17世紀末から18世紀初頭にかけて実施されたカトリック刑罰法ほど、残酷で非人道的なものは無い、現在の共産中国以上であろう。
アイルランドの人々は、代々、敬虔なカトリック信者であった、だから、この法律の目的は、アイルランド人を徹底的に支配することであった。
1、カトリック教徒は、医師・教師・法律家になれない
2、カトリック教徒は、軍人・警官になれない
3、カトリック教徒は、武器を持ってはいけない、また、武器の製造・販売はできない
4、カトリックの新聞・書籍は出版・販売してはいけない
5、都市の商工業者はカトリックの従業員を雇うことを禁じる
6、カトリックの商工業者は、二人以上の従業員を雇うことはできない
7、カトリック教徒は、新たな土地を購入できない
8、カトリック教徒は、収入の10分の1を英国国教会に納税しなければならない
9、英国の教会の信徒やプロテスタントはカトリックの人々と結婚できない、もし結婚したらば、男は公民権・女は財産相続権を剥奪される
恐るべき内容であった、これでは奴隷と変わりないではないか、それにしても、なんという悪知恵であろうか。
「悪魔とはイギリスである」「アングロサクソンを憎め」、これが、彼らの合言葉になる。
だから、アメリカに渡っても、技術も資金もなく、単純な肉体労働の職業しか就くことができない、アイルランド系アメリカ人の言語を絶する苦労の原因は、このカトリック刑罰法にあった。
そして、これは、現在にまでつながっており、多くのアイルランド系の人々がpoor whiteと呼ばれている。