The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

道元と中国系渡来人

2017-04-14 04:22:03 | 世界経済
 
 簡潔に記すと、
" It means transmitting idea without reliance upon sutra and other written materials ."
 「禅とは 経典や書物によらずに 『閃(ひらめ)き』を伝えるコトである」
 
 さて、仏教学部で哲学の講義を受講したS君は、有名な私立大学の出身で、道元禅に心酔し、その大学の大学院に在籍していた、彼の母親は、
 「わたしは もうすこし働けます」
 「だから 思う存分 勉強してください」

 彼は、大学の権力グループに近づこうとはしなかった、
 「この大学に 残る気持ちはないよ」
 あの難波田先生が、彼を可愛がっており、なにかと目にかけていた、そんな彼は、私に対して、
 「ウラのウラを読む」

 思い当たるところがない、私は、シンプルに結論に到達しようとしていた、
   飛ぶ神の剣(つるぎ)の影は ひまもなし
       まもるいのちは いそぎいそぎに

 なぜ、そんなことを言ったのか、ヒトは他人を評する時、思わず自分を暴露(ばくろ)することがある、
 「そうか 『ウラのウラを読む』のが 彼の本性(ほんしょう)だったのか」
 そう、もの静かに見えるが、なかなかの策士(さくし)だったのだ、それに比べるとこちらは少年のようなもんだ。

 それに道元禅もちょっと気になる、中国で生まれた禅宗、わからないトコロがある、それに、
 「道元とは 何者か」
 宗門の連中が称賛するような出家なのか、道元は、
 「『大宋国の在家は 日本国の出家に勝(まさ)れり』と記したが この語句には 過分の中国贔屓(びいき)が見て取れる」

 ちなみに、この国が中華文明に併呑(へいどん)されることなく、まがりなりにも独立国たりえたのは、道元のような親中派ではなく、あの国の政争に巻きこまれ、「罪九族に及ぶ」という苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)を逃れ、東海のこの島国にやってきた実務派の渡来系中国人のおかげではあるまいか。  

 彼らは、それこそあの民族のウラのウラを知っていた、彼らの献策(けんさく)と助言がこの国を守り、彼らの頭脳が、この国を建国し保持したのではあるまいか、そう、中華帝国の律令制度とは一味違うこの国の律令体制の完成であり、そのソフトがこの列島にインスツールされた。

 そして、その頭脳は、一高・三高そして東大・京大へと引き継がれ、良くも悪くも、近代日本の建設に貢献したのではあるまいか。   


Zen and Buddhism・禅と禅宗 結

2017-04-12 06:46:34 | 世界経済

Zen stresses the limitation of the language and writing , this is called " Furyuu Monji・不立文字 " on direct teaching without dependence on words or writing .
This is an individual and specific experiment for such person , and can never be explained with theory and doctrine .
But , when one sees the stagnation of the present Japanese Buddhism order , it seems this can't be helped .
The cat forgets to catch the mouse .
The priest forgets to save the people .

 禅は仏教の精華であり、禅宗は中国で生まれ、その二つがニッポンに伝わっている、しかし、どこまで日本人に浸透したか、それは、大衆的にはならないのかもしれない、それに教団の現状と次代をになう青年僧のモンダイがある。

 ところで、「ブラタモリ」で上野の住職が登場したことがあるが、飄々(ひょうひょう)として雅味(がみ)がある、
 「これが 天台の宗風か」

 禅宗や真言とは違う、はったりやカリスマではない、淡々としている、この風格はどこから来たか、天台止観の賜物(たまもの)か、どんな名優も及ばない、これが「宗教人」。

 曹洞宗の僧侶は、どこか道元に、
 真言宗の僧侶は、どこか空海に、
 浄土真宗の僧侶は、どこか親鸞に似ている、 
 もっとも不勉強な道元で、
 ややこぶとりの空海であり、 
 せわしくてややこしい親鸞ではあるが。

 仏教学部の学生・僧侶になることが決まっている学生たちはどうなったか、当時、退官した東大の哲学教授が、学部の講座を受け持っていた、だから、友人のS君と最前列に座る、出席票が回収されると、後ろで、
 「ガタリ」
 青ゾリのアタマがドアの向こうに消えて行く、やがて、
 「ガタリ・ガタリ・ガタリ・・・」

 どんどん出ていって、とうとう2~3名になった、後でS君が、
 「なんと失礼な連中だろうか」
 「道元禅の後継者が 聞いてあきれる」
 「坐禅のつもりで一時間ぐらい ガマンしたら どうだ」

 一生を哲学に奉げた老教授は、マスコミに出ることもなく一意専心、ただただ学問の一生、かつてはこういうホンモノがいた、あの実存主義のセンセーとは次元が違う、教授の専門はヨーロッパの中世神学、
 「一見 無意味に見える神学の研究 綿密な論理の追究が彼らの頭脳を鍛え上げ 近代の確立に貢献したのかもしれません」

 講義が終わると、黒い傘を持って、隣接した公園を散歩しておられた、会釈すると染(し)みいるような微笑を浮かべられた。
 「紫水晶のようだ」

 

Zen and Buddhism・禅と禅宗 転

2017-04-10 04:35:02 | 世界経済

Steve Jobs who established " Apple " wanted to become a priest of Soto Buddhism .
And he asked it to his Zen master , then he answered ,
" There is a spiritual world in your business ."
S.Jobs remained here and invented " SUMAHO " ,
I feel it looks like the boy practicing zazen .   

 アップルのジョブズは曹洞宗の道元禅に心酔して、終に、出家を熱望するが、彼の師匠は、
 「ビジネスの世界でも スピリチュアルな仕事はできる」
 これは、実は、「ビジネスの世界だから スピリチュアルな仕事ができる」ということだろう、現在の日本の仏教界は、それだけ不毛なのかもしれない。

 ところで、禅宗は、中国で生まれたものだから、やはり中国的で、それが、こんなに受けられているのは、この国には、中国系の日本人・中国からの渡来人の子孫が多かったためかもしれない、肌合いが違うからだ、もっとも、それは、今では。宗派の核だけかもしれない・・・そして、土着系の日本人には、
 1.日蓮宗  
 2、浄土真宗  
 1は東日本、2は西日本、すると1は縄文系で2は弥生系か、もちろん重なるトコロも多い。

 ところで、あの大学でも、一時、道元禅に対する関心が高まった、だが、やがて、おさまってしまった、それは、キャンパスで仏教学部の学生を見る機会が多く、
 「ああは なりたくねえなー」

 ちょっと前は、仏教学部に合格できないお寺の子供が多かった、いや、夜学にも落ちた、
 「あやしてなだめておだて上げ ゲタをはかせてオンブして・・・」
 それでも。受からなかった。

 禅堂で警策(けいさく)を当てたら、母親が怒鳴りこんできた、
 「一人息子に そんなことをしないで下さい」

 これから、つらく厳しいビジネスの社会で生きていかなければならない一般学生、見透(みす)かしている、だから、
 「ああなっちゃあ おしまいだな」

 どうして、こうなったのか、やはり世襲制だろう、何百年も続いている、だから、
 「仏法は高邁(こうまい)なれど 僧侶は人間なり」

Zen and Buddhism・禅と禅宗 承

2017-04-08 02:24:38 | 世界経済

Today , I think Tendai Buddhism is so good , it has three strong points ,
1, meditation
2, doctrine
3, internationalism

It is soft , serious and essential , it looks inconspicuous .
And , I think it is an accomplished Buddhism .

 人類の文明で最も華麗なものが「大唐帝国」、その面影を、かつての高野山でうかがうことができた、どんどん変わっている、俗化しているのだ。

 学生時代に訪問して、その絢爛(けんらん)たる文明の美酒に酔ったことがある、
  花開き
  花落つ 春三月    
  一城の人 皆狂うが如し
 この花は「牡丹(ぼたん)」。

  男子 まさに 長安で死すべし
  桃花 乱れ落ちて 紅雨の如し    

 高野山、フランスの観光客に人気らしい、敬虔なカトリックの家庭で育ったエリートたちが一目置く、壮麗な密教世界・密教宇宙、彼らは、本能的に分かるようだ、そこには、カネまみれのProtestantの俗物根性はない、
 「おまえたちは 軍需産業で もうけていればいいんだ」
 「文化の文明の 醍醐味(だいごみ)なぞ 分からないだろう」

 彼らは、魂(たましい)の痺(しび)れるような法悦(ほうえつ)の片鱗(へんりん)を味わう、
 「なんて すばらしいんだろう」
 「神韻飄々(しんいんひょうひょう)としている」
 「そして 千数百年もの歳月 受け継がれてきたのだ」
 「これが これが レビ・ストロースの言いたかったニッポンなんだ」

 そんな彼らのお目当てのひとつが「密教食」、カメラで「パチリ」、フランスに帰って、
 「これが おいしかったのよ」
 「ほのかに甘いの 神秘的なの」
 「なんてすがすがしい味なんでしょう こんな世界があったのね」

 禅宗のビンボーくさい一汁一菜ではなく綿密で繊細な味の奥行き、透徹した味覚と栄養の宇宙が広がっている。

 確かめていないが、禅宗の僧侶よりも真言密教の出家の方が長生きだったのではなかろうか。

Zen and Buddhism・禅と禅宗 起

2017-04-06 05:56:53 | 世界経済

One day , Steve Jobs said to his Zen master of Japanese ,
" I want to become a priest of Zen Buddhism ."
His master answered it ,
" You had better stay here and make a spiritual work ."
S.Jobs kept working and succeeded in inventing " SUMAHO " at last .

By the way , I do think that Zen is the flower of Buddhism .
In Tang dynasty(618-907) , five Zen Buddhism flourished ,
1, Rinzai
2, Soto
3, Iggyo
4, Hougen
5, Unnmon

Each Zen Buddhism has each slogan ,
1, Admiral
2, Farmer
3, Merchant
4, Court noble
5, Emperor

The character of Rinzai is just like an admiral who ordered soldiers smartly .
The character of Soto is like the farmer who cultivated every day steadily .      

 仏教の核心は「禅」、これを全面的に打ち出したのが禅宗なのだが、唐の時代に大いに流行(はや)った、そう、五家七宗、それは、
 1、 臨済  将軍    
 2、 曹洞  土民   
 3、 ィ仰  商人    
 4、 法眼  公卿   
 5、 雲門  天子  

 現在、残っているのは臨済宗と曹洞宗、後者をのぞいてみたが、どうにもこうにも・・・世間が見ているとおり、いや、それ以下か。

 さて、今は、宗派としては、天台宗がいいのではと思っている、その理由は、
 1、止観 
 2、教義    
 3、国際性   
 体験は大切だが、それを説明する言葉も必要、それに国際性が欲しい、ならば、真言宗の方がより徹底しているのかもしれない、しかし、こっちはオヤブンが大きすぎて弟子の入るスキマがない、もう完成されている、天台の世界は、おだやかでバランスが取れていて奥深い、クロウト好みではあるまいか。

 禅宗の臨済宗の僧侶が、この人、一応できていた、東海岸の大学に招聘(しょうへい)されて教壇に立ったのだが、
 「いかに仏教学の智識がないかが 分かった」
 仏教学の知識も必要であることを、痛感したんだろう。

 知っているつもりなのかもしれない、そして、ニッポンでは、それで通ってしまう、「共同体維持のなれあい宗教」とは言わないが・・・


Make America Great Again 冬

2017-04-04 03:21:53 | 世界経済

 就任演説の終りは、
" Together , we will make America strong again ・・・
And , yes , together , we will make America great again .
Thank you , God bless you and God bless America ."       
 グローバリズムから取り残された人々が、この政権の" we "であり" you "、意外にマジメである。

 新大統領・トランプのスピーチの中に、
" For too long , a small group has reaped the reward of government・・・”      
 
 この”too long "には、数世紀の背景があるのかもしれない、映画「タイタニック」で、沈没直前のタイタニックが船首を下にして直立「船の逆立ち」、人々はあらそって甲板をよじ登る、そして、直立した船の先端にに二人の女性、WASPのヒロインとIRISHの少女、死を前にして、初めて平等になった・なれた、キャメロンは、これを撮りたかったんだろう。

 Irelandから Americaに出稼ぎに行き、数年間、働きに働く、そして、いくばくかのカネを蓄(たくわ)えてもどってみると、若者の恋人は結婚していた、つらく悲しい事実、しかし、
  ” For Ireland , I will not say her name .”  
 「祖国の名誉のために 彼女の名前は 決して言うまい」
 
 Irelandの大使が、
 「ユーラシア大陸のどこかで あるグループが二つに分かれた 
  西に向かったのが 我らの先祖のケルト人であり
  東に向かったのが 日本人の先祖ではないでしょうか」

 野の花に妖精を、野の風に妖精の歌を聞く、この国にもかなしい物語りがある、やさしいこころの若者が、野の花をよけて通る、その晩、美しい娘が訪ねてきた、あまい匂いがする、
 「なんて いいにおいなんでしょう」
 すると、
 「わかいおなごは いい香りがするものなんですよ」
 冷たい風の吹く冬がやってきた、日毎に元気がなくなる。

 そして、「一本の黄色い花」、声が聞こえる、
 「わたしは あのとき 助けてもらった秋の花 みじかい日々でしたが うれしかった」
 ケルトの花の妖精が、この列島にもいたのであろうか。

 この国には不思議な出来事がある、文化人類学者のレビ・ストロースは、
 「日本が 世界を学ぶのではなく
  世界が 日本を学ぶべきなのです」
 ストロースは、ケンペルの「バビロニアから来た日本人」についてどう思っていたか、きっとユニークな意見を持っていたことだろう。

 時折、白人より美しい女性があらわれる、抜群の頭脳が出現する、このナゾが解明される時が来るのであろうか。
                 


Make America Great Again 秋

2017-04-02 15:25:05 | 世界経済
 
 トランプが中間層や底辺の人々に人気があるのは、若い頃、down townで生活し、street fight に明け暮れていた経歴があるからで、鼻っ柱が強く、駆け引き上手は、この時に身につけたものか。すると誰かに似ている、そう鬼の平蔵・長谷川平蔵。

 平蔵は、「火盗改め」だけではなく、石川島に「人足寄せ場」を作り、軽い刑の若者に職業訓練をさせていた、この「教育刑」は極めて近代的で、ヨーロッパに先駆けている、もっとも、このソフトの本当の立案者は彼の上司の老中・松平定信か。

 定信は、熊本藩の法制を参考にしたらしい、江戸の社会は、意外に近代的、そうでなければ、あれほど洒落(しゃれ)て自由闊達(かったつ)な文化は成立しない。

 さて、現代のアメリカ、一部のグループだけが豊かになり、貧しい人々はより貧しく、しかし、アメリカのマスコミは、それを報道してきたか、
" For too long , a small group in our nation's capital has reaped the reward of government , while the people has bought the cost ."
 「長い期間 少数のグループが我が国の富を独り占めにしてきた その間 多くの国民は そのツケを払わされてきたのだ」
 " a small group "とは、アメリカの上流クラス、すなわちWASP や establishment、グローバリズムの巨大な利益を、自分たちのグループに流れこむシステムを開発・整備してきた、それが、この30年間、だから、終に、その怒りが爆発したんだろう。

" And while they celebrated in our nations capital there was little to celebrate for struggling families all across our land ."
 「彼らが我々の首都で祝っている時 アメリカ中の家族たちは祝うことさえできなかったのだ」

 しかし、それは、
" That all changes right here and right now , because this moment is your moment .
It belongs to you ."   
 「たった今 それが終ります なぜなら この瞬間は あなたたちの瞬間であり あなたたちが 所有Bするものだからです」
 誇らかな宣言だ、それに若々しい、彼らの年齢を考えるとフシギ、これがアメリカなのかもしれない。

 しかし、この声明が、もうひとつ評価されないのは、これまでの流れに従わず、現在が、激動の最中だからかもしれない。

Make America Great Again 夏

2017-04-01 02:20:00 | 世界経済
     
 「グローバリズムから国家中心主義」へと、時代が動いている、この国は、どうしたらいいのか、
  1、江戸中期   3000万人   
  2、大正前期   5000    
  3、昭和前期   8000          
 現在は、1憶2000万人ほど、4倍だ、近代・現代の日本は、概(おおむ)ね成功だったと言えるのかもしれない、そして、この功績は、やはり「自由貿易制度」、これについてはイギリスに感謝しなければiいけないか。

 モンダイはこれから、自由貿易にカゲリが見えて来た、どうしたらいいか、GDPの60%は個人消費だから内需の増大と開発がポイント、だから財務省ということになる、政治の主導を、どこまで押し通せるかだろう。

 ワシントンの政治家には、モンダイがあった、
" Politicians prospered , but the jobs left and the factories closed ."
「政治家は富んだが 仕事は無くなり 工場は閉鎖された」

 政治家や資産家に対する怒りは大きい、彼らはグローバリズムでより豊かになった、しかし、中間層や低所得層は職がなくなり、工場が閉鎖された。

" We will no more accept politicians who are all talk and no action - constantly complaining - but never doing anything about it ."
「しゃべってばかりで何もしない政治家たちを受け入れるのを止めようではないか 彼らは不平ばかり言って 何もしようとしない」 

この " all talk and no action "が辛辣(しんらつ)である、日本の上役で嫌われるタイプもこれで、部下の手柄は自分のもの、失敗は部下に押し付ける・・・この政治家グループが、モンサンなどの巨大企業によって買収され、日米の貿易協定の工作に動員されているのではあるまいか。