ヒトラーの絵が千数百万円で売れた、それをニュースで流すということは、あるいは、時代の流れが変わったのかもしれない。
あの頃のエピソードに、日本海軍はドイツの所有する高速タービン・エンジンが欲しくてたまらなかった、40ノット・50ノットでぶっ飛ばすことができる、40ノットなら時速64キロ・50ノットなら80キロだ、水雷艇に搭載する予定だったのか、ところが、同盟国といえどもタダではくれない、そこで、お土産を満載して数千キロの航海、たしかイ号潜水艦、マラッカ海峡・インド洋・スエズ運河は通れないからケープタウン沖を通過して大西洋、そこで、レーダーとソナーに引っかかり、モーレツな爆雷攻撃、終に、重油がブクブク、撃沈された、乗務員全員は戦死なのだが、その中に三菱重工のエンジニアがいた、やがて、プクプクと荷物が浮上してくる、それは、ゴム・生コム、ゴムは軍需物資でタイヤをはじめ、いろいろなものに使われる。
高速タービンの一枚の設計図のために、多量のゴムを輸送しようとしていたのだ。
あの大戦、今回の8%のように、ちょっと早すぎたのかもしれない、消費税の増税は財務官僚の作文通りに実行したのだろうが、こんな風になってしまった、ニッポンの優等生の到着地点がカスミガセキで、有名私立中学に高校そして東大法学部、暗記力や論理的能力にはすぐれているが「論を破る」はどうか、それは、現実感覚や経済感覚であり、案の定、国民の消費マインドを冷えこませてしまった、歴代の内閣、財務省の方針には逆らえなかった、財務省の指示通りにする、だから、
「財政再建は 増税によるんであります」
鶴の一声だ、「鶴鳴くや その声に 芭蕉破(や)れぬべし」ではなく、
カスミガセキ その声に 景気枯(か)れぬべし
これしかない、これしか認めない、こうした財務官僚に従わなかったのは変人・小泉だけ、そして、今回のアベさん、かろうじて間にあったか、だから、
「国を亡ぼすのは役人と ものわかりのいいインテリたち」
問題は、どのくらいの国民が、こうしたことを理解しているか、理解できているか、それを一票に反映できるかだろう、もう1,2年待って、サラリーがアップして、金回りが良くなり、3%5%ぐらいはなんでもない、景気が回復してから増税すべきだったのかもしれない。
さて、あの当時のニッポン、共産勢力と自由経済諸国と対決していたが、アジアやアフリカの人々は家畜のように放置されており、桃太郎のオニ退治のイヌやキジのサポートは期待できなかった、
「西洋の芸術(科学) 東洋の道徳」
この理想が粉砕され、じっくりと時間をかけて洗脳されてきたのが、この国の戦後史の一面であろうか。