何度目かの東北調査から帰った夜、ユング心理学の秋山さんに電話、すると、プレミアムな声が、
「太郎ちゃんも 縄文文化 やっていたわよ」
太郎ちゃんは岡本太郎、秋山さんは岡本の友人、もっともパリ帰りの岡本はタイヘンな人気者でインテリの女性に囲まれていた、当時、最先端の学問・芸術を身に着けていたからだ、岡本のハナイキは荒く、あのカリスマ・小林秀雄が自慢のコレクションを見せた時、
「なんだ こんなガラクタ」
「・・・」
カリスマがボーゼーン。
むらがっていたオンナの中から、岡本のこころをとらえた1人、ほかのオンナを遠ざける、その前に、ジャクチョウが岡本に接近、すると、岡本がジャクチョウに、当然、僧籍に入る前、
「ボクの秘書にならないか」
95歳のアマさんは、
「秘書にならないかというコトは ふふふ 愛人にならないかってことなんですよ」
そんなコトがあったのかねえー、もっとも岡本もゲテモノ好きのケイコー点があった、あながちウソでもないかもしれないが、こういうのは、
「言ったもん勝ち」
あんましきれいな話しではないな。