中嶋しゅうさんの追悼公演になってしまった、ワタクシの大好きな熊林演出作品を観てきました!
いや〜、難しかった…。途中意識が飛ぶことが何度か…(汗)その都度、オリエさんとかどなたかの怒鳴り声で目覚めること多々あり。でも、二幕目はちゃんと観てましたよ!
っていうか、この物語って、トリップが実はヘンリーだった…っていうオチではないですよね???それはそれでオチとしては上手く出来ているけど…。
時代背景に、ベトナム戦争だったり、政党争い、宗教、LGTDとかが絡んできて、本筋が全く見えてこなくて、1幕目は、本当にゴメンなさい状態でした。
親子の確執を描いているのか、アメリカ自国風刺を描いているのか、全く分かりませんでした。
でも、二幕目で本筋が見えてきて、結局は親子の確執、秘密がメインだったことが分かりました。ぶっちゃけ、本当に大事なバックグラウンドだけ残して、宗教とかLGBT要素は排除して欲しかった。特に、政党争いや宗教なんてアメリカ自国風刺要素でしかないから、伏線要素としては紛らわしかった。ま、政党争いはストーリー的に必要でしたけどね。
熊林演出作品としては、チョイスとしてはイマイチでしたがm(_ _)m
寺島しのぶさん的には、My戯曲作品だったと思いました。
寺島さん演じるブルックは、ご本人も言われてますが、ご本人自身だと思いました。
ブルックを通して、尾上菊五郎の長女、女優富司純子の娘、菊之助丈のお姉さんという家庭環境がダブって見えてきました。
実際の尾上家の家庭内情は分かりませんが、寺島さん自身の生き様がブルックと被る要素は多々あったかと思います。変なリアリティーがありましたね。まさに、寺島さんに当て書きしたような戯曲でしたね。
親に反発したくなるような何が寺島さん自身にもあったかと思うような演技でした。
寺島さんの私生活を顧みるような役であり、また、「ゴーゴーボーイズ〜」の時のような切なさを感じる役柄でした。
親子の確執。すれ違い。ある出来事が親娘関係に深い溝を作ることとなった。娘は、本当の秘密も知らず…。
要は、知らなくていいこともあるけど、親子だからこそ知っておかないといけないこともあると思うんよね。それが原因で確執が生じているなら尚更だと思う。結局、誤解が誤解を生んで争いが生じるなら、どんな事実でも正直に打ち明けるべきだと思う。
そりゃ、墓場まで持っていかないといけないような秘密があって、わざわざ言って、逆に争いの原因になるなら言わなくていいこともあるとは思うよ。
でも、既に確執があって原因が分かっているなら早く解消すべきだと思う。
って思うような内容でした。
もうね〜、しゅうさんの代役の斎藤歩さんが、時々しゅうさんに見えて仕方なかった。全く姿や声は違うんだけど、しゅうさんがそこで演じているように見えることが多々ありました。藤間勘十郎さんの舞が玉三郎さんに見えたり、勘三郎さんに見えたりと同じような錯覚がありました。
少なくとも、斎藤さん自身、しゅうさんの喋り方を真似ようとしていたと思う。しゅうさんならこう演じたのに…っていう感じではなく、まさにしゅうさんがそこで演じているっていう感覚ね。本当に不思議だった。いや、しゅうさんの魂が斎藤さんに降りてきたと解釈した方が正しいかもね。
斎藤さん、数日間の稽古での本番、本当にお疲れ様でした。そして、イチ熊林演出ファンとして、ありがとうございます!と言わせて下さい。
そう、「おそるべき親たち」でも思ったのですが、やはり、オリエさんの役とターコさんの役、逆じゃないかい?って思うくらい、逆バージョンも見てみたくなるくらい個性的な役でしたね。
今回のオリエさんの役は、声を張り上げる台詞が多いので、オリエさんの舞台役者魂炸裂な役どころでした。腹から声が出ていて耳心地が良かったです。
で、ターコさんの役がこれまたターコさんのイメージじゃない役どころだったので、熊林さんのキャスティングの発想は面白い。今回も意表を突く役柄でしたが、さすがターコさん!って感じでした。ターコさんで「欲望〜」のブランチが観たい!
ぶっちゃけ書くと、本当は、オリエさんのエキセントリックな狂った役が見たいんですけどね…。
弟役の中村蒼君が、それこそ体格は違うんだけど、時々、満島真之介君に見える時があった。あ、私がおかしいってことか?←皆知ってる!(笑)
今日は、久々のストレートプレイだったので新鮮に観させてもらいました。意識は飛びましたけどね…m(_ _)m
しゅうさんが天国で、ワシがやりたかったのに!と地団駄踏んでいる姿が目に浮かびます。
あ〜、「ヘンリー5世」にしゅうさんがいないのは淋しい…。
今日のまとめ:実は、今日は、大阪に早く着いたので、ブリューゲルの「バベルの塔」展に行ってきました!
メイン作品以外は、ぶっちゃけ興味がなかったので完全スルー。メイン作品の前には、最前列で見るために長蛇の列。アトラクション並みに並びました!←ちと大袈裟!
いや〜、素晴らしかった!!!
今回日本に来たのは、約70センチの大きさの、所謂小バベルなんですが、ぶっちゃけ書くと、本当は、もう一つの倍の大きさの大バベルが観たかったんですよ。
でもね、小バベルを観て、考え方変わりました!
バベルの塔といえば、大バベルやろ!って思うくらい、大バベルの方が紆余曲折を感じ取れて魅力的だったんですが、
今回初めて生で小バベルを観て、作品的にはめちゃ小さいのに、きめ細かい緻密な描写に感動しました!
携帯画面では気付かないきめ細かい描写。バベルの塔の建設を巡ってどれだけの人物が描写され、建築作業を描いていることか!感動もんです!!!
ずっと、ヌメっとしたただのバベルの塔を描写しているたげの作品だと思っていたら大勘違いでした!
この小バベルを見て、希望を感じました。解説映像を観て更に確信に変わりました。
旧約聖書のバベルの塔は、神様が傲慢な人間に罰を与えた悪の象徴ですが、この小バベルには、傲慢な人間というより、むしろ純粋に信仰心を持って神様に近づこうと皆んなで協力してバベルの塔を建設しているように感じました。とっても平和な印象です。
ならば、何故に神様は罰を与えたのか?
罰を与えたんじゃない。彼らの信仰心を試したんだと思った。どんな苦行にも耐えらるか?信仰心を失わないかどうかを試したんだと解釈しました。
はい、買う予定になかったポスター、購入!
白色を使っている場所がめちゃ神聖さがあって惚れちゃいました!てっきりハイライトの白色だと思ってたら、違った!
これは、生で観て下さい!!!

いや〜、難しかった…。途中意識が飛ぶことが何度か…(汗)その都度、オリエさんとかどなたかの怒鳴り声で目覚めること多々あり。でも、二幕目はちゃんと観てましたよ!
っていうか、この物語って、トリップが実はヘンリーだった…っていうオチではないですよね???それはそれでオチとしては上手く出来ているけど…。
時代背景に、ベトナム戦争だったり、政党争い、宗教、LGTDとかが絡んできて、本筋が全く見えてこなくて、1幕目は、本当にゴメンなさい状態でした。
親子の確執を描いているのか、アメリカ自国風刺を描いているのか、全く分かりませんでした。
でも、二幕目で本筋が見えてきて、結局は親子の確執、秘密がメインだったことが分かりました。ぶっちゃけ、本当に大事なバックグラウンドだけ残して、宗教とかLGBT要素は排除して欲しかった。特に、政党争いや宗教なんてアメリカ自国風刺要素でしかないから、伏線要素としては紛らわしかった。ま、政党争いはストーリー的に必要でしたけどね。
熊林演出作品としては、チョイスとしてはイマイチでしたがm(_ _)m
寺島しのぶさん的には、My戯曲作品だったと思いました。
寺島さん演じるブルックは、ご本人も言われてますが、ご本人自身だと思いました。
ブルックを通して、尾上菊五郎の長女、女優富司純子の娘、菊之助丈のお姉さんという家庭環境がダブって見えてきました。
実際の尾上家の家庭内情は分かりませんが、寺島さん自身の生き様がブルックと被る要素は多々あったかと思います。変なリアリティーがありましたね。まさに、寺島さんに当て書きしたような戯曲でしたね。
親に反発したくなるような何が寺島さん自身にもあったかと思うような演技でした。
寺島さんの私生活を顧みるような役であり、また、「ゴーゴーボーイズ〜」の時のような切なさを感じる役柄でした。
親子の確執。すれ違い。ある出来事が親娘関係に深い溝を作ることとなった。娘は、本当の秘密も知らず…。
要は、知らなくていいこともあるけど、親子だからこそ知っておかないといけないこともあると思うんよね。それが原因で確執が生じているなら尚更だと思う。結局、誤解が誤解を生んで争いが生じるなら、どんな事実でも正直に打ち明けるべきだと思う。
そりゃ、墓場まで持っていかないといけないような秘密があって、わざわざ言って、逆に争いの原因になるなら言わなくていいこともあるとは思うよ。
でも、既に確執があって原因が分かっているなら早く解消すべきだと思う。
って思うような内容でした。
もうね〜、しゅうさんの代役の斎藤歩さんが、時々しゅうさんに見えて仕方なかった。全く姿や声は違うんだけど、しゅうさんがそこで演じているように見えることが多々ありました。藤間勘十郎さんの舞が玉三郎さんに見えたり、勘三郎さんに見えたりと同じような錯覚がありました。
少なくとも、斎藤さん自身、しゅうさんの喋り方を真似ようとしていたと思う。しゅうさんならこう演じたのに…っていう感じではなく、まさにしゅうさんがそこで演じているっていう感覚ね。本当に不思議だった。いや、しゅうさんの魂が斎藤さんに降りてきたと解釈した方が正しいかもね。
斎藤さん、数日間の稽古での本番、本当にお疲れ様でした。そして、イチ熊林演出ファンとして、ありがとうございます!と言わせて下さい。
そう、「おそるべき親たち」でも思ったのですが、やはり、オリエさんの役とターコさんの役、逆じゃないかい?って思うくらい、逆バージョンも見てみたくなるくらい個性的な役でしたね。
今回のオリエさんの役は、声を張り上げる台詞が多いので、オリエさんの舞台役者魂炸裂な役どころでした。腹から声が出ていて耳心地が良かったです。
で、ターコさんの役がこれまたターコさんのイメージじゃない役どころだったので、熊林さんのキャスティングの発想は面白い。今回も意表を突く役柄でしたが、さすがターコさん!って感じでした。ターコさんで「欲望〜」のブランチが観たい!
ぶっちゃけ書くと、本当は、オリエさんのエキセントリックな狂った役が見たいんですけどね…。
弟役の中村蒼君が、それこそ体格は違うんだけど、時々、満島真之介君に見える時があった。あ、私がおかしいってことか?←皆知ってる!(笑)
今日は、久々のストレートプレイだったので新鮮に観させてもらいました。意識は飛びましたけどね…m(_ _)m
しゅうさんが天国で、ワシがやりたかったのに!と地団駄踏んでいる姿が目に浮かびます。
あ〜、「ヘンリー5世」にしゅうさんがいないのは淋しい…。
今日のまとめ:実は、今日は、大阪に早く着いたので、ブリューゲルの「バベルの塔」展に行ってきました!
メイン作品以外は、ぶっちゃけ興味がなかったので完全スルー。メイン作品の前には、最前列で見るために長蛇の列。アトラクション並みに並びました!←ちと大袈裟!
いや〜、素晴らしかった!!!
今回日本に来たのは、約70センチの大きさの、所謂小バベルなんですが、ぶっちゃけ書くと、本当は、もう一つの倍の大きさの大バベルが観たかったんですよ。
でもね、小バベルを観て、考え方変わりました!
バベルの塔といえば、大バベルやろ!って思うくらい、大バベルの方が紆余曲折を感じ取れて魅力的だったんですが、
今回初めて生で小バベルを観て、作品的にはめちゃ小さいのに、きめ細かい緻密な描写に感動しました!
携帯画面では気付かないきめ細かい描写。バベルの塔の建設を巡ってどれだけの人物が描写され、建築作業を描いていることか!感動もんです!!!
ずっと、ヌメっとしたただのバベルの塔を描写しているたげの作品だと思っていたら大勘違いでした!
この小バベルを見て、希望を感じました。解説映像を観て更に確信に変わりました。
旧約聖書のバベルの塔は、神様が傲慢な人間に罰を与えた悪の象徴ですが、この小バベルには、傲慢な人間というより、むしろ純粋に信仰心を持って神様に近づこうと皆んなで協力してバベルの塔を建設しているように感じました。とっても平和な印象です。
ならば、何故に神様は罰を与えたのか?
罰を与えたんじゃない。彼らの信仰心を試したんだと思った。どんな苦行にも耐えらるか?信仰心を失わないかどうかを試したんだと解釈しました。
はい、買う予定になかったポスター、購入!
白色を使っている場所がめちゃ神聖さがあって惚れちゃいました!てっきりハイライトの白色だと思ってたら、違った!
これは、生で観て下さい!!!
