The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

ケルトの魂と一羽の小鳥 終

2009-05-20 02:31:11 | Weblog

 ヒロインは舌を噛み切って自殺を図るが、かろうじて助かる、だが、話すことができなくなってしまった。

 終に、フランキーはヒロインの要求を叶えることにする、彼女の舌に塩化アドレナリンを注射する。

 ヒロインが死んだ瞬間、
 “A bird passed through the glass of the domed window .”
 「一羽の小鳥が部屋を横切り、半球形の窓を通り抜けていった」

 誇り高いアイルランドの女性は、天上の世界に帰っていった。

 なんと見事な一行になっていることか、これこそ、ケルトの叫び・ケルトの自由・ケルトの魂。

 今は亡き作家のペンの先に、創作の妖精が舞い降り、この作品を書かせたのかもしれない。

 ケルトの名誉と伝統が、神秘と幻想が、21世紀に甦り、一輪の白い花を咲かせてくれた。