The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

オバマの母方の先祖

2009-05-06 23:54:33 | Weblog

 アメリカの大統領のオバマの父はアフリカの出身であることが知られているが、母方はアイルランド系である。

 それで、あのような容貌と容姿を獲得しているのであろう、端正な顔つきであるという評判で、新聞の似顔絵画家の悩みのタネだとか、むしろ悪党のような面構えの方がマンガにし易いらしい。

 オバマの母方はアイルランドのオファリー州・County Offalyの出身、アメリカに来てからは、靴職人をしていたという。

 アイルランド系アメリカ人の生活は、大変に貧しいケースが多く、彼らの何十%はpoor whiteだったのだが、オバマの母方が彼に高い学歴を授けたことが、今回の黒人大統領の誕生に結びついたことになる。

 黒人とアイルランド系の血統」、不思議で見事な結びつきと言えるかもしれない、だが、これからどうなるかは、誰にも分からないだろう。

アイルランド大使の発言

2009-05-06 11:52:07 | Weblog

 何年か前、12chに「大使の国の贈りもの」という番組があり、アイルランドの大使が、「バベルの塔の崩壊によって、人類は世界の各地に分散していったのですが、西に向かったのがケルト人、東に向かったのが日本人の先祖です」

 キリスト教を信仰する国々では、子供の時代から聖書に親しんでいるので、こういった発想はポピュラーなのであるが、一国の大使の発言としては、「ちょっと」であろうか。

 日本に対して、あふれるような親近感を抱いてくれているようだ、その理由は、この前の大戦でイギリスと戦ったからであろう。

 900万人のうち100万人が餓死、それでもイギリスに小麦を納めなければならなかった、それがあれば、子供や老人を助けることができた。

 イギリス・オランダと戦う日本を拳を握り締めて応援してくれていたのだろう。

インドでの出来事

2009-05-05 02:26:12 | Weblog

 第二次大戦前、イギリスが統治していたインドで、政治犯を大砲に詰め込み、発射したことがある。

 だが、これは一回で中止、その理由は、処刑者の血糊と肉塊がイギリス人の上に降り注いだからで、着飾ったLadyの白いモスリンのドレスを台無しにしてしまったからである。

 これは、当時のアメリカの下院の報告、1920年代のアメリカにはPuritanの精神が生きており、非人道的な植民地支配を糾弾する人々がいたということであろうか。

 ともあれ、敵に回すと、これほど厄介な相手はいない、大変な陰謀好きで、しかも、尻尾を出さない、何百年して気づくようなことをする。

 そんな彼らが、明治の日本に求めたものは南下するロシアの「番犬」、明治の日本は、この難問を見事にクリアした、いや、あるいは、クリアし過ぎたのかもしれない。

カトリック刑罰法の凄い内容

2009-05-04 04:00:27 | Weblog

 17世紀末から18世紀初頭にかけて実施されたカトリック刑罰法ほど、残酷で非人道的なものは無い、現在の共産中国以上であろう。

 アイルランドの人々は、代々、敬虔なカトリック信者であった、だから、この法律の目的は、アイルランド人を徹底的に支配することであった。

 1、カトリック教徒は、医師・教師・法律家になれない
 2、カトリック教徒は、軍人・警官になれない
 3、カトリック教徒は、武器を持ってはいけない、また、武器の製造・販売はできない
 4、カトリックの新聞・書籍は出版・販売してはいけない
 5、都市の商工業者はカトリックの従業員を雇うことを禁じる
 6、カトリックの商工業者は、二人以上の従業員を雇うことはできない
 7、カトリック教徒は、新たな土地を購入できない
 8、カトリック教徒は、収入の10分の1を英国国教会に納税しなければならない
 9、英国の教会の信徒やプロテスタントはカトリックの人々と結婚できない、もし結婚したらば、男は公民権・女は財産相続権を剥奪される

 恐るべき内容であった、これでは奴隷と変わりないではないか、それにしても、なんという悪知恵であろうか。

 「悪魔とはイギリスである」「アングロサクソンを憎め」、これが、彼らの合言葉になる。

 だから、アメリカに渡っても、技術も資金もなく、単純な肉体労働の職業しか就くことができない、アイルランド系アメリカ人の言語を絶する苦労の原因は、このカトリック刑罰法にあった。

 そして、これは、現在にまでつながっており、多くのアイルランド系の人々がpoor whiteと呼ばれている。

クロムエルの侵略

2009-05-02 06:12:59 | Weblog
 
 17世紀の半ばに、終に、あのクロムエルの侵略が開始する、不幸と悪夢のスタートである。

 1649年の夏、クロムエルは共和国軍2万を率いて上陸する。

 カトリックの聖職者・修道女を殺害し、男たちは大陸に売り飛ばす、クロムエルは、プロテスタントの自分が、カトリック教徒のアイルランド人を殺戮し、彼らの土地を奪うのは「神の正しい裁き」であるとした。

 そして、アイルランド人の土地を英国のプロテスタントに分割した。

 肥沃な土地にいたアイルランド人は、アスローンから西のゴールウェイ・Galway湾岸の荒地に追放された、そして、アイルランドの農民はプロテスタント地主に雇われるこになる。

 農地の三分の二に小麦を栽培、三分の一にジャガイモ、小麦は地主に納められた。

 そのため、19世紀のジャガイモ飢饉では食べ物が無くなってしまい、100万人の餓死者を出すことになる。

キルケーニー法の発令

2009-05-01 05:13:30 | Weblog
 
 イギリスが、本格的にアイルランド侵略を開始したのは12世紀であった。

 1171年、イングランド王ヘンリー2世は、アイルランドを征服し、富裕な土地を、アングロ・ノルマン系の貴族に分与する。

 1366年、キルケーニー法が制定される、この法の目的は、イギリス人とアイルランド人の同化を禁止すること。

 アイルランドの娘と結婚したものは死刑、アイルランドの文化に染まったものは土地と家屋を没収。

 征服者のイギリス人は、「ペイル」と呼ばれる居留地のなかで生活し、原住民と接触しないようにした。

 それにしても、「アイルランド人の娘と結婚した者は死刑」とは、なかなかではないか、我々は、カリブ海や中南米でスペイン人が何をしたかを調査してきたが、アングロサクソンの意地の悪さも尋常ではない、もっとも、こっちは知的犯罪者であるが。