゃんのトマシナのウブな乙女心、洞察力、勝気さ、健気さ、純粋性の表現がめちゃくちゃ上手い!ある意味「リップヴァンウィンクルの花嫁」の真白と同じような選択をした(と私は推察)トマシナの純粋性を見事に演じてました。

トマシナは、あまりにも好奇心が旺盛で、大人になるには早熟過ぎて、そして繊細。バンバンバンバン、猟銃の音を聴いて育ったトマシナには、(生物の)死・儚さは非常に身近な存在。三島由紀夫のように、あまりにも頭が良いから、洞察力があるから、世の無情さや虚しさに活力を失い(と私は推察…)、単純に物事を考えることすら出来なくなったのかもね。

そんなトマシナの生き様を演じた趣里ちゃんはとても説得力がありました。発声も表現力も素晴らしい!少なくともお母さんより舞台根性や表現力は長けている!と断言できる。あんなに幼い顔立ちなのに、根性は大人顔負け。それくらい天性の才能を感じました。

そのトマシナに好かれるセプティマスを演じた井上君。前回は、二幕目だけだったから、その時は、貴公子ぶりに驚きましたが、今日は、第一幕のコメディアンぶりに驚きました。めちゃ真面目に演じてるのに、あんなに貴公子オーラ全開なのに、笑いのツボを心得てる!センスが素晴らしい!もあって、二幕目はぶっちゃけジェラール・フィリップには見えませんでしたm(_ _)m

第一幕を観たからこそ分かる、家庭教師という真面目さを装いながら実は肉欲の塊のセプティマス。クルーム夫人に対する葛藤や嫉妬心が実にリアルでした。セプティマスもセプティマスで叶わぬ恋に盲目だったんよね…。そう、セプティマスが隠遁者になった本当の理由は明確には分からない。クルーム夫人への操を守ったのか?トマシナに対して罪悪感があったのか?逆にトマシナに対して愛が芽生えたのか…?少なくとも私には分からない。

そのセプティマスに愛される(?)セプティマスが恋するクルーム夫人を演じた神野三鈴さんは完璧やね!もう最低なオカンやで!(笑)あんたの存在がトマシナに悪影響を及ぼしている!と言っても過言でないだけに、妖しいオーラ全開でした!なかなかな官能的な役作りで半端ないエロさが漂ってました!

現代シーンにおいては、間違いなく、寺島しのぶさん演じるハンナが主役だと思ってるんですが、誰よりもカヴァリー家に精通していて、カヴァリー家の歴史もよく分かっている。そして、カヴァリー家の二人の兄弟、浦井氏演じるバルと安西君演じるガスに好意を持たれている。あえて、愛という言葉は使いません。

ハンナが隠遁者の庵の主に興味を持つことで、隠遁者とは誰だ!?という謎がこの作品の主軸となり、そこに堤さん演じる、バイロン研究者のバーナード、浦井氏&安西君&初音さん演じるカヴァリー家三兄弟が絡んでくるわけですが…。

第二幕だけでは分からない、カヴァリー家三兄弟の人間性は、まさしく、トマシナの血を引いていると言わんばかりに各々性格を引き継いでいる。頭脳明晰、繊細さ、恋に盲目。1番トマシナに近い存在が実は無口なガスだった訳なんですよね。

前回、ラストで何故、ガスとハンナがワルツを踊ったのかが私には謎だったので、今日、ガスに注目して見てたら、ずっとハンナを見つめていたのが分かった。喋ることはないけど、ガスはガスでハンナが好きなのが伝わってきた。

バルもハンナのことが好きなんだけど、一方通行な感じ。あ、ガスも一方通行な感じだけど、温かいモノを感じた。

バルは、トマシナの血を引いて頭脳明晰。だけど、やはり、トマシナには敵わないと自分で分かっている。だから余計、雷鳥の出生数を数式で導けないことにイライラが募っている。と私は解釈。じゃないと、バルの怒りの原因が全く分からない。浦井氏には申し訳ないけど…。ま、新しい数式は導きだせなくても、バルはトマシナが発見した熱力学の定義を解明する。熱力学の定義とカオスの定義かな…?そこから、隠遁者の主の正体と繋がっていく点は、面白いと思った。

そう、輪廻転生とは違うけども、血筋でもないけど、血筋はなくはないけど、過去と現代が美しくリンク?シンクロ?していく様はジーンときました。ラストは、19世紀の登場人物と現代の登場人物が同時に登場させることで、ありとあらゆるものがシンクロするように演出されていて、見ていて美しいと思いました。

現代のシーンにおいては、ハンナを演じた寺島さんが、前回よりとても自然体でした。堤さん演じるバーナードも今日の方が良かった。

そう、バーナードがバイロンの話を持ち出さなかったら、こんなにややこしくならなかったのに…なんて思いながら第一幕を観ていたんですが、結果的には、バイロンが第二幕のキーパーソンになってくるんですよね。上手い脚本だと思った。結局、現代も過去もバイロンに振り回されちゃうんですよね~。

脚本的には、第一幕で伏線をたくさん散りばめさせて、第二幕で収束させる感じでしたね。どんな小さなことも、結果的には意味があったという脚本は、上手く計算されていると思った。多分ね。意味不明だったから断言できないけど…(笑)

そう、バルを演じた浦井氏も前回と印象が変わった。バルの深層心理は全く理解不能でしたが、見せ方が全然違った。前回は、堤さんや寺島さん、19世紀チームの引き立て役にしか思えないくらい地味だったんですがm(_ _)m今日はちゃんと、メインの1人として、同じフィールドで同じ熱量で演じていたので、前回の浦井氏は手を抜いていだだけなのか~?と思った。

ぶっちゃけ書くと、前回は、ひと昔のように、引き立て役に徹している姿に安心したんよねm(_ _)mこの数年ずっと主役を演じてきたのに、脇役は、昔のままの浦井氏であったことが逆に嬉しくもあった。でも今日は、さすが主役を張ってきただけあるわ~っていう見せ方でした。と思ったのは私だけか…?(笑)

ガスとトマシナの弟の二役を演じた安西君も良かった。ぶっちゃけ、今日、トマシナの弟役も安西君だったことに初めて気づいた(笑)前回は全くの別人だと思った。ま、キャラが全然違うからね。見事な演じ分けだった。

トマシナの繊細さの血筋を引いた演技。台詞はないけど、葉っぱを持って表現する様、ハンナを見つめる視線。とても良かったです。

もう1人の兄弟クロエを演じた初音さんの、バーナードに対する一途さもお見事でした。これもトマシナの血やね。

あと、出番が少ない、セプティマスと対等ではないライバルのチェイター役の山中さん、悲しい役柄なのに笑えるキャラでしたね。

クルーム夫人の弟役の迫田さん、庭設計士ノークス役の塚本さん、執事役の春海さん、出番が少なくて勿体ないね。それぞれ、秩序とカオスのキーパーソンであったり、大人の事情を知る俯瞰者であったり、ホント勿体ない。

意味不明と書きながら、分かったようなことばかり書いてますが、勘違いも含めて感じたままを書いているので悪しからず…。

ぶっちゃけのぶっちゃけ、前回、隠遁者って、イントンシャという地名だと思った。隠遁者って言葉、普通使いますか???Myブロガーさんも同じこと書いていたので、安心したけど(笑)パンフレットや観劇された他ブロガーさんの感想を読まなかったら、二回目もカオスだったと思う。

そもそも、前回、第二幕で、トマシナが17歳になる前(だったかな…?)で死んだという説明があったこと自体聞き取れてなかった。これは、絶対予備知識がいる作品です!でも、細かいことは分からなくても、伝えたいメッセージは、極単純なことだと思った。だから余計、トマシナの存在が切なかった…。趣里ちゃん、マジお見事!!!これから引っ張りだこ間違いナシ!

今日のまとめ:これで、また当分、関西で観る浦井氏は最後か…。これは消化不良やで!あとは東京ばっかり!なんでやねん!?(笑)どうする?東京行くか?いや、行けるのか?(涙)

祝 34周年!!!

2016-05-01 23:22:31 | 日記
今日5月1日は、明菜さんがデビューした日。そして、今年でデビュー丸34周年。

明菜さん、おめでとうございます!!!

そうなんや~、来年で35周年なんや~。全く気付かなかった…。なんせワタクシ、かつて明菜ファンなもんで…(汗)

年末に発売されたNEWアルバムを聴いた時から、今年は何かある…と思っていたら、今日までの一週間、新宿の映画館で明菜さんのライヴDVDを上映してたという…。これ、夜だけじゃなく、昼間も上映してくれたら、美輪さんの舞台を観に行くついでに観たのにな…。

あと、今年の明菜さんの誕生日、7月13日には、なんと、CDシングル曲のアナログ版&レコードプレーヤーの発売決定!これがめちゃ高い!ぶっちゃけ、♪帰省♪と♪オフェリア♪があれば即決したかもしれないけど、何故か、ドラマの主題歌にもなってたこの2曲がないから、今は検討中。

なんか予想を凌ぐ企画ばかりで、35周年が逆に楽しみになった!ライヴなら、東京だって行きますよ!!!お導きがあればね(笑)マジ行きたい!!!神様お願いします!m(_ _)m

そうそう、まだ聞いたことがなかった明菜さんのオリジナルアルバム「アルテラシオン+4」を聴きました。

これ、めちゃ完成度が高い!!!明菜ファンじゃなくても超オススメ!

「FIXER」は別格として、この「アルテラシオン+4」は、私比ですが、今まで聴いたアルバムの中で明菜さんの絶頂期の歌声と歌唱力を味わえます。なかなかレベルが高い!しかも、歌詞が超カッケー!めちゃ女前!(笑)

この+4がヤバイ!(笑)ギャップを楽しめる構成になってる。この+4があるかないかで完成度が異なる。レンタルでいいから、1度聴いて!って訴えたいくらい完成度が高い!

ということで、ちょっとだけ(明日まで)精神的に開放されたので、テンションアゲアゲでこのブログを書いてます。

なんかね、去年までの数年は、お試しyearって感じでドキドキの年でしたが、今年は、まさに本番yearと言わんばかりに、沢山沢山あまたの試練がドッと私に押し寄せて来てるんよね(涙)一難去ってまた一難じゃなく、十難くらいの試練が道を阻む…。


何度人間不審に陥ったことか…。だからって、自ら心に壁を作らないようにしてる。なるように身を任せてる。じゃないと、今まで頑張ってきたことが無駄になってしまうからね。今は、次のステップのための試練だと思って、少なくともこの1年は大人しくして乗り切ろうと思う。屈辱にだって耐えてみせるさ!明後日からは分からないけど…(笑)

では、また…。