二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

洲崎パラダイス・赤信号

2007-10-29 | 邦画
洲崎パラダイス・赤信号 ☆☆
1956.07.31 日活、白黒、普通サイズ
監督:川島雄三、脚本:井手俊郎 、寺田信義、原作:芝木好子
出演:新珠三千代、三橋達也、轟夕起子、芦川いづみ、河津清三郎

矢がすりの着物を薄く着て、
艶かしい雰囲気の新珠三千代は、
額を出したヘアスタイルの、いつものきっちりした様子ではなく、
ちょっと、しなやかな細い線。
崩れた感じ。

三橋達也は、やや気持ちの弱そうな若者で、
元気なく、やる気なく、ふてくされていて、
そうかと思うと、しつこく、一途で、向こう見ず。
こちらも、いつものシャキッとした様子とは違うキャラクター。

刺すような雨に降られ、暗く、どんよりとした空気の中、
東京に残る花街の、州崎パラダイスの入り口に、
たどり着く。
男女の2人の若い連れ。
入り口の橋のたもとの一杯の飲み屋の女主人に厄介になる。

女主人は、ふっくらした轟夕起子。
人生に疲れているけれど、
でも、頑張っています。
2人の子供と頑張っています。
3年前に逃げた夫が戻って来た時の、
ふっくらと嬉しそうな顔、たたずまい。

切っても切れない2人の仲。
下駄に着物。
靴に鞄。

蕎麦屋の店員に芦川いづみ。
電気屋のおやじに河津清三郎。
07.10.21 神保町シアター
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする