ないわ~、この脚本…。
藤原君や満島姉弟の演技以前に、脚本がありえへん。
マザコン発言させて頂くと、私がこの作品のハムレット役か、脇役でもいいけど、自分のオカンには観せたくない。決して近親相姦シーンのことを言ってるんじゃないよ。
もうね、ガートルードの描き方が最低!あんなのバカ母やん!?男にだらしないダメ母やん!?最後にあんな原作通りに死んでも同情出来ない。
ぶっちゃけ、あんな母親だったら、ハムレットの嘆きはめちゃくちゃ共感出来るわ!
ということで、正直内容的には全く期待してなかったかけど、まさかこんな脚本になっていたとは思ってなかった。脚本が最低過ぎて、役者陣の演技観察は二の次でした。
ぶっちゃけ、前半はストーリー的に悪くなかったんよ。逆に新しい解釈に唸ったくらい。後半のガートルードやレアティーズ、フォーティンブラス、クローディアスもかな…?、の描き方が最低で、全額とは言わないから四千円でも返して!と言いたくなった。
前半は、ハムレットの精神疾患ぶりというか、狂人を演じる前のハムレットの、ひょっとしたら父親の亡霊を見た時から精神がおかしいんじゃないの?的な描写…。クローディアスは実は本当にハムレットを愛していたのでは…?クローディアスは実は兄王を殺していないのでは…?亡き王のガートルードへの嫉妬の情念があまりにも強くて成仏出来ないがためにハムレットの前に現れたのでは…?的な、ハムレットやクローディアスの描き方が新鮮で良かった。
逆に、ガートルードがあまりのダメ母ぶりにハムレットに同情してしまった。前半はね。本当に、クローディアスの水かぶりまでは良かった。
後半の、ずっとガートルードのダメ母ぶりが、全く脚本にガートルードの女の部分と母親の部分(母性)がちゃんと描けてなくて、私に言わせれば本当に最低な脚本です。
今までは、ハムレットのマザコンぶりやバカッぷりに役としての魅力を感じなかったけど、蜷川さんには本当に申し訳ないですが、今回に関しては本当に脚本がダメダメ。
あ、演出や見せ方は良かったです。朝倉摂さんの「滝の白糸」と同じ(?)美術も、照明とスモークの相乗効果で、昭和チックじゃない、ちょっとしたグローブ座的な異空間を作り上げていて良かった。雛壇なんて超最高だった!
でも、でも、まさか37年間も同じ脚本で、同じ解釈で上演してないですよね???
少なくとも、真田さん&松っちゃん版とは違ってたはず。あの時はテレビでしか見たことないですが、ガートルードを演じた加賀まり子さんが意外に良かったのを覚えているから、解釈は違ってたはず。あの時も、ガートルードは加賀さんのイメージじゃないと思ってたけど、ちゃんと母性を見せていたから、今回のツレちゃんとは全く違う。
そう、ツレちゃんのガートルードも全く私のイメージになくて、藤原君がハムレットなら、ガートルードは麻実ターコさんだと思ってた。今日観る限りでは、しのぶさんもアリアリだと思った。
ツレちゃんがガートルードを演じたからではないと思いたいけど、本当に母性を垣間見れないガートルードにガッカリ。
ガートルードもクローディアスもハムレットを狂人だと思ってるなら、最後までそういう脚本にすべきだったと思う。後半途中から原作通りに戻ってるから全くもって意味不明。
中途半端に自己解釈を挿入して、結末だけ原作通りにすのはやめて。せっかく面白い!と思って想像が膨らんだのに、突然針で風船を割ったような失意に陥ったので、脚本に関しては今一度見直すべきだと思います。
あと、ロンドン人をバカにした台詞、原作にあったのか分からないけど、ちゃんとブラックユーモアとして受け入れられるのか心配。蔑視発言とも受けとめられ兼ねないよ。いかにも日本版ならではの親父ギャグも現地の日本人にしか通用しないし、フォーティンブラスの小言は字幕があるからいいけど、あんな王様に未来を託せるかな…?観客は納得するかな…?私には不安要素だらけ。
美術・照明・役者は受け入れられると思うけど、脚本はどうだろうね…?って思った。ま、こんなこと思ったの私だけだと思うけど…。
役者陣に関しては、藤原ハムレットは素晴らしかった。どんなに長台詞でも手を抜かない迫真の演技には誰にも真似出来ないものがある。ぶっちゃけ、藤原ハムレットは、ナショナルシアターのハムレットより共感出来た。ハムレットは最初から父親の悪霊に取憑かれていたのでは…?的アプローチは良かった。あんな母親なら余計にね…。
オフィーリアの満島ひかりさんは、狂気の演技が素晴らしかった!前半の普通のシーンは、舞台向きじゃないな~と思ってしまったけどm(__)m後半は、さすが!でした。声が舞台向きじゃないんよねm(__)mひかりさんは、映像向きやな…。りえちゃんも舞台の声ではないけど、りえちゃんには舞台人の魂性(根性)があるんよね。ひかりさんはこれからやね。
満島君のレアティーズは…、そもそも原作がアカンことが家に帰って分かった。ナショナルシアター版は良かったのに、蜷川版はラストがイマイチだった。家に帰って原作に目を通したら、そのままの台詞だったから、原作に難ありだということが分かった。
私の勘違いかもしれないけど、新しい解釈をするなら、最後まで突き通してください!ラストのレアティーズ、演技は良かったのにイマイチな人物描写でガッカリでした。原作がそうなんだから仕方ないけど…。
ハムレットとレアティーズの対決シーンは、宝塚の殺陣と違ってリアルにハラハラドキドキもんで迫力がありました。
クローディアスの平さんは、最初のハムレットへの愛情深さからの敵対心への移り変わりはお見事でした。個人的にはね、最後までハムレットの味方であって欲しかった。ハムレットは父親の悪霊に取憑かれているという新解釈で脚本を改訂して欲しかった。
実は、兄王を殺してないのに、ハムレットの狂気に苛まれているから、仕方なくハムレットを陥れるという展開。てっきりそういう展開だと思った…。
平さんの水かぶりのシーンは役者魂を感じました。くれぐれもお風邪を召しませんように!
ガートルードに関してはもう書きませんm(__)m
あと、あのフォーティンブラスの人物描写も理解不能。う~ん???って感じ。
ホレイシオの横田さんが一番普通の役やったね。この役が一番良い役かもしれんね。
墓堀りの山谷さんの道化ぶりはさすがでした。前回の美輪さんの舞台には出られてなかったので、心配しましたが、お元気で安心しました。
たかおさんのポローニアスは原作通りだったけど、あの意味不明な笑い必要やったんかな…?m(__)m
やはり、今回も気になったのが、さいたまネクストシアターの方々の演技ですね。フォーティンブラスの方もですよね…?関西でも観てみたい。
最後に、結論を申させて頂きますと、これが、蜷川ハムレットの集大成とは信じたくないです。こんな脚本で、この藤原ハムレットで蜷川版ハムレットが終わるのは絶対にイヤですからね!
どうか、どうか、数年後にもう一度、これぞ集大成だと言わせる、さすが蜷川さん!と言わせるくらいの蜷川版ハムレットの上演を熱望します!
だから、まだまだ生きてくださいよ!!!病気なんかに負けないでくださいよ!!!
今日のまとめ:蜷川さん、くれぐれもお身体を大切に、無理なさらないで下さいね!
藤原君や満島姉弟の演技以前に、脚本がありえへん。
マザコン発言させて頂くと、私がこの作品のハムレット役か、脇役でもいいけど、自分のオカンには観せたくない。決して近親相姦シーンのことを言ってるんじゃないよ。
もうね、ガートルードの描き方が最低!あんなのバカ母やん!?男にだらしないダメ母やん!?最後にあんな原作通りに死んでも同情出来ない。
ぶっちゃけ、あんな母親だったら、ハムレットの嘆きはめちゃくちゃ共感出来るわ!
ということで、正直内容的には全く期待してなかったかけど、まさかこんな脚本になっていたとは思ってなかった。脚本が最低過ぎて、役者陣の演技観察は二の次でした。
ぶっちゃけ、前半はストーリー的に悪くなかったんよ。逆に新しい解釈に唸ったくらい。後半のガートルードやレアティーズ、フォーティンブラス、クローディアスもかな…?、の描き方が最低で、全額とは言わないから四千円でも返して!と言いたくなった。
前半は、ハムレットの精神疾患ぶりというか、狂人を演じる前のハムレットの、ひょっとしたら父親の亡霊を見た時から精神がおかしいんじゃないの?的な描写…。クローディアスは実は本当にハムレットを愛していたのでは…?クローディアスは実は兄王を殺していないのでは…?亡き王のガートルードへの嫉妬の情念があまりにも強くて成仏出来ないがためにハムレットの前に現れたのでは…?的な、ハムレットやクローディアスの描き方が新鮮で良かった。
逆に、ガートルードがあまりのダメ母ぶりにハムレットに同情してしまった。前半はね。本当に、クローディアスの水かぶりまでは良かった。
後半の、ずっとガートルードのダメ母ぶりが、全く脚本にガートルードの女の部分と母親の部分(母性)がちゃんと描けてなくて、私に言わせれば本当に最低な脚本です。
今までは、ハムレットのマザコンぶりやバカッぷりに役としての魅力を感じなかったけど、蜷川さんには本当に申し訳ないですが、今回に関しては本当に脚本がダメダメ。
あ、演出や見せ方は良かったです。朝倉摂さんの「滝の白糸」と同じ(?)美術も、照明とスモークの相乗効果で、昭和チックじゃない、ちょっとしたグローブ座的な異空間を作り上げていて良かった。雛壇なんて超最高だった!
でも、でも、まさか37年間も同じ脚本で、同じ解釈で上演してないですよね???
少なくとも、真田さん&松っちゃん版とは違ってたはず。あの時はテレビでしか見たことないですが、ガートルードを演じた加賀まり子さんが意外に良かったのを覚えているから、解釈は違ってたはず。あの時も、ガートルードは加賀さんのイメージじゃないと思ってたけど、ちゃんと母性を見せていたから、今回のツレちゃんとは全く違う。
そう、ツレちゃんのガートルードも全く私のイメージになくて、藤原君がハムレットなら、ガートルードは麻実ターコさんだと思ってた。今日観る限りでは、しのぶさんもアリアリだと思った。
ツレちゃんがガートルードを演じたからではないと思いたいけど、本当に母性を垣間見れないガートルードにガッカリ。
ガートルードもクローディアスもハムレットを狂人だと思ってるなら、最後までそういう脚本にすべきだったと思う。後半途中から原作通りに戻ってるから全くもって意味不明。
中途半端に自己解釈を挿入して、結末だけ原作通りにすのはやめて。せっかく面白い!と思って想像が膨らんだのに、突然針で風船を割ったような失意に陥ったので、脚本に関しては今一度見直すべきだと思います。
あと、ロンドン人をバカにした台詞、原作にあったのか分からないけど、ちゃんとブラックユーモアとして受け入れられるのか心配。蔑視発言とも受けとめられ兼ねないよ。いかにも日本版ならではの親父ギャグも現地の日本人にしか通用しないし、フォーティンブラスの小言は字幕があるからいいけど、あんな王様に未来を託せるかな…?観客は納得するかな…?私には不安要素だらけ。
美術・照明・役者は受け入れられると思うけど、脚本はどうだろうね…?って思った。ま、こんなこと思ったの私だけだと思うけど…。
役者陣に関しては、藤原ハムレットは素晴らしかった。どんなに長台詞でも手を抜かない迫真の演技には誰にも真似出来ないものがある。ぶっちゃけ、藤原ハムレットは、ナショナルシアターのハムレットより共感出来た。ハムレットは最初から父親の悪霊に取憑かれていたのでは…?的アプローチは良かった。あんな母親なら余計にね…。
オフィーリアの満島ひかりさんは、狂気の演技が素晴らしかった!前半の普通のシーンは、舞台向きじゃないな~と思ってしまったけどm(__)m後半は、さすが!でした。声が舞台向きじゃないんよねm(__)mひかりさんは、映像向きやな…。りえちゃんも舞台の声ではないけど、りえちゃんには舞台人の魂性(根性)があるんよね。ひかりさんはこれからやね。
満島君のレアティーズは…、そもそも原作がアカンことが家に帰って分かった。ナショナルシアター版は良かったのに、蜷川版はラストがイマイチだった。家に帰って原作に目を通したら、そのままの台詞だったから、原作に難ありだということが分かった。
私の勘違いかもしれないけど、新しい解釈をするなら、最後まで突き通してください!ラストのレアティーズ、演技は良かったのにイマイチな人物描写でガッカリでした。原作がそうなんだから仕方ないけど…。
ハムレットとレアティーズの対決シーンは、宝塚の殺陣と違ってリアルにハラハラドキドキもんで迫力がありました。
クローディアスの平さんは、最初のハムレットへの愛情深さからの敵対心への移り変わりはお見事でした。個人的にはね、最後までハムレットの味方であって欲しかった。ハムレットは父親の悪霊に取憑かれているという新解釈で脚本を改訂して欲しかった。
実は、兄王を殺してないのに、ハムレットの狂気に苛まれているから、仕方なくハムレットを陥れるという展開。てっきりそういう展開だと思った…。
平さんの水かぶりのシーンは役者魂を感じました。くれぐれもお風邪を召しませんように!
ガートルードに関してはもう書きませんm(__)m
あと、あのフォーティンブラスの人物描写も理解不能。う~ん???って感じ。
ホレイシオの横田さんが一番普通の役やったね。この役が一番良い役かもしれんね。
墓堀りの山谷さんの道化ぶりはさすがでした。前回の美輪さんの舞台には出られてなかったので、心配しましたが、お元気で安心しました。
たかおさんのポローニアスは原作通りだったけど、あの意味不明な笑い必要やったんかな…?m(__)m
やはり、今回も気になったのが、さいたまネクストシアターの方々の演技ですね。フォーティンブラスの方もですよね…?関西でも観てみたい。
最後に、結論を申させて頂きますと、これが、蜷川ハムレットの集大成とは信じたくないです。こんな脚本で、この藤原ハムレットで蜷川版ハムレットが終わるのは絶対にイヤですからね!
どうか、どうか、数年後にもう一度、これぞ集大成だと言わせる、さすが蜷川さん!と言わせるくらいの蜷川版ハムレットの上演を熱望します!
だから、まだまだ生きてくださいよ!!!病気なんかに負けないでくださいよ!!!
今日のまとめ:蜷川さん、くれぐれもお身体を大切に、無理なさらないで下さいね!