月組「フリューゲル -君がくれた翼-」「万華鏡百景色」

2023-08-29 22:52:03 | TAKARAZUKA
齋藤先生、ワタクシのために作って下さりありがとうございます!

と言いたくなるくらいめちゃくちゃ良かった!

粗筋を最初に読んだ時は、

コレ、齋藤先生の作品なん?誰かの脚本じゃないの??

と正直疑ってましたが

m(__)m

蓋を開けてみれば、

やっぱり齋藤先生の脚本演出作品でした!

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、

原作がある「CITY HUNTER」より、断然こっちの方が良い!

これぞ宝塚のオリジナル脚本の妙というか、まさに当て書きの妙なる作品だった。


レイコちゃんのクールで真面目、海ちゃんの姉御気質、チナツ様の完全なるヒール役、そしてコメディーリリーフのオダチン、ピッタリハマりすぎ!

なにより、月組の芝居力が作品を昇華させてる!

全員は書きませんが、

何と言っても、一番は、さち花さん。

今作もさち花さんの演技力がめちゃくちゃ光ってる!

いやいやいやいやいや、

紫門ゆりやさんもそうでしたが、さち花さんの、その演技力、なぜ隠してたの?

演出家さん、なんでもっと早くに引き出してくれなかったの!?

って言いたくなるくらい、同じお母さん役でも、今作は今までと違ったアプローチをされていて、その演技力と引き出しの多さに私のハート鷲掴み状態でした。ラスト、マジ泣かされた!

そして、私にしたら、おかえりなさい!と言いたい、ミトさんこと梨花ますみさんの月組復帰。

最近宝塚を好きになられた方にとっては専科さんであったり雪組組長のイメージが強いかもしれませんが、私にとってミトさんは月組の生徒さんのイメージしかない。むしろ雪組の組長さんだったことが違和感しかない。

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、月組時代はチョイ役が多かったんです。ですが、めちゃくちゃ演技力が高かった。

正直、同期の舞希彩さんの方が良い役をもらっていて、ユリちゃんのバトラーの時にメラニー役で早くに退団されてしまいましたが、ミトさんも早くに退団されるのかと思ったらm(__)m

花組に異動されてから、今のさち花さんのようにあれよあれよのうちに、その高い演技力で頭角を現され、専科や組長になられ、正直ビックリしてました。

映像化されていないのが残念でなりませんが、同期の涼風真世さんのサヨナラ公演「グランド・ホテル」のマダムピーピー役は、チョイ役なのにめちゃくちゃ存在感がある歌声で、今でも忘れられない。実況CDでは聴けますが、特徴的な声と歌唱力は今も健在!

そして、今回の役どころは、それはそれはもーカッコいい!としか言い得ない男勝りな表現力に、齋藤先生グッジョブ!と言いたくなった。これぞ当て書きの妙!

こんなこと書いたら本当に申し訳ないですが、全体を通して齋藤先生の月組愛を感じる作品だった。

もちろん、ワタクシのドイツをこんなにキレイに美しく、そして賑やかに描いてくれて、ドイツ=ナチスだけじゃない世界観を描いてくれていて、マジ感激!ラストは本当に泣ける!

これは巷の評判通りではありましたが、

皆さんの仰る通り、50%「国境のない地図」だった!

私は、決してパクリだとは思わなった。むしろ、植田御大へのリスペクトかつオマージュ的作品に感じた。

なんてったって、洋物なのに宝塚ネタをぶち込んでくるとこなんて御大と同じで笑けた!

御大の「国境の〜」は最初から最後までシリアスで重たい内容でしたが、「フリューゲル」はコメディー要素が強く、暗いだけでない明るい要素もたくさんあり、宝塚初心者にもオススメできる!

しかも、齋藤先生にしては珍しく、まるで花組「アンドレア・シェニエ」の景子先生のごとく、翼をモチーフにしたロマンティックな美術がめちゃくちゃ作品の中で生きてる!この翼にはこの作品のメッセージが込められていて、美しい世界観が描かれている。

「国境の〜」と同じ、東西ドイツの分断、東西を隔てるベルリンの壁があったシリアスな時代背景の中で、ドイツ統一という自由を訴え、ベルリンの壁の崩壊、旧東ドイツの社会主義国家の崩壊までを描きつつ、

社会主義国家存続を望む者達とドイツ統一を夢見る者達との確執だけでなく、

親子の確執?と解消、旧東ドイツに住む学生達の夢、西ドイツの歌姫によるドイツ統一の夢を音楽の力で果たそうとする勇気、

そして、その西ドイツの歌姫とボディーガード役に遣わさた東ドイツの国家人民軍との道ならぬ恋?というか友情に近い愛が描かれていて、

これ、本当にたった95分の物語なん?と疑いたくなるくらい、エピソードがたくさん盛り込まれているのに決して詰め込み感がなく自然な展開だったことに驚いた。

それはもう無駄がない舞台転換と、なにより月組生徒達の確かな芝居力によって作品を昇華させてた証拠だと思う。

「国境の〜」は再会で終わりだけど、こちらは同じ曲を使い同じ展開でありながらも、まだ続きもあるし、なんてったって泣ける展開になってる!

齋藤先生、本当に素晴らしかったよ!

たくさんドイツ単語も使ってくれて、なんてったって無駄な意味説明がないのがいい。

レイコちゃんの台詞:(独)aufwiedersehen アウフヴィーダーゼン=(英)see you again

海ちゃんの返事:(独)Bis bald ビス・バルト=(英)See you soon

このレイコちゃんと海ちゃんの会話のチョイス好き!

まだ初日が開いたばかりなのに、完成度が高い!もう完成形に仕上がってた。

あとは、オダチンと海ちゃんがどれだけ観客の手拍子を引き出させるかやね。

まだ観る予定なので次回が楽しみ!


ショーは、

栗田先生の大劇場デビュー作品。

栗田先生と指田先生を勘違いしてました。すみません。

栗田先生は、そらくんの「夢千鳥」でした。「龍の宮物語」は指田先生でした。

てっきり栗田先生の大劇場デビューは、お芝居だと思ってました。

ショーは、作風も物語性があって大正ロマン風かつ怪談風要素があり、独特の世界観が随所に散りばめられていて良かった。

まさか今作で卒業することになった蓮つかさ君に華をもたせる演出や階段降りがあって栗田先生の愛情を感じた。

蓮君、早すぎるよ!

残念で仕方ない。

ぶっちゃけ、ショーは個人的には苦手なので、爆音でも寝てしまう人なので詳しく感想が書けないのですが、本当に衣裳と鬘とかファッションが特に良かった。

そうそう、やはり、今の月組で「恋人たちの肖像」が観たくなった。もう太田先生の演出は不可能なのかな…。まには退廃的な作品を観させてほしい。

次は、栗田先生のお芝居が観たいですね!楽しみにしてます。









Erother_meeting Do more the E_FUNK

2023-08-27 02:46:28 | ライヴ
去る8月8日、ENDRECHERIのファンミーティングに行ってきました。

なぜ今アップしたかというと、その日はマチネでファンミ、ソワレでNODA・MAPを観、先に「兔は〜」の感想をアップし、翌日にファンミの感想をアップしようと思って内容を温めてたんですよ。

そしたら、翌日、平安神宮ライブの落選の通知が届いたのであまりのショックでブログを上げられなかったんですよ。

平安神宮ライブに行く前提で書く内容を温めてたのに、ライブに行けないのなら書く意味ないし、むしろ、虚しさが募るだけやん…と放置してました。

そしたら、捨てる神あれば拾う神あり!

運良く、チケットの神様のお蔭で、というか、放棄された方のお蔭で、戻りチケットをゲットすることが出来たので、心置きなくアップさせてもらった次第であります。

いつもの如く、どうでいい前置きはさておき、本題に入ります。

つよっさんのファンミというより、.ENDRECHERI.の新しいファンクラブ、わーFunk Loveやん!?今気付いたわ!藁

なんと会員無料のファンクラブです。よろしければご加入を。藁

そのファンクラブ開設、最初のファンミに参加してきたわけであります。

ぶっちゃけ、ライブだと思っていたら、本当にほぼミーティングだった。つよっさんのほぼトーク。だからチケット代がいつもより安かったのか…とは思いましたが、上演?講義?うーん、劇場滞在時間は普通のライブと変わらないからお得といえばお得。

ファンクミュージックの歴史とファンクマイスターの紹介、つよっさんとファンクミュージックとの出会いや影響などなど熱く熱く語ってくれました。

スライ&ザ・ファミリー・ストーンに影響を受けていたのは知っていたけど、プリンスもファンクミュージックに入っているとら知らなかった。完全にロックだと思っていたけど、ちゃんとWikipediaにはファンクにも分類されてた。

ジェームス・ブラウン スライ・ストーン プリンス ジョージ・クリントン そしてENDRECHERIのファンクマイスターをつよっさんのイラスト付きで紹介されていて、イラストのセンス最高に味があった!

ENDRECHERIのロゴには秘密が隠されていてあとでたしかめたらビックリすることだらけだった。

もちろん、歌もあります。ファンクミュージックの構成も楽器毎に教えてくれり、演奏してくれたり、そして、なんと、

ファンクミュージックとして作った楽曲をロック調でシャウト交えて歌ってくれて、

客席大賑わい!

つよっさんの想いをいとも簡単に裏切る客席の盛り上がりに、ご不満かつご満悦な表情を見せてくれてました。

本人は、ファンクミュージックを広めようとしてるのに、やっぱり客席はロックが好きなんかい!?だったわけだからね。藁

つよっさんご本人はロックの歌唱法は疲れると仰ってましたが、

いやいやいやいや、ロックもかなりカッコ良かった!めちゃくちゃ似合う!それこそ、プリンスを目指しましょうよ!と言いたい。藁

ファンクミュージックライブに、一曲だけでもバラードとロックがあるとつよっさんもめちゃくちゃ刺激になると思うよ。ま、バラードはよくても、ロックは耳に差し支えが出るか…。脳にもダメージがきそうだしね。

去年まではマスク必須、掛け声なし必須だったけど、今はもうコロナも5類になったからかなり緩和されてる。それでもコロナ感染の影響はエンタメ界でも、私の職場でも、私自身にも及んでいる。

マスクなしでも体調管理には気をつけましょう。

私自身はライブで立てるだけで十分満足。掛け声なんて、さすがにオッサンだから黄色い声はだせんしな。藁

こんな世知辛い世の中や芸能界で、つよっさんみたいに愛を語れる人は素晴らしいと思う。


で、ここからは炎上覚悟で、ずっとずっと書きたかったことを書きます。っていうか、私にしか書けないことを書きます。

今回のファンミでも感じていたことだったんですが、

これから先、二度と、ジャニーさんいじり発言や感謝発言、擁護発言というものが、つよっさんの口からも光一くんの口からも、現ジャニーズの所属タレントからも一切出てこなくなることに対して、

私は、憤りしかない。

確かにジャニーさんが若いジュニアたちにしてきたことは良くない。訴えられても仕方ないことをしてきた。

ぶっちゃけ書くよ、ジャニーズファンの女の子、私の職場のジャニーズファンの女の子ですら、ジャニーさんの性癖は知ってます。もちろん、私も噂として知ってました。

だから、誰が被害にあったのかは、正直知りたくなかった。

でも、被害者の方々の気持ちも分かる。ジャニーさんが生きてる時に訴えられなかった理由も分かる。我慢しなきゃいけなかった辛さも分かる。

今、ジャニーさんやメリーさんが亡くなった今となって、たまたま発言したことが国連をも動かす大事態になっていった過程も理解してる。

長い間、マスコミが取り上げなった、いや、取り上げられなかったこと、現ジャニーズのタレントが口に出せなかったこと、私の知り得ない力が働いていたのも想像できる。


これは、私が物心ついてTVや映画を観るようになって、小学生の頃から感じていたことですが…。

芸能界って、世間には分からない大人の事情で成り立ってる世界だと思ってました。少なくとも中学生の頃には。

私が舞台俳優になりたいとオカンに言った時、そんなの金持ちの道楽だと言われた。

当時はその意味が分からなかったけど、今ではオカンの言う通りだと思ってる。
芸事なんて貧乏だと厳しい。

私が小学生の頃、普通にテレビを観てたら、別に大人が観るドラマじゃなくても、女性のヌードが普通に流れてた。

典型的なのは、「時間ですよ」やね。銭湯のシーンに裸の女性がたくさん出てた。

TVで放送される映画だってそう。昼間から「エマニュエル夫人」やってましたよ。小学生だったけど、普通に観てました。

夜の9時から「吉原炎上」で多くの女優さんが裸になられていて、当時はエロ映画の金字塔と思っていました。五社英雄監督はエロ映画作品ばかり撮る監督だと思ってた。今はそうは思ってない。五社監督ほど、女優を美しく撮る監督はいない。「吉原炎上」なんて遊郭で働く女性の悲哀、親の都合で簡単に人事売買される時代の理不尽さを描いた最高傑作だと思ってる。

五社監督作品はどれも、まるでマザコンですか?と言いたくなるくらい主人公の女性を称えている。もちろん、対照的にヒール役の女性も登場する。結局、主人公であろうとヒール役であろうと女性は社会の犠牲者。

五社監督は、女性のため、女優さんのために作品を作っているのが、今ならひしひしと伝わってくる。

たしかに、五社作品に登場する女優さんはヌードになられている。そのセックスシーン必要?誰得?と言いたくなるヌードシーンやセックスシーンが多い。

何が言いたいかというと、女優さんは、作品のために一肌も二肌も脱いで、覚悟してヌードになってるんですよ。好き好んでヌードになる人いない。中にはそうでない人もいる。

作品のためなら脱ぎますと言ってる女優さんもいる。日本だけでなく海外でも。

セックスシーンもヌードシーンも事前に同意した上で撮影されていたり、事前承諾もなくレイプまがいで撮影された映画があるのも知ってる。

何が言いたいかというと、女優さんは芸術の神様に魂を売る覚悟で女優になってる人がほとんどなんですよ。ヌードになったことがない女優さんているんですかね?と言いたくなるくらい女優の仕事が何かを分かって女優の道を選んでるんですよ。

特別な人間になるには特別な努力が必要なんですよ。

嫌だったらとっくに引退してるよ。

何千何万何百万の観客に裸体をさらすなんて覚悟がなけりゃできないよ。

その代償に地位と高額のギャラ、ひょっとしたら少額の可能性もある。

失うものより、得られるものが大きかったから女優をつづけていると思うし、

ほとんどの女優さんはこの芸能界で腹をくくって生きてるんですよ。

じゃあ、男優はどうです?下半身をモザイクなしで上映しているの、海外ばかり。ほとんど欧米だけどね。

私に言わせれば、日本の男優なんてちっぽけなもんだよ。それこそ、日本ではポルノ映画と揶揄された「愛のコリーダ」の藤竜也さんなんて素晴らしい俳優さんですよ。私に言わせれば。

そりゃさ、小さい時に何も知らずアイドルを夢見て上京して、大人の事情に振り回された人はたくさんいると思うよ。性事情に関係なくね。

ジャニーさんて、性癖以外でも悪い人なの?ご飯も食べさせて貰ったり、お金を貰ったりしてないの?

だったら、ジャニーさんがいなくても、正々堂々とジャニーズ事務所を訴えたらいい!裁判にすべきです。親御さんもサポートすべきです。被害者の会を作って正々堂々と戦うべきです。中途半端にマスコミや国連を頼らずに。

そして、ジャニーズ事務所は、ジャニーさんもメリーさんもいないから当時の事情が分からないなら正々堂々と立ち向かうべきです。

そして、ジャニーズ事務所のタレントさんも裁判に巻き込まれたくないなら退所すべきです。

事務所を守りたい意思があるなら、タレント同士一致団結して戦うべきです。これは戦争じゃない。言葉の暴力でもない。

自分の心に素直に正直に、心のモヤモヤを払いなくすための自分との戦いです。

被害訴える者、事務所を守る者双方がちゃんと心を開いて話し合うべきです。

本当は、示談が一番いい。お金で解決と言ったらやらしいけども、長引く裁判をするより、短い時間で心に折り合いを付ける方が明日を生きれる。再出発できる。

裁判だと、結局なにも解決しない。勝訴したからって、何もかもが正常に戻るとは限らない。失うものも多くある。

訴えるということは、逆に訴えられる可能性もある。訴える時は自分の心に負けない覚悟を持つこと。これが一番大事。

芸能界も一般社会も同じで、生き残るためには覚悟が必要!

中途半端な気持ちで、しかも他人に流されての行動だったら、痛い目に合うのは自分だからね。どんな結果になろうとも後悔しない覚悟で挑んでほしい。

私だってさ、昔は、裁判沙汰にならなかっただけで、会社に迷惑かけたことある。それこそ、会社が私を守ってくれて、もちろん、会社自体を守ろうとしたことでもあるけども、示談で済んだ案件も経験してます。今もその職場で働いていています。

今こうやって、東京に行って舞台を観たり、ライブに行けるのも会社のお蔭。いくら給料が安くても待遇が悪くても、会社からクビ宣告されても文句を言う気は一切ない。納得いかないなら辞めたらいいだけのこと。

歳を取ったら仕事がない?本当ですか?選んでるだけじゃないの?もっともっと安い給料でも必要なら働く。その覚悟してます。孤独死の覚悟もしてる。

今だから書くけど、それこそ、舞台俳優を目指して上京した時、ぶっちゃけ、パトロンが見つかったら、その懐にすがろうと思ってた。相手が男性だろうとね。アルバイトしなくていいならそれに越したことないやん。その時点で甘い考えだった。

特に10代20代は、夢を叶えるためなら何かを犠牲にしなくてはならないと思っていたからね。

結局、そんな都合よくパトロンなんて見つからないし、そもそも出会わない。

東京で生活するてマジ大変。アルバイトでし生活していくことがメインになって、劇団のオーディションなんて行ってる場合じゃない。

住むとこがある、食べるものがある、タダでレッスン受けられる。

私もそんなパトロンほしかったよ!申し訳ないけど。


有り難いのか悲しいことなのか、当時はぶっちゃけ有り難いと思ったが、

西宮で住んでいた家があって、取り壊しになるまで間借りしていた友人が家賃を滞納し始めたので、帰らざるを得なくなったんよ。

正直、西宮に帰る理由ができて良かったと思ったよ。そこから計画的引きこもりをするようになったんだけどね…。

ドイツに行ったときもそうだし、東京に行ったときもそうだけど、行けばなんとかなると甘い気持ちで行っても、結局何があっても踏みとどまる覚悟がなかったから、それこそ流されるまま、日本に、西宮に帰ってくるしかなかったんよ。

今思い返したら、帰ってくることがお導きだったんだよ。私にはドイツにも東京にも踏みとどまさせるお導きがなかった。だから現在に至るんだけど。

それが私の運命だったんだよ。

ジャニーズ事務所に入れたことはそれ自体凄いことなんだよ。なにも知らない人には地獄でもね。

たださ、ジャニーさんに被害にあった方を悪く言うつもりはないけど、

一回の被害なら本当に被害だと思うよ。たとえお金をもらってても。

イジメと同じで、その人がイジメだと感じたら、イジメなんだよ。相手はからかってるだけでも。それも分かってる。

でも、性被害も何回、その都度見返りありなら、同意にならないか?そこは弁解できるんか?と言いたくなるんよね。



ジャニーさんがいない今、心の本音をちゃんとぶちまけてほしい。奇麗ごとじゃなくて。


あと、性被害にあったことだけを主張するんじゃなくて、ジャニーさんから何某か恩恵を受けたなら正直に伝えてほしい。

私は、ジャニーさんを簡単にヒトラーにしてほしくないんだよ。ドイツだけを簡単に悪者にしてほしくないんだよ。

日本は、原爆を落とされた唯一の国であるが、日本もまた、朝鮮や中国や東南アジアを植民地化しようとしていた国でもあることを日本人は忘れてないか?

どの国も被害者意識強すぎやねん!

お互い様と言いたいんじゃなく。被害ばっかり訴えて自分の落ち度に目をつぶってほしくないだけ。

世間もそう、私もそう。自分のことを棚にあげて他人を批判し過ぎ。


完全なる性被害。お金も貰ってない。ご飯もご馳走になってない。長い間精神的苦痛しかなかったのなら、ジャニーズ事務所を監督不行で訴えましょうよ。そうすべきです。

何度も書きますが、自分には訴えられることはなにもない確信の上で訴えて下さいよ。これも大事だから。

訴えられた時は、タレント一同になって和解に向けて話し合ってほしい。

私からしたら、成功した者そうでない者皆一緒。

私はただ、つよっさんや光一くん、その他のジャニーズのタレント達や元タレント達が、ジャニーさんの話をしなくなること、♪KANZAI BOYA♪の曲が聞けなくなること、本人達は話たいのに暗黙のルールで御法度になってしまったことが本当に悔しい。

もし、私がジャニーズのタレントだったら、

ジャニーさんに一番愛されたのはぼくです!

と「Wの悲劇」のごとく主張するけどな。

同じように主張する人間が増えると世界は間違いなく変わるんだけどね。

世間の注目を浴びるけど、ファンは裏切らないよ。特に女性は母性愛に溢れてるからね。

余計はことだけど、犯罪を犯してもちゃんと才能と壁を乗り越える勇気があればファンは帰ってくるもんだよ。ファンって本当に優し過ぎっ!

人間は人間によって生かされる。

令和は、古い膿や因習を捨てて再出発する時代。

まんざら悪いことだけじゃなく、結果幸せという充実感を味う日が必ずくる。

それを実証するには、

生き続けること!

追記:
このブログを書いたあともずっとモヤモヤが拭いきれなかった。

言いたいこと書いたのに、なんでまだモヤモヤが残っているのか分からなかった。

1ヶ月経ってやっとその原因が分かった。

小さい頃のトラウマは何十年たっても消えないし、癒やれないことはある。トラウマは小さい頃に限らないが。

小さい頃に受けた傷、心でも身体でも一生もの。決して消えることはない。

鬱になるくらい、精神を病むくらいの心が傷つけられていたら尚更。

たしかに、鬱の原因は、相手や環境に原因にある。

けど、これだけは言える。鬱になったり、引きこもりになったり、社会復帰出来ないくらい精神を病んだ直接的原因が自分以外の誰かであっても、

その長い闇のトンネルから抜け出せきれないでいる原因は自分だからね。

いつまでも人のせいに出来ないよ。

私の闇は親父。この親父の子供じゃなかったら!と何度も何度も親父を恨んだよ。だけど、もうその親父はいない。お前のせいだ!と言える相手はいない。

あとに残されたのは自分の人生だけ。闇を引きずって生きていくか、抜け出すかは自分次第。

直接的原因と闇の長さの原因は常に一緒じゃないからね。それに、いつまでも周囲は同情したり甘やかしてはくれないよ。

1日も早く長い闇から解放されることを願ってます。

あと、

乗り越えられない試練はない。

これは万人に共通。










怪談 牡丹灯籠

2023-08-26 00:18:56 | 古典芸能
めちゃくちゃ面白かった! 

実は、初めて観る牡丹灯籠。

四谷怪談がコメディーのイメージがあったのは、牡丹灯籠と勘違いしていたのかもしれないと思うくらい、小さな笑いがたくさん散りばめられていて本当に面白かった。第一幕はね。

第二幕は、第一幕と打って変わって人物描写がとてもリアルになり、

コメディータッチの怪談ものだと思っていたら、第二幕では、人間の情だけでなく、成り上がりの成れの果ても描かれていて、ムーラン・ルージュを観たあとだけに、形式ばった歌舞伎作品とはまた違う脚本の妙にたじろいた(笑)

落語ベースだから、もちろんお笑い要素満載。

幽霊が我が恋のために百両用意するなんて、いかにも落語的な発想だけど、その裏では、お家の確執であったり、浮気だったり、裏切りであったり、それこそ桜姫東文章に似た因果の渦に飲まれたりといった背景がある。

その中で人間の情が描かれていたりと、ただ笑える作品ではなく、現代にも通じる要素がたくさんあって、世間との確執であったり、失われつつある人の情、情は人のためにあらず、といったメッセージ性を感じる内容にもなっていて、個人的には四谷怪談より好きかも。

今回の牡丹灯籠は、本来の牡丹灯籠と少し端折られて上演されていて、因果の渦の部分が台詞でしか説明されなかったりするけど、ただの色恋沙汰や浮気沙汰とも違う、それこそ因果の渦によって導かれた出会いであったりするのが、本当に面白い脚本だった。

ま、ご都合主義と言われたらご都合主義な展開ではあるんだけどね。

それでも良く出来たに脚本だと思った。

前説で、幽霊は実在するのではなく想像でみるものと前振りすることで、ラストシーンこそ因果の渦の憐れな成れの果ての結果であったりするので、あの終わり方はシュールで良かった。

作品のテーマは幽霊なのに、途中から(第二幕)幽霊と関係ない、夫婦間の確執の物語が始まる。ところが、ちゃんと幽霊で締めるところが、落語的オチかなと思った。スッキリするオチではないんだけどね。前説ありきのオチです。

第一幕と第二幕とで既に因果が巡っている構成も良かったし、夫婦に限らず恋人同士でも友人同士でも、職場の同僚同士でも、妬み嫉み恨みって多少なりともあったりするわけやん。

貧乏時代はお互い助け合って生きてきたのに、羽振りがよくなった途端に浮気に走ったり、裏切ったりということは、大小の差はあれどもあったりするわけやん。

そういう現実を見せつつも、玉三郎さん演じる小峰さんのように貧乏時代と変わらぬ人情深さとか、だからといって夫の浮気を許せるくらい懐が大きいわけじゃないといった人間味もあって、人物描写が非常にリアルだった。

また、愛之助さん演じる、小峰の夫の伴蔵なんて、本当に絵に描いたような典型的な成り上がり者だったりするのも、絵空事でなくリアルにそういう人いるからね。

ラストも、無意識に自分の弱さが表出するその精神状態をリアルに表現されていて、めちゃくちゃ現代に通ずる要素がたくさんある。

幽霊ベースの怪談ものと思わせておいて、コメディータッチのおどろおどろしい怪談要素は背景画でしかなく、メインテーマとして描かれているのは、人間としての在り方、夫婦の在り方や絆といった人間ドラマ。それだけでなく、過去の因縁や因果といった桜姫東文章に似た世界観がが描かれていたのが1番の驚き。

現代劇として何度もドラマ化や映画化されているのも納得した。


それにしても、玉三郎さんと愛之助さんの息のあった会話というよりリアルな夫婦の会話に近い絶妙な間が堪らなかった。下手すると眠りを誘う間でもあるんだけどね。

今回も玉三郎さんのまさしくガラスの仮面のごときマイム表現とか会話の間とか、お峰という役の年増なんだろうけどなんとも言えない可愛らしさがあって、玉三郎さんの演技にずっと引き込まれっぱなしだった。

声のトーンがいつもより低いし、か細くてついつい体調が気になってしまいましたが、第二幕ではトーンが上がっていたので演技だったんだとお見受けしました。

今回はラブリーさんとは呼びませんが、愛之助さんの伴蔵役がめちゃくちゃ良かった!昨年の伊右衛門よりハマってる印象。

こんなこと書いたら失礼を承知で書きますが、玉三郎さんとの会話の間が、四谷怪談の時よりめちゃくちゃ素晴らしかった!リアル夫婦の間だったよ。

愛之助さんて、ニヒルな役がピッタリな方だと思っていたけど、ドラマの影響か、最近はめっきり愛之助さんのコメディーセンスがめちゃくちゃ冴えてる!11月公開の映画「翔んで埼玉」の大阪府知事役が楽しみでしかない!藁

今回も喜多村緑郎さんと河合雪之丞さんもご出演ということで非常に楽しみにしてましたが、

第一幕では緑郎さん、第二幕では雪之丞さんが大活躍でしたが、やっぱり華と色気がある!

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、今回の作品は緑郎さんにとっては痛い内容ではありましたが、舞台に立つことが禊ぎだと思っているのでもっと舞台に出てください!

もちろん、雪之丞さんも。あ、禊ぎでなないですよ(汗)

新派の黒蜥蜴の再演を切望してます!


今回、歌舞伎作品ではありましたが、ムーラン・ルージュがめちゃくちゃ引き立てた感がある良い脚本作品でした。


1.5日まるごと「ムーラン・ルージュ」三昧

2023-08-24 23:36:00 | ミュージカル
まだ8月ですが、間接的ニコールイヤーの大トリ(今年はもうニコール関連作品はないはず)、私がニコールファンになるきっかけになった「ムーラン・ルージュ」のミュージカル版を、東京一泊して3回も観てきました。

最初に本命のキャスティングだけ購入していたのですが、他のキャスティングや組み合わせにも興味が湧いてきたので、まだチケットが余っている時に付け足していったら3公演になってしまいました。

確かにチケット代は高い。私は3公演ともB席しか買う勇気はなかった。ま、私にはB席で十分だったけど…。

飛行機に乗ってブロードウェイで観ることを思えば安い!わざわざ日本で上演してくれてありがとうございます!と感謝するしか…。

そう、安い!日本で上演してくれてありがとう!と自分に言い聞かせるしかなかった。アメリカに行かずに済んで良かった!と思うしかなかった。(本場ブロードウェイで観たいと思ってた)

はい、正直に書きます。

3回も観る必要はなかった!

ぶっちゃけ、1公演だと不満足。本命公演だけだと不十分。やはり3公演観るしかなかったと今では思ってます。

ということで、3公演観ないと分からないことや気付きもあったので、感じたことをそのまま書いてます。

気を悪くされたらごめんなさい。最初に謝っておきます。

1回目


キャスティングには全く文句はありません。メインもアンサンブルも素晴らしい!

日本語歌詞も全く文句ありません。マイキーワードを何度も連発してくれてありがとう!と思ったほど。

劇場に入った瞬間に聞こえてくるアンニュイなメロディー、

場内に入った時に飛び込んでくるムーラン・ルージュの世界観を表現した豪華絢爛な美術と妖しい照明に目を奪われる。それだけで十分チケット代は安い!と思った。

を前提にぶっちゃけ書きます。

私に潤色させろ!!!

(笑)

ぶっちゃけ、ブロードウェイ版のサントラを聞いた時から選曲に不満がありました。

実際の舞台は、やはり選曲がイマイチだった。

選曲は百歩譲ってよしとしましょう。

ですが、脚本構成が全くもって納得いかない。

なんでサティーンが登場する最初のクライマックス直前でクリスチャンのボヘミアン芸術仲間との出会いの回想シーンをもってくる必要があったの?

出会いのシーンから始めても良かったんじゃないの?そこからあの派手なプロローグでも良くないかい?

デュークの扱い方も、なんでラストの名シーンの引き立て役として出さなかったの?

ラストの劇中劇のシーンにデュークを登場させることができたはずやで。なんであのままサティーンを昇天させるん?

わざわざ台詞で、ロートレックにクリスチャンが演じるはずの役の代役にさせたのなら、その登場シーン見せてから、クリスチャンを登場させても良かったんじゃないの?

昇天する前にデュークとの一悶着シーンは絶対必要だったと思うよ。

♪Come what may♪より♪your song♪の方がキーソングになってたのも腑に落ちない。

そもそも、なんでクリスチャンをわざわざストーリーテラーにする必要性かあったの?なぜ説明させたの?

サンティアゴとミミの恋物語いるか?♪ロクサーヌ♪で二人の関係を匂わせとけば良かったんちゃうん?ま、百歩譲ってこのシーンもよしとしよう。でも、わざわざクリスチャンに前説させる必要あるか?

クライマックスや見せ場(ダンスシーンを除く)をちゃんと盛り上がるように見せてや…

余計なシーンや台詞が多くて、必要なシーンがないのはなんでなん?

ニコールファンだから、映画ファンだから文句が言いたいんじゃなくて、

ま、映画ファンだからもっと映画を尊重しろよ!とは言いたいが、

作品としてちゃんと構成しろよ!と言いたいだけ。

映画作品をミュージカル化した、私が知る限りでは「キンキーブーツ」「ゴースト」「ボディーガード」「ライオンキング」「美女と野獣」「ビリー・エリオット」「グリース」「フットルース」等々、ひょっとしたら「ファントム」も(最初はドラマ版だったはず)、はちゃんと映画作品をちゃんとリスペクトした構成になってる。

なのに、「ムーラン・ルージュ」は、ほぼ違う作品やん!?

いやー、マジないわー。


早い話が、私を泣かせてくれたらそれでいいんです。

所々ウルッときたけど、ラストで完全に冷めてもうた。

完全に映画版を踏襲しなくても、感情を高揚させる見せ方があるはずやん。映画版だと特にラストのデュークの存在。作品の軸をうねらすキーパーソンはデュークやのに、全然生かされてないやん。

もっと物語重視のエンターテイメント性に溢れた作品にできるはずなのに、なんでストーリーをないがしろにしたのか疑問でしか出てこない。

選曲も、なんで映画と同じ曲を使わなかったのか?著作権の問題か?

これ、ほんまに、バス・ラーマン、納得したの???あ、日本版じゃなくて、ミュージカル作品としてね。

あー、マジ納得いかんことだらけ。

って思ったのは私だけ???


2回目


さすが井上君!

いやいやいやいやいやいやいやいや

客席め含め、帝劇の空間独り占めしてるやん!

間違いなく井上君ファンが多くいらしゃったと推察しますが、盛り上がり方が半端ない!

それはファンが勝手に盛り上がっているんじゃなくて、朝男さん、もとい松村雄基さん演じるデューク率いるムーランルージュのアンサンブルの方々のパワーも一回目と比べものにならないくらいパワフルになっていて、プロローグから高揚感が増していて、完全に私のハートを掴まれてしまった。

ぶっちゃけ、井上君がクリスチャンと知ったときは、えっ歳が…とうが…と思ってましたが、m(__)m

いやいやいやいやいやいや、

決して若作りしているわけじゃないのに、純粋な青年像を基調に(若さ溢れる)エネルギッシュなクリスチャン像だったので、あまりにも違和感を払拭させる役作りが逆に、あのミュージカル「ムーラン・ルージュ」の世界観にピッタリだった。

井上クリスチャンを観て思ったのは、甲斐翔真君はリアルクリスチャン役としてめちゃくちゃ良かったしイメージにピッタリではあったんだけど、人物像がリアルだったから逆に脚本のアラがめちゃくちゃ目立ったんだと思った。

翔真クリスチャンだと作品を物語として観てしまったから、映画版に寄せた脚本を追求したくなったんだと思う。

翔真君同様にK君演じるデュークも厭らしさ憎さ満載で素晴らしいデューク像だったので、余計映画寄りの脚本を期待せざるを得なかった。

井上君の場合は、完全にエンターテイメント作品として観てた。ストーリーはぶっちゃけ二の次。一回目が嘘なくらい全てがパワフルだったから、その圧力に圧倒されて根負けした感じ。

井上君をべた褒めしてますが、翔真クリスチャンにはウルッとくるシーンが何回かあったけど、井上クリスチャンには皆無でした。とだけは書いておきます。

本場ブロードウェイもエンターテイメント寄りで作られたんだと想像しうる。

物語として観たら、映画と全然ちゃうやん!?と言いたくなる。

ぶっちゃけさ、井上クリスチャン版は、脚本がイマイチでもキャスト陣に演技力や表現力、そしてエネルギーがあれば、アラが目立たなくなるいい例だと思った。

いくら2回目でも、全く違う作品を観てる感覚だった。

一回目に書いたツッコミどころがほぼ気にならなかった。

っていうか、期待していたキャストと期待してなかったキャストのギャップにやられた。

ぶっちゃけ、正直に書いて申し訳ないですが、全く期待していなかったデューク役のK君とジドラー役の松村雄基さんがめちゃくちゃ良かった。逆に期待していたダブルキャストの伊礼君とさとしさんが普通だったのが残念だった。

K君のデュークの役作りが憎々しさ満載の役作りだったから、余計ラストシーンにデュークに出て欲しいと思ってしまった。

逆に伊礼君は、あまり憎々しさがないデュークだったからラストシーンは、完全に井上君と平原綾香さんの二人の世界観に引きずり込まれた。

井上君のクリスチャンとK君のデュークの組み合わせだったら、ラストシーンはどう感じるのかめちゃくちゃ確かめたくなったよ。残念ながらもう観れないけど。

もうさ、大木さん、もとい松村さんのジドラーがめちゃくちゃジドラーだった。ロミジュリでのパパ役が嘘みたいに、ミュージカル何十本も出ましたと言わんばかりの、あの広い帝劇の空間に負けないアピール力と存在感に釘付けでした。

ぶっちゃけ、松村さんがシドラーで大丈夫?周りのキャストに埋もれないか心配でしたが、全くの杞憂だった。まさかこんなに化けるなんて想像もしなかった。めちゃくちゃ良かった!キャスティングされた東宝さんの先見の明に感服。

こんなこと書いたら失礼だけど、伊礼君もさとしさんも相方さんに花を持たせた感が否めない。

伊礼君ならもとニヒルな悪役を演じられたはずだし、さとしさんもアドリブ利かせてファンサービスいっぱいしただろうし、二人とも控えめな印象。

でもね、伊礼君に関してはあのアプローチのお蔭でサティーンとクリスチャンのラブストーリーに集中できたんだけどね。

1回目は、私なら、あ〜したのに!こ〜したのに!と思いながら観てたのに、

2回目は、井上君の客席を虜にする魔法をかけまくっていただけでなく、客席もダンサーやアンサンブルの方々のパワーがみなぎっていて、そのパワーに捻じ伏せられたね。

そして、平原綾香さんのサティーンは、井上君の時も翔真君の時も異なってる印象はなかった。圧倒的な美貌を持つスターオーラは、正直元タカラジェンヌでも敵わないと思った。歌声はもちろんのこと存在感もパワフルだし、なによりサティーンとして懸命に生きている姿に感動した。

綾香さんの出演舞台は、ミュージカル「北斗の拳」のユリア役を観させてもらいましたが、その時も歌声が素晴らしかった。演技に関しては、ダブルキャストの相方さんの方が良かったのですが、

サティーンに関しては、2幕目の病魔に襲われている時の焦燥感やクリスチャンを想う気持ちや拒絶したあとの悲壮感がリアルに表現されていて本当に良かった。きっと映画版をリアルタイムで観られたのかな?私と同じように思い入れが強いのかと思うくらい、焦燥感や悲壮感にめちゃくちゃ心を奪われた。

映画版で、ニコールが、クリスチャンに会いたいけど、会ったらクリスチャンが殺されてしまう。彼から逃げなくては。結核で呼吸が苦しいながらも、愛するが故に懸命にクリスチャンから逃げようとする、あの表現でニコールファンになったので、

綾香さんにはそれに近い表現を感じたので本当に素晴らしかった。まさしく映画の中のサティーンそのものだった。脚本はイマイチだったけども!

ただ、歌声がかなりパワフルで綾香節(ビブラート)が際立っていたので若干違和感があったのは否めない。正直、もう少し繊細さが欲しかったかな。病魔に襲われている云々は抜きにしてもね。でも、サティーンとしての表現力は文句なく素晴らしかった!

2回目は、ほんま余計なことを考える余地がないくらいエンタメ作品として楽しめました。


3回目


私が1番観たかったキャスティング。

ダイモンのサティーン、翔真君のクリスチャン、松村さんのジドラー、伊礼君のデューク。

3回目を観て思ったこと…、

やっぱり、潤色したい!もっと感動できる展開にしたい!ちゃんと物語として、かつエンターテイメント作品として昇華させたい。

私を泣かさせろ!!

だった。

綾香サティーンの圧倒的貫禄と存在感を目の当たりにしてしまったら、ダイモンのサティーンは線が細過ぎて、声も弱く、体調不良をまだ引きずっている印象を受けざるをえなかった。

本来のダイモンはもっとパワフルなはず。「Into the woods」「GUYS&DOLLS」の歌唱力や表現力は主役を食う勢いがあった。

いずれにせよ、ダイモンの演技力ですら、綾香サティーンの貫禄には敵わなったご様子。色んな意味で綾香サティーンが凄かった。比較して申し訳ないけど。

やはり、3回目は、全体的に1回目と印象が変わらなかった。どんなに客席がヒーバーしていてもね。やはりストーリー展開が気になって仕方なかった。


3回観て思ったのは、やはり井上君のただ者でない感がめちゃくちゃ伝わってきた。

ファンを味方に付けるって凄いことだと思うし。あの客席の支配力は魔法にかけられてる感覚だった。

こんなこと書かなくてもいいけど…、

ワタクシ、井上君のファンじゃないけど、

「GUYS〜」のスカイ役もしかり、私の井上君に対するマイナスイメージを軽く払拭してくる素晴らしい表現力と空間支配力は、もはや、ミュージカル界のプリンスではなくキングとしか言いようがない。昔からだったけども、今の日本のミュージカル界を引っ張る第一人者は井上君だと言わざるを得ない。

そういう意味では、翔真君はいい勉強になったと思う。


もうこれ以上は書きませんが、

公演が始まった当初はチケットが余っていたのに、気付いたら完売になったことは本当に素晴らしい。それは、間違いなくキャスト陣のたゆまぬ努力の結果です。

キャスト陣は本当に素晴らしいんだよ!



私に潤色させろ!

(笑)






3年A組-今から皆さんは、人質です-

2023-08-15 14:07:21 | ドラマ
Huluで一気見しました。

何を書いても陳腐な言葉にしかならないから、ヒトコト…

最高に、めちゃくちゃ泣ける!!