二銭銅貨

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ナブッコ/東京文化会館(二期会)2012

2012-03-01 | オペラ
ナブッコ/東京文化会館(二期会)2012

作曲:ヴェルディ 、演出:ダニエレ・アバド
指揮:アンドレア・バッティストーニ、演奏:東京フィル
出演:ナブッコ:上江隼人
   イズマエーレ:松村英行
   ザッカーリア:ジョン・ハオ
   アビガイッレ:板波利加
   フェネーナ:中島郁子

コーラスが円形に密集して、そこだけにライトが当たり、やがて Va, pensiero, sull'ali dorate が始まる。優しく流れるように。最後の和音が長く美しい。大拍手。次にコーラスは散開して舞台上に広がり、大きな長方形の隊形となって、舞台も場内もやや明るくなってアンコール風に2回目が歌われる。また、大拍手。会場では誰も歌っていないように思われたけれど、イタリアだと歌われるのかも知れない。パルマ王立歌劇場との提携プロダクションなのでイタリアでも同一の演出である。

出だしは舞台前面に大きな壁があって、その前でのコーラスに迫力がある。全般に歌手が激しく動き回るような演出では無くて、歌がしっかり聴ける、歌を大事にした演出だった。

板波のアビガイッレはあまり芝居っけは感じられなかったが強力なソプラノで迫力があり、強い演奏に負けていなかった。上江のナブッコは、娘に裏切られてオロオロする真面目なお父さんの感じ。ザッカーリアのハオは、落ち着いた良く通る綺麗な声で安定していた。松村と中島は情熱的で強いテノールとソプラノだった。

演奏はメリハリと勢いのある元気の良いものだった。フルートやホルンなどの管楽器の演奏が美しく良く響いて聞こえた。

12.02.19 東京文化会館
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