上は、第二議員会館、ちょっと改装したのか、政治について真剣に考えた時期がある、理科系の能力ではムリな点があるようだ。
さて、バブルの全盛時、霞が関の高級官僚と民間の大企業の社員が会った時、絶対に言ってはいけないことがあった、それは、大企業の社員の「サラリーとボーナスの金額」、当時はタイヘンな格差があり、民間はバブル・バブルでカネがうなっており、銀座のホステスのタクシー代に10万円、それどころかクルマを買ってやった、いやいやマンションをどうのこうの・・・
バブルが冷めた時、
「おまえにやったプレゼントをかえしてくれ」
しつこくつきまとったマドギワがいたとか、あの時の不良債権、どうなったんだろう、オリンパスだけではなかったはずだ。
当時、同じ大学を出て、一方は民間企業、もう一方は中央官庁、官僚コースは給与が決まっておりバブルの恩恵にあずかることはない、だから、民間に対する嫉妬心が鬱積した、それに、いつもそばにいるヒトからやいのやいの、
「こんなはずじゃあ なかったわ」
「これじゃあ日本橋の三越で お買い物できないじゃあないの」
「同窓会になにを着ていけばいいの まさかハダカで行けっていうんじゃあないでしょうね」
「こんなことなら こんなことなら 三井物産に行ったⅯさんにすればよかった Mさん わたしにプロポーズしたのよ あたし なんておバカさんだったんでしょう うううっー くやしー くやしー 」
終には、
「あたしの青春をかえせ あたしの人生をかえせ」
「うわあー」
酒でも飲まなけりゃあやってられない、だが、その酒代がない、30年の住宅のローン・・・
「ころせー ころせー ひとおもいにころしてくれー」
たまったもんじゃあない、腹が立って腹が立って、これをどこにぶつけてやろうか。
一度だけ銀座のクラブに招待されたことがある、中流クラス、それでも8人のホステスがいて、いろいろなタイプの美人をそろえていたのだが、吉永小百合のそっくりさん、いるもんだなあー、もっとも、こっちの方が若い、吉永小百合は「キューポラのある街」で熱演したのはいいのだが、この映画に感動して北チョーセンに帰ってしまった、いや、行ってしまった日本人妻が数千名、どうなったのか、零下数十度の冬を越せなかった人も多かったらしい、それなのに、この女優は、未だにきれいごとを並べている、当時の日活が、そういったインテリの溜まりだったとしても、あれから40年、あまりにも成長がなさすぎる。
銀座のクラブのママさん、たいした器量でない、そして、声がしゃがれている、タバコと酒のせい、それでも、
「赤坂と六本木にも お店を持っているんだよ」
このママさんには特技があり、初めての客が出世するかどうかピタリと当てる、出世しそうな男のソバにすわってチヤホヤ、だから、私のソバには来なかった。
あのバブルのお祭り騒ぎは、大蔵省の金融局長の「銀行の貸し出し禁止」の通達によって没落、猛スピードで走っているクルマに急ブレーキをかけたようなものだ、ある人は、これについて、
「官僚のジェラシーが 原因だな」
日本経済、それから、おかしくなった、アベ政権が公務員の給与に配慮するのも、そんな経緯があったからかもしれない。